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1.建物は湧水点 雨の日になると、建物や建物まわりから、まるで泉のように水が溢れ出る。建物は湧水点になっている。その膨大な量にわれわれは気がつかないでいる。 |
図1 東京23区の土地利用比率とそこに降る雨 ![]() 拡大 |
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| 図2 東京都区部における水収支の検討例 ![]() 拡大 |
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| つまり、市街化された都会は、遠く離れた山間地域に大きなダムを設け、「給水源」を担わせながら、もっぱら「排水源」を受け持ってきたのだ。都会の暮らしは、山間地域の「給水」に支えられてきたのだといえる(図3)。 この状況を今一度、見直してみる必要がある。 建物や建物まわりから溢れ出る水を資源として見てみよう。建物を「排水点」としてではなく、「給水点」としてとらえ直す。個々の建物や建物まわりを泉に見立て、それを都会の中に分散する小さなダムと考える。これらを暮らしに生かしていけば、大きなダムに相当する「給水点」を、自らの領域の中にたくさん確保できることになる(図3)。 本来、おのおのの地域で可能なことは、その地域でまかなえるように、自立性を高めていくことが理想的だ。ひとつの地域のなかで「給水点」と「排水点」がともに存在すれば申し分ない。そのためにはそれぞれ「給水点」と「排水点」を受け持ってきた双方の協力も必要だろう。その上で、建物や建物廻りを雨水の湧き出る湧水点、すなわち建築的給水点としてとらえることが望まれる。 |
図3 山間部の大きなダムと都会の中の小さなダム 拡大
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| 雨の降らない日にも、まだ何かに使えそうな水が、私達の暮らす家から、かなりの量で生まれている。その一つは、生活排水の約30%の量に達する浴用水だ。こうした、まだ何かに使えそうな水も、資源(中水)として、給水することを忘れてはならない。 雨を主な起源とする建物まわりから溢れ出る水を、どのように資源として扱っていけばよいのかについて、示していこう。 |
雑用水(中水) 利用 国土庁の水資源白書によると「雑用水利用とは、水洗トイレ、冷却・冷房用水、散水などに、下水・産業排水の再生水や雨水をはじめ、水道水と比較して低水質の水を使用することの総称」とある |
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