A9
解答と解説(A9〜A15)
宝塚音楽学校に入る
(入団)
歌劇団に入るには、宝塚音楽学校で2年間勉強し、そこを卒業しなくてはならない。音楽学校受験資格は中学卒業から高校卒業までの学歴をもつ(もちろん)女子。ちなみに宝塚浪人は認められない。受験資格には「容姿端麗」というのもある。試験には歌やダンスの実技があるらしいが、この入試は、かたや「東の東大、西の宝塚」と言われるくらいの超難関。4月くらいに、合格発表会場で感涙にむせぶ少女たちの姿をテレビで見かけることがある。かなりタイヘンなのだ。さらに、入学後は私立大医学部並の費用がかかるとか…。やはりある種異色の世界なのです。
A10
研究生
(学年制)
歌劇団では、ジェンヌのことを「生徒」と呼ぶ。入団したら研究科1年(研1)。以後、2年、3年…となっていく。新人公演という本公演をそのまま若手だけで演じる公演には、研7以下の生徒が参加する。研8からはタレント契約となり、給料制も変わる。
A11
小林 一三(こばやし いちぞう)
(沿革)
大正2(1914)年、阪急電鉄がつくったレジャー施設の呼び物として組織された、女性ばかりの『宝塚唱歌隊』がそもそものはじまり。当時、阪急電車は人口の少ない農村を走っていたが、沿線で様々なイベントを企画することで人を集め、地域の活性を図ろうとしたのが、小林一三。彼は、温泉場や動物園、博覧会などを次々に企画し郊外の行楽へと人を誘い続けた。唱歌隊は大正8年に『宝塚少女歌劇団』と改名。さらに昭和14年『宝塚歌劇団』に変わり、現在に至っている。ちなみにかの有名(?)な「清く、正しく、美しく」の標語は、昭和8年ごろに生まれたらしい。企業人として活動する一方で、民衆のための国民劇の創造性という課題に取り組んだ小林一三の生涯の理想が簡潔な姿で語られている。
A12
手塚 治虫
(ゆかりの漫画家)
漫画家の手塚治虫は兵庫県宝塚市出身。ムラ(←ヅカ用語。本拠宝塚市のこと)の大劇場の近くには、手塚治虫記念館が建っていて、彼のスケッチや原画などが展示されている(そしてクーラーのきいた部屋では手塚作品読み放題!)。彼の実家の隣には当時のトップスター天津乙女が住んでいたという。男装で勇敢に戦う、サファイア姫が主人公の「リボンの騎士」は、宝塚歌劇の影響を受けた作品として有名。
A13
フランス革命
(ベルばら)
池田理代子原作の漫画『ベルサイユのばら』を舞台化し、4半世紀に渡って再度上演されている超ヒット作品。昭和49(1974)年に初演され、空前のベルばらブームを巻き起こし、平成(1989年)版の再演、さらに2001年版の再演を経て、通算1200回以上の公演回数と、300万を超える観客動員数を誇る。描かれた時代背景は、18世紀末のフランス革命。悲運の女王マリーアントワネットを中心に、彼女を護衛する男装の麗人オスカル、オスカルの幼なじみで同じく近衛兵をつとめるアンドレ、アントワネットが恋に落ちるフェルゼンなど、華やかな登場人物が観客を魅了してやまない。フランス革命の勉強にもなり、一見の価値アリな作品。
A14
ウエストサイド物語、CAN‐CAN、ディーン、
ME AND MY GIRL、エリザベート、
ハウ・トゥー・サクシード、回転木馬 他
(海外ミュージカル)
宝塚はたいてい芝居とショーの2本立てだが、海外ミュージカルのように長い作品を1本立てで上演することもある。海外のものを女性だけで演じるわけなので、内容や構成がじゃっかん「タカラヅカナイズ」されたりもするが、外国人演出家を招聘するなどして本格的につくられる。トップスターのさよなら公演だったりと節目に上演されることが多い。
A15
雪:香寿 たつき、和央 ようか
星:絵麻緒 ゆう
宙:朝海 ひかる、樹里 咲穂
(エリザベート)
個人的に一番好きな作品。1996年に雪組と星組が、98年に宙組が上演。昨今では東宝でも山口祐一郎、内野聖陽、一路真輝らによって上演されている人気演目で、もともとはウィーンで上演されたもの。タイトルロールのエリザベートはウィーン・ハプスブルクの皇后で、フランツヨーゼフの妻。彼女を愛してしまった死神トート(これは架空の人物)が、ハプスブルクを滅亡に導くまでを描くドラマティックな大作。ルドルフというのはエリザベートの息子皇太子で、彼もまた悲しい運命をたどる。三演もされているので、それぞれの演じ方にも違いがあり、比べてみるのも楽しい作品。
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