argの新築事例5

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「弁天町の家」

2009.02


敷地周辺には、年期の入った小さな町工場が軒を連ね、その風景はどこかノスタルジックです。
rimg0187.jpg(敷地状況)
そしてここも以前は金物を扱う町工場をご両親が営んでおられましたが閉鎖し、
その後にこの地を受け継いだ娘さん(施主)により、自身1人だけで住まうための家として建替えを行いました。

施主は入院中ですが、容態も良くなりつつあることから、今後の社会復帰を目的とした家づくりをスタートさせました。
「住まう」ということはどういうことなのか。施主本人、親族、自立支援を行うサポーター、私とで思いを語り合い、
ゆっくりと時間をかけてつくった家です。

外観は、道路面から奥に下がる片流れ屋根を乗せた、小さくてシンプルな白い箱です。
「家」を連想させる屋根形状を避けることで、周辺環境に対するアクセントとなっています。

内部は、1階に大きな玄関土間と水廻りを配置、2階の生活スペースは細長いワンルーム空間としました。
単調になりがちなワンルーム空間ですが、トップライトと、緩やかに傾斜する天井(2.1m~2.8m)により、
柔らかな動きを発生させています。

使用した建材や住宅設備機器は、全て一般普及タイプとしてコストを抑えるとともに、
なんとなく使い慣れた昔の生活感覚を継承させました。

Data

・木造在来工法 2階建
・敷地面積・・・47.35㎡
・各階面積・・・1階:30.91m2 2階:30.91m2 
・延床面積・・・61.82m2(18.70坪)
・用途地域・・・第2種住居地域・準防火地域
・施工・・・(株)三陽工務店
・phot・・・arg大西

LinkIcon現場報告(blog)

DSC_0009.JPG道路からの様子。
DSC_0016.JPG表玄関の扉と、路地(左手)の奥には裏玄関。
DSC_0088.JPG集落のような路地。
DSC_0068.JPG表玄関は広い土間。ここで「他者」との交流が発生する。
DSC_00588.jpg路地奥の裏玄関。以前の家と同じアプローチ。
DSC_0055.JPG2階へ上がる階段。右手扉は水廻り。
DSC_0041.JPG1ルームの2階。リビングダイニングキッチン。奥はベッドスペース。
DSC_0034.JPGベッドスペースから見返す。キッチン、収納、トイレを片側へ寄せたシンプルな間取り。ダイニングキッチン上にトップライト。
DSC_0032.JPG階段上にもトップライト。1階へ柔らかい光を落とす。