2001.12.24 全面修正
2001.12.31 一部修正
年末で整理していたら,季刊『ヘーベリアン』2001年夏号の未開封の封筒がでてきました.この夏号と既に引用しました秋号および12月2日に日経新聞に掲載された中古市場の活性化に関する8段組みの解説記事をもとに旭化成の戦略に迫まってみます. 12月2日付日経記事『中古住宅に脚光(なぜいま振興策?)』はエコノ探偵団シリーズの経済解説です.この記事を序,1部,2部,付録に便宜上分けて紹介します.(記事の実際の構成とは異なります)記事本文は「」付きで,記事中の関係者の話は『』付きで引用します. 序は<住宅メーカーが最近盛んに長持ちを強調し,中古住宅の良さをPRしている.なぜか>という問題提起です.住宅メーカーが中古住宅の良さをPRしているというのは本当なのでしょうか. 新築に命をかけている住宅専業メーカーなら,耐久性をPRすることはあっても中古住宅の良さをPRする筈はないと思われます.自分の首をしめるだけですから.1部で中間的な結論が出ますが,国には別の大きな狙いがあるということでさらに調査が進められます.中間的な結論は後回しにして最終結論の方からみていきます. 民間研究所主任研究員の話団塊世代が持ち家をドッと売り出せば,中古市場は活性化し,転居差益が消費にまわり経済が活性化し,GDPも0.3%上がるかもしれません.では何をすれば<「団塊」の売却ドッと促す>事が実現できるというのでしょうか.答は国交省住宅施策課企画専門官の話の中にあります. 企画専門官は建物の価値を上げることだと言っています. 焦点は団塊世代が現に居住している住宅の話です.不便な郊外一戸建てから都心マンションに移りたいと思ったとき,建物評価が低すぎるから売らないなんてことが現実にあるのでしょうか.日本はまだまだ土地が高く日本人の遺産は土地が大きな割合を占めます.そしてその土地は親から受け継いだものが核になっています.一代で美田を築いた人だけが,子孫に美田を残さずと言える資格があります.譲り受けた小さな土地をさらに小ぶりな不動産に買い替え,差益で<旅行や外食を楽しむ>ようなまねを生真面目な日本人がするとは思えません. 不動産について米国ではこうなっているからという議論は眉唾ものです.日本も米国並に所得格差が広がり高額所得層が増えればいずれ事情は変わるかもしれません.しかし割を食っている団塊世代に「売却ドッと促す」を期待するのは無理です.<「団塊」の売却ドッと促す>は絵に画いた餅です.建物評価を高めれば中古市場が活性化するという2部の結論は風が吹けば桶屋が儲かるというのと同じ理屈で噴飯ものだと私は考えます. 私は中古市場に売買の両方で参加した経験を持っています.横浜で築10年の中古(Mホーム)を買い一定期間住んだ後それを売り,代わりに大阪で築2X年の中古(Sハウス)を買いそれを潰し,ヘーベルで新築し,旭化成でリフォーム(外壁塗り替え)しました.売るときに欲をかくと結局損するいうことも経験しました. さて付録にはこう書かれています. 「低利融資を担ってきた住宅金融公庫の廃止が決まり,低所得者に割安な中古の供給を増やす狙いも国にはあるようです」貧乏人は安物中古を買えということでしょうか.低所得者向けには良質の賃貸を増やす方が先でしょう. 親の力を借りずに土地を買い新築するのはなかなか困難です.しかし中古一戸建てなら新築マンションとそう変わらない価格で買えます.低所得者向けというよりは初めて住宅を取得する一次住宅取得者の選択肢の一つとして中古住宅があるのではないでしょうか. さて以上のように2部の最終結論は絵空事です.私には2部ではなく1部の結論こそ中身のある結論だと思われます.1部の結論は次のようになっています. 「役所が支援するのも結局,長寿住宅の販売やリフォーム需要の拡大を目指す住宅業界の後押しが狙いか」 役所の後押しとは何でしょうか.探偵団は国交省を訪れ「今春閣議決定された新たな住宅建設五ヵ年計画は中古住宅の有効活用を柱に据えていること」を知ります.日本の中古住宅流通量は米国の3%だそうです. 国交省住宅施策課の企画専門官の話 日経記者は築15年前後の建物は「まず評価されなかった」と表現しました.旭化成は同じことを言っています.季刊『ヘーベリアン』今秋号によれば 一般の木造住宅に対して多く使われる流通耐用年数は15年ですが,ストックヘーベルハウスについては優れた耐久性を考慮し,30年に設定しました.ストックヘーベルハウスとはすでにご紹介したように中古ヘーベルハウスのことです.『ヘーベリアン』今夏号にはより詳細に次のように説明されています. 当社では,ストックヘーベルハウスのように耐久性,耐震性,耐火性に優れ新築時の性能を維持し,更に点検システムで安心いただける住宅は,資産価値が高いと判断します.したがって,一般の木造住宅の流通耐用年数(商品価値として流通する期間)が15年であるのに対し,『30年』 と設定しました.(赤字原文のまま)30年を15年と対比している点に是非ご注目下さい.築15年の中古ヘーベルは,「一般の木造住宅」の新築と同じ期間つまり15年資産価値がありますと旭化成は主張しているのです. これに対するヘーベリアンの反応も秋号で紹介されています. 30年の根拠は何でしょうか.旭化成は中古住宅査定システムとして「業界に先駆けた独自のストックヘーベルハウス査定法をNHKも賞賛」と秋号で自慢しています.つまり30年は新開発の査定法による評価結果です. 旭化成は国が来年度にも定めようとしている中古建物の評価基準設定に先駆けています.国交省は旭化成とそっくり同じことを言いその上建物の再評価が中古市場の活性化ひいては経済活性化につながると尾ひれをつけているわけです.旭化成は中古業界について次のように述べています.(『ヘーベリアン』今夏号) ご購入者にとっては住まいの安全性が大変気になるものですが,築年数のみで評価を行い,その疑問に答えてこなかったのがわが国の中古流通業界の現状です.中古流通業界は築年数だけで建物を評価していると旭化成はヘーベリアンに説明しています. 30年というのは新査定法による評価の結果でした.では15年の方はどうなんでしょうか.築15年で評価ゼロというのは,中古流通業界の旭化成に言わせるといい加減な査定の結果です. 旭化成の新開発した査定法に基づけば,「一般の木造住宅」は何年資産価値をもつのでしょうか.旭化成は一言も触れていません.ヘーベルにだけ新査定法を適用して30年だと言い,「一般の木造住宅」の方は旭化成がいい加減だと批判している従来査定の結果である15年を採用しています.おかしいではありませんか. 旭化成の新査定法に基づけば,競合他社のプレハブや大工さんの作った注文木造は間違いなく30年前後になるでしょう. そもそも現状の中古市場は本当に建物を築年数だけで評価しているのでしょうか.本当に築15年で評価ゼロなんでしょうか.はっきり言って嘘だと思います.建売と注文木造が別評価なのは当然です.欠陥住宅かあるいはよほどの安物住宅でない限り築15年の建物は評価されます.当たり前の話です. ヘーベルは建売住宅と競合している住宅ではありません.ヘーベルの競争相手は他社プレハブ,あるいは大工さんが建てる注文木造です.同一価格帯のプレハブ住宅あるいは注文木造で築15年評価ゼロの中古物件がもしあれば,売主側に売り急ぐ何らかの特殊事情がある場合です.あるいは悪質な不動産屋にだまされている場合です. 仲介手数料は取引成立時に支払われます.悪徳不動産屋なら安く売出し早く取引を成立させようとするでしょう.しかしこのような業者はごく一部です.旭化成が憤っている「他業者によるいい加減な評価」が実在したにしても,このようなごく一部をとりあげてあたかも業界全体であるかのようにヘーベリアンに説明しているのは,旭化成がフェアでない証拠です.車の場合は業者が査定した価格で買い取り整備しなおして新価格で売り出します.一方中古住宅仲介では業者の査定は売主に目安として提供されるものにすぎません.複数業者に査定してもらい(もちろん無料)相場の見当をつけ,査定が低すぎると思えばプラスアルファして売主が売値を決めればいいのです. 不動産屋は売り主の言い値で売り出します.その値でちらしが打たれ住宅誌に掲載されます.言い値が高すぎれば売れ残り,結局値引きする羽目に陥るだけの事です.中古の価格は市場で決まります.不動産屋の査定で決まるのではないのです. 専門家である業者はすぐ売れる価格帯はわかります.しかし上値は業者にもわかりません.業者が高いと思っても,買う人が現れれば素人の言い値が正しかったことになります.高くても買う人が現れるかどうかは時の運です.建築家が設計した家のような場合はデザインを買う人が現れても不思議ではありませんが,プレハブの場合は世の中そう甘くはない? 中古建物の客観的評価は中古車の評価より本質的に難しい要素があります. 建物の評価が低すぎるので高齢者が売り渋っていると国交省は言いました.この評価は既に説明しましたように不動産屋の評価ではなく市場の評価です.「高品質な住宅をきちんと評価」する基準を国が作ることによって国は市場の評価を変えようしています.あれだけ新聞TVで宣伝している大手プレハブの「高品質さ」の浸透程度にまだ不足があるのでしょうか. 不動産屋のチラシ(不動産屋といってもハウスメーカー,電鉄会社,信託銀行系列の不動産会社が主流で新聞折込チラシはスーパーのチラシと同様に新鮮で価値があり表現も色々工夫されています)ではSハウスの注文建築!とかヘーベルハウスのお家ですとかコメントがついていて建売とは差別化されています.ブランドの威力は現状の実勢価格に反映されています. ところが旭化成は不満です.中古ヘーベルの市場評価はまだまだ不当に低いと考えています.そして言い出したのです.ヘーベル中古はお古住宅ではないのだ,ストックヘーベルはそこいらの新築木造と同じ価値があるのだ,イヒ! さてようやく記事のスタート地点までさかのぼってきました.記事の先頭には業界トップのSハウスが登場します.「60年,100年というように”長寿”を宣伝するメーカーが増えましたね」という探偵団の問いに対してSハウス取締役O氏は「低い声」で答えます.(低い声と記事に書いてあるのです.) 『中古住宅の市場を活性化したいのです.丈夫な家を増やせば中古物件が多くなりますよね』探偵氏はもうひとつすっきりしなかったようです.続いて旭化成のロングライフ住宅研究所所長熊野勲氏を訪ねます.そこで探偵氏はわかったぞと喜ぶのです. ここは象徴的です.Sハウスは煮え切らない態度であったのに対し旭化成はすでに割り切っています.「日本の苛酷な四季」と「30年目点検」の全面広告が示している両社の姿勢の違いに対応しています. 旭化成熊野氏は「各社はなぜ今,中古住宅市場を育てようとするのですか」という探偵氏の問いに対し「はっきりした返事」をします. 『環境保護に加え,少子高齢化への対応が目的です』国交省の統計では2000年度の新設住宅着工戸数は最近のピークだった1996年度より26%減で,不況だけでなく,少子高齢化の影響が出始めた証拠だそうです.つまり 『高齢化時代に新築一辺倒では先細りになるとの危機感が業界を中古市場育成に走らせたのです』新築一辺倒ではあぶないという危機感はよくわかります.しかし業界が中古市場育成に走っているというのは本当なのでしょうか.なぜSハウスは歯切れが悪いのでしょうか. 「各社は住宅の耐久性向上のほか,リフォーム(改修)や中古仲介にも積極的だがハウスメーカーがりフォームに目をつけているのは確かです.しかし熊野氏が言うように中古市場を収益基盤とする戦略のもとに中古市場育成に走っているのは新築メーカーの中で今のところ旭化成だけだと思われます.旭化成は<中古であって中古でない新しい価値を持った新型中古>を中古市場で販売しているのです. 11月28日の日経夕刊のトップに「リフォーム事業に活路」という記事がでました.ハウスメーカー大手が相次いでリフォーム事業を主力収益源に育てようとしているというのです. 『ヘーベリアン』今夏号によれば新しい価値を持った新型中古とは次のようなものです.
一昔前アメリカでは日本では考えられないような古い中古大型コンピュータが活躍していました.また欧米では走行距離10万K超の車が珍しくないそうです.使えるから使っているのでしょう.日本では車でもパソコンでも家でもまだ使えるのに新製品に買い換える傾向がみられます.売らんかなのメーカーにもその責任の一端があります. 中古をお古感覚に結び付け商売してきたのは他ならぬメーカーです.そのメーカーが本業が苦しくなったからとはいえ手のひらを返したようなことを言い出して恥ずかしくないのでしょうか. ストックにはフローに対立する意味で蓄積された財貨・資本という意味があります.ストックビジネスといえば,自社保有特許の活用のように保有している資産を活用して,良く言えば安定的に儲ける,悪く言えば労せずして儲けるビジネスです. 顧客のヘーベルハウスは言うまでもなく対価を支払って購った顧客の資産です.同時にそれは旭化成の収益の源泉であるストックでもあります. 旭化成は「新築時のヘーベルハウスの『ブランドイメージ』を皆様とともに守っていく」ことが使命だと強調しています.(『ヘーベリアン』今夏号,赤字原文のまま)旭化成の言うとおりリフォームしていけばブランドイメージは守られ将来高く売れますので結局お得ですというわけです.旭化成にとって初代ヘーベリアンが住んでいようと,中古市場に売りにだされていようと,2代目ヘーベリアンが住んでいようと関係なく,ヘーベルハウスは建てられたその翌日から「ストックヘーベルハウス」です.まさに「新築も住んだ翌日,皆ストック」です. 「ストックヘーベルハウス」は旭化成の今後の収益基盤です.補修で何度もおいしい商売をし,メーカーお墨付き付の新型中古として売り出し,2代目ヘーベリアンに対しさらに補修でおいしい商売をしようとしています.50年点検システムが2代目にも継承されることは言うまでもありません. 一度建てたヘーベルハウスは解体され塵芥になるまで徹底的に活用すべし,これが旭化成の基本戦略だと思われます. この戦略を実現する上で何が必要でしょうか.言うまでもありません.ブランドイメージを守ることです.そしてヘーベリアンが旭化成から離れ他業者に流れていくことを阻止することです. 旭化成はヘーベリアンにささやきます. 一般の業者に補修を頼めば,ヘーベルハウスの技術や知識がないため,外壁の目地にシーリングを増し打ちすべきところあろうことかモルタルを埋め込んだり,防水シートを塗料で塗膜防水工事してしまい半年から2〜3年で塗料が浮いたり,亀裂が入ったりしてしまいますよ旭化成は「リフォームを一般業者に依頼する際のご注意」でこのように述べています.(『ヘーベリアン』99年夏号,秋号)結語をそのまま引用しておきましょう. 「外壁と防水シートは建物の性能を維持する上で重要な部分ですので,とくに外壁塗装,防水シート工事に関しましては必ず旭化成の各リフォーム事業所(福岡,広島地区の方はホームサービス課)にお申しつけ下さい」ささやきは続きます. 中古業界というのは恐いところです.一般中古業者に売却を依頼すればいい加減な査定をされ安く売られてしまいますよ.なにしろ15年で評価ゼロの業界なんですから.その点旭化成の査定システムは,良いものは良い、悪いものは悪いと分かり易く,消費者の立場で評価する視点をもった優れたシステムです.あなたのヘーベルは30年間資産価値があります.すべての中古ヘーベルが買取保証の対象となるわけではありません.条件がついています. 「内外装の状態が比較的良好であること(外装リフレッシュが条件となる場合があります) その他諸基準に適合するもの」(『ヘーベリアン』今秋号)最前線の現場営業が口頭交渉でこれをどのように活用するか容易に想像できます. ささやきはなおも続きます. 誤解のないように申し添えますが査定価格で買い取らせていただくわけではありません.査定価格で6ヶ月間売り出し,その間に5%以上の値下げをしても売れ残った時,査定価格の90%を上限とする価格で買取らせて頂きます.つまり旭化成の買取価格は最高で査定価格の10%オフ,最低は公表しておりません.これでは不動産屋がやっている買取保証より悪いのではないかと思われるかもしれませんが,なにしろ査定価格自体が高いもので. ヘーベリアンの声をもう一度お聞かせしましょう.(季刊『ヘーベリアン』今秋号より) ・業界で初めて新しいシステムを作り出した事は興味深い.資産を長期にわたって保全することが大切になってくるのでしょう.30年と決め付けるのがすばらしい.資産の保全・メンテナンスは誰が行うのでしょう.もちろん旭化成が有償で請負うのです! 旭化成はストックヘーベルハウスの販売について次のように説明しています. 当社の合理的査定法,登録制度による購入顧客の確保,インターネットでの広報宣伝,優れた商品知識とオリジナルリーフレットおよび今回のビデオ活用による売却のお手伝い,いずれも他の業者が決して真似のできない強みといえます.皆様の大切な資産,『だから任せて,ストックヘーベルハウス』 (『ヘーベリアン』今夏号より)査定法を紹介しているのですから,例の15年,30年も説明し決して割高ではないと強調していることでしょう.現に「100棟を越える売買実績のご購入者の認識として,「お買い得品を手にすることができた」との声が多いことが分かりました」と『ヘーベリアン』今夏号で誇らしげに紹介しています. 不動産で素人が「お買い得品」を入手できる可能性はゼロに近いと思います.「いい商品を手にすることができた」ではなく「お買い得品を手にすることができた」との声が多いこと自体,旭化成の販売現場で何が話されたかを物語っているように思います. 旭化成の中古商売は不動産屋の商売と異なる点があります.メーカーが自社製品中古を『ブランドイメージ』を武器に直接宣伝販売している点です.腐ってもベンツですとベンツ社が中古ベンツを売っているようなイメージでしょうか.惜しむらくはベンツほどのブランドイメージがないことですが. メーカーが商売している点は不動産屋に縁のなかったヘーベリアン(売主)およびヘーベリアン予備軍(買い手側)に対しある種の安心感を与えます.不動産屋に縁のなかった人ほど不動産屋にうさんくさいイメージを持っている可能性があるからです.つまり漠然とした業者に対する不安感こそが旭化成の付目です. 旭化成の新型中古はリフォーム済みで見た目はきれいでしょう.リフォーム費用が売値に反映されているのはもちろんです.一口にリフォームといいますが,たとえば内装は間仕切りの変更からはじまり,壁紙の種類,色に至るまでまで多様な選択肢があります.料理好きの主婦ならシステムキッチンに,風呂好きの主人なら浴槽の選択にきっと時間をかけて吟味するでしょう. ヘーベル新築の時女性アドバイザからトイレの壁紙をどうするかと聞かれたことを思い出します.新築ではそんなことまで決めるのかとちょっと驚きました.旭化成の新型中古は建売のようなものです.手入れ不要で面倒はありませんが,お仕着せ住宅です.ヘーベルハウスの基本性能が旭化成の言うとおり優れたものであるならば化粧なし素のままのヘーベルハウスが一番です.どうせ金をかけるなら化粧くらい自分の好みでやりたいと思いませんか.旭化成が余計なことをしてくれるばかりに,消費者にとって価値ある素のヘーベルを入手できる機会は確実に減っています. メーカーがリフォームで商売すること自体に何の問題もありません.ただし一般の業者とフェアに戦うことが大前提です.その点旭化成は一般住宅,一般業者,他業界をけなしながらヘーベリアンを囲い込むという品のない商売をしています.旭化成はすでにメーカーではないのかもしれません. 大手プレハブには不況,少子高齢化の影響以外にもっと本質的な問題点があります.それは完全オーダーメード住宅の台頭です.旭化成は「事業領域が広く,経営資源が分散」している為,魅力的な新製品を開発する力がないのでしょう.だからこそヘーベルハウスというストックをとことん利用するストックビジネスに走っているのでしょう. |