はみあと
鮎の食事の形跡をいいます。正魚になると石につくこけ(けい藻類)を主食にしますが
下顎で、苔をカミソリでそぐように、削り取ります。
その形は、図のように笹の葉によく似ています。
縄張りの無い鮎がとおりすがりに遊びながら食べた跡は
このような形が残っているので良くわかりますが
居着き(縄張りをもった)鮎のいるところの石は、食事あとがはっきりしません。
それは縄張り鮎は、その石裏につく苔を端からきれいに食べるので
石にはいつも新鮮な苔が付いています。
ですから石は黒褐色でつるつる光っているのが解るだけで、はみあとはよくみえません。
出漁したら、こういう石が沢山あるポイントを探しあてるのが好漁の秘訣です。
大きな河川に行くと、今は水が減水し、川の流れは5bも10bも向こう側に
行ってしまっているようなところ、かって川であった所に、はみあとが付いていたり
回りはどろがついて薄汚れているのに、石の30p四方が、たわしでこすったように
きれいになっている石、これは春先の増水時、そこに遊び鮎や
縄張り鮎が生息した証なのです。
これを、方言で、丘なめと呼んで、ポイント探しの目安に使います。
というのは、減水に伴って鮎も一番住み易い所に移動します。
従ってこういう場所には、減水後、再び増水でもして、そこの鮎が流されない限り
必ずいるからです。
はみあとの形が大きいほど鮎の魚体も当然大きくなります。