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Wire in the Blood 5
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cap005


 トニーが学生時代に研究を手伝った友人ジョナサン・グッドがブラッドフィールドにやって来る。帰郷の目的を「旧友に会うため」と言う彼をトニーは歓迎し自宅に滞在させるが、アレックスは彼に対して好感を持てずにいた。ジョナサンの存在は次第にトニーとアレックスの関係に影響を及ぼし、ついには捜査にも支障をきたすことになる。

 アレックスは警部(DCI)への昇進の話を持ちかけられていた。しかし昇進は同時にブラッドフィールド警察を離れることも意味する。ベンのためにも街を離れたくないと考えるアレックスの決断は…?


 一人暮らしの年配の女性ジュリー・ホプトンが自宅で頭に買い物袋を被せられて死んでいるのを福祉の職員が発見した。現場を見たトニーは、彼女がチェーンを外して犯人を招き入れたらしい様子から犯人が警察や警備員など信頼できる職業に就いている人物であり、再び犯行に及ぶ可能性が高いと推測する。
 警察はトニーのプロファイルに基づいて、地元の警備会社に勤務し前科のある30代男性を割り出す。それと一致する人物の中から唯一アリバイを持たないバーナード・ケリーに焦点を絞るが、証拠不足で連行できないことから、アレックスたちは彼が衆人環視のもと逃走できないような公の場を設けて聞き込みを行う。そこでスーパーの警備係フランク・ドノヴァンが事件の夜ホプトン夫人の家の前にいるケリーを見たと話し、アレックスは逃げようとしたケリーをその場で逮捕する。
 しかしケリーは犯行を否定、また同居している彼の母親も事件の夜は一緒にいたと証言し、動機が見えずケリーが殺したとは思えないというトニーの意見もあってケリーは釈放されることになった。

 その後トニーの予想通り再び事件が起きる。今度は夫婦二人が犠牲になった。頭に袋を被せられていた点は最初の事件と同じだが、今回犯人は強引にドアを破って押し入り、部屋の中は荒らされ、裏口には犯人の靴跡が残されていた。
 アレックスは再びケリーを連行。彼のベッドの下から現場の靴跡と同じサイズのブーツが発見されるが、後に鑑識の調べで現場のものとそれが一致しないことが判明する。

 そして警察の裏をかくように第3の事件が起きてしまった。ウェブデザイナーをしている若い夫婦が同じ手口で自宅で殺されていた。屋外にある通信用ケーブルが切断され、前回とは違い犯人が冷静に犯行に及んだ様子が見られた。
 拘留中のケリーが犯人ではないことがこれで判明し、彼は釈放される。しかしケリーの報復を恐れて裁判では証言したくないとアレックスに話していたドノヴァンが、ケリーに車で轢き殺されかけたと言って警察の保護を求めて来た。引き続きケリーの監視をしていたケヴィンとポーラは、彼の思いがけない秘密を知ることになる。

 トニーの家に犯人から助けを求めるような内容の手紙が届く。そこからトニーは、犯人は二人の人物だという答えを導き出す。


* * *


++みどころ++

cap079a

 トニーの先輩ジョナサンの登場によりトニーとアレックスの関係に亀裂が入り、信頼関係が揺らぎ始めてしまいます。もちろんそうなるよう仕掛けられてるわけですが、なぜジョナサンが二人の関係を割こうとするのかも今回のテーマのひとつかも。
 アレックスは初めて会った時からジョナサンが好意的な人物ではないことに気付くものの、ジョナサンを心底尊敬しているトニーは彼の言葉を鵜呑みにしてしまいます。それが原因でトニーはアレックスの言動を曲解するようになり、どんどんグジャグジャに…。アレックスがヒル先生に本音をポンポンぶつけるのはいつものことだけど、今回はいつも穏やかなヒル先生がアレックスにかなり激しく感情をぶつけるシーンがあります。キャロルに対してもこんなに本音をぶちまけたことってなかったよね。このシーン本当に大好きです!
 それと、捜査から外れるつもりで "Find someone else."と言うヒル先生に対するアレックスの言葉も良かった。

" I don't want anyone else, Tony. I don't trust anyone else.
I don't know what's going wrong between us."

 これでヒル先生は、ジョナサンの言葉に嘘があるのではと感付くんですね。そして本当の友人とは誰かあらためて気付くことになるのです。

 このエピソードを最初に見た時は眠くて半分寝ぼけてたので(苦笑)大感動したシリーズ4の最後と比べるとかなりあっさりした終わり方だなあと思ったんですが、あらためて何度か観てみると素晴らしいエピソードだと気付きました。
 今回のラストシーンのヒル先生とアレックスの姿はどこか一線を踏みとどまっていた今までと違い、ベールを取り去って互いのことがはっきり見えている関係のように見受けられます。
 シリーズ4がヒル先生とアレックスがプロとして信頼関係を築くまでを描いているとしたら、今回のシリーズ5はアレックスがヒル先生のことを“仕事仲間”から“友人”として認識し受け入れるまでの過程が描かれているといえます。シリーズ通してその点に注目して見てみると、昇進に対して迷っているアレックスの最後の言葉が非常に意味のあるものになり、ドーンとくるS4とはまたちょっと違った味わい深い感動を得られることと思います。


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