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作成 2001.7.29
改題全面修正 2001.8.05
8ヶ月ぶりに改題全面修正 2002.4.09
「忌むべきこと」細部修正 2002.6.02
一部削除 2002.6.18 延べ40坪のヘーベルハウスの外壁吹替えが166万円でした.軒天の穴の修理,ガレージ・門柱塗装などの付帯工事込みです. 事件が発覚してまもない頃,もう3年前のことになりますが,我が家を訪れた関西旭化成リフォーム上林所長は166万は旭化成の標準価格だと言いました.付帯工事のない場合もこの価格であると強調したのです.そして付帯工事は標準価格の枠内に納まるよう工事店が企業努力すべき性質のものだと言いました. 166万というのは付帯工事込みの価格だと思っていました.旭化成は塗料すりかえを付帯工事が高くついたせいにして正当化することを私は危惧していました. 客が理不尽なサービス要求をしたのなら旭化成は契約しなければよいだけです.事実確かにそのとおりです.しかし私は付帯工事を持ち出されるのがなんとなく嫌でした.ところが・・・上林所長は付帯工事は関係ないときっぱりと保証しました.私は奇妙な感じがしました.そしてこの違和感はずっと残っていました. この最後の小さな疑問も解けたようです.私だけでなく旭化成も付帯工事を事件にからめるのは嫌だったのです.塗料変更と付帯工事はやはり密接に関連していたのです. そもそも旭化成で外壁リフォームしたきっかけは,軒天にあいた直径10数センチの穴の修理を,旭化成リフォームに依頼したことです. 穴は飛び込みのセラミック業者が足場を解体する時誤ってあけたものです.その業者は契約した翌日足場を組み始め,なぜかたいへん急いでいる様子に見えました.我々夫婦は不安になり,足場組みを中止させ結局数日後キャンセルしました.穴はこの足場を解体する時あけられたのです.(この間の経緯は経緯表,さらに詳細は『知らぬが仏(第一部)』をご覧下さい.)旭化成リフォームからやってきた工事店社員は,本体の塗装も勧めました.その時私は,実に愚かにも,セラミック業者との契約価格が170万であることを話してしまいました.いろいろサービス付きだということも. 軒天の修理は本体塗装工事とは異なる「その他工事」という意味で付帯工事とみることができます.我が家の経緯はまず軒天補修という付帯工事依頼が出され,その後ガレージ塗装などの新たな付帯工事依頼が追加され,それを含んだ再見積に客が合意し契約に至ったとみることができます.つまり付帯工事依頼が2回にわけて客から出た形になっています. 付帯工事を中心としたこの観点で全体を整理し直してみましょう. 旭化成リフォームと契約するまでの経緯を下表にまとめました.表のRCとはリフォームコーディネーターすなわち工事店社員,化とは旭化成リフォームのことです.
20万というのが,軒天補修に対する旭化成リフォームの見積です.工事店社員は軒天補修はサービスするという条件で本体塗装を166万(弾性タイル使用)で同時に提案しました. 20万というのは高すぎると思いました.工事店社員は足場代が高いと言いましたが見積内訳は説明しませんでした. どうしてこんなに高いにでしょうか.これが1回目の見積の明細です. 二つ目の「開口部他養生及び目地コーキング」という項目をご覧下さい.これが46万かかっています.足場に24万,雨戸塗装に21万と充分かけても,この項目がなければ全体費用は120万にしかなりません. 開口部養生とは開口部すなわち窓等に塗料がかからないようビニールシートを被せること,目地コーキングとはヘーベル板の間の目地部分に充填材を上から重ね塗りすることで,下の写真説明では目地シーリングの増し打ちと表現されています. (季刊『ヘーベリアン』99年夏・秋号より) 見積明細を見たとき,私はこの項目について工事店社員に尋ねました.こんなに高ければ誰だって尋ねるでしょう.私は劣化した目地を掻きだしてつめ直す手間のため高いのかと訊きました.いや,上から塗りつけるだけだ,そして充填材が旭化成独自のもので高いと言いました. 目地コーキング項目の数量欄をご覧下さい.そのすぐ下の塗装項目と同じ202.61になっています.202ヘーベという数字は我が家の外壁面積を表していることになります. 開口部分も目地部分も壁の面積とともに広くなります.つまり開口部養生と目地コーキングはどちらも壁の面積にほぼ比例するという理屈で無理やり一つの項目にまとめられたと考えられます.無理やりというのはこの二つが全く異質の作業だからです. 二つの異質の作業がまとめられることによって,46万の根拠が不明になりました.はっきりしているのは46万かかる根拠を旭化成は隠したいと考えていることです. 事件後東京の旭化成リフォームにシーリング価格について問い合わせました.ヘーベ1000円くらい,200ヘーベで12万から15万というメモが残っています.私はこのヘーベを目地面積だと思ってしまいましたので,東京のリフォームの言う価格はあまりに安すぎて(!)参考にならないと思いました. 166万は本体標準価格ではなくセラミック業者の170万にあわせてきた結果です. 軒天補修の20万はどこからでてきたのでしょうか.166万と基準価格の差が20万だと思われます.(166−基準価格=20) そして軒天補修がサービスだと偽装する為に目地コーキング項目を20万水増しして本体166万の見積が作成されたのです. 見積書には旭化成社員の承認印が二つ押してあります.工事店社員の見積は旭化成の承認を経て旭化成名で発行されます.旭化成は何を審査しているのでしょうか. 旭化成のやり方は次のようなものでした. 1.全体価格(166万)は本体工事価格(146万)に付帯工事価格(20万)を足したものである. 2.全体価格を本体価格の形式で提示する.付帯工事分は目地コーキング項目に吸収する. また付帯工事見積は別途提示し,本体工事を実施する場合は無償サービスにすると客に言う. 1は当たり前の話です.(付帯工事価格が妥当かどうかは別問題です.) 2は問題です.付帯工事価格が提示されていなければさらに問題であることは言うまでもありません. まともなやり方は本体価格と付帯工事価格をそれぞれ提示することです.本体146万,軒天修理20万と客に提示し,両方やればその合計だと客に提示することです. 「まとめて契約するからまけろ」と客が要求するのは当然です.まとめてやれば安くなる要素があるからです.軒天補修の場合は足場代と塗装代が浮くことは明らかです.二つの方式を比較すると,付帯工事を単独で実施した場合にだけ,同じ20万になります.本体だけ実施した場合まともな方式では146万,旭化成方式では166万のままです.両方やればまともな方式では最悪でも166万,旭化成方式では無条件でおまけにサービスしていますという恩まで着せられて166万になります. 付帯工事は無償だという嘘が通用する理由は本体価格が不透明だからです.そしてそれに「目地コーキング」が一役かっていることは明らかです. 『ヘーベリアン』(99年夏・秋号)によると「ヘーベル板は,地震によるひび割れや亀裂を防ぐロッキング工法でつながっており,目地にはシーリングが埋め込まれています」と説明されています.大地震が起こったとき,ご自慢のヘーベル板はロッキング工法のおかげでスライドして無事であったとしても,シーリングはぼろぼろになっているでしょう.定期補修の重ね塗りで20万かかるとすれば,大地震後の補修はシーリング補修だけで大変な価格になると思われます.「一般の業者」が目地補修すると伸縮性のないモルタルを塗り込んだりして漏水の危険があるから,ヘーベルハウスを熟知している旭化成に是非お任せ下さいと同誌はヘーベリアンに訴えています. シーリングはヘーベルハウスの特徴であるとともに弱点です.陸屋根防水シートも同じです.この二つの弱点は,ヘーベリアン囲い込みに利用され,旭化成リフォームビジネスの二本柱に転化しているのです. 「旭化成リフォーム(株)では基本的に業務の対象をヘーベルハウスに限定しており、その他一般工事については既存顧客からの紹介物件が中心で、現在のところは非常に少数です」 さて工事店社員は1回目の見積を説明する時,客から高いとよく言われるが,価格は旭化成がきめたもので工事店社員ではどうこうできないと言いました.我々夫婦は塗料に関する希望を言い,ガレージ塗装等の付帯工事込みでもう一度見積もってもらうことにしました. 我々夫婦は1回目の見積結果に失望していました.希望を全部言うだけ言って,どうせまた高いだろうから,(涙を飲んで)20万の軒天補修だけやってもらうつもりでした.工事店社員は「付帯工事は旭化成に内密にしてほしい」と言いました.そして付帯工事の細目は口頭であっさりと決められました. 内密にと言いながら実は旭化成に報告していることはまちがいありません.報告した方が得であり,旭化成に隠す理由はありません.しかしちょっと誤解していた点がありました.なぜ「内密に」と言ったのでしょうか.客が付帯工事単独の見積を要求することを予防する為だと考えられます. もし見積要求が出れば旭化成は,軒天補修の見積のように,工事店社員の見積をそのまま客に提示します.付帯工事はXX万についていることを客は知ることになります.そして更に困ることが起こるのです. 全体価格はどうなるでしょうか.全体価格は(166+XX)万になります.これが旭化成の形式審査の当然の結論です.ところが客は166万で合意しているのですから,本体見積を変更しなければなりません. 明細部にXX万付帯工事という項目が追加された166万の本体見積あるいは(166−XX)万の付帯工事なしの本体見積が新たに発行されることになります.いずれの場合も塗装費用は減額されます.他に減額できるものはないからです.こうして安物塗料の名前が見積書に出現するのです. この見積を客が絶対に承認しない事を工事店社員は知っています.客は1回目の見積を法外な価格で問題にならないと評価しました.この見積は1回目の見積と実質的に同じだからです. 工事店社員の顧客交渉シナリオは次のようなものでした. ・旭化成には標準価格というものが存在する.標準価格は高すぎるが値引きできない. ・付帯工事はサービスする.これは工事店のサービスであり旭化成は無関係である. 大手ハウスメーカーのリフォーム価格が高いというのは常識です.工事店社員はその常識をまず認めるのです.そして頑張って付帯工事分,旭化成ではなく工事店が,サービスしますから是非契約してくださいと言うのです. 旭化成社員なら「価格は高すぎるが旭化成が設定したものでどうにもならない」などとは言えないでしょう.また「付帯工事は旭化成に内密に」などとは口が裂けても言えないでしょう. このシナリオは,工事店社員は工事店社員であって旭化成社員ではないことを逆手にとっているのです. このシナリオでは付帯工事は「ただ」です.ただですから,職人が丁寧に仕事すれば客は「さすが旭化成だ」と大感激です.職人がいい加減にしても,サービスだから仕方がない,金をだすからもう少しなんとかしてくれと客の方から言い出すのです. 最終的な帳尻あわせは,打合せ記録書という欠陥契約書面で行われます.法外な旭化成価格を客に飲ませる手段として,付帯工事を利用したこのシナリオは広く使われていると考えられます. さて工事店社員は客から塗料に関する希望と付帯工事の細目を聞きました.しかしその後旭化成に対して行った業務報告では,これらについて報告しなかったと思われます. 塗料に関する希望を報告しなかったのはもちろんですが,付帯工事についても,この時点では報告しなかったと思われます. 油性の弾性タイルから水性のリウォールWに変更して再提案予定だ,この程度の報告ではなかったでしょうか.水性塗料使用は旭化成リフォームの当時の方針に合致したものだったと思われます.工事店社員は全ての操作を最後の打合せ記録書で一気にやろうと考えていました.2回目の見積はダミーだったのです. 2回目の見積は予期に反して,付帯工事が追加されたにもかかわらず,価格同じで塗料は発表されたばかりの性能の良い新製品だというではないですか!うますぎる話でしたが,契約してしまいました. 弾性タイル使用166万という1回目見積価格が,もし適正価格であれば,うますぎる話であることは明らかであり,そんな話に乗った客が馬鹿だったで話は終わりです.客にとって2回目の見積は1回目の法外な見積とは全く異なるものでした.平凡な弾性タイルから発表されたばかりの性能の良い塗料に変更され,付帯工事は工事店が旭化成に内密にやってくれ,価格変わらずです.私はようやく「適正な水準」まで値引きできたと思いました. 1998年10月16日,2回目の見積提示と契約(注文書に署名捺印)が無事行われました.壁と帯の色は打合せ記録書に記録されました. 契約後,工事店社員は注文書と打合せ記録書原紙を前に旭化成に対して業務報告を行いました. 新たに付帯工事XX万分が追加された,166万でおこなう為に塗料のグレードを下げることを客は了承した.現状のサラテックスに特に不満はないとのことだったのでサラテックスにした.工事店社員はさらに言葉を足したでしょう.条件的に非常に厳しいのでサラテックスは在庫品を使いたい,探してみるので,旭化成へのサラテックスの発注は見つかるまで延ばしてほしい・・・ もうおわかり頂けたと思います.打合せ記録書原本のその他特記欄には次のような事が書いてあると思われます. 軒天補修 20万分込み 付帯工事 XX万分込み サラテックス・スタッコ仕上げ(キャスト仕上げ) XX万と見積もられた付帯工事分はちょうどその分だけ塗料のグレードが下げられたのです.そうでなければ旭化成の形式審査に通る筈がありません. 形式審査の立場から10月16日契約当日に起こった事の意味を吟味しましょう. 2回目のリウォールW見積提示後,客からガレージ塗装などの付帯工事要求が新たに出て,それに対し付帯工事XX万込みサラテックス使用166万の3回目の見積が客に提示され,客がそれに納得して契約(注文書に署名捺印)したことになります. サラテックスという名前の入った見積書はどこに消えたのでしょうか.客の署名捺印の入ったサラテックス注文書はどこに消えたのでしょうか.サラテックスで工事を請けますという旭化成の請書は,どこに消えたのでしょうか. 消えたのではありません.それら全てを打合せ記録書が兼ねていたのです. 金額は署名捺印入りの(2回目見積に対応した)注文書と同じである,打合せ記録書は明細の話であり署名捺印なしの書面で充分だと旭化成は考えていたのでしょう.こうして明細の変更にリンクした塗料変更を旭化成は「なんの疑いも持たずに」承認しました. 署名捺印なしの単なるメモによって,契約仕様の中でもっとも重要な塗料種別が変更されたのです. 旭化成の契約システムが欠陥システムであることは明らかです. サラテックスへの変更が何万ダウンになるのでしょうか.言い換えると付帯工事は何万についているでしょうか. サラテックスに関しては次のことが分かっています.すべて3年前の話です.アクリルシリコン系リウォールWのローラー工法エナメル調の滑らかな肌に比べ,吹付け工法のXX系(リシン?)で砂壁風のサラテックス外壁が一昔前の外壁であるのは確かです.サラテックスの実勢市場価格は非常に低いと思われます. 事件発覚のきっかけを与えてくれた塗装の親方は「これはこれでいいものですね」と言ってくれましたが.そんなサラテックスが新製品リウォールWより高いのだと,旭化成は次のようにK文書で説明しました.(K文書については『隠蔽文書』で詳しく説明したとおりです.) 塗料の価格が,塗料代と工賃を合計したものであり,工賃が塗料価格の7割弱を占めていることがわかります.旭化成(本社)の言う2700円という価格は工賃だけに近い価格です. サラテックス価格は3850円になっています.上林所長に旭化成は2700円と言っていると質問しましたが,調査しますと持ち帰ったきりで回答はありませんでした.K文書のこの個所は嘘ばかり書いてあるサラテックスに目を奪われてはだめなのです.旭化成はサラテックスの新品を使わずに不要在庫品を使うことを了承しました.つまり材料費ゼロです.リウォールWの材料費が付帯工事費用だと考えられます. 1260円×202ヘーベで約25万になります.付帯工事は25万かかると旭化成が認めたと推定されます.素人考えではこれなら少し高いなという程度です.軒天20万に比べればずっとリーズナブルです. 打合せ記録書の付帯工事XX万はこれに旭化成のピンはね分を上乗せした価格になっていると思われます. 上林所長は我が家に来て付帯工事の現場を見ました.またなぜ軒天補修が20万もするのかと客に訊かれて自分で調べた結果足場代12万,吹付け代5万,修理代3万であることが分かり,さらに客が2回にわけて計13万を工事店に追加支払いしている事実を知りました.(経緯表の98年12月のところ参照) この追加支払いは文字通り旭化成に内密の分です.金は直接工事店に支払われました. 13万のうち7万は(サービスだからという暗黙の理由で)中途半端な仕上がりだった塗装を見ておかしくないものにするため支払ったものです.これは25万かけて付帯工事を行っていれば不要です.ただで直させます.またガレージ天井部の防水塗装6万は割高で不要だと思いましたが,門灯取り付けの電気工事に金がかかったから言い出してきたのだろうという推測して了承しました.13万は盗人に追銭だったと思われます.工事店の言うがままに金を支払った事実は,我々夫婦がいかに旭化成を信用しきっていたかを示すものです.それは同時に我々夫婦がいかに馬鹿であったかを示すものです. 金の話のまとめに入りましょう. 知らぬが仏が支払った額=本来必要な額+旭化成に余計に支払った額 これまでの話から(12+5)+13=30万余計に払った事が分かりました.しかしこれは言わば目に見える額です.本当はいくら余計に支払ったのでしょうか.馬鹿であった代償はいいくらについているでしょうか.これまでとは別の観点で見直しましょう. 次に示す表は先月(2002年4月)我が家のポストに投げ込まれていた地場業者のパンフレットの一部です.パンフレットはA4サイズ4面あり,その情報量は旭化成のどの(全面)広告より豊富です.業者は自らの信用で10年以上地域で商売しています.また塗料メーカーの特約店を務めています. 塗料種別毎にその特徴が簡潔にまとめられています.そして外壁面積の広さ毎に工事価格(足場,下地調整,養生など全て込みの価格)の目安が表になっています.右から2列目が壁面積190ヘーベ(延床面積40坪)の場合です. 実際の見積と目安表との差の説明は業者側から行わなければなりません.たとえば真中のCコースは窯業サイディングボード専用塗料となっていますので,へーベルハウスには適用できません.残りの4つコースから選ぶことになります.塗料種別でいうとアクリル,弾性,弾性シリコン,弾性セラミックから選ぶことになります. 旭化成の1回目提案塗料である弾性タイルはBコースのすべて一重丸のまぁまぁプランに相当し,地場業者の価格は57万です.2回目の提案塗料リウォールWは全て二重丸のおすすめプランDコースに相当し,70万です. 実際に使われたサラテックスは「とにかく安く仕上げるならこれ」というAコース49万に相当すると思われます.アクリルでつや一番とありますから,砂壁風サラテックスはこれ以下かもしれませんが.おすすめDコースと比較すると塗り替えまでの期間で3年から4年の差があります. この地場業者でおすすめDコースのシリコン塗装するとしましょう.シーリング増し打ちという下地調整は旭化成の言い値を採用して20万はずみましょう.表は「以上の価格」(最低価格)ですから10万プラスしょう.これで100万です.同様の理由で他のコースも30万プラスするとAコースのアクリルで79万,Bコース弾性タイルの場合で87万,Eコース「外壁塗装の王様」セラミックで133万となります. さて出発点である1回目の旭化成見積(弾性タイル)をもう一度見直してみましょう. 軒天の修理代20万サービスで166万でした.サービスというのは嘘だと思われますので20万引くと146万になります.これが本体だけ見積依頼すれば旭化成が提案したであろう価格です.そしてこれが地場業者のBコース87万と比較すべき価格です.差は59万になります. 地場業者の87万という価格は当然ながら収益がでる価格です.(目安表より30万プラスした価格です.) 旭化成が傘下の工事店に対しこの地場業者と同程度の収益をあげることを認める(ただしそれ以上は認めない)とするならば,差の59万は旭化成がピンはねしている事になります.そしてそれは146万の40%にあたります. 4割というのはたいへんなピンはねです.100万のものが,2割ピンはねだと125万,4割ピンはねだと167万になるのです.2割ピンはねされると2割5分,4割ピンはねされると実に6割7分高くなるのです. 4割ピンはねしているとして実際に施工されたサラテックスの場合を見直してみましょう. 地場業者の場合「とにかく安い」Aコース79万に軒天修理代3万,付帯工事25万を足すと107万になります.4割ピンはねしてこの価格になるとすると178万になります.旭化成の価格は166万です.旭化成に内密に客に追加請求した13万によってこの差は埋め合わせされています.すなわち4割ピンはねだとすると,工事店はあくどく儲けようとしたわけではないことになります. 付帯工事25万は地場業者の場合25万で,旭化成の場合は42万についていることにご注意下さい.付帯工事もピンはねの対象です.(打合せ記録書原本には25万ではなく42万と書いてあることになります.)2回目の旭化成見積(リウォールW)を同様に見直しましょう. 地場業者場合Dコース100万に付帯工事(3+25)万を足すと128万になります.4割ピンはねしてこれと同じ価格にしようとすると工事代金は実に213万になります.166万でリウォールW,付帯工事込みで施工するためには旭化成のピンはねが2割でないと無理です. 商談を振り返ってみて,私の感覚では4割ピンはねは法外で話にならない価格,そして2割ピンはねは許容できる価格だと思って契約した,ということになります.ちなみに1回目の旭化成提案をそのまま受け入れれば,4割6分ピンはねされていることになります.僅か6分だけ私は値引きに成功したのです.上林所長は166万は付帯工事に関係なく旭化成のリウォールW標準価格だと主張しました.その六掛けは100万で,実に地場業者のシリコン塗料の額と一致します.つまり上林所長は半分本当の事を言ったのです.付帯工事は無償だという残り半分が真っ赤な嘘だったということです. ところで飛び込みセラミック業者の170万はどんな評価になるでしょうか.セラミック業者がサービスすると言った付帯工事は旭化成に依頼したものより広範囲ですから10万上積みして35万としておきます.セラミック業者の価格には軒天補修の分は入っていません(!)ので前と同様に計算すれば(133+35=168)となります.飛び込み業者の170万は地場業者の見積とほとんど変わりません. こうして旭化成4割ピンはね説は,知らぬが仏事件で出現した全ての金にまつわる話を矛盾なく説明する有力な仮説であることがわかりました. 4割のうち幾分なりとも工事店がおこぼれに預かっているということはないでしょうか. ごくごく常識的に考えて6割7分も高い価格をそのまま認めるような馬鹿な客は,いかに宣伝上手の旭化成の客といえども,それほど多くはいないと思われます.ところが・・・ 旭化成リフォームは450社の中で堂々7位です.コメントにご注目下さい. 新築OB顧客への徹底フォローで 年率25%の急成長 旭化成リフォームの 高収益ぶり 新築OB顧客とはへーベルハウスを建てた人つまりヘーベリアンのことです. 徹底フォローとは50年(無償)点検システムの徹底活用のことです. 旭化成リフォームは 旭化成を信用しているヘーベリアン相手に ぼろもうけしているのです. 私は6割7分も高いのは不当だ,2割5分高いくらいなら安心料として認める客だったようです.一方旭化成は6割7分高いのはブランド料で当然だと考えています.いったいどうして契約が成立したのでしょうか. 言うまでもありません.客は署名捺印の入った注文書・請書が契約書だと思っていたからです.一方旭化成は打合せ記録書というメモが見積書兼注文書兼請書の最も大切な契約書面であると考えていたからです. 旭化成リフォームの「急成長」「高収益ぶり」は欠陥契約システム抜きでは考えられません.だからこそ旭化成は経営会議で事件の徹底隠蔽をきめたのです. 6割7分高いという標準価格を設定したのは誰でしょうか.旭化成中枢です.旭化成中枢はブランド力を最大限利用したヘーベリアン囲い込み戦略であざとく儲けようと考えたのです. 30年前旭化成は安かろう悪かろうのプレハブ業界に重厚なコンクリートパネル住宅で進出しました.頑丈で機能的デザインのヘーベルハウスのおかげで旭化成の企業イメージは地味な化学メーカーから誠実で信頼できるメーカーに大きく変わりました.知名度の向上とともに旭化成に対する信用は消費者の間にしっかりと定着しました.しかし,いつ頃からか何かが変わり始めました. 旭化成中枢は事件を隠蔽しようとしました.信用を守る為ではありません. 旭化成中枢にとって信用はすでに守るべきものではなくなっていました.信用は利用すべきものに変質していたのです.信用の上にあぐらをかき楽に儲けることに走り始めていたのです.その端的な現れがリフォーム商売だったのです. もし旭化成が本当に信用を大切にする企業なら,工事店社員に旭化成の衣を着せ任せっきりにするリフォームコーディネーター制など採用する筈がないではありませんか.白昼公然と全国の消費者に対し30年目点検異常なしなどと真っ赤な嘘をつく筈がないではありませんか.
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