「患者はステロイドの事ばかり問題にする」という言葉は、R先生だけでなく他の医師の口からも聞いたことがあります。
ステロイドが良いか悪いかという話しかしない患者に、辟易する気持ちはわからないでもありません。
しかし、ステロイドが中心であるのは、医師側の治療もそうですね。そしてその中心的方法において、患者と医師の間でも、医師間でも、意見の違いがあり、患者を納得させるに足る理論が未だにないのが現状です。だからステロイドの話題が、いつまでも繰り返されるのではないでしょうか。
私のhpもステロイドの話題が占める割合が大きいです。最初は患者の私が何を書くべきか、ずいぶん迷いました。アトピー性皮膚炎全般の概説は書物もたくさん出ていますし、それは医師が書くべきものでしょう。
一般の書物では読めないもの、私が書くべきことは何か考えました。あのhpを書いた時点で、私の中でステロイドに関する問題を重要視する思いは実は少なくなっていたのです。患者達の中でも年々ステロイドに対する関心は薄れていくだろうと思ってました。だからこそ、裁判資料を残そうとしてhpを作った面があります。
今後はステロイドの問題より、アトピーを治す他の諸々の具体的手段の情報の方が、求められていると思ってました。
過去にステロイド治療の失敗があったとしても、その失敗が知れ渡り、それ以降皆が気をつけるようになれば、ステロイドの問題は解消し、過去の話題となっていったでしょう。過去の失敗を踏まえて、改善した治療を医師達が行うようになれば、医師と患者の信頼関係も修復されて行ったはずです。
ところが、患者達のステロイド批判が強まった事に対して、医師たちの代表たる者の答えは、
・自分達に責任はない
・不適切な治療は他科の医師がやった
・患者が医師の言うとおり薬を塗らなかったからだ
・ステロイドには悪い所はない
とあくまで、自分達の失敗を認めない。
さらに、
・ステロイドのリバウンドであっても、悪いのは全て脱ステや民間療法だ
・そもそもステロイド外用剤にリバウンドは存在しない
・患者達がステロイドを嫌うようになったのはマスコミや民間療法が扇動したからだ
・脱ステしたら、まともに社会生活も送れなくなるぞ、回復なんかしないぞ
という、脅迫まがいの嘘までつく。上記8点全て嘘ではありませんか? R先生はどう思いますか?
私がステロイドをやめたのは、20年ステロイド治療をしても治らない事にホトホト嫌気がさしたからであり、脱ステ後、一時社会生活に支障が出るほど悪化したとはいえ、その後回復し、今は何不自由ない社会生活を送っています。
嘘をついてまで責任逃れをするような相手を誰が信用するしょうか。
彼らは口では「患者と医師は信頼関係が大切だ」と言いますが、やっている事は、逆です。
患者の不信を増大させているのは、マスコミでも民間療法でもない。彼ら自身です。
ステロイド恐怖症・ステロイド忌避などという、患者をないがしろにする精神構造の人間でなければ思いつかないような命名をし、ステロイドを使いたくないと言う患者を精神病扱いするような事を、医学専門誌で堂々と発表しています。
またそれに対して他の医師から批判がないことにも失望します。
医師というものもまた、自分と違う立場(患者)の者への理解が難しいようです。普通の良心的な人間と思える医師でも、患者なら誰もが酷いと感じるような事に、鈍感である場合があります。
ステロイドの問題は、10年前には既に指摘されているのに、未だに同じ議論が繰り返されており、解決しません。医学的には既に古い問題になっているのに、純粋な医学以外の軋轢のために解決する事ができずにいるのではないでしょうか。故に、いまだに多くのアトピー関係のサイトで中心的に取上げられる事になるのだと思います。
私は、純粋に医学的に、ステロイドはどのような作用をするものなのか知りたいと思います。
しかし、皮膚科学会では、ステロイドに対する疑問に大して、純粋に医学的・薬理学的観点から答えず、民間療法がどうとか、痒いのが苦痛だというのが最大の訴えであるアトピー性皮膚炎という病気に対して、実は痒くないのに掻くからなる病気だという珍説までひねり出し、ステロイドの作用の問題から故意に論点を外すような事ばかりなされているように見えます。