空の欠片を


めくれてはがれて
この手に落ちてこないのが
不思議なくらいに
青いキャンバスは
真っ直ぐ切り裂かれていく

あの空の欠片を
この手で掴んでみたい
それを口に含んだら
どんな味がするだろう

空の破片が降ってくる気がして
思わず伸ばした手に触れたのは
無色透明の一陣の風
「青くなかった」
苦笑して
それを口の中に放り込むと
遙かな空の香りがした


photo © nonya


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