OLD_NOVELS

思い出の名作(小説)

 小説紹介のページは、基本的には現在HOTなものを取り上げているため、ある程度以上昔の作品は取り上げません。
 しかし、取り上げないでおくには(私にとって)あまりにももったいないという作品もあります。
 そういったものをここに挙げておきます。ページ作者の嗜好傾向を知る参考にしてください。(笑)


童話を胸に抱きしめて  (+No.2〜4 全4巻)
 著:小林弘利  出版社:集英社 (コバルト文庫)

 ここに挙げたのは代表作品として、です。
 この作品を含めた、小林弘利さんの、特に初期の作品群は、私にとってはまさに宝物のような存在です。
 もう絶版になって新刊書店では見られない水色の背表紙たちは、私の「好み」の原点といっていいかもしれません。
 いわゆるジュブナイルもしくはヤングアダルト系の小説の、ある意味、正しい姿という気もします。
 現代ロマンティックファンタジーの秀作たちです。


あたしの中の・・・・・・
 著:新井素子  出版社:集英社 (コバルト文庫)

 多分、この作家の著書に出会うことがなければ、私は、小説などほとんど読まない人間になっていたでしょう。
 いまでも、そう多く読む方ではありませんが、読書することの意味、物語を読んだり書いたりすることの楽しさというものを知ったのは、おそらくこの作家−−新井素子さん−−のおかげです。
 この本は、新井素子さんのデビュー作と、それとほぼ同じ時期に執筆された作品が中心の、初期短編集です。
 これらの作品を、現役の高校生が書いたと思うと、その才能に敬服の念を禁じ得ません。
 特に、この中の「大きな壁の中と外」という中編は、壮大なSF作品であり、傑作といっていいでしょう。
 この作品が、後に星雲賞を受賞する「ネプチューン」につながってくるんじゃないかと、勝手に想像してたりしますが、はて?


あなたにここにいて欲しい
 著:新井素子  出版社:講談社 (講談社文庫)

 代表として、この本を挙げます。
 この本のほかにも、同著者で「今はもううないあたしへ・・・」とか、人間の精神と肉体の本質に迫った傑作があります。
 私は、どうも、精神医学というか心理学というか、人間の意識の内部に焦点をあてた作品には弱いです。


ノルウェイの森 (上・下)
 著:村上春樹  出版社:講談社

 この本を読んだきっかけを含めて、忘れられない作品です。


七瀬シリーズ 三部作
 著:筒井康隆  出版社:新潮社 (新潮文庫)

家族百景  
七瀬ふたたび  
エディプスの恋人  

 実際には、「七瀬シリーズ」とは、上記の3冊のまとめた俗称です。
 人の意識の中を覗くことができる少女・七瀬を主人公とする(俗称)3部作です。
 この著者の、人の精神の内部の描写は、本当にすごいです。(陳腐な表現ですが、本当に)


銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ
 著:大原まり子  出版社:早川書房 (ハヤカワ文庫JA)

 SFの短編集で、いちばん好きな本です。


アルジャーノンに花束を
 著:ダニエル・キイス  訳:小尾芙佐  出版社:早川書房 (海外SFノヴェルズ・単行本)

 海外作家の翻訳もので、心に残る作品といえば、これ! もう絶対にはずせません。
 すでに「感動できる作品だよ」と多くの人が語っている作品というものは、却って読みにくいものですが、この作品は、本当に読んでみてよかったと思いました。

 

 「こういう面白い作品を知っているぞ!」というものがあったら、メールで教えてくださいね。
読んでみますので。


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