NEW(99.9.15)Last modified(2000.1.11)
(2003.1.19) リンク追加

家は,建てたあとが大事なんだ.

 表題は9月14日朝日新聞朝刊に一面全部を使って掲載されたロングライフ住宅ヘーベルハウスの広告の結語である.広告はALCコンクリート・ヘーベルの耐火性能の実績と優秀さだけを訴えたものである.

 しかし『建てたあと』はこの広告が主張するように火事だけが主要な問題なのか.そんな事はあるまい.

 ヘーベルハウスのメンテナンス性はどうなのか.外壁の塗り替えは? ヘーベル板の間の高価な特殊充填剤の補修は? 屋根・ベランダの防水シートの張替は?

 『建てたあといつまでも安心して快適に暮らせる』為には,旭化成に高い『保守料』を払う必要が実はある.旭化成の名前を信用している普通の消費者にはある.もちろん賢い消費者にはそんな必要はない.

 普通の消費者にとっては,少々高くても,安心して保守を任せられるのならまだいい.旭化成の名前を信用して任せっきりにして大丈夫ならまだいい.しかし本当に大丈夫か.

 答はノーである.理由は旭化成自身が良く知っている.


 ハウスメーカにとって自社新築物件の客は,何十年にもわたるリフォーム商売の最重点対象客であり,逃してはいけない客である.有利な条件はいくつもある.設計図がある事,メーカ独自の特殊仕様に対応できる事,新築時の保証がなくならないと宣伝できること,メーカに対する信頼感があること等である.自社物件の客に対するリフォームビジネスは,労少なくして確実に末永く儲かる,ほとんどストックビジネスに近い商売である.

 旭化成のリフォーム特化会社がヘーベルハウスの外壁塗料として優れた性能の新製品がでたと薦めたので,私は受け入れた.旭化成社内の製品テストで評価済みで間違いのない新製品だという話だけで,見本も見ずに契約したのは,新築以来の旭化成に対する信用があればこそである.

 ところが見事にすりかえられた.塗料に拘った私がこの有様である.塗料など細かい事に拘らない旭化成に完全にお任せの客に対しては,一体どんな商売をしているのであろうか.旭化成の「標準塗料仕様」で「標準価格」で施工された外壁工事とは一体どんなものであろうか.

 新築で築いた旭化成の信用は,工事店任せの安易なリフォーム商売でとめどなく汚されていく.

旭化成よ,家は建てたあとが大事なんだ.