Tim's filmograpfy

我が銀幕のティム・ロス

  PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001)

last update:04/02/10


● 作品データ ●
原題 PLANET OF THE APES
上映時間 119分
製作 FOX(アメリカ)
   
日本初公開 2001/07/28(日米同時公開)
ジャンル アドベンチャー/SF/サスペンス
 

2001年7月28日・惑星支配

監督 ティム・バートン Tim Burton
製作 リチャード・D・ザナック Richard D. Zanuck
製作総指揮 ラルフ・ウィンター Ralph Winter
原作 ピエール・ブール Pierre Boulle
脚本 ウィリアム・ブロイルズ・Jr William Broyles Jr.
ローレンス・コナー 
Lawrence Konner
マーク・ローゼンタール 
Mark Rosenthal
撮影 フィリップ・ルースロ Philippe Rousselot
特殊メイク リック・ベイカー Rick Baker
音楽 ダニー・エルフマン Danny Elfman
SFX ILM ILM

 

● 出演者リスト ●
宇宙飛行士レオ マーク・ウォールバーグ Mark Wahlberg
セード将軍 ティム・ロス Tim Roth
アリ ヘレナ・ボナム=カーター Helena Bonham Carter
アター マイケル・クラーク・ダンカン Michael Clarke Duncan
ディナ エステラ・ウォーレン Estella Warren
リンボー ポール・ジアマッティ Paul Giamatti
クラル ケリー=ヒロユキ・タガワ Cary-Hiroyuki Tagawa
サンダー デヴィッド・ワーナー David Warner
ノヴァ リサ・マリー Lisa Marie
ティヴァル エリック・エヴァリ Eric Avari
バーン ルーク・エバール Luke Eberl
ガナー エヴァン・デクスター・パーク Evan Dexter Parke
ネイド グレン・シャディックス Glenn Shadix
カルービ クリス・クリストファーソン Kris Kristofferson
ザイウス チャールトン・ヘストン Charlton Heston

とにかく出演陣がスゴイ。

ハリウッドの異能・バートン監督を慕って、ティム・ロスを筆頭にヘレナ・ボナム=カーター、
マイケル・クラーク・ダンカン、ポール・ジァマッティなど演技派で鳴るそうそうたる役者たちが
顔を揃えてしまいました!(とはいえその折角の顔も特殊メイクで覆われてしまったのだけど)

さらには元祖「猿の惑星」の主人公チャールトン・ヘストンまで担ぎ出す……いやはや
T・バートンは大したものです。

で、彼らに混じって、相変わらずバートン監督の愛するリサ・マリーが混じっているのは
ご愛嬌というものでしょうか。

全米で初登場1位。しかも公開初期においては興行収益の記録を作りました。
● この作品におけるティム ●
監督がティム・バートンというだけで、脚本を読まずに出演を快諾してしまったというティム、
その彼に割り振られたのは、なんと猿。それも人間絶滅主義の凶悪なチンパンジー将軍。
しかし、悪役・敵役ならお手の物のティム。猿芝居特別講習も受け、猿の動きを身に付け
「この演技でアカデミー賞を狙うよ」などというほどに役に打ち込んだ模様。

その演技を、熱演という人もあれば、浮いているという人もいます。
私は、流石だ、と思いました。歩き方から、所作から……なんたって首のかしげ方まで
猿そのものだったんですから。これでラジー賞だったら承知しないぞ>バートン!

でもって、これが実に凶悪! これまで数々の悪役をこなしてきたティムですが、
ひょっとして今回のチンパン将軍が一番、スゴいかも……(汗)
彼ほどの役者がなんでこんな役を……と複雑な気持ちにもなりますが、実際、その演技は
いつも以上にスゴイし、なにより本人が楽しんでやっているらしいので、そうなると
ファンとしては黙るより仕方がございません。
でもねえ、彼の演技がどんなに凄くても、話しがただの娯楽作なのがねぇ(それもB級)。

それにしても、彼がまさか特殊メイクをするような役をするとは思いもしませんでした。
ティムのフィルモグラフィでは、ホラーやSFなどの超自然的物語が少ないんですが、
それをこの一作で一挙に取り返したような感じ(苦笑)。

でも、この作品では色々他にも驚かされることがあって…
『海の上のピアニスト』や、自監督作品『素肌の涙』でも来日しなかった彼が、
この作品の公開直前、バートン監督一行と揃って来日・帝国ホテルで記者会見したり
したんですから! なんと、今回が二度目の来日でした……。
● 出演こぼれ話 ●
 選択 「猿の惑星」の猿役と同時に、あの「ハリー・ポッター」の憎まれ役スナイプ教授へのオファーが舞い込んできました。当時「猿か?!魔法使いか?!ティム・ロスどっちを選ぶ?!」と大変な注目を浴びました。なんといっても、どっちも大作ですから…。
結果は、監督がティム・バートンだから猿を選んだわけですが、後になって、
「監督がバートンじゃなかったら、スナイプを選んでいた」と
ティムは語ったとか。
実をいえば、私個人的にスナイプは好きでないので、ティムがやらなくてよかったと思ってる口なのですが(「ハリ・ポタ」のキャラではイメージしてる人が別におるので)こういうの聞くと、「あ、やっぱり…」と思ってしまいます。
● たばこ ティムのタバコ好きは有名ですが、猿のメイクは燃えやすく、一度そうなったら顔の保障はできないということで、撮影中はタバコはご法度だったとのこと。しかし、ティムは、同じくタバコ好きのヘレナと現場でこそっと喫っていたのだそうです。猿の姿でタバコを喫うのはお互い非常に奇妙な感じがしたそう。
イスラム風の水タバコだったら、問題なかったんじゃ?
● メイク その猿メイク、大変だったようです。
まずメイクにかかる時間。人(猿)によりけり、でもあったようですが、5〜6時間。人間の役者が朝7時か8時ごろにやってくるのに対し、猿軍団は夜中の3時にスタジオ入り。
(ティム本人によれば5〜6時間とのことですが、Cut誌2001.7月号によれば
 ヘレナ・ボナム・カーター=6時間。マイケル・クラーク・ダンカン=3時間半。
 ティムは2時間半となってます)猿メイクには前作同様リック・ベイカーが辣腕を振るってますが、ティムのメイクを担当したのは、リックの元で働く優秀な日本人でした。Wa風〜!

で、このメイクをしている間が一苦労。
ヘレナは食事をストローで吸ってたというし、ティムは散らかさずに食べるには、口の位置確認用の鏡が必要だと言い、こんな体験は一生忘れることはないだろうといってるそうです「かみたいときに鼻もかめないんだぜ!
● 衣装 時間のかかるメイクも大変でしたが、それにもまして辛かったのは衣装の重さだったとのこと。このまま続けていたら重みで背骨を痛めるかと思ったそうです。
なお、ティムは衣装のあの鎧がお気に召した模様で、スタッフに出来ればくれないかと頼んでいるんだそうです。今の所、お許しがでたのはメイクで使った歯だけだそうですが…。
確かに、あのバートン・テイストな鎧、かっこよかったですものねえ。貰えるといいですね。
● 一触即発? セードの父親役チャールトン・ヘストンは、全米ライフル協会の大物、
一方ティムは、最近、銃反対運動に参加するなど、銃について批判的。
この二人が出会ったらどうなるか…と周囲は気を揉んだようですが、特に何も起こらなかったとのこと。というよりも、ティムは個人の思想信条を現場に持ち込むことなく、仕事に専念しようと割り切ったんだとか。オトナね、ティム。
にしても、こんな二人が父子に扮し、しかも銃反対論者のティムに
あんなシーンが用意されてて……なんてまぁ、おかしなめぐり合わせなんでしょう。

ちなみに、柄の悪いダウンタウン育ちで銃に抵抗ないという主役のマークは、早々にヘストンに対し表敬訪問したんだとか。
● 来日

上でもすでに書きましたが、この作品でティムは来日しました。
でもってバートン監督らと揃って、帝国ホテルで記者会見……バートン監督の新作ともあって
民放の朝の番組でも放送され、たまたま私見ましたが、非常に和気あいあいとした様子の
会見でした(2001/7/17)。

帝国ホテルの記者会見場に現れた猿の軍団ご一行さま。
左から、
ティム・バートンティムエステラ・ウォーレン、
そんでもってただ一人メークでご苦労さまな、日系の
ケリー・ヒロユキ・タガワ
(一人だけ逆の方向を向いているところが実に
ティムらしい。いいシャシンだ・笑)

しかも、この会見、当作にとって初の大々的公式会見とのことで、全世界からおよそ500人もの報道陣が押し寄せたそうです。(それを捌くんだったら、やっぱ帝国ホテルが妥当ってことかね)

20日に催された試写会には姿を見せなかった模様ですが、バートン監督に従って都内の焼肉屋に現れ、監督の「彼らは猿なんだ」という言葉に、猿のフリをしてみせるほどのご愛嬌ぶりを発揮していたとのこと。

で、上述したとおり、これは’91年の初来日に次ぐ、
ティム二度目の来日でした。
奥さん同伴しなかったんですね、
ティムってば。

● 続編? ヒットに気を良くした製作会社側は、早くも続編を目論んでいる……
というのが専らの噂です。ですが、ヘレナ・ボトム・カーターはメイクなど撮影時のしんどさにコリゴリなのか次回作出演を打診されてもOKしないなんてインタヴューで答えていますし、更にはバートン監督自身、2を作るとしても監督はしない、とコメントしている始末……。(といっても、これは2001年公開直後の話しですから、今後どうなるか分りませんがね)

さて、もし2を作るのなら、やはり、どうしてあのラストに至ったかというくだりが描かれることになるんでしょうか? つまりレオが去った猿の惑星で何かがあって、あのキャラがあたかもエイブラハム・リンカーンのごとく祭り上げられるようになったという、そのくだりが……
となると、それはティムが出てこないと話になりませんが、さてティム自身は続編についてどう考えているんでしょうか? やっぱ監督がバートンじゃなきゃやんないかな。

● 後日談 蛇足めいた話で、しかもティムのことじゃないんですが、
この作品がキッカケで、ヘレナ・ボナム・カーターとティム・バートンがくっつきました。ヘレナの略奪愛らしいんですなぁ、彼女にはエマ・トンプソンからケネス・ブラナーを奪うなど《前科》があるんですが、まさかバートンとは思いもよらなかった。
とにかくバートン監督は長らく続いていたリサ・マリーと別れてしまったというわけ。これでもって彼の作風は今後変わるのじゃなかろうかと、もっぱらの噂です。で、いうまでもないことですが、これは『猿』公開直後の話で、二人が現在も続いてるか、定かではありません。
● 受賞歴 ●
ラジー賞
2002年 第22回
ワーストリメイク・続編賞 受賞

この他、この部門でも《栄冠》に輝きました…

・ワースト助演男優賞 チャールトン・ヘストン 
(「キャッツ&ドッグス」)
  「PLANET OF THE APES 猿の惑星」、「フォルテ」に対しても

・ワースト助演女優賞 エステラ・ウォーレン 
(「ドリヴン」)
  「PLANET OF THE APES 猿の惑星」に対しても
MTVムービー・アワード
2002年 第11回
悪役賞 ノミネート
エンパイア・アワード
2002年
最優秀英国人男優 ノミネート
サターン賞
2002年 第28回
最優秀助演男優賞 ノミネート
いやぁ…いやな予感はしてたんですがねぇ……(苦)
とっちゃいましたねぇ、ラジー賞……

まぁ、無理もないって感じなんですけど、せめてもの救いはティム個人が受賞した訳じゃないってことか。ワースト助演男優・女優も『猿』がらみ。ま、こういう所は致し方ないかなぁ(でも『猿』やら『パール・ハーバー』やら『グリッター』やらが槍玉に上がって、なんで『ハンニバル』がノミネートせんのだ?納得いかんなぁ)

でも、作品はともかく、ティムの演技はそれなりに評価されているみたい。
なのに悉くノミネートどまり……なんだか悔しいですねぇ。因みにMTVアワードの悪役賞は「トレーニング・デイ」のデンゼル、エンパイアアワードの方は「ムーラン・ルージュ」のユアンです。なんとも間が悪かったというか…悔やまれます。



さあてお立会い
↑この
いい男が


こうなっちゃたのよ……

     

ヘレナ・ボナム・カーターも珍種のサルに。これでメイク6時間か…

マイケル・クラーク・ダンカンにはアサヒのチューハイ「ゴリッチュ」進呈


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