作成 01.02.24
最新加筆修正 01.07.23
8ヶ月ぶりに加筆修正 02.04.01

隠蔽文書


証拠は主に証言と書証(書面になった証拠)であるが,証拠価値は書証が証言に勝ると評価される. 古来のヨーロッパの格言「詞は飛び,書は残る」にある通り,書面の効果は抜群である.

--高井伸夫,日経新聞2001年2月7日夕刊「弁護士余禄」より--


   目次
  1.経緯
  2.K文書
  3.重富回答
  4.沢田回答
  5.真っ赤な嘘
  6.悪意の証明
  7.欠陥企業?      



2001年1月15日付けの旭化成社長への2回目の質問に対し,2月1日夕刻旭化成住宅総務部長沢田恵殿より回答を頂きました.今度は実に総務セクション責任者からの回答です.

『知らぬが仏』は三部構成です.99年6月の1回目の社長への質問に同封した『知らぬが仏』が第一部にあたります.第二部は2回目の社長への質問までの話です.そしてこの第三部は隠蔽文書の執筆責任者が登場されて以降の話です.

第一部
1999年6月20日
一部と二部の間のTA老の部屋(2000年4月2日)
第二部
2001年2月


各部のテーマは

  第一部は工事店社員がいかに私をだましたか
  第二部は工事店社員がいかに旭化成をだましたか
  第三部は旭化成がいかに私をだまそうとしたか

だと言って言えないことはありません.工事店社員は私をだますことに成功しましたが,旭化成は失敗しました.一旦不信の念を持ったら最後,人はそう易々とだまされるものではありません.
沢田殿は「過去においてご信頼を賜り,住まいづくりという大事を託された会社として,この間の経緯につきまして誠に申し訳なく,また大変残念に思います」と述べておられます.いったい何を残念に思われるのでしょうか.この文が誠に申し訳なく思いますですっきり終わっていないことは,旭化成がさらさら申し訳なく思っていないことの現れです.


1.経緯

事件の経緯を下表にまとめておきます.(詳細な経緯は資料集の中の経緯表にあります.)


経緯概略
項目年月日コメント
<外壁塗り替え工事>
見積と契約1998.9〜10直近に発表されたという新製品塗料で契約
本体工事とサービス工事1998.11〜12工事終了時職人から在庫を探すのに苦労したと聞く
<発覚>
雨漏り発生1999.2.11工事の不手際による防水シート16箇所の傷が原因
発覚1999.2.22塗料は何かという問いに旭化成社員は旧製品塗料名を明言
担当者S氏への質問1999.3.2旭化成担当者への質問書.
三者話合い1999.3.8旭化成,工事店同席.見本を見せなかったことを旭化成は知らなかった.旭化成ちょっと一筆頂きたいと一筆求める.
<公式見解>
S氏回答1999.3.28形式も内容もお話にならない1回目の事件見解
子会社社長への質問1999.3.31契約が二重に管理されている理由を尋ねる
子会社社長からの回答1999.4.6一部非を認めているが核心部は全面否定の2回目の事件見解
子会社所長の手紙(K文書)1999.4.193回目の事件見解問題の事件隠蔽文書
<公式見解に対する見解を要求>
旭化成社長への1回目質問1999.6.15子会社の不祥事に対する見解を求める
重富回答1999.6.30子会社社長にしかるべき説明をするよう指示したから会え
子会社社長の手紙11999.7.6旭化成グループ窓口として対応するから会いたい
再度の話合い督促1999.8.3子会社社長にしかるべき説明をするよう指示したから会え
子会社社長の手紙21999.8.10事件は4月の経営会議に諮った,会いたい
旭化成社長への2回目質問2001.1.15旭化成は黒を白と言う嘘つきだと直言する
沢田回答2001.1.31理解不足の点を説明するから会え
<引導>
旭化成社長への3回目質問2001.6.25打合せ記録書原本の公表を要求
竹内回答2001.7.5打合せ記録書原本コピー同封.原本偽造の事実判明.



事件発覚までの経緯を簡単に説明しておきます.(この部分は『知らぬが仏(第一部)』に詳述されています.)

98年9月ちょっとしたいきさつから二階の軒天に直径10数センチの穴があいてしまいました.旭化成に修理の見積を依頼したところ20万かかるとのことでした.

旭化成は外壁塗り替えすれば穴の修理はサービスすると提案してきました.その他にガレージ塗装,門柱塗装などをサービスして,発表されたばかりの性能の良い新製品塗料を使用するという話です.価格は170万と高かったのですが,穴の修理だけに20万というのも馬鹿らしいと思えて結局外壁塗り替えに踏み切りました.高いのは安心料だと考えることにしました.

年末に工事が終わった時私は職人の人にあいさつしました.その時彼は本体を見上げながら,あの塗料在庫を探すのに苦労しました,ひさしぶりにあれでやらせてもらいました...と言ったのです.私は在庫という言葉に一瞬いやな感じがしましたが,それきりになりました.

2月11日かなりひどい雨漏りがしました.工事で2階陸屋根の防水シートが16箇所破損したことが原因でした.

2月22日防水シート補修方法をめぐって初めて旭化成社員が登場してきました.(ここまで全て工事店社員が対応していました.)旭化成責任の破損に対して薄い無償シートを貼るという提案に怒った私は,心の隅に残っていたかんぐりを思い切って口にだすことができました.
「我が家の塗料は何ですか?」
サラテックスです.メーカーはちがうかもしれませんが,サラテックスですと旭化成社員は答えました.意外な答でした.私はリウォールWという名前の新製品塗料で契約していたのです.


事件が発覚してからの子会社の対応は,旭化成を信頼していた私には旭化成の名前がついている企業とはとても思えないひどいものでした.

3月8日旭化成との話合いが工事店社員を交えて行われましたが,旭化成担当者S氏は工事店社員が見本をみせていない事実をその席ではじめて知りました.S氏は唐突にちょっと一筆頂きたいと言い出しました.たいへんうさんくさい話です.

私はきちんとした見解をだすように要求しました.20日間待たされて返って来たS氏回答が旭化成の最初の公式見解です.この回答は外見だけでなく中身もひどいものです.

お話にならない回答だったので私はS氏とのやりとりは中止し(それまで旭化成管理職が対応したことは一度もありません),子会社社長に質問書をおくりました.3月末のことです.

対応はがらりとかわり東京出張中だという村田社長に代わって上林所長からすぐに電話がありました.至急会いたいということでしたが,書面回答なしの話合いは断りました.その後子会社社長から2回目の事件見解が返ってきました.この回答は私の質問に対しては見当違いの回答でしたが,別の意味で大変重要な回答になりました.

その後10日ほどで返って来た上林所長の4月19日付けの手紙(K文書)が最も重要な手紙です.K文書で旭化成が何を言いたいのかを理解するのに私はちょうど丸二年かかってしまいました.



2.K文書

K文書はごらんのように3つの項目から構成され,項目1はさらに4つの小項目から成ります.簡単に中身を説明しておきます.文書の中のSは旭化成担当者,Mは工事店社員で原文ではもちろん実名です.

1の(1) 
なぜ契約変更を申し出なかったのかという質問に対する回答です.工事は12月に終わっており,発覚したのが2月22日ですから2ヶ月も経っているのに変更契約する気はあったのだが遅れただけだといおうとしています.しかし遅れた理由に酌量すべき情状はなにもないことがおわかり頂けるでしょう.

私は事件を無断の仕様変更だと考えました.そしてなぜ契約変更を申し出なかったかと尋ねたのです.この質問は結論から言えば少し的をはずしており,旭化成は私の誤解にのって答えてきたのです.旭化成は旧製品で契約が成立したと考えていたのです.契約変更の必要性など夢にも考えていなかったというのが真相です.
1の(2)
読まれた感想を是非覚えておいてください.後で詳細に解説します.
1の(3)
旧製品の方が価格が高いとぬけぬけと主張している個所です.旧製品価格は旭化成本社から該当部門に電話を回してもらってすぐわかりました.高いというのは案の定うそでした.価格が高い理由の一つにしているトップクリヤーは,新製品で使われているものと同じです.つまり表面だけ新製品で,トップクリヤーはごまかすためのものだったのです.
1の(4)
読まれた感想を是非覚えておいてください.後で詳細に解説します.
2.
工事やり直しで責任をとると説明しています.万引きがばれたとき万引きしたものを返すだけで責任がとれるというのと同じ論理です.最後のところで相談にのると含みを残しています.餌をまいているのです.旭化成は自分の責任は半値八掛け二割引きし,餌は忘れずにまくのです.
3.
旭化成責任で壊した防水シート補修案の説明です.旭化成は当初S氏回答に記載された安直な方法ですぐ補修しようとしました.抗議した結果このように責任を明確に認めた上でまずまずの補修案を提案してきました.最後にまた餌をまいています.

1の(2),1の(4)がK文書の核心です.2,3は餌で客が食いつくのを待っているのです.餌であるという意味は交渉の余地があることを臭わせることによって,客の目を核心から逸らし条件交渉に引きずり込む為のものだからです.

後に上林所長から餌を大きくする提案を電話でしてきました.防水シート一枚張りを提案してきたのです.その時旭化成は単なる補修ではないことを強調しました.客からみれば補修にすぎないことを補修ではないと強調する意図は明白です.私は一枚張り案を拒否し書面で提案された方法で補修してもらいました.

もし私が電話提案を飲んでいたら,やっぱりそういうことだったかという事で旭化成は事件を幕引きできたでしょう.電話提案は大変な罠でした.

(防水シート補修関連をまとめたものがあります.少し長文ですがご参考までに.『防水シート補修顛末記』

防水シートに関してはけりがつきましたが,塗料すりかえの方はなにも決着していません.旭化成がK文書に書いてあることは嘘であると書面見解出さない限り決着はありえません.

私はK文書を前に上林所長と二度話合いを持ちました.上林所長は旭化成に不利なことも含めていろいろなことを教えてくれました.しかしK文書の中身については一切解説しませんでした.1の(4)で出てくる2月27日に私が旭化成と接触した事実はないと言うと彼は肯定も否定もせず黙っていました.私は嘘ばかり書いてある,日付すらも間違っていると思いました.

上林所長は帰り際,子供の使いのようで申しわけないと詫びました.私は自分で書いておいてなにを白々しいと思いましたが,考えが足りなかったことが後にわかりました.事実彼は子供の使いだったのです.

K文書は子会社社長や所長のように客と現実に接触する人には到底書けるものではありません.内容においても,文章表現面においても,生身の人間をだますべき抽象的なモノと考えているプロでないと書けない代物です.



3.重富回答

子会社は確信犯であると当時の私は思いました.話し合いを続けても埒があかないことが明らかでしたので親会社である旭化成ホームズ社長に質問書を送りました.同時にほとんど同じ文面で旭化成社長にも質問書をだしました.旭化成の名前に関わる問題だと考えたからです.これが1回目の旭化成社長への質問です.質問書には『知らぬが仏』(第一部にあたります)を同封しました.

旭化成,旭化成ホームズ両社長への質問は,まとめて重富回答となって返ってきました.重富氏は西日本営業本部長で関西方面の総責任者だと思われます.重富回答の趣旨は子会社村田社長に「経営者として責任をもって,しかるべき説明」をするよう命じたから,村田社長に会いなさいというものです.
私は何度も子会社に質問書をだし,社長と所長からは手紙をもらい,実務責任者である子会社所長と我が家で二度話合いを持っています.十分話合った結果,私は親会社に直訴したのです.ところが親会社はもう一度子会社と話合えと回答してきました.
旭化成が製造している塗料の見本が1年遅れたと子会社が言っているのです.旭化成なら子会社が黒か白か絶対にわかります.なぜ見解をださないのでしょうか.

「しかるべき説明」とはなんとうさんくさい言い方でしょう.子会社社長にうそをつくなと指示したのでしょうか.もしそうなら子会社はうそをついていたと旭化成が見解を出すべきです.それが親会社としての見識であり責任です.見解をださずにもう一度話会えというのは論理的におかしいのです.


重富回答は「通常のお話し合いができない状況」などとまるで私と子会社が罵りあいの子供の喧嘩をしているかのような表現をしています.この表現は上林所長との話合いの状況とは全く違いましたので私の癇にさわりました.私は会うことを拒否しました.
重富回答執筆者はK文書についての話合いは「通常のお話し合いができない状況」になる筈だと考えていたに違いありません.K文書で客が納得する筈がない,客は「旭化成に怒鳴り込」みかねないような状況であることを想定していたと思われます.

重富回答執筆者は客が怒鳴り込んでくることを期待していたのです.怒鳴りこんでくればそこで小さな誠意を見せれば計算どおり一気に問題解決します.小さな誠意とはすでにばらまいておいた餌を少し大きくすることであることは言うまでもありません.

重富氏からはこのあと8月3日付けの手紙がきます.この時期は大変重要な時期で,K文書1の(2)の妻の言葉のトリックをようやく理解できた直後です.手紙にもあるとおり旭化成はTA老サイト見てそのことを知っています.旭化成は焦ってまた手紙を出してきたのです.
資料集にTA老の部屋V1の過去ログを登録してあります.99年7月後半あたり以降のものを見ていただければ様子がわかって頂けるでしょう.

手紙では嫌味をもう一度繰返し,さらに問題解決を遅らせているのは我々夫婦のせいだと臭わせながら何とか会おうとしています.妻が丁寧にお断りした言葉を「もう会わない.」とのこと・・・などとわざわざ「」付で嫌味な表現をして人の感情を見事に逆なでできる芸当は,プロの技です.
K文書が上林氏が執筆したものではないように,重富回答は重富氏が執筆したものではないと思われます.
重富回答の化けの皮はその直後ものの見事にはがれます.「しかるべき説明」をするよう指示された当の村田社長は話合いを促す2回目の手紙の中で4月の旭化成経営会議に事件を諮ったと短く伝えました.その一言で私は目が醒めました.
村田社長はその前の話合いを促す1回目の手紙で,「旭化成グループ窓口として私が対応させて頂く事になりました」と述べておられます.重富回答がすべてを子会社に押し付けようというものであるのに対し,当事者の社長は窓口になるとすでに表明されていました.

鈍い私もようやく気付いたのです.20数名しかいない大阪の子会社が手のこんだインチキ文書を書くのがどうにも腑に落ちていなかったのです.K文書は旭化成中枢の専門家が作成した事件隠蔽文書であることを私は確信しました.

子会社が確信犯のように見えたのは組織方針による隠蔽だったためであり,所長が一切解説しようとしなかったのは下手に解説して隠蔽論理と矛盾することを恐れたためだったのです

旭化成はさすがというべきです.地方で勝手に事件対策するのでなく信用に関わる負の情報は遅滞なく中央に報告され,中央で危機管理されていたのです.

重富回答は山本一元旭化成社長が子会社社長に隠蔽責任を押し付け保身を図ったことを意味しています.経営者として責任をもつべきは,子会社社長ではなく旭化成社長だったのです.



4.沢田回答

K文書と重富回答は,今回はじめて表にでてきた住宅総務部長が執筆責任者だと思われます.隠蔽が組織方針である以上,総務セクション責任者が関連書面を執筆すると考えるのは常識的な話です.そしてK文書,重富回答はいずれも旭化成の公式回答であり,執筆者を推測する目的が重富氏,上林氏の名誉を守る(?)ことにありますから,推測があたっていようといまいとなんの問題もありません.
子会社社長,所長には他に事件に関する見解を述べた手紙がありますが,これらと住宅総務部長が執筆したものとは表現面でも内容面でもあきらかな差があります.住宅総務部長の書いたものは誠意を尽くして客に対応しようというものでは全くなく,客を怒らせることが真意であるとすら思えるものばかりです.
免疫ができていた筈ですが,沢田回答が返ってきた時また毒にあたってしまい毒気が抜けるのに一ヶ月かかりました.まだ毒がまわっていた時に次のようなものを登録しました.ご参考までに.

1.『飛んで火に入る夏の虫』,『紙切れ一枚』
2.『蛇足ながら蛇足にして蛇足にあらず』
3.『ごまかし文書とは!?』
住宅総務部長沢田恵殿は職務で事件隠蔽を担当しているにすぎないのでしょう.しかし隠蔽責任をとるべきトップが責任逃れして裏方役の沢田殿に責任を押し付けるのだから仕方がありません.

しかし職務だからという言い訳は万能ではありません.どのように隠蔽するかは沢田殿の裁量範囲です.K文書のシナリオは度を越して品がなく,沢田殿個人の良心が問われる域に達していると考えます.以上の理由で以降沢田殿を名指しで批判致します.山本社長が事実を認めるまでは.



さて沢田回答は<旭化成の説明不足のため><いくつかの点で>私に理解不足の点があり,そしてその点に関して<資料>を用いて<口頭で>説明したいと表明しています.

<説明不足のため>という一見旭化成の非を認めた理由付けは嘘です.<全く説明しなかった>のが事実です.理解させない為の文書に対して充分に説明することなどありえないのです.いまさらなにを<口頭で>説明しようというのでしょうか.

<いくつかの点で>私が理解不足だと言っています.どの点で理解不足なのでしょうか.

沢田殿は私の<どこが>まちがっているかを言わずに,とにかくまちがっていると言われました.沢田殿はブツブツとTA老はまちがっている,とにかくまちがっている・・・と独り言を言われたのです.
そもそも隠蔽文書執筆者がぬけぬけと客の前に姿を出して理解不足の点を説明しようなどという無神経さに私は我慢がなりませんでした.沢田殿の職務は客をいかにだますかにあり,その事の自覚が不足しているように思われます.だますことを指示したトップの方が重いのはもちろんであるにしても.

理解不足の点を説明することは書面でできます.なんのためにわざわざ東京から会いにくるのでしょうか.

金で懐柔するか,脅すか二つに一つで常識的には前者でしょう.大企業にふさわしく気前のいいところを見せるつもりでしょう.どんなに金を積まれても心を動かさない自信は私にはありません.会うことは罠です.みすみす罠に近づく必要はありません.
もし会って示談に応じていれば,契約書面を理解できないまま署名捺印して詐欺商法にひっかかった年寄りとおなじ目に会うところでした.

私はK文書のシナリオをこの時点ではまだ理解していませんでした.K文書にはいくつかの意味不明の嘘が残っており,私はそれらを妨害情報だと解釈していたのです.私に理解不足の点があったのは客観的事実ですが,旭化成は私が理解していた以上にもっとひどいことを主張していたのです.

ここは旭化成にとって「問題解決」する最後のチャンスでした.なぜなら私は隠蔽工作を完全には理解していなかったからです.山本社長は沢田殿の口によって事件をK文書の文章解釈の世界に封じ込めようとされたと思われます.


質問したことに全く答えていない沢田ブツブツ回答の意味は単純明快です.

  泥棒にも三分の道理といいますが旭化成には三分の道理すらない

ということです.S氏回答,子会社社長回答,K文書に続いて第4の事件見解を書面で出すことは既に不可能になっていたのです.



5.真っ赤な嘘

工事店社員は契約をとるために,そして塗料をすりかえる為にいくつか嘘をつきました.それらは沢田殿の嘘と比べるとまことに可愛い嘘です.ここではK文書1の(4)をもとに沢田殿オリジナルの嘘を説明します.

K文書1の(4)は,旭化成の最初の公式見解であるS氏回答を補足説明したものです.

S氏回答は,(1)私が見本を見て塗料を決めた,(2)仕上げ確認して要望と違っていたことがわかった,(3)説明不足という過失が事件の原因だと主張しています.
S氏回答はK文書と同様にすべてを隠蔽しようとしたものです.S氏回答はS氏と直属上司である上林氏が20日間頭をひねって作文したものだと思われますが,K文書とは比較にならない稚拙な隠蔽文書です.S氏回答は上林所長がK文書の執筆者ではないことを間接的に証明しています.

K文書1の(4)はこのうち最初の二つに関する補足説明で,見本の話と仕上げ確認の話という2つの話が混ざっています.

リウォールWの見本は当時作成していませんでした.弾性タイルと全く同じ模様の水性タイプの商品の為,弾性タイルの見本を代用して説明をしていましたので,お見せした仕上見本は弾性タイルです.S回答の仕上げ確認というのは,2月27日に防水シートの補修の件でSと安東様がお話した時に,今回の塗料はサラテックスかリウォールWかのご質問があり,サラテックスですと答えた時点から安東様の本来のご要望がリウォールWの材料でサラテックスの模様にする事で,リウォールWからサラテックスに変える事ではなかったというのが分かったという意味で書きました.言葉足らずで申しわけありません.蛇足ですが,リウォールWの見本が出来たのは1月下旬です.

(1)見本の話

K文書1の(4)から見本の話を取り出すと次のようになります.

リウォールWの見本は当時作成していませんでした.弾性タイルと全く同じ模様の水性タイプの商品の為,弾性タイルの見本を代用して説明をしていましたので,お見せした仕上見本は弾性タイルです.蛇足ですが,リウォールWの見本が出来たのは1月下旬です.

S氏回答では見本をみてきめたと書いてありますが,K文書ではご覧のように他の製品の見本をみてきめたに変更されています.平然と後だしジャンケンしています.
弾性タイルという塗料は1回目の見積で提案してきた塗料です.この見本は見ています.我々夫婦は,弾性タイルより艶のない性能の良い塗料で,模様はスタッコ模様を希望しました.そして2回目の見積では全く別のリウォールWという塗料を提案してきました.工事店社員はリウォールWは我々夫婦の要望に沿うもので,3週間前の1回目の見積以降に発表された新製品のため見本がまだないと説明しました.

沢田殿はリウォールWが「弾性タイルと全く同じ模様の水性タイプの商品の為,弾性タイルの見本を代用」したと説明しています.リウォールWは水性タイプですが,弾性タイルは油性タイプですので全く同じという修飾語は模様にかかります.全く同じ模様の商品の為見本を代用したということになります.

全く同じ模様の商品とはどういう意味でしょうか.旭化成では模様が全く同じであれば見本を代用して使っているのでしょうか.なぜそんなことをする必要があるのでしょうか.

沢田殿は蛇足ですがとさりげなく見本ができた時期を特定しました.

見本はできていなかった,できたのは1月それも下旬だと言っています.2回目の見積・契約が98年10月中ですからその3ヶ月後の99年1月下旬に新製品リウォールWの見本ができたと主張しました.

新製品りウォールWの販売開始時期は,事件発覚後,東京の旭化成リフォームに問い合わせてすぐわかりました.98年1月です.大阪での販売開始時期は同年6月で,2回目の見積が10月ですから工事店社員が直近に発表された新製品だと言ったのは嘘だったのです.新製品には違いないのですから,なぜわざわざ直近に発表されたと嘘をついたのでしょうか.

工事店社員は見本をみせたくなかったのです.見せたくない為にわざわぜ直近に発表された新製品でそのため見本はまだないと嘘をついたのです.

見本はあって当然ですから旭化成も見本はみせたとばかり思っていました.見本をみせていないという事実を旭化成が知ったのは,旭化成担当者,工事店社員そして我々夫婦の三者が同席した3月8日の話合いの席です.旭化成は話をすぐそらせました.そしてちょっと一筆頂きたいと言い出したのです.
沢田殿は新製品塗料の見本が販売開始して1年後にできたと主張したことになります.見本というものは販売に必須のものです.その見本が販売開始して1年後にできたというのは絶対にありえません.真っ赤な嘘です.第一本当に見本がなかったのなら,工事店社員が直近に発表された製品だなどとそれでなくても疑われてしかたのない事をいう必要がまったくないではありませんか.

旭化成は98年1月から99年1月下旬までリウォールW施工工事すべてにおいて弾性タイル見本を代用して商売したことになります.なにしろ見本ができていなかったというのですから.おわかりですか.この話が本当かどうか証人達がいるのです.見本の嘘は密室でつかれる事を前提とした嘘です.

旭化成という企業はこんな見え透いた真っ赤なうそを平然と署名捺印入り公式回答でつくのです.とにかくこの真っ赤の嘘を飲め,話はそれからだというわけです.



なんのための嘘でしょうか.工事店社員の計画的詐欺行為を隠すためです.

工事店社員は見本を見せるのはまずいと考えました.新製品と旧製品は地肌が全く違う塗料だったからです.見本をみせていないという事実は異常なことであり,沢田殿はその理由を説明せざるをえませんでした.できていなかったのだ,ではいつできたのだ,契約直後の10月ではあまりに嘘くさい,思い切って年明け1月,さらに小細工して下旬をつけたのです.

沢田殿は工事店社員が計画的にすりかえを図ったことを自らの嘘により証明しました.専門家として大失態というべきです.



(2)仕上げ確認の話

K文書1の(4)から仕上げ確認の話を取り出すと次のようになります.

S回答の仕上げ確認というのは,2月27日に防水シートの補修の件でSと安東様がお話した時に,今回の塗料はサラテックスかリウォールWかのご質問があり,サラテックスですと答えた時点から安東様の本来のご要望がリウォールWの材料でサラテックスの模様にする事で,リウォールWからサラテックスに変える事ではなかったというのが分かったという意味で書きました.言葉足らずで申しわけありません.

仕上げ確認は当たり前のことですが工事が終わった12月に実施されています.
仕上げ確認は本体塗装が終わった平日の昼間に行われました.私は出勤していましたので工事完了確認書のサインは妻のものです.工事店社員はほとんどなにも説明せず,さっと終わりました.空白の打合せ事項欄はもちろん日付すら入っていないことは,この仕上げ確認がいかに形式的なものであったかを示しています.

塗料が契約塗料と違っていたことを私が知ったのは2ヶ月後の2月22日で,仕上げ確認という正規の手順でわかったわけでは全くありません.つまりS氏回答の仕上げ確認でわかったというのは真っ赤な嘘です.真っ赤な嘘を沢田殿は言葉足らずだったとして言葉を足しました.足された言葉は大変わかりにくいものでした.

この文は一つの文の中に別の日に起こった出来事が合成されています.一つは2月22日私が塗料はなにかと電話で尋ねたこと,そして二つ目は私の質問をトリガーにして2月27日に私の希望が新製品であることが旭化成にわかったことです.

2月22日に私が「塗料は何ですか」と電話で質問したことに対してサラテックスですと旭化成S氏は答えました.サラテックスという言葉が旭化成社員の口から飛び出してきたのです.
サラテックスという言葉を聞いた時,私はすりかえられた!と思ったわけではありません.『知らぬが仏(第一部)』の第4章に書きましたように私は回り道しました.『知らぬが仏』全体でも回り道しました.嘘だらけのK文書など相手にしなければよかったのです.しかしそれはわかってからの話であり,第一部冒頭の遷移図のショートパスは,現実には結果論でしかないように思います.

2月27日つまり私が塗料は何ですかと尋ねた5日後に旭化成は客には内密の社内打合せで工事店社員から事情を聞き,そしてわかったのです.その日私は旭化成と接触した事実はありません.私は防水シート補修案の返事を待っていたのです.
防水シート補修案の返事が全くこないことにしびれを切らした私は担当者あてに手紙を書きました.これが今回の事件で最初の手紙です.『3月2日付の旭化成担当者あての質問』

2月22日の出来事を2月27日に合成することによって沢田殿は旭化成社内打合せに無理やり私を参加させたのです.仕上げ確認という以上客が参加していないとおかしいからです.この合成テクニックの素晴らしさをよくご鑑賞ください.


さて「仕上げ確認」の中身を見ていきましょう.私が「今回の塗料はサラテックスかリウォールWか」と質問したとあります.

塗料は何ですかという質問を,サラテックスかリウォールWかという質問に沢田殿は変形されました.私はこの変形を真実を目立たなくする為の妨害情報だとずっと考えていたのですが,違いました.はっきりとした意図があったのです.沢田殿の文章には無意味な嘘はありません.

サラテックスかリウォールWかという質問であれば私がサラテックスという塗料をリウォールWと同列に意識していた事になります.沢田殿は<壁が旧製品サラテックスであることを私は知っていた>という仮説を心の奥底にもっておられます.沢田殿はその仮説が真実であることを第三者に吹き込むために,事実を曲げていきます.ここの嘘はその第一弾です.


「仕上げ確認」してなにがわかったのでしょうか.<私の要望がリウォールWである>という契約書(注文書)に書いてある当たり前のことがわかったのです.旭化成はサラテックスが希望だと思っていたのです.
私の要望が「リウォールWの材料でサラテックスの模様にする」ことだと書かれています.<サラテックスの模様>という表現は下心ある表現です.沢田殿は客がサラテックスという塗料名を使った,すなわちサラテックスをリウォールWと同列に意識していたとここでも言おうとしているのです.

我々夫婦が要望したのはスタッコ模様です.沢田殿にとってスタッコ模様という言葉は禁句なのです.模様は塗料の属性ではなく,独立した概念だという真実は旭化成にとって都合が悪いのです.

すぐその後に「リウォールWからサラテックスに変える事ではなかった」と書いてあります.つまり工事店社員は「リウォールWからサラテックスに変える」と旭化成に報告したのです.旭化成はそれを鵜呑みにしました.嘘の報告を鵜呑みにしたことを隠すため,「サラテックスの模様にする」という紛らわしい客の要望が原因で旭化成が認識間違いしたのだと言おうとしているのです.

私の要望の前に<本来の>という形容詞がついています.本来もなにも契約後なんの要望も出していません.まるで私がいろいろうるさく要望をだしたと言わんばかりではないですか.
<××の時点から・・・分かった>という表現は見逃してはならない点だと思われます.分かるというのは行為を表す言葉で状態を表す言葉ではありません.<××の時点で分かった>という表現であれば,ある時点で私の要望を理解したという普通の文章です.<××の時点から分かった>と読むと違和感が残ります.

<××の時点から>は分かったにかかるのではなく,<私の要望がリウォールWである>にかかると考えるのが沢田殿を満足させる解釈だと考えられます.つまり防水シート補修の件でもめた時から<私の要望が変化した>と沢田殿は言いたいのです.この解釈は後で説明する『弊社には悪意はありません』と整合性がとれることをお確かめください.



旭化成はどうして<私の要望がサラテックス>だと思っていたのでしょうか.工事店社員が提出した「契約書」にそう書いてあったからです.

私と旭化成の間には工事店社員がいます.私が工事店社員にだまされたように,旭化成も工事店社員にだまされていたのです.私が契約を信じてだまされたように,旭化成も契約を信じてだまされたのです.工事店社員が「契約書」を改竄していたのです.

沢田殿の隠れた意向はこの際無視して仕上げ確認を整理すると次のようになります.
私は壁の塗料は契約塗料であるリウォールWであるとばかり思っていましたが,2月22日にサラテックスであることがわかりました.一方旭化成は,契約書の通り私の要望はサラテックスであるとばかり思っていましたが,2月27日に<私の要望がリウォールWである>であることがわかりました.

旭化成が2月27日の『仕上げ確認』で理解したことは,表面的なことだったと考えられます.なぜなら工事店社員は本当の事を話さなかったからです.見本を見せていないという事実を旭化成が知ったのはこの後の3月8日の三者話合いの席です.旭化成は客に見本を見ていないと言われるまで,起こった事の本質が詐欺であることに気付かなかったのです.そして唐突に客に一筆求めてきたのです.


(3)言葉足らずで申しわけありません

仕上げ確認の説明の中から事実のかけらを取り出すと,次の赤字部分になります.

S回答の仕上げ確認というのは,2月27日に防水シートの補修の件でSと安東様がお話した時に,今回の塗料はサラテックスかリウォールWかのご質問があり,サラテックスですと答えた時点から安東様の本来のご要望がリウォールWの材料でサラテックスの模様にする事で,リウォールWからサラテックスに変える事ではなかったというのが分かったという意味で書きました.言葉足らずで申しわけありません.

防水シート補修の件で話したのは事実です.ただし2月27日ではなく2月22日です.その時私が質問したのは事実です.ただし塗料は何かと質問したのです.そして私の要望はリウォールWです.ただしサラテックスの模様ではなくスタッコ模様を望んだのです.

当事者ならここまではすぐわかります.事実をご存知でない第三者の方も,これまでの説明により,当事者がこの嘘だらけの文を読んだ時どんな感情を持つかを想像していただけるのではないでしょうか.

当事者の感情は「言葉足らずで申しわけありません」という結語によってさらに逆なでされます.健全な世界では言葉足らずだったとして,よりわかりやすく言葉を追加するものです.ところが沢田殿は<仕上げ確認でわかった>という真っ赤な嘘を言葉足らずだったしてさらに嘘を上塗りしているのです.旭化成は謝りながら裏で舌をだしているのです.

嘘をつくなと旭化成にどなりこんでも全く無意味です.この文書の目的は客をだますことにあります.旭化成が核心に触れる補足説明をすることはあり得ません.私はどう攻めればいいのでしょうか.


一ヶ月半後私は突破口を見つけました.6月9日免許更新帰りの喫茶店の中でこの文の読み方に気付きました.嘘ばかりだ,日付すら間違っていると思っていたこの一文で日付だけが意味を持つことに気付いたのです.この文は<2月27日に旭化成もわかった>と読むのです.

S回答の仕上げ確認というのは,2月27日に防水シートの補修の件でSと安東様がお話した時に,今回の塗料はサラテックスかリウォールWかのご質問があり,サラテックスですと答えた時点から安東様の本来のご要望がリウォールWの材料でサラテックスの模様にする事で,リウォールWからサラテックスに変える事ではなかったというのが分かったという意味で書きました.言葉足らずで申しわけありません.

<2月27日に旭化成もわかった>以外のことはばっさり無視するというこの読み方に論理的必然性はありません.しかし私は確信しました.2月27日というのは私が塗料名を尋ねた2月22日の5日後です.そうか,旭化成は塗料を聞かれただけで動いたのか!
『知らぬが仏(第一部)』はK文書の分析に関しては極めて不十分です.しかしこの橋頭堡だけはしっかりと築かれています.

塗料名を聞かれただけで,なぜ旭化成は動いたのでしょうか.この点は旭化成と工事店がどこまでグルかに関係すると私は思いました.『知らぬが仏(第二部)』の第2章に詳しく書きましたように,旭化成社員S氏は勘違いしたと思われます.


6.悪意の証明

2回目の事件見解である子会社村田社長の回答において旭化成は「無断という考えはありませんでした」と回答してきました.私はサラテックスに変更されたことなど全く知らない,無断ではないとはどういう意味かと質問しました.その答えがK文書1の(2)『弊社には悪意はありません』です.
手品のタネはわかってしまえばなぜこんなトリックでだまされるのだろうと,だまされたことをむしろ不思議に思うものです.しかしわからなければ確実にだまされるのです.

村田社長の回答をまず説明しておきます.村田社長の回答と『弊社には悪意はありません』は全く違う内容です.現場トップの事件見解と旭化成中枢の事件見解がいかに違うかよくご覧下さい.

(1)村田社長による事件見解

村田社長の回答は次のように述べています.文中のMリフォームコーディネーターというのは工事店社員です.

2. 吹付剤,リウォールWからサラテックスへの仕様変更の経緯につきましては,Mリフォームコーディネーターの認識確認不足でありました.安東様がリウォールWにて,吹き替え前の模様と同様の仕上げを希望されているところを,前の仕様のサラテックスにするものと認識し,弊社Sに報告をしておりました.

4. 仕様変更の契約はご指摘の通り重大ですし,手続きをとっていない事は問題ですが,2の通りの認識が正直なところで無断という考えはありませんでした.


項番2が塗料がすりかわった事に対する説明です.

私が新製品リウォールWという塗料で,吹き替え前の模様と同様の仕上げを希望したと述べています.(サラテックスの模様という不正確な沢田流表現と異なる点にご注意下さい.)それを工事店社員は私が旧製品サラテックスを希望したと旭化成に報告した,そしてそう報告したのは工事店社員の<認識確認不足>が原因であったと述べています.

村田社長は旭化成社員を弊社Sと表記して工事店社員と区別して書き,そして工事店社員に問題があったことを明確に認めています.

<認識確認不足>が原因という説明は事実ではありません.この点を除くと村田社長の事件に対する説明は大変すっきりしたものです.

村田社長は項番4で旭化成には無断という考えはありませんでしたと釈明しました.現場旭化成は工事店社員の報告を信じていたのですから,無断に変更したという意識がなかったのは当然です.
しかし旭化成の意識がどうであれ私にとってはまったく無断です.村田回答は悪気があって無断だったのではないと解釈するのが素直な解釈でしょう.『知らぬが仏』全三部を通して私は現場旭化成はあほだったとけなしている個所はありますが,悪意があったと書いた覚えはありません.そう主張しているのは山本一元社長の方です.

工事店性善説に立ったリフォームコーディネーター制は欠陥システムです.村田回答はこの問題点に触れかかっています.工事店社員の行為が故意であろうと過失であろうと旭化成のチェック機能が働かなければ客が被害をこうむるのです.

旭化成中枢は徹底的な隠蔽に走りました.K文書は村田回答と異なり,工事店社員が認識確認不足したなどとは一言も言っていません.村田回答とK文書は全く別物です.

村田回答の『無断という考えはありませんでした』と,K文書の『結果として無断と取られてもしかたのない結果となりました』という似て非なる二つの表現の差が,旭化成中枢の悪意の実体です.



(2)準備

K文書1の(2)は次のような一節です.事実を知らない第三者であればすらすら読めるかもしれません.しかし当事者の私にはこの一節は大変難解な文章でした.

「無断という考えはありませんでした」というのは,安東様にとっては無断になる事ですが,弊社として決して悪意はございませんでした.ご契約前に,弾性タイルの見本を見せて,リウォールWはこのようになりますと説明した時にご主人,奥様より「できれば吹き替え工事前の仕上がりが良い」とのお話があり,契約後着工前に材料の取り寄せができる事を確認し,奥様にできますと返事を致しました.奥様は「主人もそれが良いと言っているので,ご主人に話しておくので,そうして下さい」という事になりましたとMリフォームコーディネーターよりSに報告があり,安東様のご要望を取り入れたつもりで進めさせて頂いた次第です.ところがご要望はリウォールWからサラテックスに変更するという弊社の認識間違いであった事がご指摘でわかりました.結果として無断と取られてもしかたのない結果となりました.


この一節を読み解くための鍵は三つあります.報告という言葉,「」付で引用されている我々夫婦の言葉,そして「結果として無断と取られてもしかたのない結果となりました」という最後の一文です.


報告は工事店社員Mから旭化成社員Sに対して行われたものです.すべての実務は工事店社員Mが行っていますので,報告の前に書いてある内容はMの報告に基づいたものです.

沢田殿は村田社長から事件をヒアリングし,契約書,私の何通かの質問書など関連資料を読みそれらを評価した上で作文しています.沢田殿は全てを知りうる立場にあり,工事店社員の嘘をそのまま書いてあったら,それは沢田殿が嘘を言ったのと同じです.


「」付で人の言葉を引用すると,その部分の信頼性が高まっているように見えます.小学校の国語で習ったとおり「」付で人の発言を引用する場合,できるだけ言ったことばをそのままの形で書くという原則があるからです.この原則は沢田殿の手にかかると逆手にとられます.
沢田殿は人の言葉を短縮したり変形したりします.重富回答の「もう会わない」という妻の言葉がその一例です.わざわざ「」を付けて「もう会わない」と書きました.話合いを拒否する客の方に非があることを臭わせるためです.

「結果として無断と取られてもしかたのない結果となりました」という最後の一文は重要な役割を果たしています.『弊社には悪意はありません』を「」付の引用文を使わない形で要約してみました.
<私の要望は旧製品>であり旧製品で工事することを私の妻に連絡しておいたという報告が工事店社員Mから旭化成社員Sにあり,その線で工事をすすめたが<私の要望は旧製品>というのは間違っていた.結果として無断ととられてもしかたのない結果になった.
「」付の引用文が無くなった効果はいかがですか.工事店社員の報告に問題があったように読める,ただ最後の奥歯に物のはさまったような一文に違和感がある,そう思われませんでしたか.



<結果として無断ととられても仕方がない>という日本語は,本当は無断ではなかったと主張しています.無断でなかったのを,私が無断ととったという意味です.そしてそうとられてもしかたがないと言っているのです.

無断か無断でないかは事実の問題です.沢田殿は事実は無断ではなかったが,私が無断ととったと主張しているのです.




これで準備は終わりました.化けの皮を一枚一枚剥ぎ取っていくことにしましょう.

(3)契約

『弊社には悪意はありません』を契約の話と契約後の話の二つに分けます.説明の都合上<契約後着工前に材料の取り寄せができる事を確認し>という一文は両方に重複して入っています.また先頭の一文は除いてあります.

ご契約前に,弾性タイルの見本を見せて,リウォールWはこのようになりますと説明した時にご主人,奥様より「できれば吹き替え工事前の仕上がりが良い」とのお話があり,契約後着工前に材料の取り寄せができる事を確認し,


見積は2回行われ,2回目の見積で契約しました.1回目の見積の時工事店社員は弾性タイルという塗料で提案してきました.見本は当然ありました.私はセラミック塗料には劣るにしても,耐久性にすぐれた性能の良い塗料を希望しました.妻はあまり光るのは困る,現状の壁位の<艶>が良い,そして模様は現状と同じスタッコ模様が良いと希望を出しました.

2回目の見積の時,工事店社員は発表されたばかりだという新製品リウォールWを提案してきました.彼はその新製品が3週間前の1回目の見積以後に発表された,つまり直近に発表された新製品だと言いました.
そんなうまい話があるのかと誰でも思います.当然本当かと念押ししました.若い工事店社員は嘘を言うような人には見えなかったし,なにより旭化成が嘘をつくはずがないと思っていましたので,彼を信じることにしました.

直近に発表されたというのは嘘でした.しかし新製品であるというのは本当でした.

工事店社員は言いました.発表されたばかりで見本が間に合わなかったと.そして艶は弾性タイルよりなく,性能は旭化成社内で十分テストされ間違いないもので我々夫婦の要望に沿うものだと言いました.
おわかり頂けますか.新製品塗料がどのようなものであるか我々夫婦は想像させられたのです.弾性タイルの見本しか見ていない我々夫婦は地肌という概念を理解していなかった点が致命的でした.

我々が希望していたスタッコ模様についてはできることはできるが,どの程度できるか職人に確認しておくと説明しました.このペンディング事項は瑣末な事ですので私は新製品リウォールWの注文書に署名捺印しました.
スタッコ模様は実は新製品でも旧製品と同じようにできます.どの程度できるか確認するというのは嘘で別の事を確認するのに時間が必要だったと思われます.工事店社員は最初からサラテックスそれも新規発注のサラテックスではなく,倉庫の奥に眠っている筈のサラテックスを利用しようと考えており,見つかるかどうかの確認に時間が必要だったと思われます.

そもそものきっかけとなった年末の職人の一言を思い出して下さい.彼は在庫を探すのに苦労したと言ったのです.



さて沢田殿は<弾性タイルの見本を見せてリウォールWはこのようになります>と説明したと表現されました.事実を曲げたのです.

たとえ弾性タイルの見本であろうと見本をみせてこのようになりますと説明したのであれば,客からみればリウォールWの見本を見たのと同じです.工事が終わった時,塗りあがったブツブツの地肌の壁はリウォールWではないことがわかったでしょう.
弾性タイルもリウォールWも地肌はツルツルです.旧製品サラテックスは地肌がブツブツで素人が見ても一目で全く違う塗料であることがわかります.

事実は新製品でないことに私は気付かなかったのですから,沢田殿の説明が嘘であることは明らかである,そしてこの嘘は他製品の見本を代用したという嘘を具体的に言い換えたものにすぎない・・・・・

私の思考はここで停止しました.情けないことに2年間ここで止まったのです!

私はこの嘘の意図を誤解していたのです.この嘘は不正を隠蔽するという防御的なものではありません.攻撃的なものだったのです.



そうです.沢田殿は<壁が旧製品であることを私は知っていた>だと主張しています.つまり私の方こそ嘘をついているのだと主張しているのです!

私は丸2年かかって沢田殿の本心がようやくわかりました.そしてK文書を読み直すと,これまで意味不明の単なる妨害情報だと考えていたものまでその意味が明らかになり,K文書は隅々まで明白な意図を持つ論理的な文書に豹変しているではありませんか!
沢田殿は曖昧な言葉を愛用されますが,前後の関係,文脈から深く読むと,複数の解釈を許さない論理的な文章でした.尻尾をつかまえられないように曖昧に書いているという評価は表面的な評価で,沢田殿の文章は客を陥れようというはっきりとしたシナリオを持ったものです.

K文書は隠蔽文書と呼ぶよりは,謀略文書と呼ぶ方が正しいと思われます.この事は事件隠蔽が尋常の手段では不可能であることを証明しています.



さてその次の<吹替え前の仕上がりが良い>という表現の仕上がりとはどういう意味でしょう.模様なのでしょうか.模様+塗料なのでしょうか.
村田回答の項番2を思い出して下さい.そこでは私が「リウォールWにて,吹き替え前の模様と同様の仕上げを希望」となっています.沢田殿は塗料名と模様という言葉を勝手に省略しているではないですか.

沢田殿は曖昧に表現しましたが,ここの仕上がりはスタッコ模様のサラテックスという意味です.なぜならそのすぐ後の文の材料の取り寄せがサラテックスの取り寄せだからです.リウォールWの取り寄せなら,さらにそれ以下を読んで頂ければわかるように新製品の壁ができあがり何も問題が発生しないからです.

「客は旧製品サラテックスでスタッコ模様を希望した」と工事店社員は旭化成に報告したのです.準備のところで説明したように文責は全面的に沢田殿にあります.沢田殿は<我々夫婦が旧製品を希望すると言った>と主張しています.
村田回答では私がリウォールWを希望したことを認めていることにご注意ください.沢田殿の主張は現場トップの村田社長と正反対の主張です.


(4)契約後

『弊社には悪意はありません』の後半部は次のようなものです.

契約後着工前に材料の取り寄せができる事を確認し,奥様にできますと返事を致しました.奥様は「主人もそれが良いと言っているので,ご主人に話しておくので,そうして下さい」という事になりましたとMリフォームコーディネーターよりSに報告があり,安東様のご要望を取り入れたつもりで進めさせて頂いた次第です.ところがご要望はリウォールWからサラテックスに変更するという弊社の認識間違いであった事がご指摘でわかりました.結果として無断と取られてもしかたのない結果となりました.

上でも説明しましたように最初の文の材料の取り寄せは旧製品サラテックスの取り寄せで,そうでないとそれ以下の文と整合性がとれません.

さて工事店社員が妻にできますといったこと,そして妻が返事した内容はそこだけとりあげればうそではないと思われます.工事店社員は妻に<何が>できますと言ったのでしょうか.前の文からの流れで言うと<旧製品の取り寄せが>できますという意味になります.そう読まないと論理がつながりません.
沢田殿は「旧製品の取り寄せができます」とは書かれていないことにご注意ください.そう書くと明らかに事実に反しそんな事は聞いていないと反論されるからです.

妻の言葉は丁寧に引用してあります.「もう会わない」とは対照的です.自分の都合で丁寧に引用したりばっさり省略したりします.妻は旧製品で工事することを承知した,そして妻が伝えるのを忘れていない限り,私も旧製品で工事することを承知したということになります.沢田殿は<壁は旧製品であることを私は知っていた>ともう一度主張しました.
見本を見せてこうなると説明したという話では私が旧製品であることを知っている<筈>でとどまります.見本を見ていても私が馬鹿なら旧製品であることを気付いていないかもしれないからです.そこで沢田殿は妻に伝えたと念押ししたのです.

沢田殿の文章は当事者には大変な不快感を与えます.しかし嘘をつくなと反撃できない文章になっていることにご注意ください.一つ一つの文は嘘ではなかったり,曖昧な表現のため嘘とは言い切れないのです.沢田殿の文に対しては全体が理解できないと反論できないのです.そしてもう一度言っておきますが,旭化成は一切の解説を拒否し,嘘偽りは申しておりませんと繰返しました.この点を是非忘れないで下さい.


さて旭化成は<私の希望は旧製品>であるというのは旭化成の認識間違いだったと認めました.

この点だけは認めないと墓穴を掘るからです.<私の希望は新製品>には契約書というこれ以上ない証拠が存在しています.一方旭化成側にも<私の希望は旧製品>という証拠が契約書類に存在しているのですが,それを言い出すと欠陥契約システムという真実に近づいてしまうではないですか!

沢田殿は契約が新製品であるという動かしがたい事実を認めただけです.沢田殿はそれ以上に旭化成の非を認めているわけではありません.くれぐれもだまされないようにして下さい.


村田回答では工事店側に非があることを明言したのに対し,沢田殿は一連の言明の最後に旭化成の認識間違いだと表明しました.それでは何が原因で旭化成は認識間違いしたと沢田殿はいいたいのでしょうか.


(5)悪意の証明

旭化成は認識間違いだったと形式的に非を認めました.もし『弊社には悪意はありません』がそこで終わっていれば,できの悪いインチキ作文というだけで終わりです.しかし結語の一文「結果として無断ととられても仕方のない結果になった」によって様子はがらりと変わります.すべてが一つの方向に向かったはっきりとした主張に形を変えます.

くどいかもしれませんが<結果として無断ととられても仕方がない>という日本語は,本当は無断ではなかった,私が無断ととった,そしてそうとったのは仕方がなかったというような意味です.

私の妻に旧製品で工事すると通知したという根拠をもとに,沢田殿は無断ではなかったと主張しています.ところが私は全くの無断だと主張しています.沢田殿は,事実は無断ではなかったが<わたしが無断ととった>と主張しているのです.



沢田殿は旭化成が認識間違いに気付いたのは私に指摘されたからだと表現しました.私がいったいなにを指摘したというのでしょうか.

私は1999年2月22日に旭化成S氏に対して電話で「塗料は何ですか」と尋ねました.指摘ではなく塗料は何かと質問しただけです.その5日後の2月27日に行った『仕上げ確認』で旭化成は認識間違いに気付いたのです.
さらに正確に表現すると,3月8日の三者話合いで私が新製品の見本を見ていないという事実を<指摘>したことによって,旭化成は認識間違いに完全に気付いたのです.


『仕上げ確認』の所では,リウォールWかサラテックスかと<質問>されて認識間違いに気付いたと沢田殿は表現しています.沢田殿は事実を次のように曲げました.
<塗料は何かと質問>→<リウォールWかサラテックスかと質問>→<指摘>

指摘は質問ではありません.指摘とは指摘する側がなにか分かっていてそれを分かっていない相手側に伝えるという意味です.私がなにを分かっていて旭化成はなにが分かっていなかったのでしょうか.



何度も注意を喚起しておきましたように,沢田殿は私が<壁は旧製品>であることを承知していた,そして<私の希望は旧製品だ>と臭わせてきました.

沢田殿は私が<私の希望は新製品>だと突然指摘したと言おうとしています.

工事が終わって2ヶ月経ってから,防水シートの補修方法でもめた時,<もともと希望が旧製品で壁が旧製品であることを知っている>私が突然<私の希望は新製品>だとごね始めた・・・というわけです.


もうおわかりだと思います.あろうことか私は沢田殿によってうそつきクレーマーに仕立てられているではないですか.



泥棒にも三部の理というくらいですから沢田殿にも言い分があるでしょう.しかし口頭での釈明は絶対許しません.沢田殿は言った言葉を切り貼りして都合のよいように悪用する品のない真似をしたからです.客が一言なにか言えば沢田殿がそれをどう悪用するかわかったものではありません.証拠を次に示します.



工事店社員は本当に<旧製品のとりよせが>できますと言ったのでしょうか.

工事店社員は<スタッコ模様が新製品でも>できますと言ったのです.性能の優れた新製品が出たという話で契約が成立したのです.工事店社員が旧製品の事を口にするはずがありません.
サラテックスは旧壁の塗料です.なにを好き好んで大金はたいてもう一度同じ古い塗料で塗り替えなければならないのでしょうか.それとも旭化成では新製品も14年前の新製品も同じようなものなのでしょうか.

工事店社員は契約時のペンディング事項の返事を妻にしたのです.工事店社員はサラテックスの在庫品をどこかの倉庫の奥で見つけ,旧製品で工事できることがはっきりした段階で,妻にスタッコ模様が新製品でもできますと返事したのです.日時は妻もよく覚えていませんが,屋外で壁を見ながら工事店社員と立ち話して<スタッコ模様がこれと同じようにできます>と妻は聞いたのです.
妻は答えました.「主人もそれが良いと言っているので,主人に話しておきますから,そうして下さい」

沢田殿は妻の言葉を全く別の文脈の中で使用したのです.きたないやりかたです.

この話に妻という証人はいますが物証はありません.日時不詳の立ち話に物証などあるはずがありません.妻の言葉を引用したからには旭化成の方が証拠を出す必要があります.

できますと言ったという証拠ではなく,サラテックスが何を意味するのか知らなかった妻が,サラテックスで工事するということの意味を理解した上で承知したという証拠です.年寄り相手の詐欺商法ですら,いいかげんな口頭説明をした上で書面に署名捺印をもらうではないですか.サラテックスと明記された書面に妻が署名捺印したものを出してみよ!



『弊社には悪意はありません』の最初の文にもどりましょう.沢田殿は「弊社として決して悪意はございませんでした」と釈明しました.悪意という言葉はここ以外旭化成の文書,手紙のどこにも出ていません.無断云々の話に突然悪意という言葉が使用されたのです.何事かを連想させるためです.

「弊社として決して悪意はございませんでした.」 沢田殿は続いて・・・あなた様に悪意がございました・・・と客を貶める言葉を小さな声で執拗につぶやきました.

以上が旭化成の悪意の証明です.旭化成は素人客を相手にここまでやる企業です.


(6)沢田シナリオの破綻

沢田殿は契約前と契約後のことだけ書いて契約の事を省略されています.

沢田殿は我々夫婦の希望はもともと旧製品であったと主張されました.しかし契約は新製品で行われました.この厳然たる事実を追加すると,(3)契約の文章は次のようになります.

ご契約前に,弾性タイルの見本を見せて,リウォールWはこのようになりますと説明した時にご主人,奥様より<サラテックスが良い>とのお話があり<リウォールWで契約して頂きましたが>契約後着工前に<サラテックス>の取り寄せができる事を確認し,

なぜサラテックスで契約しなかったのでしょうか?

サラテックスが手に入りにくい稀少品だったため,ひとまず新製品で契約したのでしょうか.否.サラテックスは旭化成リフォームのメニューからは消えていましたが,生産中止になっていたわけではありません.塗料メーカー旭化成に注文すればすぐ入手できたのです.

それとも客が「新品の旧製品では満足できん,倉庫の奥のほこりを被った年代物が欲しい」と言ったとでもいうのでしょうか!

沢田作文は新製品で契約されたという事実を挿入するだけで,ぼろをだすのです.契約書の存在は沢田作文にとって鬼門なのです.


契約が旧製品で行われたとしてみましょう.沢田シナリオは一気に輝きをみせ,そして

・・・・防水シート補修でもめた時,(旧製品で契約されているにもかかわらず)突然客が新製品を希望したのだとごね始めたのだ,厚い防水シートを張らせるために・・・・

こうなるのです.実に現場旭化成は事件発覚当初これに近い考えを持ったと思われます.沢田シナリオはこの現場の当初の考えをベースにして工事店社員の嘘報告を加工した上で追加しさらに独自の嘘を上塗りして完成されたのです.


現場旭化成は契約は旧製品で行われたと信じこんでいました.残念至極にも旭化成はそれを表立って主張できません.なぜか.そう主張することは,旭化成の契約システムが欠陥システムであると主張することになるからです.

一方の契約当事者である客は新製品で契約が成立したと思い,もう一方の当事者である旭化成は旧製品で契約が成立したと思い込んでいた,これを欠陥契約システムと呼ばずしてなにを欠陥契約システムと呼ぶのでしょうか.


7.欠陥企業?

(1)契約書の改竄

契約の中核文書は注文書です.注文書は見積書と対になっています.ご覧の見積書の2頁目が注文書になっていて,それに署名捺印して旭化成に提出します.後日旭化成から請書が返ってきます.これで契約が成立しました.
見積明細をご覧ください.開口部養生及び目地コーキングの項目は異様に高いものとなっています.その他の項目も見る人が見れば首をかしげる価格だと思われます.しかし上林所長によると旭化成の「標準価格」だそうです.

工事店社員が付帯工事(サービス工事),旭化成への「上納金」,客の懐,そして工事店の儲け等を勘案して工事価格を決めそれを固定の各項目に割り振った結果こうなるのです.

見積書は計算機で出力されさも根拠があるように見えますが,一式いくらという手書き見積と本質は同じです.立派なのは形だけです.

塗料の色は打合わせ記録書に記録されそのカーボンコピーが我が家に残っています.記録書原紙は旭化成に提出されます.色も契約の一つですので,署名捺印欄もない単なるメモに見えますが,打合わせ記録書は契約の一部を構成する書面です.そして客と旭化成を繋ぐ書類は注文書以外にはこれしかありません.



見積書をもう一度ご覧下さい.塗料種別はリウォールW<玉吹仕様>となっています.1回目の見積の時我々夫婦はスタッコ模様を希望しました.しかし2回目の見積はごらんのように玉吹模様を提案してきたのです.

工事店社員は顧客希望がスタッコ模様だと把握していたにもかかわらず,顧客希望と異なる見積をしてきたのです.これが<旭化成を>だますためのテクニックの一つだと考えられます.

旭化成では見積と顧客希望のずれを打合せ記録書が吸収しています.顧客の署名捺印欄がない単なる打合せメモは旭化成の業務運用では最重要契約書面に転化するのです.

工事店社員が打合せ記録書の原紙になにか追記して旭化成に提出しても客にはわかりません.一方旭化成は提出された打合せ記録書のどの部分が追記された部分か知ることができません.客と旭化成に接点がないからです.



工事店社員はお客様は吹き替え前の仕上がりを希望されたので,塗料をサラテックスに変更します云々をその他特記の欄に追記して旭化成に提出したと考えられます.
私はもし旭化成がかたぎの企業なら,打合せ記録書が塗料変更報告の実体である筈だと推理しました.(『三度目の引導』)

サラテックスへの変更は契約変更ではありません.私の方はリウォールWで契約したと思い,旭化成はサラテックスで契約が成立したと思っていたのです.工事店社員が契約書を改竄したのです.


(2)旭化成の業務意識

打合せ記録書はもともと価格に関係しない色等の打合せ結果を記録するためのもので,注文書を補完する位置付けのものです.

塗料の変更は価格に大きく影響するので,打合せ記録書だけで塗料変更することは,あってはならないことです.しかしこのあってはならないことが,旭化成では常態化していました.なぜか.

工事店が一式いくらで価格を決めているからです.工事価格は塗料の標準価格等から積算したものではありません. こうして旭化成の業務意識では塗料も色と同様に打合せ記録書で規定してなんら不思議ではない,それどころか注文書の塗料は単に見積塗料であり,顧客の要望を聞いた上で実際の塗料は打合せ記録書に記載するものだということになってしまったのです.
事件が発覚した時,現場旭化成は青くなったに違いありません.打合せ記録書で塗料が変更される事は日常茶飯事だったからです.

工事店お任せのリフォームコーディネーター制では旭化成社員はほとんどなにもやっていません.必然的に彼らの業務意識は空洞化し工事店にだまされるべくしてだまされました.プロの旭化成がだまされる位ですから旭化成の名前を信用し疑うことを知らない新築OB顧客は,赤子の手をひねるように簡単にだまされます.知らぬが仏は沢山いるのです.



(3)契約番号Q1KD8822の打合せ記録書

K文書に出てくる「報告」は打合せ記録書原本に違いありません.原本と我が家に残っているカーボンコピーを比較すればすべてがわかります.

もし何か追記されていたとします.工事店社員が契約書を改竄したこと,旭化成がだまされたこと,旭化成が客に罪をなすりつけようとしたこと,そして旭化成の契約システムが欠陥システムであること,以上すべてが証明されます.

もし何も追記されていないとします.旭化成は社内業務報告書面,あるいは口頭報告で契約内容を変更した,端的に言えば工事店社員の舌先三寸で契約内容を変更したことになります.

客の意思が反映されている保証が全くない方法で契約が変更されたことになります.これは契約システムの欠陥どころではありません.旭化成がかたぎの企業ではない,つまり欠陥企業であることを意味します.

さてどちらでしょうか.どっちにしても旭化成は助からないではないですか.隠蔽文書で旭化成の悪意がすべてばれてしまっているからです.






引導のつもりが馬に念仏か
二度目の引導 (2001.01.25)
三度目の引導 (2001.06.17)



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