究極のロングライフにこだわりました
マックスパワーヒーター
開発秘話
The Episode of MAX POWER HEATER
平成17年 8月 アクアニクス発足前にすでに、、、
8月20日に正式に退職しアクアニクス発足の準備に入りました。
東京方面でお世話になった方にあいさつ回りをしていると、
以前お世話になった電気屋さんがちょうどコンタクトが取れました。
平成17年 8月No2
以前もこちらの電気屋さんでヒーターをOEM生産していました。
現状大手は殆どが中国製に変わってしまい残念ながら
「出どころは全部同じでどのメーカーも殆ど同じ」状態
弊社としても大手と同じ土俵で勝負するのは出来ないし
やる気も無いので国産品で開発を進めることにしました。
@開発コンセプト
商品開発のときは人にもよりますが僕の場合は先に
「こんな商品を作りたい」というコンセプティングから入ります。
今回のヒーターのテーマは
「絶対に壊れない」
当然絶対に壊れないものを作るのは不可能です。
ただし壊れないための工夫を余すところ無く行うことで
壊れる要素を取り除き設計し未然に防ぐ最大限の努力を行うことにしました。
特にヒーターとポンプは生体の生命に直結する重要な商品です。
いつかは壊れる日が来るのですが、他社のは1〜2年でも
弊社のな「そういえばアクアニクスのヒーターっていったいいつ買ったんだ」
と覚えていないくらい持てばと、、
絶対に壊れないための工夫@
コード部からの水の浸入を徹底的に排除する。
一般的には余り知られていませんが殆どのヒーターは
コード部から水が内部に浸入してショートを起こして故障し
いわゆる一般的に「切れた」という状態になります。
発熱部のニクロム線自体が切れてしまうというのは
ニクロム線事態何十年もさまざまな機器で使われており非常に
高品質で安定した部品のため、実際にはニクロム線自体が切れるることは
きわめて稀であり故障原因として報告された例は記憶にありません。
そこで
45度L型コードキャプの開発。
手前マックスパワー45度L型キャップ |
通常品だと横置き時こんな隙間が(曲者です) |
ヒーターは横置きが基本です。(というよりタテにおいてはいけません)
縦に置くと対流による熱が直接コードキャップとコードを暖めてしまい
極端に寿命が短くなります。
又ちょっとした水位低下でヒーターの一部が露出しヒーター本体を
いためるので絶対にやってはいけないセッティングです。
コードと本体が一番無理なく接続し水の浸入を防ぐアイデアですが
元々90度L型は大手メーカーでさんで商品化もされています。
ただ90度だと逆にコードの復元力で返って隙間が出来易くなったり
シリコンを乾かすときに形がいびつになってしまうため。
最も理想的な形状として45度L型コードキャップを作成しました。
絶対に壊れないための工夫A
ヒーター管の中の空気を徹底排除する。
開発当時大出力の500Wに関しては正攻法でのPSE試験に合格した。
アクアの商品はありませんでした(今はあるかもしれませんが)
(裏技でみんな通しています)
先ず厄介なのが急冷試験
空焚きをさせてその後垂直に水に入れて割れなければOK
割れたらアウトなんですが国産のセラミックヒーターは
500Wでも全く問題なく通過できます。
石英管の場合は絶対に割れてしまいます。
(今は殆どが石英製に逆戻りしています
日本以外でヒーターに使える高品質なセラミック管の入手が不可能なためですが)
裏技として一番簡単な方法は温度ヒューズを取り付けて
急冷試験前に機能を停止(使えなくする)させてしまう方法で
その後もちろん使えませんが、試験はそんなこと関係なく割れなければいいので
一応パスします。
市販の石英管ヒーターは温度ヒューズか復帰式のヒューズと必ずセットになっているのは
「そうしないとPSE試験に通らない」からです。
その後厄介なのが空焚き試験
ヒューズをつけてしまうと簡単に通せるのですが
その後つかえません(使えない状態にして試験を通している)
フルパワーで500ワット空焚きすると今までの商品は
一般的にはキャップ(コードの反対側)が内部の空気の膨張の圧力で
吹っ飛んでしまいます。
メーカーによっては誤差の範囲でパワー調整をしたりし色んな方法を使っています。
もちろんアクアニクスはそんなもの作りません。
きっちりフルパワーで500W試験を通します。
空気を徹底排除@
砂を数回バイブレーションして封入
砂(弊社では伝導率の高いシリカを使用しています)をセラミック管に封入時
数回ブルブルとバイブレーションをかけて可能な限り沢山の砂をぎっしり詰めて
中の空気の入る隙間を可能な限り少なくしました。
タバコを「コンコン」と叩くと、葉っぱが下がったり。
つめ放題をやっぱり叩くと少し下がってまだ入るのと同じです。
持っていただければ他社商品との比重がぜんぜん違いますので
重さで分かっていただけると思います。
(殆どの方が第一印象「重い」といわれます)
空気を徹底排除A
ヒーター管を徹底的短くする
ヒーター管が長ければそれだけ沢山の空気が入ります。
長さが半分であれば空気も半分、内圧も半分になりますので
キャップ部に負担をかけずに済みます。
ヒーター管を可能な限り短くしたのは他にも理由がありますが
後ほど、
絶対に壊れないための工夫B
ヒーター管を短く。
こんなに短い200mm |
同じ強度のセラミック管であれば当然長いと割れやすくなります。
ましてや水槽は色んなものが入りごちゃごちゃしていますので。
変な所に力が掛かりいつ「ポキ」と折れてしまうか分かりません。
短くするにこしたことは有りません。
単純計算ですが弊社200mmタイプは一般的な500W280mm程度の
セラミック管に対し曲げ強度は約2倍になります。
ヒーター管を短くするために
500Wタイプで苦労したのは500Wのニクロム線自体が長いので
そのまま使うと短さに限界があります。
写真のように500Wのニクロム線は230mm
これを万一でも接触しないように伸ばして使うのですが
やっぱりヒーター管は240mm以上となります。
そこでアクアニクス500Wヒーターは250W(全長170mm)のニクロム線を
2本並列に接続し、ヒーター管内をクロスしたマイカ板で仕切り
ヒーター管の短さを驚異的な200mmまで短くしました。
又万一一本のニクロム線が切れても250Wヒーターとして
片方が暖め続けますので急激な温度変化が防げます。
上が500W下が250W二本のニクロム線 |
下が通常500Wマイカ板上が弊社クロスマイカ板 |
万一のためとのことでヒーターを2本入れるもいらっしゃると思いますが
マックスパワー500ではその必要は全くありません。
(300は一本ですすいません、高くなりすぎて500Wと全く同じ値段になってしまったんで)
絶対に壊れないための工夫C
シリコンの量を多く 溢れさせる
ヒーター管の両エンドはシリコンが封入されて中が密閉されています。
ゴムキャップの取り付けなどは各社いろいろな方法で行っており
中には手で簡単に外れてしまうくらいのものもあります。
アクアニクスのヒーターはキャップ部に溢れるくらい充分なシリコンを使用し
手で取り外すのは不可能な強度に接着されています。
この間を水が通って内部に侵入するのは絶対不可能なレベルまで接着しています。
某国産品、チョン止めのため簡単に外れます |
弊社はエンドまできっちり入っています。(太い方、手で外すのは僕でも不可能です) |
これは試作品ちょっとやりすぎ(^_^;) |
絶対に壊れないための工夫D
コードを最大限長くする。
コードが耐久性に関係有るの?といわれそうですが実はトラブルの原因になることがあります。
落ち着いて考えるとキャビネットを弊社プレシオとして850mm水槽をH500として
上がって下がって水槽底部にヒーターを貼り付けるとプラグが床に届くためには
最低1850mm必要です。
床に置いたクーラーに直接刺そうとすると1800mmではパンパンになってしまい
常にコードに常にテンションが掛かってしまいコード断線、最悪発火の危険があります。
最近はクーラーに直接つなげることも多くなったのでコード長は最長の2mとしました。
絶対に壊れないための工夫E
保護を最優先としてパッケージ作成
保護に役に立たないブリスターパック
さて商品が決まりパッケージを作らないといけなくなりました。
最初は通常商品の例に習って「中身が見えて、フックがけできて」と考えて
実際原稿を作ってみたのですが↓
つまらない、なんかどっかの大手の物と同じ(>_<)
よく見ると正面のブリスターはワレモノであるヒーターを保護する構造になっていません。
当たり所が悪く正面から物が当たればいとも簡単に割れそうです。
毎年数件は必ずあるのですがヒーター管の亀裂があっても
目に見えなほど小さいか、もしくは発見できないでそのまま使ってしまい
水中でショートする事故がかならず有ります、誰が悪い話でないのですが
結局事故のユーザーさんがいやな思いをすることになるんでちょっと考え直してみました。
そこで今のパッケージの流行から見ると全く逆行なのですが
プロの方の口コミに期待して(お願いします)
「中が見えない」「特徴が書いてない」「やたら丈夫」なパッケージにしてみました。
保護性を最優先しました |
エッジ部は何と4重の段ボールになります |