その1
1906~2000年

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1906

ピルケ氏、ギリシャ語のallos(異なる)とergon(反応)からアレルギーという言葉をつくる。

1911

花粉症患者に減感作療法行われ、有効性が報告される。

1921

プラウスニッツ氏とキューストナー氏、アレルギーを起こす物質が血液中にある事を示す実験を行う。(P-K反応

1923

コカ氏とクック氏、ギリシャ語のa topia(奇妙な、変則的な)からatopy(アトピー)命名。

1933

サルツバーガー氏ら、Atopic Dermatitis(アトピー性皮膚炎)の診断名確立。

1936

ケンダル氏、ライヒスタイン氏の研究でコルチゾン(副腎皮質ホルモン)がウシの副腎皮質から抽出される。

1946

コルチゾンの部分合成に成功。

1948

ヘンチ氏、コルチゾンを寝たきりのリウマチ患者に注射したところ、患者が翌日踊れるようになったと、ニューヨークタイムズの一面を飾る。

1950

ヘンチ、ケンダル、ライヒスタイン各氏、ノーベル賞授与される。

1951

R.B.ウッドワード氏、コルチゾン全合成に成功。

1952

サルツバーガー氏、アトピー性皮膚炎に酢酸ヒドロコルチゾン軟膏を使用。

1953

日本でもステロイド外用剤(酢酸ヒドロコルチゾン)の使用が認可される。
以後40年間に約30種類のステロイド外用剤が認可され、使用されている。

1955

プレドニゾロン合成。

1961

ライカ氏、アトピー性皮膚炎の診断基準を発表。

1966

石坂氏ら、gE(抗体)発見。

1979

プロピオン酸クロベタゾール(デルモベート)発売。(現在あるステロイド外用剤の中で、最も強い。)

1983

江崎ひろこさん、ステロイド被害で裁判起こす。

1986

Th1Th2細胞発見される。

1987

欧州で成人重症型のアトピー性皮膚炎にシクロスポリンA(免疫抑制剤)内服行われ有効性示される。

1988

江崎ひろこさん、裁判で和解。裁判の過程を描いた「顔つぶれても輝いて」(一光社)出版。

1989 CooksonとHopkin、アトピー遺伝子が第11番染色体長腕(11q13)に存在するを示す。

1992

川崎市のアトピー性皮膚炎患者、ステロイド被害で裁判起こす。

1992/4

広がるステロイド被害。アトピー性皮膚炎の治療で外用ステロイド剤を長期に使い副作用。

毎日新聞

1993/2/15

ステロイド使用、慎重に アトピー問題で市民フォーラム。

朝日新聞 【大阪】

1993/10/19

京都のアトピーの姉妹が副作用が指摘されているステロイド剤を使ったため症状が悪化したとして、京都第二赤十字病院へ損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。 

朝日新聞【大阪】

1993/11/22

ステロイドは副作用があるが、突然の使用停止はかえって危険。リバウンドの被害が目立つ。

朝日新聞【大阪】

1994

日本皮膚科学会、アトピー皮膚炎診断基準発表

日本皮膚科学会誌104;1210, 1994

1996

平塚氏ら、ステロイド外用剤で、IgE抗体産生が増強されることを報告。

1996/8

教科書的に表皮にはないとされる肥満細胞が,アトピー性皮膚炎患者の表皮に存在することを九大皮膚科講師の今山修平氏らが突き止めた。この発見は,アトピー性皮膚炎も肥満細胞による即時型アレルギーが病態にかかわる証拠と考えられ,注目される。

日経メディカル・1996年8月号・医学界トピックス

1996/9/2

テレビが紹介した土佐清水病院の治療法が爆発的人気を博した。しかし患者からは苦情、医療関係者からは疑問の声も出始めた。

AERA

1996/12/20

大阪府羽曳野病院の遠藤薫医師が患者766人に民間療法アンケートを行い、日本アレルギー学会で発表。良くなったとの回答が多かったのは、海水浴71.6%、温泉に行く62.4%、食事療法58.0%。悪くなったとの回答が多かったのは馬油29.6%、スクワラン22.2%等。

SCiaS

1997/2/10

ホルムアルデヒトとアレルギーの関連を、名古屋大学医療技術短大学部の鳥居新平教授が解明。ホルムアルデヒドは新築家屋の接着剤・シーツや衣服の強化剤など多方面で使われている。

読売新聞

1997/2/14

アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの治療薬として医療機関で使用されているテルフェナジン錠(商品名トリルダン)の服用による不整脈の副作用が、国内で17件報告された。

読売新聞

1997/5/20

喘息抑制剤フェノテロールの過剰投与が、心停止など重い副作用を引き起こす危険性があるとして厚生省は緊急安全性情報を出した。

読売新聞

1997/10/1

仙台市のエステ業者、医師免許なしでアトピー患者の治療、投薬を行っていたとして、医師法違反(無免許医業)容疑で逮捕される。投薬した薬に、ステロイド混入の疑い。

毎日新聞・宮城地方版

1997/10/4
1997/11/1
1997/12/6

「”ステロイド神話” 見直そう」(患者)
「ステロイドは使い方次第」(医師)
「ステロイドは本当に必要か」(患者)

読売新聞・投書欄

1998/2/1

東京大・奥平博一講師、遅発型アレルギーを引き起こすIL5を抑える新薬MO・01開発中。人間への臨床試験はまだ。

朝日新聞

1997/10/15

アトピー性皮膚炎患者に数十万円もの健康商品や浄水機を売りつける悪質商法が横行。各地の消費者生活センターへの相談はここ数年急増。
今月「アトピー患者支援センター」が発足。郵便・FAXで相談に乗る。(〒804北九州市戸畑区千防2-18-18・FAX093-881-6776・相談無料)

読売新聞

1997/12/11

Washington大学小児科のTalal Chatila氏らのグループは、

IL4受容体αサブユニットの変異がアレルギー性疾患の主要な遺伝的原因と報告。この変異を持つ者は持たない者と比べて発症率が約10倍高くなる。

New England Journal of Medicine誌97年12月11日号
日経バイオテク・オンライン

 

ディーゼル排気微粒子DEP)がアレルギーを悪化させる事が、人間で初めて実験で証明された。

読売新聞

1998/5/1

千葉市の主婦(31)、約3年間通院したが、使用方法や副作用の説明なしに強いステロイド剤を処方され、アトピー性皮膚炎の症状が悪化したとして、損害賠償を求める訴えを起こした。

毎日新聞社・千葉地方版

1998/5/29

生後四カ月アトピーの長男殺害、母親(27)に懲役三年(求刑三年)、執行猶予三年の判決。心身耗弱認める。
長男は昨年十月に生まれ同年十二月ごろアトピー性皮膚炎が出たため、通院。母乳で育てていたため被告自身が厳しい食事制限を受けたが、長男は回復せず、長男を苦しみから解放してやろうと三月十二日、首を絞め殺害した。

埼玉新聞本紙
※参考
埼玉新聞本誌・特集ページアトピーの長男殺害事件の周辺を歩く」

1998/6/6

 

1998/5/31

FK506(免疫抑制剤)、藤沢薬品工業が開発、外用剤をアトピー性皮膚炎患者に複数の大学で治験、厚生省に認可申請中。

週間現代

開発の中心、自治医科大教授中川秀巳。

サンデー毎日

1998/7/29

大坂で争われていたステロイド裁判、一審、患者側の敗訴。その後、上告。後に和解。

1998/7/30

京都で争われていたステロイド裁判、和解。

1998/8

亜鉛華軟膏の主成分である酸化亜鉛に,黄色ブドウ球菌の付着と増殖を防ぐ効果があり,イソジン液による洗浄よりも効果的なことがわかった。

日経メディカル1998年8月号・医学界トピックス

1998/9/3

1994年3月、アトピー性皮膚炎の長男(当時4歳)に無認可で販売された乳液を塗ったところ、メトヘモグロビン血症を起こし死亡したとして、損害賠償を求めていた裁判は、3日までに業者が両親に1300万円を支払うことで和解。

1998/11/6

緊急案全情報出されたぜんそくの薬(フェノテロール製剤)、販売量大幅ダウン死者も大幅ダウン

読売新聞

1998/11/28

未承認の成分が含まれているため、回収措置が取られたドイツ製化粧品が、個人輸入などで流入している可能性があるして、厚生省が注意を呼びかけた。
副腎皮質ホルモンのアムシノニドなど、配合が認められていない3成分が一部の製品から検出された。

読売新聞

1999/03/11

ステロイド慎重使用を厚生省研究班、初めてアトピー治療で指針をまとめた。原因の除去、皮膚ケアを前面に打ち出している。

朝日新聞【大阪】

1999/06/30

アトピー性皮膚炎の女性が、国立大阪病院で治療をされ症状が悪化したとして、国を相手に損害賠償を求めた訴訟が和解した。ステロイド剤免疫抑制剤の内服薬を投与した治療について国が不適切だったことを認め、女性に300万円を賠償する内容。

1983年、同病院の内科で受診し、アトピー性皮膚炎と診断された。ステロイド剤の内服薬を4年間服用したが、87年末ごろ症状が再発。免疫抑制剤の投与に切り替えたところ、皮膚炎が悪化し、かゆみで夜も眠れなくなった。その後、数年間は顔がバリバリになり、月経障害や脱毛に苦しんだ。

毎日新聞

1999/06/28

アトピー性皮膚炎の治療で使われるステロイド外用剤の使い方をめぐって患者団体(アトピー・ステロイド情報センター)が厚生省に「ステロイドの適正使用ガイドラインの作成」を要請、交渉を続けている。独自に行った1558人の患者を対象に行ったアンケート調査(06-6364-0275、630円で販売)をもとに「副作用の出ない長期使用の目安などが必要」と訴える。

また、食物アレルギーに悩む患者(アレルギーの会全国連絡会)らの団体も「食品に含まれる微量成分の全面表示」などの発症防止策を同省に求めている。

毎日新聞

1999/08/14

深刻化するアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の原因と予防法を探るため、科学技術庁は23日に研究班を設置。これまでの調査は主に患者を対象にしていたが、今回は健康な人の皮膚や生活環境の実態を調べて患者の状況と比較する。 調査は今年度からの3年間、約6億円をかけて実施される。研究班には田上八朗・東北大教授(皮膚科学)他、皮膚科医師や化粧品メーカーの研究者、ダニやカビの専門家ら約30人が参加する。

毎日新聞

1999/08/27

米国Connetics社は、8月27日、アトピー性皮膚炎患者555人を対象に行ったインターフェロンγIFNγフェーズIII臨床試験で有用性が確認できなかったため、アトピー性皮膚炎治療薬としての申請を延期することを発表した。

日経バイオテク・オンライン

1999/11/21

 ぜんそくや皮膚炎を含むアトピー性疾患は、症状を抑える遺伝子(IL12受容体β鎖遺伝子)の異常が原因の一つであることが、岐阜大学医学部小児科の近藤直実教授グループの研究で明らかになった。
 アトピー性疾患の原因については、過去に英国の研究チームが抗体の働きを促進する遺伝子異常が原因という報告を出した。しかし、ほかの研究者の追試では否定的な報告が多かった。

朝日新聞

1999/11/24

藤沢薬品工業が、成人(16歳以上)向けのアトピー性皮膚炎用塗り薬「プロトピック軟膏(なんこう)0.1%」を発売。3-4年後には小児用も発売する計画。
藤沢は同薬を国内市場の中核品に育てる考えで、小児用と合わせ5年後に国内だけで100億円の売り上げを目指す。来夏をメドに米国で発売する予定で、その後欧州にも販売を広げる。

2000/07/14 

  食物アレルギーを防ぐため、厚生省は13日食品衛生法を改正し、来年4月以降、加工食品に含まれる卵・牛乳・小麦・そば・えび・ピーナツ・大豆・キウイ・牛肉・チーズ・イクラ・サバ・イカ・豚肉・鶏肉・サケ・モモ・カニ・オレンジ・クルミ・ヤマイモ・リンゴ・マツタケ・アワビの24品目の原材料の表示を義務付ける事を決めた。

読売新聞

2000/08/08 

藤沢薬品工業はこのほど、小児のアトピー性皮膚炎を対象とした大人用としてすでに発売されている塗り薬で、ステロイドとは異なる新しい薬剤の治験(フェーズ3)参加者の公募を開始した。

Nikkei BP Network MedWave トピックス

2日発売された月刊の健康雑誌(アヤハトリ注:日経ヘルス2月号)に、子どものアトピー性皮膚炎治 療薬の治験参加者を募集する広告が掲載された。昨年 6月に臨床試験の募集広告が解禁されて以降、製薬各社は参加者募集広告を新聞、雑誌な どに掲載しているが、子ども向けの薬では珍しい。 

共同通信経済ニュース速報

2000/09/09 

今年度予算の公共事業等予備費(五千億円)の使途として、公明党が署名運動(1464万人)を行い強く求めていたアレルギー対策に四十億円が決まった。アレルギーの研究拠点である全国三カ所の国立病院の機能の充実に使われる。(国立相模原病院、国立大阪南病院、国立名古屋病院)

公明デイリーニュース  

2000/09/11  厚生省はリウマチなどの免疫アレルギー疾患に対する総合的な対策を検討するため、公衆衛生審議会疾病対策部会の下に「免疫アレルギー対策専門委員会」を設置した。

薬事日報社

  藤沢薬品工業は11日、同社のアトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック軟膏」の米国での販売承認を、FDA(米国食品医薬品局)から米国時間8日付で取得したと発表した。これにより、同社の米国子会社「フジサワ・ヘルスケア・インク」は、同剤を2001年の第1四半期に米国で発売する予定。
http://www.so-net.ne.jp/medipro/y-jiho/nikkan/nikkan_s5.html
  1/31 NHKニュース速報
文部科学省が所管する「理化学研究所」が、花粉症やアトピー性皮膚炎を予防するワクチンや薬の開発をめざして、免疫やアレルギーの研究に新たに取り組むことになった。
 
1/31 読売新聞
経産省はポストゲノム研究の柱の一つで、がんやアトピーの治療に役立つ「糖鎖」の機能解析に国
の予算27億円を集中投入する。

1/30 読売新聞
アレルギーの一種、ぜんそくを抑える物質(好酸球の活性化を阻害する物質)を米シカゴ大医学部の明(みょう)茂治研究員と金沢大学医学部の共同研究チームが突き止めた。新たな治療薬の開発につながる成果で、米科学誌「ネイチャー・イミュノロジー」二月号に発表される。

1/27 読売新聞
妊娠中に大量のディーゼル排ガスを吸った母ラットから生まれた子ラットは、アレルギー体質になりやすいことが、東京都立衛生研究所の動物実験でわかった。
同研究所の渡辺伸枝主任研究員らは、母ラットに妊娠七日目から出産までの約二週間、毎日六時間ずつ、通常濃度の三十〜六十倍のディーゼル排ガスを吸わせ、この母親から生まれた子ラット(生後十二週目)が、貝の抗原に反応してアレルギーを起こす抗体(免疫グロブリンE=IgE)の量を調べた。
その結果、排ガスを吸わなかった母親から生まれた子の一・七倍も多かった。ディーゼル排気微粒子(DEP)を除去した排ガスを吸わせた母親の子の抗体の量も、一・五
倍だった。免疫系の細胞の成熟に関係する胸腺(きょうせん)の重さも、排ガスを吸ったグループでは、通常の八割未満と軽くなっていた。

2/1 MedWave
比較的長期間の母乳栄養が乳児の消化管感染やアトピー性湿疹の予防に効果生後12カ月の間、できるだけ長期間に母乳栄養を与えることが、乳児の消化管感染やアトピー性湿疹の予防に効果があることが分かった。こうした効果が、無作為化研究で裏付けられたのは初めてという。http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/mdps/122189
   
   
   
   

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