ブラックバンドの部屋をご覧になっていただき有難うございます。
少しでも参考になれば幸いです。
いつものようにこの魚が入荷すると大変です。最近はかなり入荷が増えましたが、やっぱりこの魚難しいです。
当たり外れもありますが、最初が肝心で餌付けにしても、虫落としにしてもPHショックの対応・水質変化等、ほとんど入荷直後しばらくはヒヤッとすることが多いです。ケアに一日まるまるかかりきりになったりもします。この魚、自然界ではもう随分少なくなっていると聞きました。なので一日でも長く飼っていただきたいと思います。 低比重・高比重・PH変動等、徐々に慣らせば非常に飼い易い個体になる可能性があります。水温は、20℃は低すぎ、26℃くらいまでが高水温の限界のようで23〜25℃くらいがベストです。
尚、自然界でのスモール個体は深い所に住んでいるのは言うまでもありません。

@ブラックバンドの泳ぎは、アロワナのようにくねくね泳ぎ、一見肌が柔らかそうに見えますが、実は鎧のように硬い鱗に覆われているのです。故に薬が皮膚に浸透しにくい魚です。

A肛門は太く、繊維質が強い食性だと思います。

B少々ポップ気味の目は上の物を見るのに優れているようで、オーバーハングした海底の棚の下の食べ物でも探すのに便利な目。
 ちなみにペパーミントやコリンズもこのような目をしていますネ!


・ブラックバンドの飼育 1     

ブラックバンドは今は
Apolemichthys属ですが、私はどう考えてもこの魚は1種1属だと思いますが?かなりこの魚と、にらめっこしましたが泳ぎ方もこの魚独特のものがあります。
飼育に関しては、この魚特有の個体ムラのあるエサ食い、他の魚に押される気の弱さがあるので、小ヤッコやベラなどと混泳させ、少々気荒くエサへの反応能力(ガッツキ)を高める等すると割と飼いやなります。水質は敏感ですが、慣れさえすれば少々水質が上下しても割と平気で泳いでもいます。
大きければ大きい個体ほど上記の症状が強く、しかしケアに成功し状態が良くなると大きい個体の場合は、特にエサに対しても相当いやしく性格はホラカントスに近いくらい気の強くなる個体もいます。神経質な魚ゆえ逆に長期飼育した個体はものすごくテリトリー意識が強くなる魚でもあります。
採集地なのか多少地理的変異がありバンドが太いタイプと細いタイプがあります。比較的バンドが太いタイプの場合、体高が高い魚が多く、逆にバンドが細いタイプの場合、細長い個体が多いように思います。荒い動画でわかりずらく申し訳ございません。なお画像の数個体はLサイズ〜SMサイズの個体を撮影したものです。

ケア時の薬について
当方ではグリーンFゴールド・エルバージュ・ミクサジンゴールドなどでケアしています。この魚、銅は
NGです。

・ブラックバンドの飼育 2

今まで数多くのブラックバンドを見てきて思ったことですが、この魚、熱帯性海水魚のなかでも特にインブリードが進むタイプで最近自然界のブラックバンドの観察をを友人のダイバー(シッパーではありません)に無理を言って頼みわかったことですが、テリトリーは大変狭く泳ぐのも逃げるのもすこぶる遅く、好奇心が強いのもあります。その上ダークブルーの暗い岩礁帯のなかではあまりにも目立ちすぎるホワイトボディ。当然、フィッシュイーターに狙われやすく実際に減少傾向にあります。そのためインブリードが進み、弱い遺伝子を持った個体も多いような気がします。話は変わりますが、この魚エラに虫が付くとエサ食いも即悪くなりあまり岩にこすりつけたり首を振ったりいという仕草をあまりしないため発見が遅れることが多く、気がつけば過呼吸になり弱ってしまいます。この魚、購入後できればトリートメントタンクに収容し抗生剤などを入れ、とにかく虫という虫を落とし、菌という菌は殺し、状態が上がってくれば本水槽に移してあげれば長期飼育の可能性が出てきます。状態が上がった個体ならば、普通のヤッコ類にもひけをとらぬほどのエサ食い。ホラカン・ポマカンのヤッコすら追い掛け回すくらいの個体も珍しくありません。人にもものすごく慣れます。水槽から出たうな仕草を見せた時は要注意で、悪影響を及ぼす有害な菌や虫が浮遊していることも多いので、是非ブラックバンドを入手したら良い環境で飼育してあげて下さい。


ブラックバンド長期飼育への道

撮影時
PH 8.1
水温 23.8度
比重 1.023

主なケア状況

1.グリーンFゴールド(ニトロフラゾンン)での薬浴

2.エルバージュ入りの純水での薬浴

3.低PH→高PH PH変動

4.高比重→低比重 1.030→1.009

による度重なるトレーニングを繰り返した個体
もうここまでくるとバンデッドの動きではありません。
クイーン・マクロスス・タテキンなどに劣ることなくエサを食べ、尾の蹴りも強くスピードもかなり速くなり、サンゴ水槽に入れてもほとんどサンゴには興味は示さず人工エサをねだるようになります。
あまり自然ぽくはありませんが… 





長き訓練に耐えいざ、サンゴ水槽へ!
    
   

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