爆 薬

  このコーナーは、私が過去に仕事(送電線の基礎工事)で行った発破作業について、写真を交えて紹介した真面目なコーナーです。
  初めてダイナマイトを見るという方の為に、写真付きでわかりやすく書いてあります。



★発 破★
 発破とは、火薬類を使用して物体を破壊することをいいます。

発破の基礎
  発破には、被爆破物に孔をあけて爆薬を装てんして爆破する方法(内部装薬法)と、被爆破物の表面に爆薬をはり付けて爆破する方法(外部装薬法又ははり付け発破法)とがあります。
  一般に発破の効果は、次のような種々の条件によって左右されることが多くあります。
  (1)、
自由面の大きさとその数
  (2)、被爆破物の強度(硬度)とじんせい
  (3)、岩石の場合、塊状、節理、成層、亀裂等の状態
  (4)、火薬類の性能と薬療
  (5)、てんそく物の種類とてんそくの方法
  (6)、せん孔配置、
最小抵抗線
  (7)、破砕の程度及びずり出しの方式
  (8)、その他振動等の制約
  なお、最大限の発破効果を得るには、理論だけでなく実際の経験による判断によって、適切な方法を決定し実施する必要があります。

用語とその意味
 ○自由面・・・岩石等破壊される物体が外界(空気又は水)と接している面を自由面といい
          ます。
 ○最小抵抗線・・・装薬の中心から自由面までの最短距離を最小抵抗線といいます。


■ダイナマイト

 ここで紹介した写真は、「サンベックス えのき」
という爆薬で、イヒのCMで有名な
旭化成の製品です。

 サイズは1本、100g×25mmです。

☆豆知識☆


爆薬
 爆薬とは火薬類のうち破壊的爆発の用途、すなわち爆ごうを利用する用途に用いるもののことです。
 
一般の爆薬は、マッチなどによる普通の点火では単に燃焼するだけで、直ちに爆ごうの段階には入りません。しかし、爆薬のなかには、火炎、打撃等の外的刺激により、比較的容易に爆ごう状態に入る火薬類もあります。DDNP、アジ化鉛、テトラセン、トリシネート、雷こう等がそれで、これらのように、比較的わずかな刺激で容易に爆ごうする爆薬を起爆薬といい、工業雷管、電気雷管等に用いられることがあります。

ダイナマイト(硝酸エステルを主とする爆薬)の概要
 ニトログリセリンあるいはニトログリコール、又はこれらの混合物にニトロセルロースを配合してこう化させたものをニトロゲルといいますが、日本では、このニトロゲルを基剤として、それを6%越えて含有する爆薬をダイナマイトと呼んでいます。
  一般に衝撃波の伝ぱ速度(爆ごう速度又は爆速)は、
毎秒2,000〜8,000mにも達し大きな破壊力を発揮します。
 
ノーベル賞で有名な、スウェーデンのアルフレッド・ノーベルが、1866年に発明したもので、特許取得から、既に100余年になりますが、今日でも産業爆薬の中で、重要な地位を占めています。

種類および組成
  ダイナマイトは、その物理的性状によって、こう質ダイナマイトと粉状ダイナマイトに分けられます。ニトロゲルの含有率が比較的高く(18%以上)、ゼラチン又はようかん状を呈するものをこう質ダイナマイトといい、ニトロゲルの含有率が比較的低く(18%以下)、粉状のものを粉状ダイナマイト又は、セミゼラチンダイナマイトといいます。
  こう質ダイナマイトには、松、桜、桐、榎、梅などの種類があり、松や桜のように耐水、耐湿性を特徴とする爆薬や、榎のように後ガスを特に考慮した爆薬もあります。
  粉状ダイナマイトには、桂、硝安などの種類があります。

■雷管(電気雷管)

  一般にダイナマイトより危険とも言われています。
脚線と言われる、リード線の色が違うのは、段数が違うからです。
  尚、写真は、DS電気雷管です。

 ※瞬発電気雷管が白、2段電気雷管が赤、3段電気雷管が緑です。
 
☆豆知識☆


火工品とは・・・
 火薬又は爆薬を使用して、ある目的に適するように加工したもので、これには次のようなものがあります。
  1、爆薬を爆ごうに導くのを目的としたもの  「工業雷管」、「
電気雷管
  2、火薬に点火するのを目的にしたもの  「銃用雷管」、「火官」
  3、信号の目的に使用するもの  「信号雷管」、「信号火せん」、「緊急保安炎筒」
  4、時間又は距離をおいて作用することを目的としたもの  
   「信官」、「導火線」、「導爆線」、「
段発電気雷
  5、射撃又は威嚇等の目的に使用するもの  「実包」、「空砲」
  6、火薬又は爆薬を使用して、これを観賞し或いはおもちゃの目的に供するもの  
   「煙火」、「がん具煙火」
  7、その他の加工品
    火薬類取締法痔2条に例示されていないもので、例えば、宇宙ロケットの数々の機能
  部品、自動車用   エアバッグのガス発生器、結石破砕用の医療用加工品等がそれで
  す。

電気雷管の概要
  電気雷管とは金属官体に起爆薬と添装薬とを装てんした原料雷管に、電気点火装置及び必要により延時装置を施したものであって、爆薬を爆発される目的に使用します。
 
通電とほとんど同時に爆発する瞬発電気雷管と電気点火装置と装薬の間に各種の延時装置を挟んだ段発電気雷管がありMS(ミリセカンド)電気雷管(デシセカンド)電気雷管があります。
  日本では、
現在実用されているものは、ほとんど6号電気雷管です。

火 工 所

  薬包に雷管を取り付け、又、取り付けた薬包(親ダイ)を取り扱う作業をするところです。
  火工所の周りには、適当な境界さくを設け、かつ「火薬」「立入禁止」「火気厳禁」等と書いた警戒札を立てなければいけません。 

装てん・てんそく

  削岩機と言われる機械で揉んだ(せん孔した)穴に親ダイを挿入する作業です。
  地盤によっては、親ダイの他に、増ダイ(雷管の入っていないダイナマイト)を入れることも有ります。
  込め物は、若干水分のある砂がもっとも成果がいいようです。

光電池式導通試験器(テスター)

  脚線の結線を行った後、結線漏れがないかを確認するための道具す。
  又、脚線と補助脚線を結線するときや、補助脚線と母線ロープを結線するときにも、結線漏れがないかを確認するために使われることもあります。

発 破 器

 一切の準備作業が終了したら、退避を確認した後、写真の赤いボタンの様な所に、母線ロープを接続し、点火をします。
  写真の発破器では、直列につないだ雷管100個を同時に点火することが出来ます。



  最後に、火薬を取り扱うためには、「火薬類取締法」という法律を勉強する必要があります。
  この法律の目的は、第1章に書かれていますが、火薬類の製造、販売、貯蔵、運搬、消費その他の取扱を規制することにより、火薬類による災害を防止し、公共の安全を確保することを目的としています。

  このコーナーは、火薬類取扱保安責任者という資格を取得するために、私が過去に勉強した「一般火薬学」とい本を参考に作ったコーナーですが、もし、知識がある方がご覧になって、明らかに私が間違えている部分があればご指摘ください。