風の入れかた

光のとり方

空間を響かす 


■WORKS-朝霧の家

   

△ 

 
 YOKOTA  ARCHITECT  OFFICE
        


模型



外観



階段からの見下ろし

concept
□眺望を楽しむ
敷地は南と西側に向かって傾斜する土地に造成されています。
南側の隣家越しに美しい風景が広がり、遠く海への眺望へと続いています。
この景色を活かすため南面に大きな開口をもつメガホンハウスのイメージで計画する。
また隣家の緑の借景を活かす事もお隣に声をかけながら考える。


□光と風の行き渡る空間
この地域の風の向きを読み、家全体に空気が流れるように計画する。
海の見える南面からの大開口により、また東面の開口部からも光と風を呼び込んでいます。
敷地の北面は幅の狭い急斜面の道になっているため、通りから圧迫感のない上品な建物に
なるよう北面は建物を道からセットバックさせるとともに建物の高さも抑え、町並みに配慮する。

□計画のポイント

親子2世帯3世代住宅をつくる計画です。
基本設計の初案、4案から1案を選び、そこから何度も変更しながらこの案にまとまりました。
コストの面から玄関、バスルーム、は共有としキッチン、居間、トイレ、洗面等はそれぞれ別々につくる事になりました。
1階を親世帯、2階は子世帯として希望され、子供(お孫さん)がまだ小さいので子供部屋は今は仕切らずに居間の延長として
広く使うことを提案しています。
将来子供が大きくなった時は仕切る事も視野にいれ、子供部屋への出入口、電気のスイッチ、エアコンの増設、
光や風の入れ方なども、この時に考えておきます。
                
シックハウスのない自然素材を使い、木の家をつくりたいという建て主の希望でした。
コスト面から壁の仕上げはクロスとし、床・天井は四国徳島のスギ(厚さ30mm)を多用しています。
スギは湿気の多い夏は湿気を吸い、乾燥する冬は湿気を放出してくれます。
データーによると和室の柱1本で牛乳瓶1本も吸ってくれるそうです。
木ってすごいですね。
風があればエアコンを使わなくても気持ちのいい家になります。



2階ホール
照明は床板の破材で
つくっています。






階段
広く見せる工夫として
手摺を開放的にしています




2階ホールから居間を見る





■建物概要
  
所在地:神戸市垂水区
  用途:住宅
  設計、監理期間:
   2002年6月〜2003年2月
  規模:延床面積104.18u
  構造:木造2階建

 

 
現場に咲いていた花
(なんていう花でしょうか?)






2階の居間から遠景の
海を見る

キッチン⇔ダイニング
⇔リビング⇔ウッドデッキ

⇔将来の子供部屋へと
空間は連続し広がります。


■主な仕上
外壁:色モルタル引き摺り仕上
屋根:ガルバリウム鋼板瓦棒葺
内部床:スギ無垢材厚30無塗装
内部壁:クロス貼
内部天井:クロス貼・スギ野地板
                 現し



■主な設備
  エアコン



 







 
■クライアントからの御要望事項

□親世帯・子世帯で暮らす家を建てたい
□1階は親世帯。2階を子世帯としたい
□家族構成:親夫婦・子世帯(子供さんひとり)の5人家族+(ワンちゃん一匹)

□庭は広くしたいが他の条件を優先したい為に南に少しあればいい
□その他
■設計者からの提案

敷地が高台なので南からの眺望がよく遠くにパールブリッジや海が見えます。この遠景を生かしたプランとして考える。
  敷地が本来もっている魅力を最大限に生かしたいという思いから。
  依頼主:(慣れたら景色は見ないがそういう考えでOK)

ローコスト住宅ということもあり何を共有で使い、何を分けたいかを明確にしていく必要があります。
  依頼主:(玄関、バスルーム、脱衣は共有とし洗面、トイレ、キッチン等は分ける事で決まりました)これから予算との戦いです。

法的な斜線制限がきついのでそれに合わせて屋根勾配をとり海側に高く片流れのメガホンのような形で考える。依頼主:(OK)
東隣の庭を借景としてプランに生かす。見たいもの見たくないものをパノラマ写真をとり内部空間から外がどのように見えるか読む。
  それによって間取りを考える。依頼主:(OK)
できるだけ自然素材を使いシックハウスのない家とする(但し自然素材の特長をよく説明しておく。依頼主:OK)
予算上壁や天井はビニールクロスとし、2階の天井は野地板現しのスギ材とする。(依頼主:OK)
天気の日だけでなく雨の日も現場に行って敷地の状態を見る(隣家のトユが垂れ流しになっているなど)
二世帯それぞれの距離を近づきすぎないように考える。(依頼主:OK)
親子それぞれが気持ちよく快適に暮らせる家をつくる。(依頼主:OK)
それぞれの家族が集まれる場所をつくる。(依頼主:OK)
地域の風をよみ夏は風通しのいい空間をつくる。(依頼主:OK)
2階の間仕切りは最小限に仕切り、できる限りひろく使う事を考える。まだ子供さんが小さいので将来の子供部屋は場所を考えて
 おき今回は仕切らないで大きくなった時に仕切る事を考えておく。(OK)
近隣との関わりや街並みについても考えておく。

■完成後10ヶ月
□下記以外は全般的に快適にお住まいになられてるとの事でした。

Q:屋根勾配がゆるいので雨の音がうるさいと連絡がありました
A:断熱材によりある程度カバーできると想定していましたが気になるようですので何か対処できる事を考えます。
  雨の音がうるさいか、風流でなかなかいいものだと感じるかは個人差がありますので確認が必要でした。

Q:玄関の土間が珪藻土のたたき仕上げですが少し欠けているとの事でした。
A:確認しましたがほんのわずかで許容範囲だと感じました。この状態で修繕するとかえって乾いた時に変になる
  のでこのままでもう少し様子を見られたほうがいいと考えます。1年以上たって極端に減っていくようでしたら考
  える必要があります。

□バスルームからの眺めは実に爽快で気持ちがいいとの事でした


              

                                   
                                                      YOKOTA Architect Office
                                                                   〒657-0011
                                                                     神戸市灘区鶴甲4-1-7-103
                                                              T/078-821-9751
                                                                            F/078-821-9726

                                                        mail: sna16772@nifty.com