「なぁ真名、お主には夢はあるでござるか?」

楓は時折、唐突な質問を投げかけてくる(しかもやたら笑顔で)。それに私は、いつもどおりの答えを返す。

「夢?」

「拙者には今叶えたい夢があるのでござるよ」

最近の「一緒に寝てくれ」とか「最近胸が大きくなった」等のふざけた質問とはえらく違う。

それ故に私は、少しだけ真面目な表情をしていたのだろう。

「なぁ、拙者の夢を教えるから、真名の夢も」

「断る」

「・・・・・何もそんな即座に言わずとも良いでござろう」

ぶすっと膨れる楓に、ほんの少し、ほんの少しだけ、私も罪悪を感じてきた。仕方ない。少し話に乗ってやろうか、と思った矢先

「で、拙者の夢はな、真名と結こ」

「却下だ」

ある程度予想はしていたが、まさかここまではっきり言うとは思わなかった。一度思いっきり殴らないと落ち着かないのではないだろうか。

「さっきから人のセリフを潰しすぎでござる。ニンニン♪と言う暇もないでござるよ」

「そんなことはどうでもいい。・・・で、何故私の夢が知りたいんだ?」

「・・・勿論、拙者たちの目指す夢は同じ方向であろうと」

「それは、ない」

如何にも「今作りました」みたいな表情をするものだから、私も今考えた5文字で返してやる。

さっきから即答否定を連発しすぎたのだろう。明るかった楓がいつの間にか笑顔で暗い、かなり不気味な状況に陥っている。

「・・・あー・・・いや、まぁ・・・私にも夢はあるんだが・・・」

「・・・別にどうでもいいでござるよ・・・」

横を向いたら、あの長身が体育座りに変わっていた。しかも顔をこちらから背けて、草の間辺りを眺めている。

これは落ち込んでる。明らかに拗ねてる。こうなると楓は結構厄介な相手に変わってしまう。

「あのな、恥ずかしいからあまり言いたくないんだよ」

「・・・へぇ。へぇ、へぇへぇへぇ」

木の根を叩きながら『へぇ』を繰り返す楓。もう最近子どもでもやってないぞ。

「(面倒になったな・・・)」

ついに楓はブツブツと何かを呟き始めた。多分私の悪口だろう。というか、何故私の時だけこんなに高低差が激しいんだこいつは。

しかし世界樹とはいえ、誰が通りかかるかわからない。

「楓、私の部屋に行こう」

「拙者は別に」

「却下。行くぞ」

ゲームのネギ先生よろしく、楓の手をつかんで全速力で走った。勿論、誰にも見られたくないからなのだが。

けれど楓。さすが楓。ありがとう楓。今私は貴様を思いっきりぶん殴りたい。

「真名〜・・・もう疲れたのでござるが」

そのくせ手は振り解けない握力でしっかり握ってやがる。何処が疲れているか50文字以内で語って欲しいぐらいだ。

「まだ50mも走ってないだろうが!というかお前の体力なら50km走っても大丈夫だろう!」

「疲れたでござるよ」

「かえ」

「疲れたでござる」

立場が逆転している。今更だが、こんな奴に同情するんじゃなかったと軽く後悔している。

「おぶってくれると楽でござるよ」

出たオリジナル笑顔。使う所を120%間違っているぞ。けれど私は何故かこの笑顔に弱い。自分でもなんとかしたいぐらいだ。

「はぁ・・・仕方ない・・・今回だけだからな?今回だけ、今回だけだぞ?」

「うむ♪」

と、奴は私に跳び乗ってきた。おい、何処が疲れているんだ?いや、だが今回だけ。今回だけだ。

そうして、仕方なく私は楓をおぶり、寮への道を歩み始めた。











しかし私は不運にもその姿を3−A全員に目撃され(部活中、丁度買出し、散歩・・・etc)通行人には半ば笑いもの状態にされたことは、心の奥に仕舞っておく。










後日、楓談。龍宮の夢。


「私の夢は二つあるんだ。一つは・・・・や、優しいおよめさんになることで・・・」







「もう一つは、この鍋いっぱいのあんみつを食べることだ!」


はい、アホ全開(待て)ストーリーも何もあったもんじゃない(おい)
真面目な話だと書いてる途中で飽きが来るので、ギャグで。おんぶされた楓のが皆さんのニーズかもしれない。ごめん。

隠れたつにん推奨サイトに変化した今、龍宮を萌えキャラにしなくてはいけない!(何故)いや、楓より龍宮かなーとか思ってるだけですが。
私の中でのたつにんはこんな関係です。楓の悪ノリメインで。
ちなみに鍋はカレー鍋ぐらいの大きさで。両手で抱けるぐらいの。真名の野望は止まらない。一日で食べ切れるのか?
・・・ツッコミは拍手か掲示板でネ☆(吐血)

・・・俺・・・もう疲れたよ・・・(何)
私的には龍宮は燃えで萌えなんですけどね。まだ火のが強いかなー?




夢が達成!やったね真名!


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