「地球市民ネットワーク・あおもり」活動趣旨
はじめに
私たちが住むこの地球上には、およそ60億人もの人々が存在しています。
そして、私たちはこの60億もの人が住む「地球」の中の1億人が住む「日本」と言う国に暮らし、
更に「青森」と言う地域社会の中で日々の生活を送っています。
21世紀を迎え、私たちに共通する課題として「開発」「環境」「人権」「平和」などをめぐる
さまざまな問題を解決していく事が求められています。
こうした問題の解決に向けて、公的な機関をはじめ、NGOなどの市民組織による国際協力活動が実施されてきました。
「国際協力」と一口に言っても、遠い世界のことのように思われるかもしれません。
しかし、私たちの日々の生活にはいつも「世界」が「地球」が「食べ物」を通じて、「文房具」を通じて、
そのほかいろんなものや人を通じてつながっています。
「地球市民ネットワーク・青森」は、その根底にある、とても大切なものは「開発」であり、「教育」活動ととらえています。
「開発教育」ってなあに?
開発教育は英語のDevelopment Educationを日本語に直訳した言葉で、私たち一人ひとりが開発を巡るさまざまな問題を理解し、
望ましい開発のあり方を考え、ともに生きる事の出来る公正な地球社会づくりに参加することを狙いとした教育活動です。
開発教育は、1960年代に南の開発途上国でのNGO活動やボランティア活動に出かけていた
ヨーロッパや北米の青年たちによって始められた、比較的新しい教育活動です。
最初は、開発途上国の文化や社会、そこで暮らす人たちの生活を本国の人たちに知らせ、その支援を促す、と言う色彩の強いものでした。
その後、私たちの生活が、それらの国々やそこに暮らす人々のつながりによって成り立っている事や、
南北問題や貧困、環境破壊といった問題が、先に工業化した国々との関係の中で構造的に起こることを理解し、
それらの問題に向けて一人ひとりが参加し、行動していこうとする教育活動に変化してきました。
この特徴は主として2つが挙げられます。
- 開発途上国および日本国内における多様な文化や社会、そこで生活している人々のことを知り、
相互依存関係をはじめ、南北問題や開発問題を構造的に理解する事
- その様な理解を出発点にして、自らが考え、社会参加し、問題解決に向けて行動する事です。
一人ひとりの社会参加の形がさまざまであるように、国によって開発教育の取り組みの仕方は違います。
私たちは。これまで経済を優先とした開発を進めてきた結果、南北問題や環境破壊など、さまざまな問題を引き起こしてきました。
これらの問題に取り組む事は私たちの大きな課題です。
例えば、周囲に開発途上国からやってきた人たちが生活していませんか?
世界中からやってくるものに囲まれて豊かさを享受している日本にありながら、彼らの中には精神的にも経済的にも、
苛酷な環境で生活している人たちがいます。
それでも、彼らが祖国を離れ日本で働き続けなければならない原因を考える事も「開発教育」の一つなのです。
外国人労働者問題では、異文化、多様性、マイノリティの人権などを理解し、関係性の中で考え、
問題解決の向けて参加する態度と能力を養う事を目指しています。
また、このような態度や能力は子供たちだけに必要なわけではありません。
私たち大人を含め、地球に暮らす全ての人に必要な教育活動なのです。
私たちは、地球社会の一員として、全ての人や自然がともに生きる社会作りを目指していかなければなりません。
ところで、「ともに生きる事の出来る公正な地球社会作りに参加すること」を狙いとした教育活動は、開発教育だけではありません。
環境教育やグローバル教育なども、出発点となる背景や歴史は異なりますが、たどり着こうとするところは同じです。
地球社会の一員として、私たちはどのように行動していくべきかを、こうした教育活動を通して、真摯に考え、行動していく事が大切です。
開発教育は「知り」「考え」「行動する」ための学習活動です。
また、開発教育の実践は誰でもどこでも出来ますし、
自らのライフスタイルの見直しにつなげるプロセスも開発教育の実践であるといえます。
いずれの場合でも、その学習のプロセスは、まず、その日と一人ひとりにとっての気づき、考察、参加、行動で無ければ意味がありません。
したがって、他社とともに学ぶ開発教育の実践の形は、一斉授業のような講義形式よりも、
それぞれが動き回りやすく、参加しやすい参加形式をとる場合が少なくありません。
特に「参加型学習」と呼ばれる学習方法では、教師と生徒、リーダーとメンバーなどの間の目に見えない人間関係が、
学習者一人ひとりの学の深さを決定する大きな要因になります。
「地球市民ネットワーク・あおもり」は、これらのことを大切にしながら、月一回の学習会を開催しております。
この活動を通して、私たちの住む、このあおもりがより住み良い社会になっていく「開発」の担い手となることができたら、と願っています。
多くの方の参加をお待ちしています。