前立腺がんの手術をしました

 2003年11月26日  

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 尿失禁に関する更新記録が長く
 なりましたので別紙に纏めました。

 最新更新日:2006年10月14日


 天皇陛下が前立腺摘出手術をされ、新聞でいろんな情報を得る事が出来ました。
 簡単な血液検査でPSAの値を調べることにより前立腺がんを早期に発見できる
 というので”春の生活習慣病検査”の時にPSAの値を調べてもらいました。5月頃。
 数値は4.8で年齢(63歳)から考えそれほど高いとは思えない、というのが主治医の
 判断でした。ただ、時々ですが排尿の時に痛みを感じるので、先年鼠径ヘルニア
 の手術をした病院に相談したところ、心配なら生検(精密検査:組織をとって検査する、
 通常一泊二日の入院が必要)をしてみますかと言われ、言われるまま検査を受けた
 結果、がんが見つかりました。(注:日医大のHPによればPSA4.0−10.0の人で
 30%の確立でがんが見つかるそうです。

 1:手術前に悩んだこと
 2:入院・手術・退院まで
 3:手術後の状況

  

 1:手術前に悩んだこと
 写真1:左の図は日医大のHPに出ている
 ものですが、生検(組織を取って調べる)
 の前は前立腺肥大だと思っていましたが、
 残念ながら前立腺がんが15ヶ所のうち
 3ヶ所から見つかりました。8月末頃。

 まだ初期(A2)の段階であり、前立腺がん
 は進行性が遅いがんだから心配は要らない。
 処置方法をじっくり検討してからでも遅い
 ということは無い、という診断でした。


 

 写真2:千葉がんセンター
 治療方法は前立腺摘出手術、放射線
 治療、ホルモン療法の3通りあり、
 各々副作用があり、よく考えてから
 決めなさいということでした。

 従来の放射線治療は外部から放射線を
 当てるため、前立腺以外の部所を傷める
 という欠点があり、ほとんど適用されて
 いなかったということですが、平成15年
 7月に、アメリカで効果を発揮している
 ”小線源治療法”が厚生省で認可され、
 保険も適用されるということを聞き、
 千葉県で唯一認可された千葉県立がん
 センターへ話しを聞きに行きました。

 放射線科で”小線源治療”の説明を受け、入院は2−3日でOK、従来の方法と異なり
 内部より照射するため他の臓器への損傷も少なく、摘出手術のように尿失禁やインポテンス
 の心配も無いと聞き、これは素晴らしいと思いましたが、泌尿器科で説明を受けると、完全
 にがん細胞を除去するということにはならないですよ、天皇陛下だって摘出手術をされたん
 ですよ、と聞くとまた気が変わってどちらにすべきかニヶ月悩みました。最終決断は、放射
 線治療をした後で再発した場合、摘出手術が出来るか聞いたところ、癒着が激しく手術は殆ど
 不可能と聞き、がん細胞を無くす確立の高い摘出手術に踏み切りました。11月初めの頃です。

  

 写真3:自己血採血:
 前立腺摘出手術では普通800-1000cc程度
 の輸血が必要とされています。他人の血を
 輸血した場合、B型肝炎とかC型肝炎や
 HIVウイルス等の心配もしなければなり
 ません。従って出来うる限り自分の血液を
 使用する自己血輸血が必要です。手術日
 決定後、入院2週間前から週に400CCづつ、
 合計800CCの採血をしました。私の場合は
 幸い手術も短時間で終わり自己血のみで
 終わりました。手術の状況により他人の
 血液を輸血する必要が生じた場合、上記の
 様な感染の可能性があることを承知の上で
 手術を受けるとの誓約書が必要です。



 2:入院・手術・退院まで

 入院は各種検査が必要な為、手術日より約一週間前でその後手術、手術後は約2週間の予定。
 手術は全身麻酔を行いますから手術室に入って麻酔がききだしてからは全く記憶がありません。
 ただ、今回の手術では”硬膜外麻酔”というのをしましたので、これは全身麻酔の前に背中に
 管を入れるため少々痛かったことを覚えています。私は手術は5回目ですがこの硬膜外麻酔は
 手術後の痛みを和らげてくれ大変助かりました。ただ、効き過ぎて右足が痺れて立ち上がれなく
 なったのには驚きました。11月20日入院、途中3連休をはさみ各種検査実施、26日手術、
 3週間の予定が一週間延びて12月16日退院。


 手術後:

 手術後の合併症については手術前に聞いていましたしHPでも予備知識はありましたが
 前立腺摘出と同時に閉鎖リンパ節生検を行ったためか、腹部にリンパ液や膿がたまり、
 完全に傷口がふさがるのに一ヶ月ほど掛かりました。イソジン消毒薬で消毒するだけの
 為にいつまでも入院しているのも嫌で、一週間ほどの延長で退院し、その後一ヶ月近く
 家で消毒していました。また縫合したあとの疼痛を和らげるための座薬も退院後一ヶ月
 ほど続けました。



 3:手術後の状況
 写真4:腹部縫合部分の最下位に傷口が出来、
 膿が出たためイソジンで消毒しガーゼで止め
 傷口が無くなるまで約一ヶ月掛かった。左の
 写真はその時の消毒薬や、座薬、下剤等。
 下剤も退院後約一ヶ月間使用した。立ったり
 座ったりしていると膀胱に尿道を縫合した
 辺りに鈍痛(疼痛?)があり座薬を使って
 傷みを和らげていたが、大便の時は大便が
 硬くなると縫合部分を圧迫し疼痛がひどく
 成る為下剤で大便を柔らかくした。

 12月22日:病理検査:
 がん細胞は前立腺の内側に留まっており外側
 には無かった。リンパ節生検の結果:がん
 細胞は無かった。従ってこの時点では転移は
 無かったと診断。あとは目に見えないがん
 細胞の転移をPSAの値で3ヶ月毎に調べる。

 退院後の生活:病院よりの指示:主な項目

   肛門引き締め運動を続ける(尿失禁対策)
   感染予防の為、水分を一日1500ccとること
   傷の安静のため、2−3ヶ月は努責をかけ
   たり腹圧を掛けるのを避ける。
   便秘をしない様に下剤を使用する
   長時間立ったり、座ったりしない
   重いものを持ち上げない
   自転車やバイクに乗らない


 前立腺がんについては、国立がんセンターのホームページが特に詳しく説明されています。
 参考のため、国立がんセンターの泌尿器科の頁をリンクしておきます。

国立がんセンター泌尿器科:
副作用と対策など:



  写真5:尿とりパッド使用中:現況
 現状、1月下旬、まだ尿失禁が激しく、
 パッドを使用中です。やっと、お尻の
 鈍痛がとれ傷口が塞がったのが1月の
 中旬、退院後一ヶ月ほどで、これから
 本当のリハビリ開始といったところ。

 尿とりパッドの市場は年々増えており
 数百億円規模になっているそうです。
 私は価格の安い写真のパッドを半分に
 切って使用しています。

 リハビリのため、散歩だけでなく、階段を毎日500段上り下りしています。
  


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