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Update 2011/10/10
 
 
特集30:式典用警衛車の変遷
 
 

STS
Cadillac STS Convertible
 
   
 

 2011年9月13日、第178回臨時国会が天皇陛下のご臨席のもと開会された。
 今回注目したのは、車列で警衛にあたっている警視庁の式典用警衛車3台がまとめて同じ車種に更新された事である。これまで車列の最後尾を守ってきた「Buick Riviera」は、昭和天皇の時代から30年もの間任務に付いていたベテランで、一線からの引退は寂しい限りである。
 式典用の警衛車は、天皇陛下が臨まれる国会開会式、国賓の接遇など儀礼的な式典で使用されることが多いため、車の品格も問われることになる。

STS
STS

■Cadillac STS
 新しく導入された「STS (Seville Touring Sedan)」。キャデラックの中ではミドルクラスのセダンと言うことで、フルサイズセダン「Fleetwood」のリプレイスとしては、グレードダウンした感は否めない。現在STSは日本への正規輸入が無いようで馴染みが無い車だが、最近のキャデラックデザインを踏襲した、「らしい」顔をしている。またコンバーチブルは本国アメリカでもラインアップには無い。
 フロントグリルのエンブレム「Wreath and Crest」は取り外され、替わりに「日章」が埋め込まれている。

Fleetwood
Fleetwood

■Cadillac Fleetwood Brougham (1993-1996model)
 主に御料車を前・後で挟む「前駆車」・「後衛車」として運用されていた。それまでの「Eldorado」からのリプレイス。フルサイズ4ドア車は、儀礼式典に臨む警衛車として最もふさわしく、プリンスロイヤルとの組み合わせも違和感無く受け入れられた。

Eldorado
Eldorado

■Cadillac Eldorado (1975/1976model)
 写真左:76年式「Eldorado」を前駆車として「プリンスロイヤル」、'75年式「Eldorado」と車列が続く。
 昭和天皇の御料車は現在と異なり、基本的にプリンスロイヤルなどのリムジンを使用していたため、車列のバランスを考慮した外国車コンバーチブルでの警衛が日常であった。
 フロントグリル内の上部右側に「Cadillac」のロゴが刻印されている'75年式「Eldorado」は、英国エリザベス女王が来日するのを期に導入、パレードに使用された。また故ダイアナ妃も同車でパレードしているので、記憶に残っている方も多いと思う。

Riviera
Riviera

■Buick Riviera (1982-1985model)
 第177回通常国会まで車列の一員だった「Riviera」。「Eldorado」と共に昭和天皇の車列にパッケージされていたため、使用頻度は比較的高かった。車列の後ろに位置していたこともあり、御料車前後のCaddyと比較すると目立たない存在だった気がする。こちらは、「Buick LeSabre」からのリプレイス。

LeSabre
LeSabre

■Buick LeSabre (1974model)
 写真左:桜田門から顔を出す「LeSabre」。供奉車のプレジデントも懐かしい。
 写真右:平成4年の神奈川県行幸啓で、「LeSabre」が後衛車として使用された時の一枚。前駆車は神奈川県警の「Ford Thunderbird (1977-1979model)」。御料車 (VG45)は前後のアメ車に囲まれ貧弱に見える。やはり車列のバランスは重要だ。

 
 
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