2006年2月:採集・撮影の記録
![]() | スナヤツメ(ヤツメウナギ科)/採集個体の大きさ 12cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 渋川市内 | |
| 追加調査 年 月 | |
| 今回採集したのはアンモシーテス幼生といって、蛙に例えるとオタマジャクシにあたります。
幼生に目はなく、川底で有機物を食べ、3〜5年かけて変体を遂げて成体となり、春に産卵して死んでしまうという、不思議な生態をもつ魚です。
高校生の時、この幼生を初めて見つけたときは、まさか魚だとは判らず、ミミズの新種かと思いました・・・。いろいろ調べた結果、それがスナヤツメの幼生と知り、成体も採集して文化祭で展示した記憶があります。 姿かたちも生態も奇妙なこの魚ですが、河川開発等に伴って減少しており、環境省は絶滅危惧U類に、群馬県はT類に指定しています。 スナヤツメが、人知れずとも静かに、ずっと生存できる自然環境が残っていて欲しいものです。 ※成体を採集したら写真をアップ予定。 | |
| 参考 環境省絶滅危惧種情報 |
![]() | ジュズカケハゼ(ハゼ科)/採集個体の大きさ 4cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 渋川市内 | |
| 追加調査 年 月 | |
| 私が好きな魚の一つで、飼育したこともあります。ハゼの仲間は水底にへばりついている種類が多いのですが、この魚は時々、何か思い出したようにフラフラと水中遊泳をします。決して上手とは言えない頼りない泳ぎですが愛嬌があります。
飼育下では、ユスリカの幼虫(アカムシ)やボウフラを好んで食べました。ただ泳ぎが上手くないので、一緒に飼育していたオイカワなどに先にエサを食べられてしまい、痩せてしまいました。このため、スポイトを使い、エサが魚の鼻先に届くようにして与えました。そうやってしばらく経つと、自らスポイトに寄ってきて、エサがスポイトの口から出てくるのを待つようになりました。意外と人懐っこい?のかもしれません。 悲しいことに、この魚も河川改修等の影響を受け数を減らしており、環境省は「絶滅のおそれのある地域個体群」に、群馬県は絶滅危惧T類に指定しています。 | |
| 参考 環境省絶滅危惧種情報 |
![]() | ホトケドジョウ(ドジョウ科)/採集個体の大きさ 4cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 渋川市内 | |
| 追加調査 年 月 | |
| 普通のドジョウよりずんぐりしていて、顔つきが可愛らしいです。大きさは全然違いますが、ナマズっぽい感じがします。
ドジョウの仲間のわりに遊泳力が強く、飼育していた時、水面に浮かんだエサを食べることも多かったです。そして警戒心より好奇心が強いのか、掃除をするために水槽に手を入れると、逃げ回るのではなく、逆に手をつついてくる魚もいたほど。 ホトケドジョウは田んぼの用水路などに棲んでいます。このため圃場整備で水路がコンクリート化してしまうと生存できません。今回の採集地の水路は、コンクリート化こそ免れているものの、最近、深く掘られ直線化されてしまい、生息数は激減してしまいました。やっと採集・撮影した一匹です。 あと少し驚きましたが、過去に利根川の本流で丸々して大きなホトケを採集したことがありました。湧水があったのでしょうか。絶滅危惧情報は↓リンクをご参照ください。 | |
| 参考 環境省絶滅危惧種情報 |
![]() | シマドジョウ(ドジョウ科)/採集個体の大きさ 3cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 利根川(旧赤城村) | |
| 追加調査 年 月 | |
| 模様の美しいドジョウの一種です。利根川本流(旧赤城村)の浅瀬の脇、枯葉などが堆積した場所をタモですくい採集しました。幼魚しか採れなかったので、今後成魚を採集して写真を掲載する予定です。
ホトケドジョウと違い、利根川などで普通に見られる魚ですが、ドジョウよりも清涼な流れを好み、環境の変化に弱いようです。環境省は絶滅危惧種の指定をしていませんが、群馬県は「準絶滅危惧種」という扱いをしています。 写真は幼魚なので模様がはっきりしていません。成魚はもっとキレイで、熱帯魚と同じ水槽に泳がしても違和感がないなあ、といつも思います(やったことはありません)。 この日、撮影中に小学1、2年生くらいの男の子が興味をもって近づいてきたので、シャッターを押してもらい、魚を一緒に放流したのでした。 | |
| 参考 |
![]() | ドジョウ(ドジョウ科)/採集個体の大きさ 10cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 利根川(旧赤城村) | |
| 追加調査 年 月 | |
| 利根川の浅場の泥をタモ網ですくい、冬眠中のドジョウを採集しました。これが、いわゆる普通のドジョウです。掲載済みのホトケドジョウとシマドジョウと本種、計3種が群馬県に生息するドジョウの仲間です。
私は未だにドジョウを食べたことがないのですが、東京の浅草などでは専門店もあるということですから、おいしいのでしょうか。豆腐とドジョウを一緒に煮ていくと、ドジョウが熱から逃れるために豆腐の中に逃げ込んでできる地獄鍋というのもあるそうです。かわいそうですね(笑。でも一度食べて 見たいものです。 5、6センチの小型のドジョウなら、金魚や熱帯魚の水槽の「掃除屋さん」として利用できます。口から空気を吸って腸呼吸もできるので、時々水面にあがってきては、水底に戻っていく様子が観察できます。 | |
| 参考 |
![]() | モツゴ(コイ科)/採集個体の大きさ 4cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 利根川(旧赤城村) | |
| 追加調査 年 月 | |
| 「クチボソ」として馴染み深い魚です。幼魚のうちは、写真のように黒いすじが通っていることが多いです。水の汚れに強く、止水か流れのゆるい所であれば、どこにでも生息しています。
子どもの頃、おじさんに連れられて、初めて魚採りをした獲物がこのクチボソでした。網の籠に錦鯉用のエサを入れて、30分ほどして引き上げると、網のなかにクチボソがびっしり!スジエビもたくさん混ざっていました。・・・それも今は昔、現在その池は、ブルーギルとブラックバスばかりになってしまい、クチボソもスジエビもいなくなってしまいました。 飼育が簡単なのでオススメします。変わり映えのしない魚と思われがちですが、10cmくらいに成長すると存在感が出てきます。また繁殖期は婚姻色で渋い黒に染まります。なかなか味のある魚です。ただ、おちょぼ口で餌取りが上手、釣り人を悩ます外道でもあります。 | |
| 参考 |
![]() | ヨシノボリ(ハゼ科)/採集個体の大きさ 4cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 利根川(旧赤城村) | |
| 追加調査 年 月 | |
| ←正面から見ると迫力があります。この魚も子どもの遊び相手として絶好の存在です。小学生の頃、ミミズを餌にしてフナを釣っていた時に、偶然かかったのが、ヨシノボリでした。その時は珍しい魚が釣れたと興奮しましたが、
後に、どこにでもいる魚だと知るのです。
飼育をしたこともありますが、金魚用の人工エサは好まないようで、イトミミズ、アカムシなど生きエサの食いが良かったです。あと縄張り争いをするので隠れ家を設けるなど、注意が必要です。成魚には青や紫の模様が現れ、ケバケバしくなります。 | |
| 参考 |
![]() | ブルーギル(サンフィッシュ科)/採集個体の大きさ 3cm |
| 採集・撮影年月 2006年2月/場所 ため池(旧赤城村) | |
| 追加調査 年 月 | |
| ブラックバスとともに外来魚として知られている魚です。ブラックバスはルアー釣りの対象魚であることから、その存在については賛否両論あるところですが、ブルーギルは誰からも好かれていないようです。
このため池には誰が持ち込んだのか、気づいたときにはあっという間に増殖していました。フナを釣ろうとしても、先にブルーギルばかりが釣れて嫌になったことがあります。背びれの先端が棘状になっており、釣った時に素手でつかむ際には注意が必要です。 写真は幼魚です。高校生の時、熱帯魚のアロワナを飼育していましたので、その生きエサとして、ため池でいくらでも採ることができたブルーギルの幼魚を冷凍保存し、毎朝解凍してアロワナに与えていました。ただその時も、アロワナが傷つかないように、背びれの棘は取り除いて与えるほどの気遣いでした。(気の毒だったのはブルーギル、ごめんなさい) | |
| 参考 |