第50回記念新協美術展入選作品です。サイズはP100(162cm×112cm)です。
第48回新協美術展からテーマとしてきた「形骸化」三部作の完結作品です。
「形骸化T」の右側に描いている楽園の岸を描いています。

[参考]
 形骸化T
 形骸化U 絶望の断崖

楽園の砂浜で子供の姿をした三美神が遊んでいます。
三人が、海に打ち上げられている何かを見つけました。
何を見つけたのでしょうか。
・・・そう、そんなことはもうどうでもいいことですね。
神や仏を超越する「時代を見つめる眼」を装って、
人間の真摯な営みを嘲笑いながら見ていた「道化」は、もういません。
平和で豊かな世界が、きっと未来に広がっていくことでしょう。
そして、人々は限りある命の中で、精一杯生きるでしょう。

鳩は、平和の象徴として描いています。
林檎は、伝統的に「知恵の木の実」とされていますが、全ての始まりには
知恵が不可欠という意味を込めました。
今回は、三美神の描かれる典型的な構図を少々意識して、
中心が後ろ向き、左右がこちら向きに人物を配置しています。
形骸化Tでは、変化を出したく、その逆になっています。
三美神を子供の姿で書いたのは未来への希望を託しているからです。
骸骨には、どんな人でも最後は死を迎えるという必然から、
真摯に全うすべき、「限りある命」を忘れないために、描きました。
洋上に浮かぶ二つの小島とダブルイメージで描いています。
そして、人間の無限の可能性を示す、海と空。

きっとここからはじまります。きっとここから・・・。

(部分)

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