だから俺がやらなくっちゃ。
【本当に楽しい事って?】
『やばい』
本当に死にそうな目にあってバイクに乗る機会から離れていた。
それなのにバイク雑誌は毎月買っていた。
やっぱりバイクが忘れられないらしい。
ある日その中の小さな広告に目がとまった。
『アメリカン・デザートライディング・ツアー』
デザートって?
その後デザートが砂漠である事を知った。
実際には砂漠ではなく荒野といったほうがピッタリだが・・・
モトクロスをやっていた頃からアメリカのライダーは
砂漠などを走って子供の頃からライディングテクニックを磨いている話を思い出した。
行ってみたい!
更に追い討ちをかける20名様限りの文字
すぐに電話をしていた。
やっぱり大好きな事ってやめられませんね。
その後に聞いたのだが自分が一番に電話していたのだと。(^o^)
【ツアーが始まる】
初めてのアメリカ、更に憧れのアメリカのデザートライディングが出来るなんて。
出発が近づくにつれて胸の高まりもどんどん大きくなっていった。
そして初めての海外旅行に旅立っていったのでした。
アメリカでは驚きの連続だった。その中でも特に印象的だったのがこの事です。
デザートライディング当日が来た。ホテルまでピックアップに来てくれていたのは
Aさんというアメリカ在住30年という現地の日本人の方でした。
アナハイムからフリーウェイを1時間半ぐらい東に走ったところで、一般道へ
こんなところでフリーウェイを降りるのはデザートライディングに行く人たちだけだといっていた。
少し行くと小型のセダンのトランクに無理やりバイクを突っ込んで当然トランクは閉まるはずも無く
開けっ放しで何とか紐で縛ってそれ以上に開かないようにしている車を見かけた。
スティーブ「バイクでも壊れたのかな?」
A「違うよデザートライディングに着たんだよ。」
スティーブ「えっ。」(*_*)
A「だって家にセダンしかなくてここに来たかったらああするしか無いでしょ。」(^。^)
当たり前の事を言われたのにビックリしてしまった。
なんとも単純な理由なのだがその衝撃といったらものすごい事でした。
スティーブはこの瞬間に人生が変わった!といっても良いかもしれません。ホント。
【またまたビックリこんなところで走ってるんだ!】
永遠と続く荒野ここらへん一面がオフロードバイクや、4輪のバギーなんかを
乗り回していいエリヤなのだそうです。
まっすぐに荒野の中に伸びるダートロードが細ーくなって一点にくっついてしまうところまで
見えるほどのあまりの広さに唖然とします。
こんなトコで走ってれば速くなるよなー。
ワクワクするのと同時にもしバイクが壊れたら?道に迷ったら?転んで怪我でもしたら?
帰ってこれなくなるんじゃないかとちょっと心配になる。
だけど走り出すとそんな事ぜんぜん忘れてた。
夢中でアクセルを回すが行けども行けども終わりが無いのだ。
これは本当にある意味怖いです。ちょっと心配になり後ろを見るとなんと誰もいないじゃないですか!
バイクのエンジンを止めてみる。
普通近くにバイクが着ていればエンジン音が聞こえるはずなのだ。
ぜんぜん聞こえない。唯一風の音だけが聞こえる。
『どうしよう。』(T_T)
・・・しばらくしてバイクの排気音が聞こえてきました。
【どうやら飛ばしすぎだったみたい。】
浮かれる気持ちを落ち着かせ、少しおとなしく走っていました。
しばらくすると、向こうの方からライダーが一人走ってくるのが見えました。
擦り切れたジーンズにTシャツ。ボロボロのシューズに素手。
ボコボコのジェットヘルメットという出で立ち。
乗ってる古いバイクは1983年式KX125。
(ちなみにこのとき1994年です。)
タイヤのブロックは全部引きちぎれてボロボロ。
ハンドルの左側のグリップは取れたままでハンドルを直に握っています。
「ハロー」と手を振りながら(スティーブはそう感じた。)
ニッコニコのビッグスマイルで通り過ぎていく少年。(^o^)丿
俺より凄いビッグスマイルなんてステキすぎる。
やっぱりバイクの性能や、年式。着ているウェアーなんて関係ないんだ!
ハートなんだよ人間は!
その後彼と車を止めた近くの場所でもう一度会うのですが、
なんとあのセダンに乗って来た方のお子さんだったのです。
そんな初体験から2年後スティーブ自身が
このツアーのお手伝いをさせて貰える事になったのです。
そして1年と3ヵ月後日本に戻ってきたのでした。
月日は過ぎさらに5年後このツアーをやっていた会社は
不景気を乗り越えられず、辞めてしまったのです。
【何であんなに楽しいツアーがなくなってしまうんだ〜ぁ。】
もう行けないとなると、
スティーブはアメリカのデザートライディングに
行きたくて行きたくて仕方がなくなってしまいました。
そんな話しを友人にしていると、
「じゃぁ、お前がツアーを企画して俺達を連れて行けばいいじゃん。
今もアメリカにツアーを手伝ってくれる知り合いぐらいいるんだろ?」
「もちろん!」
こんな私ですから、行き届いたサービスは到底お約束できません。
しかし、ハートのあるフレンドリーなツアーになっています。
もし一緒に行く事になったら、ローカルなガイドブックには到底のっかりっこない
おすすめのショップやあなたの思い描いているアメリカンライフを
一緒に満喫しましょう。
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