Bad Seed

 1970年代の末に2人の娼婦を殺害し“Mack the Knife”と呼ばれたウィリアム・マクアダム。刑務所での服役を終え更正した彼はマイケル・トンプソンと名を変え、犯罪心理学の博士号を取るためトニーの講義を受けることになる。
 またトニーの生徒の一人であるピーター・ガントという学生は非常に優秀だが経済的な問題を抱えていて、トニーはそんな彼の生活をとても気にかけていた。
 いずれは子供が欲しいと思っているキャロルは自分の年齢に焦りを感じはじめるが、まずは子供の父親となってくれる男性を見つけなくてはならない。
 そんなトニーとキャロルにとって事件の捜査は親と子の存在の意味を考えさせられる非常につらいものとなる……。

 ジョンソンという若い夫婦が自宅の寝室で惨殺される。夫は性器を切り取られ、妻ルシーンは生きたまま腹を切り裂かれていた。部屋の様子からして、二人には子供が産まれる予定だったらしい。血で塗られた壁を画像解析すると、そこには“WHO AM I?”というメッセージが書かれていた。
 他の家ではサラ・メイナードという女性が殺される。切り取られた子宮がバスタブの中で見つかり、寝室の壁には“CH. XIV”(第14章)と書かれていた。サラの夫スティーブはジョンソン夫妻の隣人アンドリューズと同じ食肉解体工場で働いているが険悪な仲だった。しかしかつてアンドリューズがパブで暴力沙汰を起こしたときスティーブが彼のアリバイ作りを手伝ったことがあり、以前は友達だったようだ。そしてアンドリューズのパソコンからはスティーブの双子の娘の写真が見つかる。二人は警察署に呼ばれるがスティーブにはアリバイがあり、二人は事件とは無関係とされる。

 検死の結果、サラの子宮には精液が残っていたことがわかる。使われた凶器はカーブのついた15センチほどの刃のナイフと判明。それはかつてマクアダムが娼婦を殺した時に使ったルーフィング・ナイフと同様のものだった。凶悪犯罪者について書かれた本を調べると、第13章にマクアダムに関する記事が書かれていた。ひょっとしたら今回の事件はマクアダムによる新たなる第14章ではないか?という疑念がトニーに生じる。しかしケヴィンとポーラによる監視は失敗、マクアダムのパソコンの暗号化されたファイルを解読するも、そこにあった“第14章”には彼による写真などの作品が収録されているだけだった。

 切断されビニール袋に入れられた女性の死体が運河で発見される。死後2〜3週間経っており、凶器として使われたのはやはりルーフィング・ナイフだった。トニーはその女性が一連の事件の最初の犠牲者だと考える。
 死体の指にはめられていた大きな指輪に見覚えがあったキャロルはその記憶を呼び起こすためトニーに協力を求める。そして思い出したのは、キャロルが妊娠検査のために訪れた婦人科クリニックで見かけた女性だった。彼女はアーニャ・スミスという名の娼婦で、クリニックへは中絶のために訪れていた。犯人は彼女と知り合いで、彼女が子供を中絶しようとしているのを知ったことが犯行の引き金になったのでは?

 マクアダムを尋問しても彼はキャロルとの心理ゲームを楽しむばかりで埒が明かずじまい。そんな中、トニーは授業にやって来ないピーターを心配して彼の部屋を訪れる。そこでトニーは無惨に殺されたピーターを発見する。壁には血で“WANKER”と書かれていた。マクアダムが大学でピーターを“WANKER”と言い捨てたのを聞いていたトニーは、そうであるはずがないと頭ではわかりつつも、これもマクアダムの犯行に違いないと思い込み理性を失いかけてしまう。


++みどころ++

「炎の英雄シャープ」シリーズのハーパー軍曹でおなじみ、ダラグ・オマーリーさんがマクアダム役でゲスト出演♪ 若い頃の写真がチラリと出てきますがとても恐いです(笑) マクアダムのキャラクターも気配りハーパーとは大違いで、そのギャップが楽しめます。
 せっかくなのでヒル先生とハーパー(こっちの名前の方がしっくりくるんで。笑)のツーショットシーンを載せちゃいます♪

「シャープ」ではみなさん背が高かったのでそれほど目立ちませんでしたが、こうやってみるとハーパーってかなり大柄な方なんですね〜。
 でもこの人の隣にはやっぱりショーン・ビーンが似合うなぁ(笑)

 そんなハーパー、刑務所で20年間心理学の勉強を続け、かつて凶悪犯罪者だった自分の経験を生かして犯罪心理学者として警察のアドバイザーになることを目指してます。他にもワイドショーでコメンテーターをやったり、自分の半生を描いたドキュメンタリー番組に出演したりとマスコミからもひっぱりだこ。
 また取調室でのキャロルとの心理的駆け引きも見ものです。キャロルがハーパーに心の中をずばりと言い当てられてギャフンとなる場面も…。

"The glamourous DCI, what are you doing here in the middle of the night?
You got no family... you scare man off, don't you?
No kids, no life, no future, just work.
Well, I tell you something. People will remember me, but who's going to remember your way...?"

Glamourous DCI”がミスチャンでどういうふうに訳されるかがなにげに楽しみです。
私だったら
“べっぴん警部さん”かな(笑)

ハーパーとキャロルの対決!

 尋問第2ラウンドではキャロルが猛反撃を開始。でも裏で糸を引いているのはヒル先生なわけで、そこに突っ込みを入れるハーパー。それでもキャロルは負けず、ハーパーの母親の話で揺さぶりをかけます。

“What did she do when you wet your bed?”
このセリフはハーパーに対して強烈なボディブローになったようですよ。

 こんなシーンも。→

 ハーパーを監視するためポーラはショッピングモールへ。しかしハーパーはもちろんそれに気付いてます。

 アイスクリーム片手にポーラを見る目つきが不気味だ(笑)

 この後、ポーラとの無線が途切れて見事に尾行に失敗しちゃったケヴィン……。
 婦人科クリニックでのことを思い出したキャロルがアーニャの身元確認のためクリニックへ行くのに「一緒に行く」というヒル先生、でも弱みを見せてしまった(妊娠検査のことを誰にも言いたくなかったのに知られてしまった)キャロルは「来なくていい」と言いますが、やっぱり心配なヒル先生はこう言ってついて行きます。

“Who will you wanna go? with Kevin?
(じゃあ誰と行くんだ? ケヴィンか?)

 この時のヒル先生の言い方が“with Kevin?”をすごく強調してて、やっぱりケヴィンってこういう扱いなんだなぁと苦笑してしまいました。


++ヒル先生に注目++

 頼れる姉さんケイト(笑)のおかげで大学での地位が上がり、身だしなみも以前と比べてキリリと素敵におなりです。

濃いブルーのシャツに同じ色のネクタイでキリッと♪
そういえばエンライト本部長がよくこんな色のシャツを着てました。ネクタイを赤系ではなくあえて同系色でまとめるのはエコモダ副社長マリオ・カルデロン風(爆!)

こちらはスカイブルーのシャツでさわやかに。瞳の色とマッチしてとっても素敵。ロブソンには基本的にこの色が一番似合うような気がします。
目が眠そうなのは寝起きだからです(笑)

これはどう見てもクリーガンだよね(笑)

うしろにある桟橋の橋げたにも注目。これってエランドンのあの桟橋にそっくりではないですか〜!
水に飛び込む姿とその後スーザンに叱られる姿が思わず目に浮かんでしまいました。

 それと今回は自転車に乗るヒル先生の姿も拝めますよ♪
 また夢の中に出てきた赤ん坊に触れるヒル先生の笑顔の素敵なこと! 実生活では息子のいる彼ですから、きっとあれはロブソンの素の笑顔なんだろうな〜♪


++気になること++

*その1*
スティーブ・メイナードの双子の娘、ローラとエミリー。
この二人は本当の双子が演じているのかと思いきや、実は一人二役なんです。

←ということはこのシーンなんかは当然合成ってことになるんだけど、全然そう見えないところがすごすぎます! テリィの映像技術はハリウッドを超えたってことか!?(おおげさ)

*その2*
マクアダムが実の父親ではないと知った時の犯人がどういう行動を取るか予測していたにもかかわらず、それを警察に話さなかったヒル先生。その結果マクアダムは殺されてしまうんだけど、これってやっぱりヒル先生が確信犯でやったこと?? だとしたらヒル先生の中にも残酷な一面があったってことなんでしょうか。それとも、警察に話したところで犯人を止めることはできないとわかっていたからなのか? うむむ…

*その3*
最後の爆発はキャロルのせいでは?(笑)


++感想++

久々にグロいです。
なんせお腹を切り裂かれちゃってますからねぇぇ〜。メイナードとアンドリューズ(←こいつが一番何喋ってるのかわからない)も工場で内臓切りまくってるし。それでも「第一容疑者6」でいきなり出てきた解剖シーンよりはマシかも。

 第1話では警察署に入り浸りでほとんど刑事と化していたヒル先生だったけど、今回は大学の先生として働いているところがしっかり描かれていて嬉しかったです。
 そのヒル先生が今回学生たちに講釈してるのが“内なる悪”=“EVIL”についてなんですねぇー。「誰もが心に悪を抱えているが、人はそれを理性でコントロールすることができる。人生は自分で選べるんだ」と学生に語ります。最後の犯人とのシーンでも同じようなセリフがあり、まさに
Touching Evilなヒル先生なのです!
 やっぱりクリーガンにもヒル先生が必要なのかな(笑)


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