Wire in the Blood 4 Torment(邦題:ボイス) → Photo Gallery

売春婦がモーテルの部屋で相次いで殺される。被害者はいずれも手足をベッドに縛られ、カミソリの刃のようなもので全身を切り付けられて失血死していた。犯人は被害者が命乞いをし時間をかけてゆっくり死んでいく様子を見ていたらしい。 この手口はすでに収監されている統合失調症のデレク・タイラーがかつて行ったものとまったく同じだった。しかし性的な殺人事件において犯人はそれぞれ独自の特徴を持ち、まったく同一の手口や模倣犯はあり得ないことをトニーは知っていた。アレックスとともに捜査を担当している風紀課のジャン・シールズ警部補は売春婦の多い地域の住人や麻薬の売人などを署に集めて徹底的に取調べをするが、トニーはタイラーの心の内にこそ事件解決のヒントが隠されていると主張する。しかしタイラーは逮捕以来一度も口をきかず沈黙を続けていた。はたしてトニーは彼から情報を得ることができるのか?
被害者がみな自分と同じ20代の金髪女性だったことからポーラはアレックスにおとり捜査を申し出る。売春婦のふりをして路上に立つ姿をケビンたちが見守るが、なかなか犯人らしき人物は現れない。じっくり待ち、ようやくトニーから聞かされていた犯人像と一致する男と接触することができたポーラ。しかし男は彼女の背中に隠してあった追跡装置のワイヤーを切り、ポーラを殴って連れ去ってしまった。マイクの音が途切れたことで不安がつのったケビンたちは町を探すがすでに遅く、ポーラと男の姿はどこにも見当たらなかった…。
トニーは病院のスタッフからデレク・タイラーが以前ラジオの音がうるさいと言って暴れ出したことがあったと聞く。タイラーが頭の中で“声”が聞こえること、それを聞くために沈黙を続けていること、そしてその“声”は彼の妄想ではなく実在していたことを知る。タイラーは洗脳されて殺人を行ない、あらたな事件もその“声”に操られた者によるものによるものだとトニーは気付く。 実行犯はおそらく被害者たちの身近な人物で、自分は“声”に守られて絶対に捕まることがないと信じているため警察官の前でも落ち着いた態度を取っているはずだとトニーは言う。それを聞いたケビンは取調べの際ほかの男たちと違って妙に落ち着いていた人物がいたことを思い出す。目の前でポーラをさらわれた責任と焦りから、ケビンは犯人を操っている“声”の正体をタイラーが知っているのであればそれを聞き出せとトニーに迫る。
警察はケビンが指摘したカール・アダムズという青年の家を捜索。しかしすでに引き払った後でポーラの姿もない。トニーはアダムズを追うのは無意味だと言い、情報を受けてアダムズの転居先へ向かったアレックスたちはそこで死んでいるアダムズを発見する。さらに犯人に近付く唯一の鍵だったデレク・タイラーまでもが死んだという知らせが入る。
警察の先回りをしていることから“声”は警察内部かごく近くにいる人物ではないかと思われた。ポーラの行方もいまだ不明。捜査は行き詰まりをみせ、プロファイルを信用していなかったジャンはトニーに意見を求める。
* * *
++みどころ++
ヴァル・マクダーミドによる原作「殺しの仮面(The Torment of Others)」を元にしたエピソードです。ほぼ原作通りの展開と結末なので、原作をお読みになった方はストーリー及び犯人とその動機がはじめからわかってしまってるでしょう。しかし沈黙を続けているデレク・タイラーの気持ちも本では文章で描かれているので彼の沈黙の理由が読み手に伝わってくるのですが、映像化した作品ではそうはいきません。なんせ喋らないわけですから。それをどう視聴者に伝えるかということで描かれたのがヒル先生とタイラーの面会シーン。ちょっと長ったらしく感じるかもしれませんが、ヒル先生があの手この手を使ってタイラーの心の中に入り込んでいく様子がじっくり描かれています。
今回は風紀課との合同捜査なのでいつもと違う顔ぶれも。

ジャン・シールズは原作とちょっとイメージ違ったかな〜。個人的には「ゾディアック2」のエヴァ・トラメルみたいなかっこいい感じを想像してたので。^^;
さて、またしても原作との比較になってしまいますが、ポーラが自らおとり捜査に名乗りをあげるところは同じです。でも原作では前作でキャロル自身がおとり捜査で大変な目に遭ってしまい、今回はポーラを自分が経験したのと同じ危険にさらすことになるとわかっているために悩む姿が描かれています。 ではアレックスは?というと、おとり捜査は夜に行われるので子持ちのアレックスは帰ってしまって現場にいません。そのかわり、ポーラとずっと一緒にやってきたケヴィンが頑張っています。「あの時自分が気付いていれば」という責任感と、よき同僚であり時にはライバルでもあるポーラの身を案じて必死になっています。
「タイラーは何も話さない」と言うヒル先生に "The voice is real person. Tylor knows who they are. Tylor can tell us who they are. Don't cure him, don't help him. Just make him talk!" と言い放つシーンが印象的でした。 ヒル先生に食って掛かるなんて、よほどポーラのことが心配だったのでしょうね〜。

無事で良かった〜〜 (T▽T)
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