陸の孤島、牛滝へ

どうして僕らは…


’99下北活動キャラバン日誌


秋の下北再訪記




St.Paul's YMCAへ



さよなら海よ! おまえは
おまえに還っていった
落日の時のなかで
わたしが立ち止まると
いつの間に
秋の気配が周(あたり)を包んでいる
潮風が そっと
その訪れを伝えていったのだ
わたしのうなじで
囁く者は だれ? と
すでにあの鮮烈な
灼熱の太陽と色彩の日々は
寂寞を残して過ぎていったのだろう
いまは ひとり
少女が浜辺を歩いている
波打ち際の仔犬
一齣の風景がしずかに動いてゆく
薄明の遙かに漁火の
やさしく綾なす波の うたの
ああ さよなら海よ! わたしも
行こう私の旅に
ふたたび発とう明日の地へと……
 
                  
                    -混声合唱組曲「旅の途の風に」より