Wire in the Blood 4 Hole in the Heart(邦題:セブン) → Photo Gallery

トニーはビルの屋上で自殺願望のある青年カートの命を救う。彼のことを気にかけ毎週カウンセリングに来ることをすすめるが、徐々に回復の兆しを見せていたカートはある日約束の時間になってもトニーの元に現れず、連絡が途絶えてしまった。心配したトニーがカートの部屋を訪れると、彼は持ち物をすべて友人に譲って部屋を引き払ったという。街を探してようやく見つけだしたカートは「聖書に救われた」と話し、ホームレスに食事を配るボランティアをしていた。いきいきとした姿を見せるカートだったが、トニーは一抹の不安を感じずにはいられなかった。
火災現場で発見されたふたつの焼死体。一人はベッドに手錠でつながれてガソリンをかけられ、もう一人は横でベッドを眺めるかのように椅子に座ったまま死んでいた。焼け残ったブリーフケースの中の書類から、ベッドの男は実業家のカーンという人物で、椅子に座っていたのは彼の会計士ダーブリッジと判明。犯行はカーンのビジネス上のライバルたちによるものと思われたが、トニーは腑に落ちない。トニーはダーブリッジがカーンを拘束して火をつけ、それを見ながら自らも焼け死んだと考えていた。それを証明するかのように、近くのポルノショップで犯行に使われたのと同じ手錠を購入するダーブリッジの姿が防犯ビデオに残されていた。しかしダーブリッジの妻に話を聞いても、彼が自殺するような理由も徴候も見られなかったと言う。
アレックスはカーンの知人の一人である教会の司祭に話を聞きに行ったが、その後司祭が教会内の柱に磔にされているのが見つかる。目を閉じないようまぶたを針で止められ、体には6か所の刺し傷と喉にコンパスが突き刺してあった。それらの傷は“7つの大罪”を意味しているように見えた。そしてその屋根裏では犯人とみられるメアリー・ナイトという女性が首を吊って死んでいるのが見つかる。 類似する二つの事件に警察はダーブリッジとメアリーに何らかの関係があるのではと考えたが、つながりはまったく見えてこない。彼女の部屋にあったのは7つのマグカップと、メアリーの死そっくりの中世の絵が描かれた葉書のみ。その葉書の裏には“Rapture(歓喜)”という言葉が書いてあった。
司祭の喉のコンパスと7つのカップから、トニーはコンパスをシンボルとするフリーメイソンが事件に関係あると考えた。被害者はフリーメイソンだったから殺されたのか? アレックスとトニーはブラッドフィールド地区のロッジのマスターをしているハインズ判事の元を訪れカーンと司祭がフリーメイソンのメンバーだったか聞こうとするが、秘密主義ゆえヘインズはそれには答えず、メンバーのリストを渡すことも拒否。令状を取ってでもリストをもらうとアレックスは強気に出るが、ヘインズは即座にアレックスの上司のイーデンに苦言を提する。 しかしそのヘインズも自宅で惨殺される。犯人は彼が呼んだレントボーイで、バスルームで自殺していた。
一連の事件はカルトによる洗脳によって引き起こされた可能性が高まる。トニーはメアリーの葬儀を担当したトレス牧師をダーブリッジの家でも見かけたことを思い出す。しかし警察がトレスの家を捜索するのと同時に、彼が体に錘りをくくりつけて海に飛び込んだという目撃情報が入る。海底の捜索でトレス牧師の遺体が引き揚げられたが、他の死体はなく、彼が誰かを殺した形跡はなかった。
トレスの部屋にあった聖書には印があり、そこに書かれている一節は被害者たちのことを表していた。家からはダーブリッジとメアリーの指紋も発見され、トレスが死んだことで事件は終わったかに見えた。しかしトニーはトレスはリーダーではなく、リーダーを守るために死んだと主張する。犯行におよんだ人物たちはみなトレスを通じてリーダーを知り、神のために死ぬ喜びを吹き込んだ。そのリーダーは教師か管理職に就いている白人男性で、自殺防止のヘルプラインや刑務所でカウンセラーをしている可能性が高いとトニーは分析する。
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++感想++
タイトル「Hole in the Heart」の通り、今回は心にぽっかりと穴が開いてしまった人たちがその穴を埋めてくれるものを求め、辿り着いた先が殺人と自殺だったという話でした。 そしてこのテーマはヒル先生自身にも重なってきます。カートと肩を並べ、家族について聞かれた時にヒル先生はこんなことを言いました。
“I had a friend. But she moved away...” (友達がいたよ。でも引越しちゃった)
キャロルがいなくなったことがヒル先生にとっての心の穴=Hole in the Heartになっているんですね。そしてカルトに導かれた人たち同様、他人(カート)を救うことでその心の穴を埋めようとするけど、最後は悲しい結末に。何度見てもあのラストは涙が出てしまいます。
自分の無力さを思い知らされた時にアレックスからかけられた思いやりの言葉。今はまだショックでそれを受け入れられる状態ではない、けどいつか彼女が差し伸べた手にこたえることができた時、ヒル先生は自身の存在意義をあらためて見出せることと思います。
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