… and Others 1 2 3
音楽世界の辺境を旅しています。
BULAT OKOUDJAVA 青い風船 新星堂 オーマガトキ SC-4003-4 |
ロシアの歌う詩人、ブラート・オクジャワ。 父親はスターリンの粛正の犠牲になり、 母も10年間の強制収容所生活を強いられ、オクジャワは 親戚のいるグルジアで青年時代を過ごした。 (わたしはグルジアという場所にも特別思い入れがあります) 彼は音楽家になる前、すでに詩人、文学者として有名 であったが、あるときモスクワにでてきて街角でギターを 弾きながら歌い出したという。 ちょっとブラッサンスなど、フランスのシャンソニエ風の 演奏。シンプルなギターの弾き語りでありながら、 まったく豊かで深い音楽であるのに驚く。 その歌声は厳しいが甘く、優しいが強い。 彼の歌は長い間、国営のレコード会社からは 黙殺されていたが、演奏会や、録音されたテープを コピーしあうことによって人々の間で聴き継がれ、 歌い継がれていったという。 |
SUELI COSTA Same EMI EMCB 7019('77) |
ブラジルの女性歌手SUELI COSTAの2nd。曲によりBOSSAテイストの入った、 しっとりと落ち着いたPOPS。小さなBARで歌っているような、 夜の底に沈んだようなひっそりとした佇まい。枯れたバラの花のような可憐さ。 「上手」ではないかもしれないけれど、心のこもったVoがすてきです。 バックのアレンジもロマンチックで、メロウですばらしい。(02.3.20) Rare★ Vale☆ カレン・ダルトンのファンは好きかもしれません。 もっと聴かれてもいい好盤。サイケファンにもおすすめです。 3rd以降はバックの演奏が洗練された感じなので、個人的には2ndまでの方が好きです。 ここで試聴できます。("minha arte"に進みジャケをクリック)1stもよいです。 |
IMPACTO X Same(1st) CBS Stereo104268('73 BRAZIL) |
P通信8ページで2ndLPを紹介している歌謡ラテンRock/Pops IMPACTOX(CINCO) の1st。甘美でこだわりぬいた音の2ndよりは 素朴でおおらかですが、メロディもいいし、アレンジもよく練られていて 全曲高水準です。地味だけど丁寧に作られていて何か楽しげ。 POPなのにひなびた微妙な味わいがよいです。 Rare★★★ Value★ マイナーなPSYCHを沢山聴いていると、逆にこんな何でもない POPSのありがたさが分かってくるのかも知れません。 ありそうでない好盤。 |
Jeanette Same RAMA LAMA MUSIC RO51472('67-'76/2CD) |
必殺の美少女ウィスパーvo
POPS/Soft Rock! Jeanetteは「PIC-NIC」というスペインのSoft Rockバンドで歌っていた 女の子で、その後ソロAlbumも出している。‘カラスの飼育’という映画で 使われたのをきっかけに日本でもよく知られるようになったようだ。 いくらかわいいアイドルでも、悪どい打ち込みの演奏をバックに歌って いたりすると興味が持てないのだが、これは'70前後のバッチリな感じのアレンジで 傑作揃い。ものすごくフワーッとした、ひたすら甘美なVo、演奏が涅槃に誘います。 これを教えてくれた友人は「これは、存在自体が犯罪だ!」と言っておりました(笑) Rare★ Vale★ |
![]() JEANETTE Porque te vas DIANA HISPAVOX LPD-263('76 MEXICO PRESS) |
Jeanetteのメキシコ盤。PICNICより後の時代で70sPOPS なんですが、泣けてくるほどノスタルジックで甘美な名曲揃い。 ボサっぽい曲もあったりして、結構かっこよくておしゃれな感じもある。 PICNIC時代の曲の聴いたことない別バージョンも入っているのですが、 これがまたよいのです。(2,Dec '06) Rare★★★ Vale★ |
PIC NIC same HISPA VOX HHS 11-157('68 spain) このジャケ写では、彼女は可愛く撮れていなくて かわいそうです。どうしてこんな写真 使っちゃったんでしょうか |
'60sスペインのfemale Vo pops。ノスタルジッックかつ甘美きわまりない 曲調、録音状態だけでトリップしそうなドリーミーな空間、 そしてUltra cuteなJeanette(当時17才位)のvoがすばらしい。 「数十分間はちみつの中を遊泳しているような甘美な音楽」 と評する人もいるらしい。信じられないほどアレンジが良くて、 それぞれの音が超立体的に浮遊していて、ある意味ものすごく サイケデリックです。全曲最高。一家に一枚! UAからの再発LPはよく見かけますが、実はHISPAVOXのorigはものすごくRAREみたいでcongregacionよりも出現回数少ないです(笑)OrigLPは再発とかなり音質が違っていて、(SPEAKERSの2ndみたいな)まばゆいばかりのオーラに包まれています。ただ、再発LPやCDもそんなに音質が悪いわけではないので、十分楽しめるでしょう。 Rare★★★★(orig) Vale★ ●お気に入り |
![]() MEZCLA/Cancion ultima (APHRODITA DISCOS AP2002 '78 SPAIN) |
女性3名、男性3名からなるCosta
Blanca(イベリア半島南東部沿岸)のハーモニーフォークグループ。 ジョルジュ・ブラックのようなシンプルなカバーイラストと土壁の部屋にたたずむメンバー写真を 見てジャケ買いしました。ジャケットだけでなく内容も'70年代後期とは思えない素朴な風合いで、 お日様が一杯のハーモニーや透明感のある美しい女性vo、ハートフルで幸福感あふれる 演奏がすばらしいです。スペインを感じさせる独特のリズム、アコギのつま弾き、 ピアノ、フルート、トライアングル、カスタネット(?)等のアレンジもいいし、 ときどき寂しげで美しいメロディーがはいるのも素敵です。 強いて言えば、アルゼンチンのEL PAIS DE LA VERDAD/América Libre(超名盤)から DJ受けしそうな要素を取り去って日の光で一杯に満たした感じ。流行とは関係なく その地方で本当に音楽に愛情を持って演奏しているうちに、こんなに独特で可愛らしく 魅力的な音楽ができたのでしょうか。歌声喫茶風(?)の全員合唱の部分など、 純朴すぎて一般受けしないかもしれませんが、遠く異国を旅してその土地の風の香りや 日の光の色を感じ取ることができる人ならこの音楽のよさがわかるかもしれません。 unknown masterpieces ! (18 May '08) ● Rare★★★★ |
![]() EMILIO CAO Fonte do Arano novola NLX-1080 ('77 SPAIN) |
Beautiful Trad Folk Album by Galician
harpist Emilio Cao. スペイン、ガリシア地方のハープ奏者Emilio Caoの1st LP 吹きすぎていく風や水の流れ、木々のさざめきを想わせる 透明な詩情を湛えた美しい音楽。彼のナイーブな歌声もいいと思う。 アコースティック楽器主体の演奏だが、どこか電子音的で、抽象画のように シンプルな美しさがある。あのXOSE QUINTAS CANELLAと同じ novolaからのリリース。青を基調としたジャケットもすばらしい。 日本ではまだ殆ど知られていないようですが、名作だと思います。 EMILIO CAO ; Vo, Coros, Arpa, Citola BERN ARDO MARTINEZ ; Flauta (flute) XOSE FERREIROS ; Gaita, Percussion Galega ANTON SEOANE ; Zanfona, Silofon XAN PINON ; Gutarra Eleutria Zanfonaはガリシアのハーディーガーディー、 Gaitaはバグパイプの仲間です。 美しい紹介ページ。試聴できます。 (24 Jan '09) Rare★★★ |
![]() Myriam de Riu same BEVERLY RECORDS L 30005 B('76 Spain) |
Unknown Spanish sunshine pops, SSW 木陰でギターを弾いているすてきなジャケットが気になって聴いてみたら バッチリな内容でした。一曲を除き彼女の作詞作曲で、 ストリングス、ピアノ等のアレンジはごく普通の70sPOPSという感じですが とてもスペインを感じさせる独特なメロディー、彼女の美しいVo、 適度に素朴な風合いと日の光が一杯のピースフルなムードがとてもいい。 A-1"Pequeno Ruisenor"なんて、ちょっとギリシャのLYDA & SPYROSみたいだし、 ハープシコードの入った古楽FOLK調のA-3"Andanzas de Mio Cid"も美しい。 SideBはやや普通でベタな感じかな… でもsideAはみんな好きです。 愛すべき一枚! (4 May '09) Rare★★? |
![]() Caterina Caselli Primavera (日本盤 '74 ITALY) |
60年代から活躍するイタリアの女性歌手Caterina
Caselliが'74にリリースしたアルバム。 優雅で幻想的な曲調、厚みのあるオーケストレーションがすばらしい。ボッティチェリの 「プリマヴェーラ」をアレンジした美しいジャケットに相応しいファンタスティックな作品です。 「しかし、なぜボッティチェリはこんなにも美しいのかという問いに答えることはそれほど容易ではない。美はつねに名状しがたく定義しがたいものだが、ボッティチェリのヴィナスのようなマドンナやマドンナのようなヴィナス、美少女のような天使たちは「肉体的な美しさに対するほとんど病的なまでの渇望」(K.クラーク)を示すと共に、ある種の捉えがたいアンビギュイティ(両義性)を孕んでいる。この世の汚辱を拒絶するような透明で研ぎ澄まされたイメージは、官能的と言うにはあまりにも精神的であり、理知的であると言うにはあまりに情緒的である。満ち渡る愛の愉悦は悲痛な不安と分かちがたく入り混じり、エーテル的な非実体感と天使的な軽やかさに溢れている。定義しがたくアンビギュアスであるというのは、ボッティチェリの絵画的イメージが異教的・官能的なものとキリスト教的・禁欲的なもの、地上的なものと天上的なもの、目に見える世界と見えざる美の世界の二つの領域にまたがり、その間を定めがたく揺れ動いているからであろう。肉と霊、現実とイデアの間のアンビヴァレンス、高き超越的世界への甘美でメランコリックな憧れ、危機の感覚にみちた繊細なゆらぎと非決定性、そして救済のように満ちわたる女性的なエロス(愛)の感覚は、合理的で二元的な世界観や決定論が危機とゆらぎに直面している現代、この物質万能の散文的な時代に生きる私たちに、ある強い精神的共振と美的ノスタルジーを呼び起こさずにはおかれないものなのかもしれない。」森田義之「イデアと官能の間をゆらぐ詩想」 アサヒグラフ別冊 ボッティチェリ(1988)より |
LA JOVEN GUARDIA canta ROQUENARVAJA Same RCA VIK LZ-1544(BEST) この午前中の太陽が上昇していくような感じ がよくて、休日の朝カフヴァルトゥ(朝ご飯) の時によくかけています。 |
アルゼンチンのBeatPops。 ほとんどの曲はR.NAVRVAJA作のオリジナル曲。 雑誌等で紹介されているのは見たことがないので 有名なのか、ほとんど知られていないのかわかりません。 ただのPOPSですが、元気な時代の音楽だからなのか? おおらかで瑞々しく、「Summer of Love」の雰囲気があって、 南米POPS掘り出し物のなかでは 「EXISTOMAINIA」と共にお気に入りになっています。 A-4のアコースティックなバラード「OTONO」は 淡くやさしいきらめきのある傑作。 →その後の調べで、「LA JOVEN GUARDIA」は1967年から’71年にかけて レコードをリリースしていた有名なグループで、ROQUE NARVAJAは そのグループのLeadGuitar、Voだったことがわかりました。 http://tinpan.fortunecity.com/waterloo/728/magicland/beat.html レア度★★ 価格★ サイケファンにもおすすめ ●お気に入り! |
LOS GATOS Lo major de Los Gatos RCA CAL-3203 Los GatosはThe Catsという意味ですね。 |
アルゼンチンのオルガンの入ったBeatPopGroup、LOS GATOS のベスト盤。’67〜’68年頃、シングルでリリースされた曲が 多く収録されている。 アルゼンチンBeatSoundsのすごいサイト「The Beat Years」 には「Los GatosとLa Joven Guardiaはすべての時代を通して 最もすぐれたBeatグループであり続けるだろう」と書かれている。 個人的にはやはり、La Joven Guardiaの淡く瑞々しいきらめきが 好きなんですが、LOS GATOSのこのレコードもなかなか 美しいメロディーやキャッチーな曲が多い。 この素朴で親しみやすい曲調は、その時代の南米BeatPops 独特のものではないか。好きな人は好きでしょう。 http://tinpan.fortunecity.com/waterloo/728/magicland/beat.html Rare★★ Value☆ JOVEN GUARDIAを聴いた方がいいです。 |
LOS GATOS Volumen II VIK LZ-1347(ARGENTINA ’68) |
LOS GATOSの編集盤。結局Los
Gatosは何か出てくるんじゃないかと深追いして 1stから4thまで南米から取り寄せて、編集盤も2枚聴いたのですが、 今でもターンテーブルに乗るのはこのBest1枚です。A-2、4のメロウな曲も 悪くないが、A-5"No fui hecho para esta tierra"がタイトなbeatで大変かっこいい。 それからB-6の"Escuchame alumbrame"は全然ガレージ風でなくラップみたいな リズムなんですが、これもCOOLでバッチリでした。 それにしても、このジャケット!アバンギャルドな ネコの絵が変でとても気に入ってしまった。 Rare★★ Value☆ 追記:その後彼らのlastLP(5th)"Rock de la Mujer Perdida"を聴いたのですが これは歌謡曲的なメロディーがそんなに入っていないHard/Heavy psychで、 全曲すばらしかったです。 |
BANANA Musica para que baile la juventud Exitos Records E(S)-1104 (ARGENTINA '68/US RELEASE) それにしても、裏ジャケのバカな写真 には笑ってしまった。 (ここでは「バカ」はほめことばです) |
アルゼンチンのオルガン、ストリングス入り歌謡BeatBand。 彼らはのちにプログレをやるようになり、アルゼンチンではプログレバンド として知られているが、このBeat時代のAlbumは一般にはあまり評価 されていないとのこと。 A-1、2は「ヒャッホー!」というような叫び声、かけ声、 手拍子などが目一杯入った明るく脳天気な曲。 自分としては、やさしくメロウなA-3あたりからが好きです。 POPで脳天気だけど、じつは音作り、演奏ともになかなか高度で、 これは聴けます。特にA-4、5は、バイタリティーあふれる硬質、 痛快な演奏でかっこいい。 ロマンチックに歌い上げているB-2、悲しみを越えてという感じのB-5も泣ける。 メンバー写真を見ると、みんな強そうで少々悪そうないい男。 オールバックも似合う。もてたんだろうなあ。 Rare★★ Value★ ARGENTINA BEATでは、他にLos naufragosのLPも聴きました。 1曲ドライヴ感のあるかっこいい曲がありました。 |
TRUCK Surprise! Surprise! GESS019 GUPEN03(ReLP of '74 MALASIA) |
なんとマレーシアのPopsです。が、ぜんぜんマレーシアっぽくなくて、 まったく洋楽志向の音作りです。鼻にかかり気味の甘いmaleVo, Piano,Keyboad,Drums,Bass,曲によりguitarという編成の、 ビートルズの影響が感じられる、とっても可愛らしく切ないPops。 ペルーのSoft Psych WE ALL TOGETHERに似ているとも言われています。 曲作りの完成度は驚くほど高く、すばらしいメロディが満載ですが、 演奏が微妙につたなく初々しいところがまたチャーミング。 A-1以外全曲いいです。アジアの音楽にあまり興味がない UKPOPSファンにもぜひ聴いてもらいたいと思います。 Rare★ Value☆ |
LUTFIYAR IMANOV Same MELODIYA C30 31289 009 A面: あなたがわたしを見ている/愛と共に大地に生きる /山々/わたしの道/カラバフへのわたしの憂慮 B面: ああディリバール/女よわたしはおまえに惚れている /アゼルバイジャンの美女たち/愛に酔って /可愛い女よぼくの所へ来ておくれ |
イスタンブールの中古レコード店で見つけた アゼルバイジャン男性歌手のLP。たぶん日本ではほとんど 知られていないでしょう。 民族音楽色の強い歌謡で、たいへん朗々と歌っているが、 抒情的で、独特の詩情、美しさがある。 楽器は民族的な弦楽器、擦弦楽器、太鼓やアコーディオン、 エレクトリックPianoが入っているが、夜鳴鶯のような エレピアノの響きがロマンチックで美しい。 ジャケットの妖しいイラストも音の雰囲気に合っていてよい。 「ソ連の民族音楽アーティスト、ルトゥフィヤール・イマーノフの名は ソ連だけではなく、国外でも広く知られている。たくさんの国が彼の 独特の才能を賞賛した。彼は偉大なテノール歌手であり、オペラの レパートリー、民族音楽のレパートリーで演奏し、自国の民衆には 特に愛されている。彼は歌の作者であり、演奏家であり、 アンサンブルのリーダーでもある。3000枚、1990年 トビリシの録音スタジオでの演奏、 レーニンレコード工場」 解説を訳してくれたM.Uさん、ありがとう。(’02.11.18) レア度★★★★ 価格300円 |
![]() Fairuz MAARIFTI FEEK(愛しのベイルート) EMI ARABIA 3 10948 2(Re from '83 Lebanon) 画像は以前出ていたCD。現行のジャケットは 安易にパソコンで作ったデザインがひどい(と思う)。 |
戦後のアラブ歌謡界でもっとも大きな成功を収めた女性歌手フェイルーズの'83年の作品 (リリースは'87年)。作曲・プロデュースを手がけているのは息子のジアード・ラハバーニ。 JAZZやBOSSANOVA、ピアノやストリングスなど洋楽を大胆に取り入れた作風で、 アラブ音楽史上大変センセーショナルな作品だったようだ。 個人的にはオートワウのかかったベースなど、時代が下りすぎた人口的な音が気になるきらいも あるが、いくつかの曲では70年代の香りを残すエレガントなアレンジと彼女のVelvet Voiceが 見事にとけ合っている。特に1曲目"Khaleek Bibait"は流麗、甘美の極み。目の前が真っ白になる。 (Oct '06) Thanks to Y http://www.fairuzonline.com/store/fairuz_store6.htm ↑ここで試聴できます。こんなに洋楽が入っていない彼女の他の作品では Chat Iskandariaもけっこう好きです。 |
ASIN same UGAT TSP-5255( '78 PHILIPPINE) ASIN 1st (日本盤 Radio City RL-5005 訳詩つき) |
フィリピンのFolk/Pops ASINの1st
Album 使用楽器はアコギ、Bass、Drums、ピアノ、フルート、ヴァイオリンなど。 かなり歌謡っぽいので好みが分かれるかもしれませんが、 そよ風に揺れるタンポポのような可愛らしい曲調や、LOLITA CARBONの 美しいVoが魅力的です。甘くソフトで、ちょっぴりハスキーな彼女の歌声には、 アジアならではの哀愁とやさしさが感じられる。 なお日本盤の「1st」は曲順が違っており、ANG BUHAY KOが割愛され、 ANAKの日本語バージョン(訳詩;なかにし礼)が収録されています。 (21 Jan '07)
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![]() VIVI SUMANTI Bila Kembali J&B RECORDS JBL 28819(Late '60s? INDONESIA) |
VIVI SUMANTIは'70年代のINDONESIAで歌手、女優として活躍した人で、70年と75年にLPを リリースしているようですが、この8曲入り10inchはそれ以前の作品のようです。ジャケ写を見ると まだせいぜい15才くらいでしょうか?とても可愛い女の子です。興味のない人にとっては、 ただのPOPSかもしれませんが、ハスキー気味のVIVI SUMANTIのVoがとてもキュートで、 French pops風の曲やFuzzやワウの入るガレージpops、ムーディーなバラード等、どの曲もよいと思います。 アレンジャーはインドネシアのジャズミュージシャンの草分けとして知られるJACK LESMANA、 バックの演奏は"BAND ARSIANTI"。何とあのARSIANTI GROUPと同一のグループのようです。 あの、なんて言ったところでBlue Sky Cafe以外ではまったく話題になっていないのですが(笑) 彼らののLP(の中の数曲)は淡く切ない煌めきと浮遊感のあるFOLK PSYCHで インドネシアで最も高価かつ超レアなレコードの一つとして有名なARIESTA BAIRAWA GROUP にも匹敵するすばらしい内容なのです。そう思って聴くと所々彼等らしい所があり どうも他人が演奏しているようには思えません(笑) VIVIはこのEPで、"OMENI KAKARIMASU"なんていう日本語歌詞が入る歌謡popsも歌っています。 当時現地にいた日本の商社の人達も聴いていたのでしょうか。 (3 Sep '08) http://prabu.files.wordpress.com/2008/05/artis-tempo-doeloe-vivi-sumanti.jpg?w=188&h=300 ひいき目かもしれませんが、今までに聴いた同時代のアジアンpopsのなかでも、ハイセンスなアレンジとキュートなVoで 頭一つ出ている感じがします。ジャケットのデザインや大きさも可愛くて気に入っています。 |
![]() YANTI BERSAUDARA ANGGREN MERAH POLYDOR 2399004 ('69 INDONESIA) |
インドネシア歌謡POPS美人トリオの多分3rdアルバム。クロンチョン、歌謡、 JAZZ等の要素が感じられるが、なんとも説明しがたい独特な演奏。 おそらく当時一流のミュージシャン達が参加しているのだろう。 演奏がものすごくスリリングかつクールで、ありふれた歌謡POPSとは 一線を画する。A-1冒頭のハモンドの入り方からして尋常じゃない。 切ない憧れに満ちたVoもすばらしい。A-2はジャックスのマリアンヌそっくり(!?) のイントロにびっくり。パーカッションとヴィヴラフォンの乱打がクール。そのあとに 中国語?のカエルの合唱みたいなVoが続くのだからアンビリーバブル! (カエルの合唱みたいなVoはこれ一曲だけなのでご安心を) A-4は滑らかに スライドしていくベースとハモンドがかっこいいスウィンギーな曲。 途中で入る三人の掛け声も超キュート。A-5.6もグルーヴ感のあるベースにのって、 エコー感のある美しいvoが木魂し、メロメロにメロウなギター音が夜空に溶けて いくとんでもない名曲。震えがくるほどすばらしい。 B-1,2,4,5は日本のムード歌謡に通じる雰囲気のある曲だが、独特な旋律と ハイセンスな演奏により芸術の域まで達している。他の曲も全曲いい。 サイケとしてではなく、POPSとして作られたのだろうが、一種非常に サイケデリックな音楽だと思う。当時のインドネシアにこんな独特でハイレベルな 作品があったことに驚かされる。 30 Aug '09 ●お気に入り! 但し完全洋楽志向で、アジアンpopsに抵抗がある方はやめておいた方が無難かもしれません。 |
ZOMBIES Odessey&Oracle DATE TES4013(USpress of '68UK) |
zombiesの2nd。憂いを含んだPSYCHE
POPS/SOFT ROCK。 せつなくすばらしい名曲の数々です。 これは全身に滲みてくる。 Rare★★ Vale★ |
THE BEEGEES 1st POLYDOR 184 089(Re from '67 UK) |
BEEGEESの1st。名曲「Horiday」や、「In My Own
Time」、 B-1の「New York Mining Disaster 1941」、 などメランコリックで好きです。 そういえばクロディーヌ・ロンジェが歌っていたHoridayがすごく 良かった。あと、サイケ関係(P通信登場アーティスト)ではINDEX、 加橋かつみなどもこのBEEGEESの曲をカヴァーしていました。 |
![]() MARIANNE FAITHFULL same DECCA LK4689(1965 UK) |
この頃のマリアンヌは本当に信じられないほど可愛いですね。 (表ジャケの写真は個人的にはイマイチでちょっと残念気がしますが…) 音楽的にもすごく充実していて、AS TEARS GO BY, COME ND STAY WITH ME, IN MY TIME OF SORROWなど名曲多数。時代を感じさせるロマンチックなアレンジも いい感じです。そして何と言ってもすばらしいのが、美しく瑞々しく、 深い潤いのあるマリアンヌの声。モノクロジャケのLK 4688も名作ですが、 この作品での彼女のvoも震えが来るほどすばらしいです。 ジャンルで言ったらPOPSだと思いますが、けっこうサイケ風味を感じます。 サイケファンにも聴かれるべき一枚ではないでしょうか。 rare★★★ |
FOUR JACKS AND JILL Master Jack RCA LSP-4019(SOUTHAMERICA'68) |
南アフリカのSoftPop。1940年代のBigBandのヒットソングを彼ら のスタイルでカヴァーしたものらしい。 SoftRock・Pops特有の滑らかな感触はあるが、 おしゃれな感じではなく、たいへん簡素で親しみが持てる。 JILL嬢の可憐なVoも魅力的です。 最近は「おしゃれ」な音楽が だんだん苦手になってきてしまいました。(’02.11.18) レア度★★ |
GENTLE SOUL Same EPIC BN26374 |
これは超有名盤ですね。 あまりにも芸術的ですばらしいジャケット通りの ひたすらやさしく甘美でMoodyなフォーク。 「2人の世界」というかんじですね。 フルート、Cello、Harp、ハープシコードなども入っています。 (’02.11.18) レア度★★ 価格★★ |
THE POPPY FAMILY FEATURING SUSAN JACKS Which Way You Goin’ Billy? LONDON PS574 |
カナダのSoftRock。赤いつなぎの美人 SUSAN嬢のVocalがエモーショナルで切なく、 そこはかとない寂しさが感じられていい感じ。 作曲はすべてダンナのテリーによるもの。 ジャケ写を見るとシーク教のターバンを巻いたお兄さんが… 半分以上の曲でタブラやシタールなどがアレンジされていて この人も活躍しています。 裏ジャケ写真の、掘建て小屋の前でピースサインをする 釜ヶ崎スタイルのおじさんは一体何の意味か?と思ったが その下に“An Album For Everyone”の言葉が添えられていた。 このサウンドのひなび具合、親しみやすさはきっとこういう信条 から来ているんですね。Cool&Moodyで、かつ Beatもあって、とても魅力的なアルバムです。 オリジナルで安く買えるというのも嬉しい。 Rare★ Vale☆ サイケ者にも聴けるSOFTROCK |
![]() THE HEARTS OF SOUL Same BASART RECORDS LPB3007(1970 Netherland) SideA |
オランダのsoul/soft rock girls trio. ソウルには全然詳しくないのですが、これは好きです。 sideA-2の I've Just Lost Somebodyは静かですごく美しくて 若干サイケな 感じもあります。 PAIGE CLAIRE,FEMININE COMPLEXあたりが好きなら 好きかもしれません。幸せだけどちょっぴり切ない感じがよいです。 なおこのダブルジャケLPは、三人でほおづえを付いているジャケ写の シングルジャケLPとは一曲だけ収録曲が違っています。WジャケのB-5は Abraham, Martin And Johnですが、シングルジャケの方にはSing a Simple Song (Sly & The Family Stoneのカバー)が入っています。 Rare★★ http://jp.youtube.com/watch?v=GqooT2zjheY (LPよりはストリングスが多目) |
BETSY&CHRIS Folk Album 日本コロンビアCD-4013('69LP) ↑ベッツイさんのHPです! |
ハワイ出身のGrilsFolkデュオBETSY&CHRISは日本で活動し、 「白い色は恋人の色」 (作詞:北山修、作曲:加藤和彦)などの ヒット曲で知られているが、これはその2人のFOLK ALBUM。 曲はフレッド・ニール(Everybody talking)、S&G、Dylan、 PPM、ジョーン・バエズ、ピート・シガーなどのカヴァーで 全曲英語で歌っている。演奏は2人の歌以外には ほとんどAcousticguitarとbass(+オート・ハープ?) しか使われていないようだがアルペジオや 2本のギターのアレンジなど聴き応えがある。 それにしてもこの静けさと、Softで透明感のある2人のVocalの ハーモニーはすばらしい。 こういう録音ができるのはメジャーの良さなんでしょうね。 (’02.12.14) Rare★★ Vale★ UK female Folk最高レベルの名盤とも比較できる程の聴いて驚く内容です。 |
BETSY&CHRIS Folk Album2 日本コロンビアCD-7010('71) ジャケットもいけてる。 |
BETSY&CHRISのFOLK ALBUM第2集。このアルバムでも 美しく澄んだ2人のVoとアコースティックギターを聴くことができる。 「FOLK ALBUM」と異なっているのはジェイムス・テイラー、 BEATLES、バカラックなどPOPSよりの曲が多くなっていること。 バックの演奏も少し厚くなり、 曲によってはオーケストラが入ったりします。 A-4「BIG YELLOW TAXY」はBluesyでギターソロがCool! B-2「サンホセへの道」は完全にSoftrockになっている。 (というかほとんどバカラックのオリジナルと同じアレンジ) とてもすてきなAlbumで、聴いていると 幸せな気持ちになります。(’02.12.14) Rare★★ Vale★ |
![]() KATHY & CAROL same EKS-7289('65 US) |
'65 US female Trad Folk Duo。当時20才だった2人の歌と、 ギター、オートハープによる演奏で、アカペラも2曲あります。 その歌声は、ピュアで若々しく美しいが、同時に渋く味わい深い。 この口ずさむような独特の歌唱法は、TRADFOLKに古くから伝わる スタイルなのかもしれない。70s美声Voの伸びやかさや透明感等とは 異なった美しさを感じる。そして2人のハーモニーがすばらしい。 悲しげな曲が多いのだが、にもかかわらず、ここには内的な静けさと 平和があり、聴く人に深い喜びを与えてくれる。 悲しみ、失恋、死や苦悩といった出来事の中にも、人生のきらめきが 含まれているということなのか。遙かな過去の出来事が、 TRADのなかで歌い継がれ、そこに永遠的な美が結晶している。 (11 Mar '07) Rare★★ Value★★ Mimi&Richard,Clearing 1stあたりが好きな人にもおすすめ。CD化されています。 |
TIM HARDIN Tim Hardin 1 Verve FORECAST FTS-3004(1965) |
ティム・ハーディンの1st。名盤です。 ディランと同時期に(もしかしたらディランより早く) エレキ・ギター/ベース等を使用し、フォーク、ブルース、 ロックンロール、ジャズ、が渾然一体となった 独自のサウンドを生み出していた。 哀愁のある、深い歌唱がすばらしい。 彼の作品では、これと2ndがおすすめ。 1st以前に録音されたと思われる 「THIS IS TIM HARDIN」は他の作品と異なり 暗く激しいが、これもすばらしい。 レア度★ 価格☆ サイケファンにもおすすめ |
TEE & CARA as they are United Artist Record UAS6683 |
男女Voのコーラスが美しい、SOFTROCK的な要素のあるFOLKデュオ。
フルートやバイオリン、木琴、Vibが入っていておだやかで、 しっとりと落ち着いていて、深みがある。 AcidFolkのファンにもおすすめです。 レア度★★ 価格★ |
DAVE VAN RONK Folk Singer PRESTIGE PR7527 |
DAVE VAN RONKのボーカルがヒップでGREAT! レア度★★ 価格★ |
DAVE VAN RONKS RAGTIME JUG STOMPERS Same MERCURY MG20864 |
60年代白人リヴァイヴァル・ジャグ・バンドを最初期に始めた 人たち。一つ一つの楽器の音の響きがたまらなくチャーミング。 適度にワイルドな演奏で楽器間の掛け合いの呼吸もいいし、 DAVE VAN RONKのだみ声ボーカルも絶好調! すてきな演奏です。 |
THE EVEN DOZEN JUG BAND Same ERECTRA ELK-246 |
60年代白人リヴァイヴァル・ジャグ・バンドの代表的なものの一つ。 マリア・マルダー、デヴィット・グリスマン、ジョン・セバスチャン他、 後に大活躍するすごいメンバーが集まっている。 個人的にあんまり濃く重い黒人ブルースは苦手なんですが、 白人ブルースやジャグ・バンドは少し聴いてます。 陽気だけどちょっと淋しげ。 きれいな女の人の涼しげな笑みみたいな感じが好きです。 レア度★★ 価格★ |
BLIND SNOOKS EAGLIN Thats Snooks Eaglin PRESTIGE BLUESVILLE BV 1046(1959) |
「生ギター一本で歌う盲目のブルースマン」 と言われて想像するのとは、 たぶんだいぶちがう音楽だと思う。 ブルース特有の泥臭くて重い感じはあまりなく、 独特のグルーブ感があり、フォーキー。 当時のヒットソングも何曲かやっている。 哀愁あふれる歌がすばらしい。 レア度★★★ P-VINEから出ていたCDは廃盤になってしまいました。 価格☆ |
STEPHEN STILLS Manasas ATRANTIC RECORDS SD2-903 (1972年) |
かっこいいアメリカン・ロックです。 名作。サイケファンにもおすすめ。 レア度★ 価格☆ |
DUKE PEARSON How Insensitive BLUE NOTE BST 84344 (1969) |
男女コーラスグループとJAZZピアニスト
Duke Pearsonによるアルバム。 A面はJAZZ、B面は女性ボーカルが 主のBOSSA NOVAになっている。 このコーラスの声の厚みはすごい。 落ち着いていて、深みがある。 ボーカルが一人の曲もいい。 カルテート・エン・シーが好きな人は 気に入るかもしれません。 レア度★?…ジャズについては良く知りません。 価格★ |
藤原秀子 私のブルース URC TOCT 10388('70/Re CD) |
五つの赤い風船のメンバー、藤原秀子のソロ・アルバム。 風化したビルの屋上に渡された梯子、目眩を覚えるような白っぽい光。 いいジャケット写真ですね。ジャズのテイストが入った、日本語歌詞の FolkyなPopsです。まったく希望が持てないのに、どうにか希望を持って 生きていこうとしている、というような歌詞は、身につまされるというか、 ある面人生の真実をついていると思います。 このAlbumでよく聴いているのは、5曲目の「愛ある世界」だけですが、 木田高介の浮遊感のあるVibe(鉄琴、数秒しか聞こえません)が すばらしく、一瞬街の景色がかき消えて目の前に 海が広がるような感覚があります。 (’03、7、27) |
![]() Jean-Claude Vincent Lettre au Passe CRYPTO ZAL6412('77 FRANCE) 詞;Jean-Claude Pognant 曲;Christian Decamps |
Jean-Claude Vinentは作詞を担当するJean-Claude
Pognantと同一人物で CRYPTOレーベル創設メンバーの一人だとのこと。 曲はすべてアンジェのChristian Decampsが書いている。 A-1の"Je serai un Clohard"は、ノリがよくPOPでバカっぽくてよい。 A-2以降はサイケ、フォーク、プログレ、フレンチポップスが混ざったような演奏で、 ロマンチックでやるせなく、時に妖しくかっこよく、ゲインズブールやメイヨ・トンプソン みたいなヨレた感じもあります。重低音の効いたかっこいいビートはDJでも使えそう。 美しい女性ボーカルの入った曲も一つあります。 参加ミュージシャンはMarc Donahue,Jean-Pierre Garbin,Andre Bouhud, Valey Btesh,Phil Berthelot,Hubert De Navrrie,Alan Berge,Marius,David プログレバンドの人が参加していますが、変拍子の入っているのは2曲くらいで、 そんなにプログレっぽくはありません。(4,Dec'07) |
SERGE GAINSBOURG Je t’aime moi non plus |
ゲインズブールがジェイン・バーキン
と一緒だった、黄金時代の作品を集めたもの。 地味でユルいジャケットが並ぶこのコーナーでは このムンムンのジャケ写真はちょっと異質です。 ゲインズブールのサインをこんな風に写真に かぶせるデザインのセンスは感心しない。 まあ最近(ここ10年位)のデザインじゃしょうがないか。 わたしは「NON SMOKER」ですが、カナビスという 曲が好きです。 「死の顔は、俺から見ると、子どものようにあどけない/ 視線が透き通っている/ 愛に熟練したその手に、俺は永遠につかまるだろう…」 この他のゲインズブール 作品ではバルドーと一緒にやっている 「ボニー&クライド」、ジャズに熱中していた時期の 「Gainsbourug Confidenctial」が好きです。 |
細野晴臣 Hosono House |
名作です。 当時狭山の旧米軍ハウスにあった自宅に16トラックの 録音機材を持ち込んで録音されたものだという。 これ以上洗練されてニューミュージックっぽく なってしまうと、自分にとってはちょっとキツイのだが、 このAlbumは文字通りホームメイドな音で好きです。 「…(このアルバムは)はっぴいえんど時代の細野作品 といくぶん違って、アメリカ幻想に土や草の香りを絡めた ような作品が多い。モチーフはカントリー、と片づける ことはたやすいが、細野の土の香りに対するこだわり方は、 あくまでもナイーブな都市民の感性に訴えかけるもので、 それがこのアルバムの一つの大きな魅力となっている」 (ライナーより) |
![]() TARAF DE HAIDOUKS Same Nonesuch79554-2(1999) |
ルーマニアのジプシーバンド。映画‘ラッチョドローム’に 出演したことなどから一般に知られるようになり、 来日公演も行っている。 民族音楽ならたいてい好き、というわけではないのだが これは自分としてはすごく良かった。 演奏は前衛的なまでに自由奔放で技術的にも大変高度。 そして、かなり個としての感情や、暗く激しい情熱の ようなものが感じられる。 たとえばヴァイオリンの音の出し方一つにしても クラッシックとは全く違い、ノイズと伝統音楽の境目が なくなったようなワイルドかつプロフェッショナルな演奏が すばらしい。 ライナー写真のよれた背広を着たオヤジも、赤い花柄の スカートをはいた水色のセーターの女の子もかっこいい!! |
![]() Beck Mellow Gold Geffen Reords 1994 US |
'90年代のある夏、インド旅行中に買ったBeckのカセットテープ。 ウダイプルから夜行バスでボンべイ(ムンバイ)に向かう途中、お茶休憩で停まった 知らない街の売店で、インド人のおじさんが"Loser"を試聴していて、 それがよかったので買った。値段は50ルピー(約150円) 同時代の音楽に疎い自分は、Beckがアメリカや日本でヒットしていることを知らず、 インドのバンドかもしれないと思っていた。 今までに9回インドを旅行したが、そのうち8回はボンベイアウト。旅行の最後の方は 大抵20時間くらい長距離バスに乗り、死ぬような思いをする。 夏の終わりのボンベイはいつも雨だった。そしていつも渋滞していた。 濃い緑の山道を抜けると、どんよりとした空の下、霧雨のなかに朽ちかけたビルや 家々が現れてくる。とても巨大な街で、市街地に入ってからホテルのあるFort地区に たどり着くまで何時間もかかってしまう。 インドでの最後の数日を、時間のとまったbeerbarに入ったり、骨董屋街を見て歩いたりして 過ごしていた。そして「海岸ホテル」の独房のような部屋で、Beckを聴いていた。 窓から港と船と遠くの島影が見える。鉛色の空から鈍い光が漏れている。 "I was born in this hotel / washing dishes in the sink / magazines and free soda/ trying not to think"(Hotel City 1997) 落ち込みきった音楽がここちよかった。"I will live here forever with the ocean anxxd the bees"という隠者めいたフレーズも好きだ。 "Steal My Body Home"の、シタールのような幽玄なドローンがいい。 廃墟のような街の風景が、何故か懐かしく感じられた。 そんなわけでBeckを聴くと、ボンベイで過ごした日々のことを思い出す。 (16,Mar '08) |
![]() ULI TREPTE Spacebox SPACEBOX SP1('81 GERMANY private 1000copies) 段ボールジャケです。 |
元GRUGRUのベーシストULI TREPTEのソロ1stLP。ジャーマンロックはもう15年以上 聴いていないけれど、これは例外的に今でもターンテーブルに乗る一枚。 一種のフリージャズと往年のジャーマンロックが混ざりあったような演奏で、'79〜'81年に録音された とは思えないほどカオスをはらんだ音。即興性が強い演奏にノイジーな音響やラジオから流れる 昔の流行歌等サンプリングが重ねられているのでよけい混沌とした音になっています。 しかし決して垂れ流しではなく歌の比重が大きく、一つ一つの音がすごく的を得ていて、 意外にキャッチーな面もあります。渋さの中にCOOLな叙情があり、ザラザラとしたFUZZギターと フルートの組み合わせが、まるで尺八の音色のように味わい深く聴き飽きません。 白地に線画のジャケの2ndも聴きましたが、個人的にはこの1stの方がいいと思いました。 (5 May '08) |
![]() METABOLIST Hansten Klork Dromm Reords drom2(`80 UK) |
昔、赤塚不二夫の「おそまつくん」に死神のローソクの話があった。うろ覚えだが、 町外れの家に、その町の人たち全員の「命のローソク」が灯っていて、死にそうな 人のローソクは今にも消えそうだったり、一端消えたローソクに火を点けると、死んだ人が 生き返ったりするというような話だったと思う。 多分世界には、健全な日常生活を送っている人には普通見えないし、また見ないほうがいい 秘密があるのだ。そんな禁断の世界を一瞬垣間見た気がして、子供心に不安と 興味が入り混じった気持ちになったのだが、METABOLISTをはじめて聴いたときも それに近い感覚があった。 重苦しい反復ビートと激しいfuzz、奇妙なメロディ(どこかしら妖怪っぽい)、呪文のようなvo。 彼らの演奏には日常世界の床板の底に流れる名状しがたい暗黒の世界が表現されている ように思う。自分の中ではFAUSTの暗黒の精神を受け継ぐ数少ないグループの 一つであり、THIS HEAT の1stと対になる存在だったのだが、何故かあまり話題にされず、 ずっと再発盤も出ていなかった。最近ネットをみていたらついに再発CDが出たとのこと。 今の音楽を聴いているひとの耳にはどんな風に聴こえるのだろうか。 とにかく一聴の価値はあると思う。 Rare★★ ※赤塚不二夫先生のご冥福を謹んでお祈りいたします。 |