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第2部 第70話 海王の名(450回)

   「老師!!なぜ、私に機会を与えないのですッッッ」

 先週からの続きで、若き日の烈先生怒りまくってます。

 そんな烈先生を、試験管のジジイは叱りつけます。
ジジイ「控えんか未熟者ッ」「老師になんという暴言だッッ」

 未熟かどうかは置いといて、無礼なのは確実です。普通、武道家ってのは礼を一番重んじるのですが若き烈先生、これっぽっちも気にしていません。

烈先生「未熟……?」「それはここに首を並べる者たちと比べてのことか…………」

 さっきまで試験を受けていた、兄弟子と思われる連中を指して言い切ってます。
 しかし、兄弟子連中もその無礼な言葉に怒るどころか逆に冷や汗をかいているところから、烈先生が自他共に認める実力者であることが想像できます。

もし「兄弟子に対して、その言葉遣いは何だっ!!」と言って兄弟子10人が襲いかかったとしても、あっという間に返り討ちにあうんでしょうね。

 しかし、劉海王は違います。そんな烈先生にも、動じることはありません。

劉海王「ブ厚い樫の扉を素手で叩き割り」「武器を持つ警備兵6名を倒してのけたというワケか……」

 烈先生、暴れん坊すぎです。つーか、そんな待遇で幽閉されるって烈先生、あんた一体何やったんですか!?

劉海王「フフ立派なものだな」「烈 小龍(シャオロン)」


 ……………

 ”だったらイケるぜ!” さんでも指摘していましたが、その名前はカードキャプターなさくらたんのボーイフレンド・李小狼(リ・シャオラン)と微妙に似すぎです。

 今後”カードキャプターさくら”を見る時は、李くんがハゲ頭の烈先生に脳内変換されること、大決定です。

 当分、まともにさくらたんを見ることは出来そうにありません。多分、見た瞬間に大爆笑。


 そんな事を思っていると、二人は階段を降り寺の深部へ。烈先生も知らなかったシークレットプレイスのようです。そこにあったのは、大きくて丈夫そうな扉。

劉海王「烈 小龍」「おまえの海王への道を閉ざす理由――この扉の向こうにある」

 そう言って、劉海王は力任せに閂をブッ壊して扉を開けてしまいました。
 さすが、中国拳法の最高峰。扉の開け方一つ取っても、常人の理解を超えまくってます。

 その先にあったモノは、まるで削岩機で開けたかのような隧道(トンネル)。
 そして、劉海王は説明を始めました。


 今を遡(さかのぼ)ること40年
 一切の道具を用いることなく己の拳足だけで掘り抜いた男がいた


 打岩の時も思いましたが、中国拳法の人はこういうのが大好きのようです。ちなみに私は、愚地独歩が土管を叩き砕いて消滅させてしまったシーンを思い出しました。
 しかも、劉海王がそれを語るシーンに現れたシルエットの男、ちょっとだけディオ様に似ていますが誰もが思ったことでしょう。

 範馬勇次郎!?って。

 これを他人のそら似とする板垣先生とは思えません。トンデモな設定を加えるための伏線なのでしょうか?

劉海王「おまえが海王へとどかぬのは無頼の人間性故ではない」
 烈先生、やっぱり人間性に問題ありという評価を受けていたようです。
劉海王「技量こそが問題――――――単におまえの技量が低いだけのこと」

 さすがに、こんなモノを見せられては烈先生も納得するしかないようです。
 つーか、こんなのを基準にしたら劉海王以外は全員未熟者扱いだと思うのですが……おそらく永遠に。

劉海王「欧米人でありながら海王の名を継いでいる」

 海王の称号って定員がなかったんですね。当分死なないであろう劉海王は仕方ないとして、あと海王の名を継げるのは一人だけかと思ってましたが。

烈先生「その者は今どこに!」
劉海王「おらぬ………」
烈先生「死んだのですか」
劉海王「否……」「死する予定……………………というべきか」
烈先生「…………………予定……?」


 死する予定…?海王の名を継ぐ欧米人……?

 それって、それってまさか!?

烈先生「謎が解けた……………」「お会いできて光栄です」

 脇にいた克己、驚いてます。
 そりゃあ、味方がいきなり敵に向かって礼を尽くし始めたら普通は何考えてるんだ、こいつ?くらいは思うことでしょう。

 しかし、烈海王の兄弟子にして、幻の海王の名を継ぐ者・それがドリアンの正体だったのです。
 傍若無人だった昔よりは大人になったのか、敬意を払える実力者だからなのか、とにかく礼を尽くすのは武道家としては当然の行動でしょう。


 しかし、私個人としては

「……と言うとでも思ったか!海王の名を汚す者よ、私が鉄槌を加えてくれるわ!!」

 くらいのことを言って、烈先生がドリアン様と戦ってくれるのに期待しています。

 なにせ、克己は戦力としては役立たず、愚地独歩は何を考えているか不明という状態。
 まともに戦えそうなのは烈先生だけなのですから。


 しかし、加藤清澄よ……こんなバケモノ相手に、よく戦ったもんだわ。擬態していたとはいえ、耳たぶを奪ってるし。


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