<バイヤーズレポート>
新商品がないか問屋街を散策していて、自然と足が止まりました。
なぜ足が止まったかって...理由はわかりません。 その時の買い付けでは、マンゴーウッド製のブラックかダークブラウン系のインテリア雑貨を探していたのに、予定外でした。
仕入をする時には、自分の感性を研ぎ澄まして(←随分偉そう)、目に飛び込んでくる様々な商品を自分のイメージに入れ替えていきます。コピー機のように、FAXのように1つの商品を時間を掛けて読み込んでいきます。そうすることで、いろいろな発見をすることができるのです。
もちろんこんな時間のかかる作業を片っ端からすることなどできません。目に飛び込んできた中で、ビビッと電流が走るものだけが対象となります。
このバナナバーク(バナナの皮という意味)製の商品は、淡い茶系の色が主体となった、日本人にも素直に受け入れられるナチュラルなカラーが、安心感を与えてくれました。
そして、絶妙な割合で入った焦げたような、湿ったような濃い茶色のラインが、視覚的に刺激を与えてくれました。
この薄い茶色と濃い茶色のグラデーションが、とても新鮮でした。このグラデーションを一般的な木の皮で表現するには、複数の種類の木の皮を張り合わせなければできないでしょう。
たまたま店に出ていたデザイナー兼クリエーターに聞いたら、バナナの皮で表現した言うからビックリしました。一枚の皮がここまでいろいろな表情を見せることができることに感銘しました。
それにしても、バナナの皮で作るってどういうこと? 私はスーパーで売っているバナナの実に付いた皮を連想していたので、なかなか理解できませんでした。
写真にあるように、バナナの幹を傷をつけないように丹念に剥いで、バナナの皮シートを作り、それを商品の表面に貼り付けているのです。
繊維質が非常に強くて、多いバナナの皮は、その表面のデコボコが、ナチュラルなテイストを一層盛り上げてくれます。普通の木の皮では、乾いた部分がボロボロと割れて剥がれ落ちてしまいますが、繊維の多いバナナの皮は心配ありません。商品に貼り付けられるのも、繊維のお陰です。
タイの問屋街では、若手のデザイナー達が自分のアート作品を、世界各地から買い付けに来たバイヤー達に発表するアンテナショップのようなものを設けています。根気強く待っているとデザイナーがショップに顔を出しにきます。いろいろ話していると、その人の人生観なども垣間見れて、とっても刺激的です。
ちなみに、このデザイナーは、フランス出身の白人のイケメンで、頭の回転も速くて、用意周到でそつがありません。彼の商品や類似品は、まだ日本であまり紹介されていないので、デザイナーの紹介は、この程度でさせてください。
Reported by ウエブデザイナー兼バイヤー かっちゃん
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