線引き


これは学校のように制限された状況でない塾での授業の話なのでその点を踏まえて読んでください。

よく塾では新人や他の教師が授業を見学に来ます。
その時、「このクラスは静かに授業を受けて集中してますね。これなら授業もやりやすいでしょう。」という感想を聞きます。
これは間違いです。実際は「このクラスは静かなクラスなのではなく真剣に授業を聞く体制を作ったのです。」という一言に尽きます。

その体制は始めてそのクラスに授業に入った最初の1ヶ月で決まります。
もっと言うと最初の授業と2回目の授業で「線引き」をしっかり出来るかどうかで決まります。
まず始めて授業に入ったときに一人でも喋っていたら話し出しません。
じっと静かになるまで待ちます。
それでも静かにならなければ出席簿で教壇を大きな音が出るように叩きます。
一瞬静けさが出来たときに何事も無かったように静かに話し始めます。

内容は授業の目的、目標、ノートの使い方、そして授業を受けるときのルールなど授業を受ける最低限の事柄です。

学校と違い授業時間は週に2時間位で学校より多くのことを教え身に付けさせねばなりません。
授業では教師がいなければ出来ないこと、家では教師がいなくても出来ることを分担して勉強をしなければなりません。
練習量確保には宿題も必要です。
授業の最後にその日教えて練習したこととほぼ同じ内容や少し捻った問題を宿題に出します。
2回目の授業の最初に宿題の答え合わせや質問を受けます。
その時宿題をやっていなかった者をキチット追求します。
理由をしっかり言わせます。
この時にどうしてもやることが不可能だったという場合は認めます。
いい加減な理由で反省していないようなら、かなり叱ります。
叱ってあげる事も出来ないのは愛情がないからです。
そして理由の如何にかかわらす何時までにやるかを自分で申告させます。
そしてそれを必ず生徒のノートと自分のメモに残します。
この辺りをキチットしておかないと宿題はやってこなくても問題ないと生徒はやらなくなります。

初回と2回目で授業で「守らなくてはいけないルール」と「ゆったりとして良い時と真剣になる時の区別」をしっかり教えます。
これがタイトルの線引きです。
授業は集中力が要りますがその為には息抜きで冗談の1つも言いながら笑いも取ります。
そういう時は思い切り笑い周囲の仲間と話をしても問題ないが集中して聞かなければならない時には一言漏らさず聞き取ろうとする姿勢を作る。
その区切りのラインをキチット生徒に示していくことで生徒たちは無意識に集中したりくつろいだりが出来るようになり成績も上がります。

これに失敗すると「この先生の授業はうるさくて聞こえない」など授業崩壊に繋がります。
成功すれば1年間は殆ど怒鳴ったりせず生徒も楽しく授業を受け質問にも良く来るようになります。
ちなみに生徒の質問は必ず受けます。
授業直前なら時間を決めて必ず受けます。
これがないと信頼関係が築けません。

アンケートを取っても
「汗臭い」・・(^^ゞ最低
字が汚い・・・(^◇^;)ごめん 
というのはあっても授業が判らないというのは無い。
少し難しいというのはあるけど。
というのはレベル別授業になるので高いレベルと要求したりがあるのでホローが必要な生徒がどうしても出るということです。
こういう子にはしっかりホローしてあげれば問題ない。


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