[知らぬが仏副読本]
2002.6.24


知らぬが仏


金のなる木


金のなる木は脇役です. 柔らかな冬の陽を斜めにうけて,古風な中にも今風の艶を見せている外壁が物語の主役です.

この壁は京都人の妻の意を,旭化成が苦心して酌みとった成果物です. 大阪人は,性能本位の壁を希望しましたが,旭化成は見事に無視しました.

この壁の味わいは,中身は旧製品で表面だけ新製品という旭化成オリジナル塗料のせいです.


旭化成では,塗料を指定して契約しても無意味です.塗料が何であるか素人に所詮わからないからです.

客の希望は旭化成の意のままに変形され,ついにはこれがお前の希望だろうと安物を押し付けられます.法外な旭化成標準価格で.


スタッコ模様・ブツブツ地肌が醸し出す微妙であいまいな味わい,そして旭化成を信用していた客夫婦のまぬけさかげんが,旭化成にとって実においしい金のなる木だったのです.



作成 2002.03.20
修正 2002.10.14
修正 2003.01.26


 
 (くさび)



「使われた塗料は何ですか」

「サラテックスです,メーカーは違うかもしれませんが,サラテックスです」

塗料が新製品リウォールWではないことを,客は旭化成社員の電話で知りました.
1999年2月22日,工事が終わって2ヶ月経った時点の話です.

サラテックスというのは14年前から販売されていた旧製品塗料です.

工事は関西旭化成リフォーム(現旭化成リフォーム)施工の外壁吹替工事で,契約は前年1998年10月に行われ工事の完了は同年年末です.

客が塗料の名前を確認したのは,年末工事が終わった時に,塗装の親方から「塗料の在庫を探すのに苦労しました」とちょっと気になることを聞いていたからです.


3月8日夜,客・旭化成・工事店の三者が同席した話合いがもたれました.旭化成はほとんど何も説明せず唐突に「ちょっと一筆いただきたい」と言い出しました.

契約塗料は発表直後の新製品で,施工塗料は14年前の旧製品でした.
そしてその事を,旭化成は,知っていたのです.

客の方こそ旭化成から一筆もらうべし.客は旭化成に明確な説明を要求しました.
3週間待たせて旭化成が提出した回答は担当者名しかない手書き回答でした.




見本を見て塗料を決めたのではありません.工事店社員は見本を見せなかったのです.そして
仕上げ確認という手順でわかったのではありません.工事が終わって2ヶ月後客から尋ねて新製品でないとわかったのです.嘘ばかり書いてあります.

いくらなんでもこんな回答では話になりません.

この担当者回答が発行された3月28日時点で,旭化成はすでに

  ・工事店社員による詐欺事件であること
  ・旭化成の契約システムに欠陥のあること
  ・詐欺行為が日常化していること

を把握していたと思われます.しかしどう対処すべきであるかは子会社の手にあまるものでした.その結果が担当者名しかない手書き回答という形になって現れたのです.


関西ローカルのこの詐欺事件は4月の旭化成グループ経営会議に諮られました.旭化成中枢は事件を徹底的に隠蔽することを決定し,次の隠蔽工作を実施しました.

 (その1)隠蔽文書の発行
 (その2)契約書原本の偽造

隠蔽文書とは次に出てくる4月19日付関西旭化成リフォーム上林所長名の事件見解書面のことです.


4月19日付で旭化成はあらためて一通の手紙を客に送りました.以降この手紙をK文書と呼びます.
K文書には客にまったく心当たりのない2月27日という日付が出てきます.

2月27日に仕上げ確認が客同席の上で実施されたかのように書かれています.しかしその日客が旭化成と接触した事実はなく,仕上げ確認は当然ながら前の年の工事完了時に実施済みでした.

K文書の説明に客の家を訪れた上林所長に対し,客がこの点を指摘しても所長は肯定も否定もしませんでした.すべて書いてあるとおりで補足説明する気はないことを態度で示しました.

手紙のその他の個所もうそばかり書いてあると客は感じました.「よしそういう気なら行くところまで行ってやろう」と客は決意しました.

2ヶ月後,2月27日の意味に客は気付きました.うその海の中で日付だけが真実だったのです.

客が旭化成に塗料の名前を質問したのは2月22日です.旭化成はその5日後の2月27日に客の見えないところでなにかを知ったのです.なにかを「確認」したのです.塗料の名前を訊かれたことがきっかけで.


リフォーム工事で旭化成社員が客先に来ることはありません.

工事は,商談から仕上げ確認まで,リフォームコーディネーターという旭化成の肩書きを持った工事店社員が行います.リフォーム工事は工事店にまる投げされているのです.

2月22日の電話に旭化成社員が登場したのはなぜでしょうか.

電話はもともと別件の雨漏りに対する補修について工事店社員と交わされたものでした.
雨漏りの原因は工事中に工事店が防水シートにつけた傷であることを旭化成は認め,1ミリの薄い無償シートを使用したパッチ補修を提案してきました.

旭化成の補修案は前述した担当者回答の1に記録されています.(後にK文書で旭化成は傷が屋根の4隅に分散し計16箇所であることを認め別の補修案を提案します.)
旭化成100%責任の破損に対し無償シートでパッチ補修とはおかしいではないかと客がクレームをつけた所,工事店社員に代わって旭化成社員が登場してきたのです.旭化成社員の担務はクレーム対応だったのです.

旭化成社員の無責任な対応に腹を立てた客は,この機会に塗料に関する「かんぐり」を,旭化成に投げつけたのです.「塗料は何ですか」と.旭化成社員はこれもクレームだと思いました.


2月27日は,2月22日に客の発した2種類の,つまり防水シートと塗料に関する「クレーム」について,旭化成が工事店社員と「仕上げ確認」した日だったのです.


工事店社員は客と旭化成の双方をだましていました.

客には塗料は新製品だと言い
旭化成には客は旧製品を希望したと言っていたのです.

口先だけの嘘ではありません.
客の手元の契約書は新製品になっており
旭化成の手元の契約書は旧製品になっていたのです.

2月22日は工事店社員の嘘が,客にばれた日,正確にはばれ始めた日です.
2月27日は工事店社員の嘘が,旭化成にばれた日,正確には同じくばれ始めた日です.

サラテックスと回答したと旭化成社員から聞いた工事店社員は真っ青になったに違いありません.

一方旭化成が青くなったのは,上述した3月8日の三者の話合いで,工事店社員が見本を見せていない事実を,客に指摘されて初めて知った時です.旭化成は客がだまされたことを確信しました.それまでは旭化成は半信半疑だったのです.なぜか.新製品と旧製品は外見が全く違うからです.

旭化成は「契約書」が客の意思を反映していないことを知りました.工事店社員が「契約書」を改竄したことを確信しました.客がだまされたことを確信したと同時に,旭化成もだまされたことを確信したのです.


2月27日の「仕上げ確認」は通常の仕上げ確認とは意味が全く異なります.事件見解書面の日本語が普通の日本語ではないことに客はこうして気付きました.K文書のうそがほころび始めたのです.


客は旭化成社長に質問書を送りました.(『社長への1回目質問』)質問書の中の『知らぬが仏 6月14日版』というのは,現在の『知らぬが仏(第一部)』とほとんど同じで紙に出力したものを同封しました.

旭化成は
関西旭化成リフォーム社長に「経営者として責任をもって,しかるべきご説明を差し上げるよう申し付」けたから話合え
と旭化成住宅事業の関西責任者名で回答してきました.(『重富回答』)

子会社は旭化成の名前を汚すようなことをしていると旭化成社長に直訴しました.詐欺はできの悪い子会社の問題だと思っていたからです.これに対し社長は一言も見解を示さず,もう一度子会社と話合えと差し戻してきたのです.子供のけんかを高みからいさめるような言い回しで.

客は重富回答の文面に誠意ではなく悪意を感じました.客は文書見解なしの口頭での「しかるべき説明」なるものを拒否しました.

このしかるべき説明が何であったかは2年後の2001年7月明らかになります.

8月はじめK文書はさらに大きなほころびを見せました.その中身は後で述べます.

知らぬが仏サイトを見てこれを知った旭化成は,話合いを督促する手紙をもう一度重富名で客に送りました.
続いて短い手紙が送られました.こちらはしかるべき説明するよう申し付けられた当の子会社社長からの手紙でした.
「重富も私も,リフォーム,ホームズの役員を兼務しており,グループとしてお客様に対応させて頂いております.又,4月の東京での経営会議でも安東様の件を報告しており,旭化成工業を含め一体となってヘーベルハウスの事業を推進しているつもりでございます.」

事件が早い段階で東京での経営会議に諮られていたことを客は知りました.子会社の対応は,できの悪い子会社の勝手な行動ではなく,旭化成の組織としての行動だったのです.「経営者として責任をもって」説明すべきは,子会社社長ではなく旭化成社長だったのです.
4月19日付けK文書は旭化成の裏の専門家が作文したことを客は直感しました.
面識のある上林所長が書いたにしては,手紙はあまりにも汚い細工に満ちていたからです.

K文書のうそはその後隅々までばれました.


K文書は新製品塗料の見本をみせなかった点をどう繕ったでしょうか.

見せなかったという事実だけは認めました.そして弾性タイルという塗料の見本を代用したと説明しました.

弾性タイルの見本は<1回目>の見積の時工事店社員が持参した見本です.

工事店社員はこの見本を見せながら「性能のいい塗料がいい」「もっと艶のない塗料がよい」「スタッコ模様がいい」という客の要望を聞き,2週間あまり後の<2回目>の見積で新製品塗料を提案しました.

新製品は1回目の見積の後に発表されたばかりで見本がまだないと言い,新製品塗料がどんなものであるかは客の想像に任せました.

弾性タイルと新製品は地肌がつるつるで見た目そっくりであることが事件発覚後わかりました.旧製品は地肌がぶつぶつで見た目はこれらと全く違います.


K文書は次のように説明しました.

「弾性タイルの見本を見せて,(新製品)リウォールWはこのようになりますと(客に)説明した」

この文には深い意図がありました.

  弾性タイルと新製品はそっくりです.ということは
  <新製品の見本を見せて説明した>と主張しているのと実質的に同じです!

客は旧製品が使用されたことを知っていた筈だと暗に主張しているのです.

見本をみせなかった異常行動についての受身の釈明から,大きく一歩踏み出し,客は旧製品であることを承知していたにもかかわらず今になってクレームをつけていると攻撃に転じているのです.これがK文書のシナリオです.

シナリオは,もともと客は旧製品を希望していたという嘘で補強されます.客夫婦は「できれば吹替工事前の仕上がりが良い」と言ったという個所で,罠が,仕掛けられました.

客は旧壁のスタッコ模様を希望していました.模様を仕上がりという言葉で曖昧化し,あたかも旧壁の塗料を希望したかのようにすりかえたのです.サラテックスは吹替え前の旧壁の塗料でした.

新壁にはサラテックスの上から新製品塗料の塗膜剤が塗られていました.いくら見本を見せていなくても,旧壁と全く同じでは,さすがに工事店社員も心配だったのでしょう.

真っ赤な嘘


そもそもなぜ別製品の見本を代用しなければならないのでしょうか?

K文書はここで致命的なぼろを出します.新製品リウォールWの見本はできていなかった,見本ができたのは1999年1月下旬だと特定しました.新製品リウォールWは1998年1月頃から販売されていたにもかかわらず.

旭化成は塗料見本が販売開始して1年後にできたと署名捺印入り公式見解で平然と述べたのです.

販売になくてはならない塗料の見本が販売開始1年後にできたというのは真っ赤な嘘です.1年も遅れる理由は世の中に存在しません.

工事店社員は発表直後で間に合わなかったと言ったのです.彼のかわいい嘘に比べ旭化成の嘘はなんと図太い客をなめた嘘でしょうか!


工事店社員が見本を意図的に見せなかったことは,発表されたばかりの新製品で見本がまだないとうそをついたことで明らかです.

旭化成がそのうそにさらに真っ赤なうそを上塗りすることによって,契約塗料が使われなかったことが過失によるものではなく,工事店社員の計画的なすりかえであることが裏付けられました.同時に旭化成が工事店の詐欺を隠そうとしていることが明らかになりました.


K文書は卑劣な嘘を<つぶやいて>いました.
つぶやきはよくよく聞いてみた結果筋の通ったものでした.
はっきり聞き取られるのはまずいので,ブツブツとつぶやいたのです.


塗料の無断変更についてK文書はこう言いました.

「結果として無断ととられてもしかたのない結果となりました」

この日本語は,本当は無断ではなかった,しかし客は無断ととったと言っています.
いったい何をもって無断ではなかったと言うのでしょうか.

客の妻に対し(旧製品のとりよせが)できますと工事店社員が言い,「主人もそれが良いと言っているので,そうして下さい」と答えたからだと言うのです.

旧製品のとりよせと明に書いてあるわけではありません.しかし前後関係から論理的・必然的にそうなります.これが無断ではないと主張している唯一の「根拠」です.


この「根拠」はシナリオに次のように組み込まれます.
・・・もともと客夫婦は旧製品を希望していたのだ,その証拠に旧製品で工事することを了承したではないか,それを後になって厚い防水シートを張らせるために突然無断変更だと言い出したのだ・・・
「」付きで引用された客の妻の具体的な言葉はシナリオに真実味を与える上で大きな役割を果たしています.

客の妻がそう言ったこと自体はうそではなく,そして工事店社員ができますと言ったのも本当です.しかし彼が「旧製品のとりよせができます」と言ったというのは真っ赤な嘘です.

このトリックがばれたのが,前述した99年8月です.直後に旭化成から話合い督促の手紙が届き,事件が経営会議に諮られたことが明らかになったのです.

工事店社員は妻に何ができますと言ったのでしょうか.
彼はスタッコ模様が新製品でも完全にできますと言ったのです.


契約時の話合いは新製品でスタッコ模様がどこまでできるか職人に確認しておくという話で終わっていました.ところがスタッコ模様ができることは確認するまでもない話であることが事件発覚後わかりました.

工事店社員は時間かせぎを必要としたのです.すでに使い道のない不良在庫品が残っているかどうか確認に時間が必要だったのです.


2月22日に旭化成社員は,メーカーは違うかもしれませんが,サラテックスだと答えました.なぜメーカーは違うかもしれませんがと断りをいれたのでしょうか.

塗料の名前を質問された時,旭化成社員はサラテックスを使っていないと客がクレームをつけてきたと勘違いしたと思われます.

サラテックスは旭化成リフォームのメニューからはすでに消えていましたが,不可思議なことに旭化成は生産を続けていました.通常であれば旭化成に新規発注されるべきサラテックスを,工事店社員は在庫品を使用する旨報告していたのです.

こうして旭化成社員には「純正サラテックス」が使用されたか確信がなく,メーカーは違うかもしれませんがとつい蛇足を加えたのです.


おそらく11月のある日庭先で壁を見ながら,工事店社員は契約時の保留事項の回答を,できますと客の妻に伝えたのです.旧製品の在庫がようやく見つかったからに違いありません.


なにげない会話は,旭化成の手にかかるとこのように利用されます.旭化成の客をなめた神経では,「できます」と一言言ったというだけで,詐欺が正当化できるのです.


旭化成社長に対しこの点を質問しました.(『社長への2回目質問』)
社長はまた一言も見解を述べず,住宅総務部長に口頭説明させようとしました.

回答書の文面から,K文書および重富回答はこの住宅総務部長が執筆責任者に違いないと客は思いました.客に責を負わせようとする日本語表現に共通するものがあったからです.



動かぬ証拠


K文書を読み解く過程で大切な事に客は気付きました.2000年秋でした.

K文書には工事店社員が旭化成に行った「報告」という単語が1箇所でてきます.この報告は口頭報告であると上林所長は説明しました.嘘だろうと客はずっと思っていましたが,嘘であることを証明できる可能性に気付いたのです.

この報告によって旭化成が塗料変更を承認したことは明らかです.そして塗料種別がもっとも重要な契約仕様であることは言うまでもありません.


旭化成は工事店社員の舌先三寸だけで契約変更するほどうさんくさいはないだろうという常識的推測がまずあります.
旭化成がきちんとした会社だという推測ではありません.旭化成は悪徳業者ではないだろうという推測です.
そして2月22日に旭化成社員が旧製品塗料名を口にしたことは,彼がそのことを隠すべきだと思っていなかったことを示しています.

この二つの点から報告は文書で行われたに違いない,そして

報告文書は客の知らない旭化成の内部文書ではありえないと客は推測しました.なぜなら内部文書ではその内容を客が承知していると旭化成が信ずべき何の根拠もないからです.


旭化成が,なるほど客も塗料変更に合意していると納得する文書は何でしょうか.

打合せ記録書という手書き文書です.客の眼に触れている文書はその他に無いのです.

打合せ記録書は客と旭化成を繋ぐ唯一の文書です.


打合せ記録書が鍵ではないかと考え始めてから,それがまさに契約書であることに気付くのにすこし時間がかかりました.形式にとらわれて,署名捺印のある注文書・請書だけが契約書であると客は思い込んでいたからです.
注文書に客が署名捺印する時,工事店社員はこれが契約書にあたりますとかなんとか言いました.打合せ記録書は単なるメモの扱いでした.
打合せ記録書に記載された塗料の色,工事着工日などの項目は,契約で合意した細目にあたります.そしてこれらは注文書・請書には記載されていないのです.

打合せ記録書は,契約書の一部を構成する文書でした.だからこそ旭化成は塗料変更を承認したのです.工事店社員は契約書を改竄していたのです.


契約書改竄
 

「小さな旭化成」の場合(2階層型)

小さな工務店の施工工事で塗料すりかえが発覚したとします.

塗料すりかえでは個人犯罪の可能性はほとんど考えられません.塗料すりかえが露見すれば,「小さな旭化成」という組織に悪意があったのです.この場合契約書はきれいなままです.契約は守られなかったのです.


現実の旭化成の場合(3階層型)

客と旭化成の間に工事店という第三者が介在し,その第三者が実務をすべて行っている場合です.工事店と旭化成は利害が完全には一致しない別組織であることは厳然たる事実です.

旭化成は契約書の塗料が使われたかどうかを現場パトロールでチェックしています.工事店が塗料をすりかえる為にはどうすればいいでしょうか.現場パトロールが万全であるとすれば契約書を改竄するしか道がありません.

こうして契約書改竄と塗料すりかえがリンクします.


旭化成の契約システムで契約書本体は注文書・請書です.

注文書には客の署名捺印があり,請書には旭化成の記名捺印があります.この契約書本体はコンピュータが出力したものであり,工事店社員が中身を変更することは不可能です.

打合せ記録書は契約細目を記録する文書で,契約書本体を補完するものです.工事店社員が手書きで作成し,カーボンコピーは客に,原本は旭化成に提出されます.


新製品の名前は見積書・注文書・請書そして打合せ記録書カーボンコピー(左図)に明記されています.一方旧製品の名前はどこにもありません.


工事店社員は打合せ記録書のカーボンコピーを客に渡した後,原紙の方に塗料変更を追記して旭化成に提出したという推測です.


もしこの推測が正しければ,実に簡単・安直な手口というべきです.

そしてもしこの推測が誤っていれば,旭化成は悪徳業者に落ちぶれるのです!



こうして客は打合せ記録書の「その他特記欄」の小さなスペースに書かれている筈のメモこそが鍵であるという考えに到達しました.

この考えは,しかし,単純すぎてかえって客は自信が持てませんでした.ところがよく考えてみると,もしその他特記欄がきれいであれば,それは旭化成が工事店社員の舌先三寸で契約変更するうさんくさい会社であることの証明です.こちらの方が悪質であることは明らかであり,その場合の旭化成の言い訳がまさにK文書ではありませんか.そのK文書は底の底まで解明し尽くしているのです.
K文書は「報告」が口頭報告である,つまり舌先三寸で契約変更したという大前提に立っています.実に驚くべきことに.

K文書の目的の一つは客の目を打合せ記録書から逸らせることにありました.客はそれが契約書であることに1年半気付かなかったのですから,K文書は隠蔽文書として十分に機能したといえないことはありません.

打合せ記録書が契約書であることはいまや明らかです.客から要求があれば見せるのは当然です.契約書原本の公表を要求することに,もはやためらう必要はなにもありません.




2001年6月末,客は山本一元社長に打合せ記録書原本の公表を要求しました.

旭化成の契約に対する考え方を確認したいと思いますので,一顧客として次の点を要求致します.

K工業MM氏が関西旭化成リフォーム(現旭化成リフォーム)に提出した平成10年10月16日付打合せ記録書の公開
上記文書は平成2年築の旭化成ヘーベルハウス(契約番号QQ81235)に対する外壁リフォーム工事(契約番号Q1KD8822)の打合せ記録書です.写しは我が家にありますので,旭化成に提出された原紙(写しが提出されているならば写し)の公開要求です.

私は当該契約書の公開は旭化成の義務だと考えます.


山本社長は,大阪に保管されている原本のコピーを客に送付しました.このコピーは客が保管しているカーボンコピーとそっくりでした.しかし拡大して比べた結果,偽物原本のコピーであることがわかりました.旭化成が契約書原本の偽造までしていたことがはじめて明るみにでました.

旭化成が原本を偽造した事実は,客の推測が正しかったことを証明しました.
この時期に偽物原本のコピーを送ってきたことにより,旭化成が何度も要求してきた話合いが,事実を説明するためのものではなかったことが証明されました.旭化成の「しかるべき説明」とは客をまるめこむための説明だったことを,偽造原本が明らかにしたのです.

旭化成は口頭では不可能なごまかしをK文書で行い,そのごまかしがばれると,今度は一切書面を出さず話合いという美名の下口頭でごまかそうとしたのです.金でかたをつけるつもりだったのでしょう.

K文書のごまかしがばれ,打合せ記録書に焦点があたった段階で事件隠蔽は失敗です.
社長はこの期におよんでなぜ偽造原本の存在を明るみに出したのでしょうか.
毒を食らわば皿まで(なめる)の心境だったに違いありません.


工事店社員はなぜ契約書を改竄したのでしょうか.
詐欺を成功させる為です.
なぜ詐欺に走ったのでしょうか.
そうでもしなければ契約がとれないからです.なぜか.
旭化成が設定した工事価格が高すぎるからです.それはまたなぜか.
旭化成がピンハネでもうけるために法外な旭化成ブランド料を上乗せしているからです.





2001年夏,旭化成はどれだけ補修に金がかかったかは一言もいわずに
ヘーベルハウス30年目点検異常なし
と全国紙の全面広告で2回にわたって宣伝しました.

旭化成の沿革 にはこう書かれています.

1972年“ヘーベルハウス”の販売を開始


ヘーベルハウス1号棟の30年目点検は2001年ではなく2002年です.

旭化成は1971年に建設した試験用プレハブ住宅をヘーベルハウスと偽ったのです.
広告に登場する顧客は,商品ヘーベルハウスを購入した一般客ではありません.試験に協力した関係者です.

旭化成は白昼公然と全国の消費者をだましたのです.



全国の消費者に全面広告で2回にわたり
新製品プレハブが販売開始1年前に消費者に引き渡されたと
真っ赤な嘘がつけるほど

消費者をなめた神経を持っているからには

一個人に対して
新製品塗料の見本が販売開始1年後にできたと
嘘をつくことなど
朝飯前ではないですか.




楔(くさび) 終




ある写真


昭和46年撮影であることが右下メモでわかります.ヘーベルハウスが販売開始されたのは昭和47年です.したがってこの写真の建物はヘーベルハウスではありません.ドイツ生まれの建材へーベルパネルを使用したヘーベルハウス商品化の為の試験棟です.


30年目問題

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言葉足らず!?(事件見解書面の核心部分)

(2)「無断という考えはありませんでした」というのは,安東様にとっては無断になる事ですが,弊社として決して悪意はございませんでした.ご契約前に,弾性タイルの見本を見せて,リウォールWはこのようになりますと説明した時にご主人,奥様より「できれば吹き替え工事前の仕上がりが良い」とのお話があり,契約後着工前に材料の取り寄せができる事を確認し,奥様にできますと返事を致しました.奥様は「主人もそれが良いと言っているので,ご主人に話しておくので,そうして下さい」という事になりましたとMリフォームコーディネーターよりSに報告があり,安東様のご要望を取り入れたつもりで進めさせて頂いた次第です.ところがご要望はリウォールWからサラテックスに変更するという弊社の認識間違いであった事がご指摘でわかりました.結果として無断と取られてもしかたのない結果となりました.

(4)リウォールWの見本は当時作成していませんでした.弾性タイルと全く同じ模様の水性タイプの商品の為,弾性タイルの見本を代用して説明をしていましたので,お見せした仕上見本は弾性タイルです.S回答の仕上げ確認というのは,2月27日に防水シートの補修の件でSと安東様がお話した時に,今回の塗料はサラテックスかリウォールWかのご質問があり,サラテックスですと答えた時点から安東様の本来のご要望がリウォールWの材料でサラテックスの模様にする事で,リウォールWからサラテックスに変える事ではなかったというのが分かったという意味で書きました.言葉足らずで申しわけありません.蛇足ですが,リウォールWの見本が出来たのは1月下旬です.

以上,何分にも言葉足らずにつきましては,是非お会いして弊社の誠意をお伝えする事が出来ればと思っておりますので,よろしくお願い致します.

平成11年4月19日 
関西旭化成リフォーム株式会社 
取締役大阪事業所長 署名捺印 


一読した印象を是非覚えておいて下さい.第三者の印象こそ,旭化成が意図したところに近いと思われます.私はこの短い文章の仮面の下の素顔がどんなものか読み取るのに2年かかってしまいました.


隠 蔽 文 書

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原本公表要求

山本一元旭化成社長殿


前略 旭化成の契約に対する考え方を確認したいと思いますので,一顧客として次の点を要求致します.

K工業MM氏が関西旭化成リフォーム(現旭化成リフォーム)に提出した平成10年10月16日付打合せ記録書の公開

上記文書は平成2年築の旭化成ヘーベルハウス(契約番号QQ81235)に対する外壁リフォーム工事(契約番号Q1KD8822)の打合せ記録書です.写しは我が家にありますので,旭化成に提出された原紙(写しが提出されているならば写し)の公開要求です.

私は当該契約書の公開は旭化成の義務だと考えます.その理由は既に十分認識されておられる筈ですが,もしまだ疑問の点がございましたら
http://member.nifty.ne.jp/andot/
をご参照下さい.
  2001年6月25日
社長に対する3回目の質問です.無駄だと思っても要求してみるものです.回答がありました.大変有益な回答でした.


隠 蔽 工 作

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改題全面加筆修正 2002.07.10
加筆修正 2002.09.22
全面修正 2003.01.26



ブランド神話の崩壊


ドイツ生まれ「へーベル」で築かれた信用はこうして崩壊した.



「旭化成価格はたしかに高い,客からもよくそう言われる」と工事店社員は話を切り出し客の意表をつく.

「しかしその価格は旭化成が設定したものであり工事店社員ではどうこうできない」と話は続く.客は目の前の工事店社員に値引きを要求することが無駄だと悟る.これで商談の外枠ができあがり,あとは中身の話になる.

「他業者でリフォームすると旭化成の保証はなくなる」と客を牽制しながら(当時旭化成は50年保証を大々的に喧伝していた),「旭化成に内密に付帯工事をサービスにする」と飴をちらつかせる.そして

「塗料は発表されたばかりの新製品だ.発表されたばかりで見本はまだないが,性能の良さは旭化成でテスト済みだ」と客の背中をひと押しする.

こうして工事店社員は,高い旭化成価格で,見事に契約を獲得する.
旭化成のリフォーム商売は,工事店がすべてを請負う完全丸投げシステムである.工事店社員は旭化成リフォームコーディネーターという肩書きで営業する.

工事店社員は旭化成の人間でないことを隠すどころか積極的に利用する.

旭化成の社員に営業させてみよ.リフォームには新築と違い胸をはって説明できる中身は何もない.そして工事店社員のセールストークは使えないのである.旭化成社員が営業すれば売上が激減するのは目に見えている.
ヘーベリアン(ヘーベルハウス購入客)は旭化成を信用している.信用している人間をだますのは赤子の手をひねるようなものである.旭化成リフォーム事業は工事店社員の手練手管が支えているのである.



のべ40坪ヘーベルハウスの外壁塗り替えで,第二世代塗料弾性タイルを使用して旭化成価格166万は高すぎる.なぜ高いのか.

一つには客にサービスと偽っている付帯工事が法外価格で付加されているからである.

そして二つには「旭化成ブランド料」すなわち旭化成ピンハネ分が高くついているからである.旭化成価格の4割はブランド料である.ノーブランドなら100万のものが166万に,つまり6割6分高くなっているのである.


提案内容(サービス分)旭化成価格ブランド料無印価格
第二世代塗料(+軒天修理)166万66万100万
無印価格とは工事店の一括請負価格であり,良心的な街の工務店に直接工事を頼んだ場合の価格である.これは施工業者の利益を含んでおり原価ではない.

客はブランド料がいくらについているのか無論わからない.しかし価格が高すぎるのはよくわかる.
工事店社員は塗料を第三世代塗料に変更しさらに追加付帯工事もサービスすると提案して契約が成立した.

 工事内容旭化成価格
1回目見積第二世代塗料(+軒天修理)166万
2回目見積第三世代塗料(+軒天修理+追加工事)
契約書第三世代塗料
施工第一世代塗料+軒天修理+追加工事


ところが施工塗料は第一世代塗料であった.2回目見積も契約書も真っ赤なうそであった.

法外な旭化成価格に客は納得しない.ところが6割で工事を請け負っている工事店に値引きの余裕はない.それでも契約を取ろうとすれば客をだます以外に道はない.


1回目見積を飲めば詐欺に会わない.2回目見積に合意すれば詐欺に会う.
そして詐欺に会おうが会うまいが被害は同じである.

100万の工事が旭化成では166万である.旭化成と契約した客は例外なくこの被害に会う.

「あくどいのは旭化成だ」と工事店社員は思っているに違いない.だから平気で真っ赤なうそをつくのである.

工事店社員は契約をとるため詐欺に走り詐欺は日常化する.




左は2001年2月6日付け日経に掲載された「ザ・リフォーム」誌の広告の一部である.旭化成リフォームは売上7位にランクされている.

右はその直前の1月31日に同じく日経に掲載された「日経ビジネス」誌の広告である.

旭化成リフォームの驚異の高成長率25%は顧客への「徹底フォーロー」のおかげである,そして顧客への徹底フォローとは「蛍光灯交換から押し売り撃退まで頼まれれば何でも」やることである.本当か?

右の広告で右隣のパソコンメーカーも左隣の自動車メーカーもサービスは有償であることを前提に,サービス内容,質の改善を図っている.旭化成はどうか.サービス内容は何でもやるである.そしてコストは将来への「投資」つまり赤字覚悟の出血サービスだということである.

どんな顧客に対しても,蛍光灯交換まで,旭化成は労を惜しまずやってくれるというのか!?

対象顧客は極めて限定されているのである.長くへーベルに住みつづけてきた一部の高齢者である.なんの為のサービスか.高額の補修契約をとるためである.海老で鯛を釣る,これが旭化成の方針である.

こんな客は限定される.だからこそ詐欺が必要になる.旭化成リフォームの驚異の高成長率と高収益ぶりの秘密は,こちらにあるのである.





旭化成も工事店にだまされた.これは確実である.なぜか.
旭化成に詐欺を働くつもりがあったとしよう.
契約書改竄という危険を冒す必要性がどこにあるだろうか.

そんな必要はさらさらない.
客の知らない内部書面または口頭報告で工事店と業務連絡すればいいではないか.


旭化成社員は旭化成とリフォーム契約する客は皆馬鹿だと思っている.ピンはねの内幕を知っている彼らがそう思うのは当然である.そう思わないのは偽善者である.

工事店社員の客をだます苦労を知らず,契約客は馬鹿ばかりだと思っている旭化成は,あろうことか自分達もだまされて,詐欺に加担する.

忘れてならないことは,だまされて旭化成は儲かっているという事実である.


旭化成は詐欺をどう取り繕ったか.付帯工事のことは一言も言わなかった.当然である.無償サービスだと偽って契約を取ったからである.ではどう言ったか.

不良在庫に化している第一世代塗料が第三世代塗料より高いとぬけぬけと言ったのである.

 内容旭化成価格
契約書第三世代塗料166万
施工第一世代塗料+軒天修理+追加工事166万
K文書第一世代塗料171万


旭化成は詐欺を徹底して隠した.真っ赤な嘘を連発して.工事店社員の手練手管は商談時に発揮され,旭化成の手練手管は隠蔽時に発揮された.

旭化成は社会的責任を持つ大企業として越えてはならぬ一線を越えた.旭化成にとって客とはだますべき「物」にすぎないことを,K文書の薄汚れた日本語が証明した.


旭化成にとって客とはなにか.
客とは,素人で無知で馬鹿な存在である.
客とは,旭化成の価値観を押し付けて当然の存在である.
客とは,依らしむべし知らしむべからずの存在である.

客とは儲けさせて頂く人ではなく,
だますべき物である.

K文書のトリックは隅々までばれた.住宅総務部長が東京から飛んできて説明すると言い出した.ばれるまでは「嘘偽りは申しておりません」と高慢に言い放ち,ばれてからあわてて説明したいとはいったい何事か.


住宅事業の育ての親を自任する山口会長よ,
隠蔽文書発行が住宅総務部長の独断によるものだと,
もし言えるものなら言ってみよ.


旭化成は工事やりなおしで責任をとると主張した.
噴飯ものの責任の取り方である.

ばれて捕まった万引き犯が万引きしたものを返して責任をとると言っているのと同じである.
悪質な常習万引き犯は警察に突き出されるのである.



そもそも旭化成のリフォーム商売は法外価格を客に飲ませることで成立する.
その過程のどこかで,必ず,だましが入る.なぜか.
法外価格に正当性がないからである.

そしてだましの道具が契約書である.
客をだますのは容易である.旭化成を信用しているヘーベリアンだからである.

旭化成もだまさなければならない.
旭化成は工事店と違い客は合法的にだまさなければならないと考えているからである.

客と旭化成は契約書だけが接点である.こうして契約書改竄が詐欺に不可欠になる.

旭化成の契約書は,改竄可能な手書きメモが最上位に君臨するたぐい稀な契約書である.

詐欺が露見しなかったのは,手口が簡単なだけに一見奇跡に見える.
しかし奇跡ではなく必然であった.

契約書は詐欺が露見しない方向に進化した.
売上向上という旭化成・工事店の共通目標達成に詐欺が必須だったからである.
日常的だましに対応できるよう旭化成の契約書は合目的的に進化したのである.

工事店社員には罪の意識がある.冷や汗かきながら客をだまし旭化成をだましている.

一方旭化成社員は罪の意識に無縁であった.彼らは日々安穏に暮らしていた.

この安穏はどうして得られたか.
違法行為はしていないと思っていたからである.
客の意思は契約書に反映されていると信じていたからである.

旭化成社員の安穏は奇形契約システムのおかげであった.
契約書にだましの証拠が残ったことが,その高価な代償である.

旭化成は証拠隠滅を図った.
旭化成は全ての打合せ記録書原本を調査した.99年6月17日時点で「指定工事店各社と施工物件仕様の照合を進めて」いる,つまり調査中だと旭化成は回答した.そして裏で旭化成は打合せ記録書原本を一斉に偽造していた.

旭化成がすぐ偽造に走ったことは,隠蔽の立場に立てば当然である.

客がもし賢ければ,K文書など相手にせず一気に原本閲覧を求めてくる筈だからである.そして事件はインターネットで公開されていて,他の知らぬが仏が見ているかもしれないからである.

旭化成は客の手元のコピーの内容を確認することなく,機械的に原本その他特記欄のメモだけ抹殺した打合せ記録書を偽造した.追記個所を正確に把握するためコピーの閲覧を知らぬが仏に求める事は,寝た子を起こす行為に他ならないからである.

顔真卿の書の完全模倣が不可能であるように,工事店社員の筆跡の完全偽造も不可能である.形だけどんなに正確に真似ても,偽物は所詮死んだ字である.拡大して比較すれば真贋の判定は容易である.

偽造原本は旭化成社内に後生大事に保管されている.知らぬが仏は望む時いつでも偽造されたかどうか確認できる.

詐欺時効は7年である.しかし隠蔽の跡を確認し旭化成に対し社会的制裁を加えることに時効はない.



旭化成は証拠が契約書に残っていることに苦しんだ.
旭化成はだましの証拠が残ったことを反省したのであり,だましを反省したのでは決してない.なぜなら

だましの否定はリフォーム事業(ピンはね稼業)の否定に等しいからである.そして
「金のなる木」を手放す勇気と見識が現在の旭化成経営陣にないからである.



「野村証券金融研究所によると、リフォーム市場は高度成長期に建てられた住宅の改装需要で2005年には6兆円規模への成長が見込まれる.」 そして 「住宅各社は低迷している新築需要の早期回復は難しいとみており、今後はリフォーム分野を中心に競争が激しくなりそうだ.」

旭化成の「建てたあとが大事なんだ」の基本戦略は,顧客徹底フォローの名のもとにヘーベリアンを囲い込み,法外価格を飲ませることにある.

旭化成の戦略は,うまく事が運べば,もっとも効率的つまりはぼろいアプローチである.
どこの大手も同じことをしているわけではない.旭化成は一方の極に位置しているのである.


2001年7月,山本社長は知らぬが仏事件の契約書原本を公表した.
改竄打合せ記録書を隠し,かわりにきれいな偽造打合せ記録書を公表した.

当時K文書のごまかしは既に完全にばれていた.
それでも社長は,契約書原本の本物を隠し,偽物を公表した.
旭化成が契約書原本の偽造までしたことが,はじめて明るみに出た.

その結果どうなったか.旭化成は
<工事店社員の口頭報告だけで契約を変更し結果を客に知らせない会社である>
ことになった.

客との契約を守る義務は旭化成にはない.
守られていると信用する客は馬鹿である.
旭化成は今後も馬鹿なヘーベリアンを相手にブランド商売を続ける.
本音を吐いたのである.

旭化成は悪徳業者と同じになった.
信用の仮面を被った旭化成は自縄自縛に陥り
知らぬが仏事件は普遍性を持った.


社長が偽造契約書の存在を公にした直後の2001年夏
「30年目点検異常なし」全面広告が全国の消費者にむけて二度打たれた.

旭化成はヘーベルハウス試験棟を商品だと偽った.
嘘を白日の下に曝しながら,へーベルブランドを喧伝したのである.
K文書,偽造打合せ記録書,詐欺全面広告の三組は旭化成ブランドが偽ブランドに変質した証である.
旭化成ブランドは幻想であることを,皮肉にも「改革の人」が,鮮やかに証明した.



すべてばれた.
仕事はだまし
人もだまし
だましまみれで
欲だけあることが.

結局のところ最後は『人』である.
最後の最後はトップの見識である.
旭化成トップは「金のなる木」に決別できず
「無実の証」を捨てた.
旭化成の名誉を捨てた.
そして
己を守った.





ブランド神話の崩壊 終




作成 2002.1.14
細部修正 2002.3.20
GIFアニメ追加 2003.1.19


夢のまた夢


三洋電機は一昨年太陽電池出力問題という不祥事を起こし,社長は惜しまれつつ引責辞任しました.

その三洋電機は昨年ソーラーアークという建物を岐阜事業所内に建設しました.ここをご覧下さい.メッセージに次のように書かれています.
当初「メガソーラー構想」として発表した「ソーラーアーク」ですが、ソーラーアークに使用している太陽電池は、全て昨年の出力問題でお客様から回収させていただいた太陽電池モジュールを使用しています。

これは、この問題を真摯に受けとめるとともに、品質が如何に大切であるかということを常に自覚し風化させまいとする意思と決意の表れです。
禍を転じて福となすなんと頭のいい企業でしょう.そしてなんと見識あるメーカーでしょう.三洋電機は不祥事を忘れてほしいと願っているのではないのです.
三洋電機問題に関しては『知らぬが仏(第二部)』で触れました.三洋井植会長はいみじくも「なにがあってもお客様を欺く行為をやってはいけません」と言われました.

井植会長は内部告発は遺憾だ,不正を下から上に進言するシステムが必要だと言われました.旭化成の場合残念ながらこの進言システムは全く機能しないでしょう.なにしろ組織最上層の指示・承認のもとで隠蔽が図られたのですから.ここが知らぬが仏と三洋問題の決定的な相違点です.
ぷうたろうは見識ある三洋を見てようやく自分のゴールが何であるかを知りました.

ぷうたろうの夢は旭化成本社内に「知らぬが仏コーナー」を設置することです.

正面にごまかし文書が飾られています.右隣には打合せ記録書の本物と偽物が飾られています.左隣には30年目点検異常なしの全面広告が飾られています.以上三点セットの他に経緯を説明したパネルがあり旭化成の「意思と決意」が表明されていることは言うまでもありません.

このコーナーは便所の横の廊下の片隅であってはなりません.本社の若く美しい案内嬢が訪問者を案内するにふさわしい場所でなければなりません.

夢の実現には三洋ソーラーアークほど金がかかりません.ぷうたろうにふさわしくなんと慎ましやかな夢でしょうか!



(GIFアニメ出典は本文を参照)








頭の上に石がぶつかるということは,これはまじまじとした不幸です.しかし,恥とか不面目とか不名誉とか悪罵とかいうものは,それを感ずればこそ不幸になるだけの話です.何も感じなければ,不幸なんててんでありませんよ.

  エラスムス『痴愚神礼賛』(渡辺一夫訳)より





独自免震工法(2003.9.20)

水俣病事件(2003.4.14)

悪乗り?(2003.2.5)

あらためて改革の人 (2002.1.14)

改革の人! (2001.6.27)

旭化成を加勢するメール (2001.02.18)

防水シート補修顛末記 (2001.2.08)

口下手でも腕の立つ業者の方へ (2001.01.28)

イッヒッヒの壁 (2001.1.11)

KeepWalking (2001.1.08)

成渾身の「イヒ!」キャンペーン (2000.12.18)

家は建てたあとが大事なんだ(1999.9.15)


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