バチ当たりですねえ、この不景気な世の中というのに、お茶屋遊びなんて。 まったく懲りない人たちですねえ、ノミ・クルーの一部の人たち。 なんと云うか、お家に居てても寂しいというか、家庭生活に満足してないと云うか、家族の愛に飢えてるかの様な人たちが殆どのメンバーですねえ、今回の京都あそびに集まった人たち。 勿論まともな家庭生活を送ってらっしゃる方も居ますけどね、いやはや。
平成13年10月20日午後六時半、河原町三条上がる、某ホテルのロビーに集合です。 連(つる)んで男達だけで京都散策した人たちも居ます。 南禅寺山門で石川五右衛門やったり、疎水端で哲学歩きしてきた模様。 時間があったので漬け物買って集まった人も居ます。 なかなかホテル位置が判らなくって道に迷った人も居ます。 このホテル、ロビー奥にバーがあります。 六人揃いました。 頭坊様、鼠海、脂海、無牙、緩海、遅海のとんでもない六人集合です。
さあ先ずは腹ごしらえです。 街に繰り出します。 今日は秋晴れの良い天気だったせいか、人が道にあふれています。 若者が多い模様です。 しかも修学旅行生も混じって、なかなかのにぎわいです。 河原町三条から三条通を西に、寺町まで歩きます。 東南の角にありますね、古いすき焼き屋さん、三嶋亭。 看板はローマ字表記のもあります。
いらっしゃい、下足番のおっちゃんが迎えます。 靴を脱いで階上に案内されます。 廊下にはすき焼きのイイ匂いが漂っています。 ここら辺りはBSEなんてまったく頭にないんでしょうね。 客も結構入っている模様。 少し広めの個室に案内されます。 朱塗りのすき焼きテーブルが二つ並んでいます。 三人づつ分かれます。 ここのすき焼きは昔は七輪が真ん中にあったんでしょうね、テーブルの。 今は電熱です。 250ボルトの電熱で八角形の鉄鍋をじわーっと熱する仕組みです。 一番安いすき焼きコースを注文です。 それでも高いすき焼きコース。
ここは仲居さんがすべて段取りしてくれます。 勝手に鍋を触ったら怒られます。 誤航様なんか来たら絶対仲居さんに叱られるでしょうね。 鍋に砂糖をまんべんに振りかけます。 そこへ大きな一枚80グラムの霜降りロースを三枚入れます。 お肉だけを焼くかたち、まさにすき焼きです。 そして割り下を少し注ぎます。 お肉がほどよく焼けた頃、玉子を溶いていただきます。 うーん、美味しいね、やっぱりすき焼きは美味しいな。 BSEなんて何処吹く風。 やおら九条ネギ、糸コンニャク、焼き豆腐、タマネギ、餅麩などが入ります。 新たなお肉も入ります。 そのままでしばらく触らないようにと言い残して仲居さん中座します。
「すき焼き」と云えば、思い出しますねえ、「タモリの戦後日本歌謡史」。 30センチLP版で出たとたん発禁を喰らったという曰く付きの歌謡全集。 その中にある「星のフラメンコ」の替え歌です。 題して「肉のフラメンコ」。
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すき焼きだけど肉がないのさ :
豆腐とネギとしらたきが
すき焼きだけど酒もないのさ
醤油とお湯でごまかそう
肉は僕の財布をはたき酒は僕の気持ち
払いたくない飲まれたくない
だから
すき焼きだけど酒もないのさ
醤油とお湯でごまかそう最初はお肉の追加云わな、足らんのちゃうかとか云ってましたが、なかなかどうして一人前食べ終わる頃にはお腹にドッと来ましたね、肉の重みが。 160グラムちょっとしか食べてないんですけどね。 ご飯をいただいてフルーツを食べて満足です。 ご馳走様でした。
さあ祇園までお腹ごなしに歩きましょう。 寺町を下がり、錦あたりで東へ京極に抜け、すぐ東へ、裏寺町をさらに下がって、「ゑり善さん」のところ四条通りに出ます。 大橋を渡り、賀茂川沿いを下がって、「蛸長さん」の角を東へ、団栗通りを花見小路に至ります。 こんどは北へ上がって歌舞練場の前を通って、多麻さんの前の道を東へ参ります。 祇園町南側、有楽です。 池田家さん(池田家さん道案内)に参ります。
「今晩は」、見ると一組先客のようです。 この不景気に二組も客があるとはエラい繁盛してるやないの、池田家さん。 おかあはんとヨ○○さんが迎えてくれます。 今晩は、お上がりやす。 二階奥の部屋、いつもの部屋に通されます。 黒の大きな座卓が二つひっつけて並んでいます。
先ずはビールをいただいて、お酒です。 黒豆の枝豆がお盆の上に乗ってます。 美味しいね、この枝豆、ふっくらとして大粒です。 さあ舞妓はんたち登場です。 今夜は元々「市侑」さんが「襟換え」するので、そのお祝いに、とかなんとか頭坊様が言い出したことです。 頭坊様、この市侑さんにぞっこんです。 襟換え間近ともなると舞妓はんと少し「帯揚げ」の結び方が違ってきます。 舞妓の場合帯揚げは帯の上外側に出して結びます。 藝妓はんになれば帯揚げは帯の上内側に結びます。
今夜は祇園初めてと云う緩海が来ています。 緩海の祇園イニシエーションです。 よっく見れば例の「クーバ旅行」の四人組皆揃っています。 頭坊様、鼠海、無牙、緩海です。 ホンマよー遊ぶ人たちやねえ、マッタク。 次々と、舞妓はんやら藝妓はんやら登場です。 藝妓はんは、柚衣子さん、舞妓はんは市侑さんを始め、君佳さん、照恵さん、鈴子さんと初めての若い舞妓はんも登場です。 今晩は、おおきにぃ、おこしやす。 皆の顔がほころびます。 お酒がどんどん進みます。
さあ大分酔いもまわってきたところで、舞を舞ってもらいます。 伴奏三味線はもちろん、地方(じかた)の幸長さんです。 舞妓はんと藝妓はんのペアと舞妓はん同士のペアの井上流の踊りです。 しかし彼女たち、舞を舞ってるときは真剣です。 お座敷遊びの時とはえらい違い。 どうもどうも結構でした。