井上茂徳(佐賀 41期)、日本競輪史を代表する偉大なるマーク屋である。捲ってきた選手を頭突き一発で止めるテクニック、先行選手を残す義理堅さ、そしてどんな苦しい位置からでも最後は突っ込んでくる差し脚・・・まさに鬼脚であった。中野浩一との黄金ライン、フラワーラインとの対決、吉岡稔真を使っての復活劇。いろいろな思い出が浮かんでくる。新ルールによる横の動きの規制もあって、もう二度と井上茂徳を超えるマーク屋は出ないであろう。
その井上茂徳が、平成11年3月29日、静岡競輪場で行われた第52回日本選手権競輪5日目をもって現役を引退することになった。ここで紹介するのは、「鬼脚ラストラン」を自分の目で確かめるべく、遠路はるばる小倉から静岡まで駆けつけた女性の、その一部始終を本人の筆(キーボードか?)により余すところなく伝えた貴重なドキュメントである。
井上茂徳 その戦いの歴史
獲得タイトル一覧
第一章 静岡への道
第二章 幸運な勘違い
第三章 旅の終わりと終わりなき旅と
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