愛知県岡崎市/幸田町/三河仏壇/仏壇アート/悪匠
仏壇クリエーターズ アートマン ジャパン 仏壇クン ~The Story~
~Prologue~
206×年3月、最後の三河仏壇職人「石林」の命の炎が消えかかっている。
彼は最後の気力を振り絞り、木を削り一つの作品を作り上げた。
人型の仏壇だった。
その作品の背中には筒を背負わせ、三河仏壇の設計図を忍ばせた。
「三河仏壇の職人は自分が最後。ワシの命ももう尽きようとしている。
この日本のどこかに伝説の仏壇職人がいると聞いている。
願わくは、その人に三河仏壇の設計図を渡し、引き継いでほしかった……」
海外で製造される安価な仏壇の登場、ライフスタイルの変化に伴う和室の減少、
そして何よりも人が仏壇を大切にしなくなっていた。
伝統を守るために戦い続けた石林だったが、時代の流れには逆らえなかった。
最後の三河仏壇職人「石林」は失意の中、静かに息を引き取った。
それを見守っていたのは彼の最後の作品だけだった。
暫くすると不思議な現象が起きた。
金色にたなびく雲が何処からともなく現れ、人型仏壇の体の中に吸い込まれるように入っていった。
「ドクン、ドクン、ドクン」
「ドクン、ドクン、ドクン」
金色の雲が入った場所から鼓動が聞こえてきた。
その音に呼応するように人型仏壇が声をあげた。
「ここは何処? 僕は誰?」
その問いに答える者がいた。それは天からの心だった。
石林の声によく似ていた。
「君の名前は仏壇クン。
三河仏壇を復興する為に伝説の仏壇職人を探す旅に出るんだ。
日本には多くの仏壇の伝統産地がある。きっとどこかの産地に彼はいる。
君が背負っている筒には三河仏壇の設計図が入っている。
それを伝説の仏壇職人に渡して、三河仏壇を復興させてくれ!」
そして仏壇クンは旅立った。
伝説の仏壇職人を見つける為に。
三河仏壇の復興の為に。
To be continued ...
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