| ★ 新刊コミック一言コメント ★
2002年02月20日現在 |
百鬼夜行抄 H
今 市子 朝日ソノラマ New!
不思議な力を持った律と、その仲間たちの、不思議で叙情漂う日々を描いた好評シリーズの
最新刊。しかし、今回は笑えない話もあったなぁ……。
「笑う盃」いつもの通りすがりの幽霊かと思いきや、飯嶋家のお祖母ちゃんの関係者とは!
「秋しぐれ」その家の人がまさか全員……とは! 実に怪異譚らしい一編!
「返礼」律の目の患いや、太平楽だとばかり思ってた大学生活にこんな事情があったとは…
「花貝の使者」海のモノたちの花見見物に巻き込まれ……しかし切ないオチじゃ。
「隣人を見るなかれ」飯嶋ファミリー勢ぞろい! そして今明かされる開おじさんの行方……!
とにかく怪異譚としてイチオシなのは「秋しぐれ」。あ、なるほどなるほどと思ったし、
幽霊になって、無限ループな苦しみを味わっている哀しい魂の、その愚かさもよく描けてるし、
救霊とか浄霊ってのはこうでなくっちゃ、てところもいいし。
そして「返礼」、律や司が、こうもしてやられるってのも珍しい。
さて、最後に登場したこの開おじさん、今後シリーズで活躍をするのかしら。頁頭へ
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築地魚河岸三代目 C
鍋島雅治・はしもといさお 小学館 New!
仲卸としてはシロートだけど食いしん坊と一所懸命さでは誰にも負けない三代目の新刊。
今回は,以下の3篇
「魚河岸のハイエナ」(前後編)
「幸せな中食」(前後編)
「故郷の味」(前中後編)
巻末には「魚河岸クッキング」もついてます。
業界モノのマンガって、初めて知ることが多くて面白いですよね。そこが楽しみなわけですが
コンビニやストアで購入し自宅で食べる出来合いのお惣菜や弁当を「中食(なかしょく)」と
いうことを私は「幸せな中食」で知りました。
また、食習慣というのは地域地域で独特なものですが、高級魚だとばかり思っていた鱧が
「ハモのつけ焼き」といって庶民のお惣菜として親しまれている、なんてのも知りませんでした。
でまた、関西の味を、そのまま関東で売っても売れないという切ないオチもなかなかです。頁頭へ
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ギャラリーフェイク (24) 細野不二彦 小学館 New!
世界を股にかける酸いも甘いも知り尽くした画商フジタの活躍を描く人気シリーズ最新刊!
今回は珍しく留置場に入るわ、カッパドキアで死にかけるわと、これまた大忙し。
Art.1『花観る人々』立場も信条も(心情も)異なる人々が、花の下にて一同に会す妙味。
Art.2『20世紀より来た刺客』。ナチスによる美術品略奪ってのはネタの宝庫ですなぁ。
Art.3『エルミタージュの女帝』若き日のフジタを知る、彼の苦手な人物がまた一人登場!
Art.4『鬼平の十手』時代劇の悪役は、名うての十手コレクターにして、子供に甘い親だった…
Art.5『カッパドキア・CUBE』。私まだ映画の「CUBE」見てないのにィ…予断になるじゃんか…
Art.6『湿度』ターナーと等伯、携帯電話、そして姉妹の交情…秀逸な日本人論ともなる一編。
Art.7『美神法廷(ミューズ・コート)』な・なんと!デューラーの真贋を巡ってフジタが逮捕?!
Art.8『千鳥香炉』。歌舞伎・香道…そしてサラvsジャン・ポール・香本!因縁の対決再び!
今回はどれも甲乙つけがたい譚ばかりでしたなぁ。どれも読み応えありました。頁頭へ
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