エー、落とし話を一つ。
世の中には色々な方がお出でになる。
考え方も色々。お好みも色々。
だから、あんな男と言われる方でも好きになってくれる女性もあるわけで。
嬶「ねえ、うちの人最近、益々良い男になった様に見えない?」
隣「そういえば、なんとなくねぇ。ツルツルと光ってるしねえ」
嬶「恋をすると良い男になるって言うから、私に恋をしているんだねぇ」
隣「恋をねぇー、ひょっとして何処かにいい娘が」
嬶「えっッ、私のほかに。いい娘が。どうしよう。 そう、最近、角の蕎麦屋に良く行くわ」
隣「蕎麦屋にいい娘がいるのか知らね」
嬶「ああ、困ったどうしよう」
隣「デモ、大丈夫だと思うわ」
嬶「どうして」
隣「あそこの自慢は、岡目(おかめ)だから」
作 寒太郎 「岡目」
八「おい、聞いたかい。ちょいと向うに蕎麦屋が出来たんだって」
熊「おーそうかい、そば好きに取っては堪らない話だね」
八「手打ちだって話しだよ」
熊「そう来なくちゃいけねぇーな。手打ちねぇ」
八「一緒に行こうかい」
・ ・・・・・
八「味どうだった?なかなかだったろう」
熊「うーん。ちょいとな。」
八「どっか気に食わないところがあったのかい」
熊「露がなー、家建て(うちたて)は良いんだけれど」
作 寒太郎 「打ち立て」