小倉オフミ その全貌

「寒い」、これが目覚めの第一印象だった。
この朝目覚めたのは大牟田にある友人の家。それにしても九州とは思えない寒さだ。九州ってさあ、何ていうかさ、もっと暖かいところじゃなかったのか?ソテツの木とかが生えてたりしてさあ。それは宮崎か。
どのくらい寒かったかといえば、あまりに寒いので、ストーブに近づき過ぎて私の一番お気に入りのジャージを焦がしてしまったくらい寒かった。ああ、自称「横浜ジャージ王」である私のお気に入りのジャージ。香港で買ってきたプーマのジャージ。朝からちょっぴりブルーになる。
今日はここから小倉まで行かなくてはならない。電車で2時間以上はかかるというので、とっとと大牟田駅に向かう。まだ朝の8時過ぎだ。全く、バクチのためなら早起きできるもんだ。で、電車に乗り込む。電車の中には私と同じように競馬新聞を持った人もちらほら。「バクチ打ちというのはどこにでもいるもんだねぇ」と、ちょっと嬉しくなる。小倉が近くなってきた頃、車窓からは八幡の場外が見える。なんかすごい建物だ。関東では場外なんてどこでも普通のビルだから、なんかものすごいもののような感じがする。

11時ちょっと前に小倉に到着。ホテルに荷物を預けて、いざモノレールで競馬場へ。モノレールの車窓からは、現在工事中のメディアドームが見える。このメディアドーム、平たく言えば「屋内競輪場」である。前橋のグリーンドーム前橋に続いて2つ目の屋内競輪場が、競輪発祥の地である小倉にできようとしている。いずれはここへも行くことになるのであろう。
競馬場前駅から一歩外へ出た瞬間、ものすごい光景を目にする。「ス、スタンドがない・・・」。 取り壊されているとは聞いていた。聞いてはいたのだが、まさか既に跡形もなく取り壊されているとは思わなかった。まだ少しくらいは面影が残っているのかと思っていたのだが。その中で、ターフビジョンと掲示板だけがポツンと取り残されていた。

少々早く着いたので、場内を散歩。まさにバクチを打つための施設だね、ここは。余計なものが何もない。穴場と、モニターと、売店と、トイレ。これだけあれば一日バクチを打つには十分だもんね。気に入った。 さて、待ち合わせ場所に。私は、この日会う皆さんの顔を全く知らない。逆に皆さんは、太田@ターフジーニアスさんのオフミレポートの画像で私の顔は知っているはずだ。ここはじたばた動かず、じっと待とう。そうこうしていると、私の顔を覗き込むようにしていている人が一人。もしかして・・・「あのー、久賀さんですか?」、こうして安直さんに出会う。宮田さんも一緒だ。しばらく談笑。そこへ、私の携帯が鳴る。「もしもし、前川ですけど・・・」こうしてメンバーが出揃った。前川さん、私の3メートル横にいたけど。

ところで、私が適当な思い付きで12時集合を呼びかけてしまったのだが、これには重大なミスがあった。5Rの障害戦の発走が11時55分。6Rの新馬戦は発走が12時55分。それで12時集合だから、ちょうどレースまで時間が空いてしまった。
それでも適当に話をしていると、レースの発走がすぐにやってくる。最初だからとお遊びで軽く3点買ってみるが、人気のケイアイマイウルフにあっさりと勝たれておしまい。まあいいよ、お遊びだったんだから。このあたりはまだ余裕があった。7レースの検討に入る。ちょっと本気を出してみようか。「どれどれ・・・武の逃げ馬の短評が『揉まれ弱く展開が鍵』か、でも外枠じゃん、そりゃ揉まれないよ」こんな適当な予想でも、取れるときは取れる。相手が一番人気だったため、配当はつかなかったが、これでついにJRA全10場で払い戻しを受けることになった。10場全制覇の瞬間だ。とりあえず払い戻しに行く。まあJRAの払い戻しなんて、ほとんど機械なんでどこでも一緒だが、それでもちょっとだけ感慨深いものがあった。機械じゃなくておばちゃんだったらチップくらいあげたかもしれない(嘘)。

ところで、「幸(『さち』じゃないぞ、『みゆき』ね)大好き」宮田さんや「ビコペガ会会長、実は結構男前」前川さんとはそれなりに話をしているのだが、安直さんとは最初を除けばあまり話をしていない。というか、安直さん、結構無口なのだ。ひたすら新聞を見てる。黙々と予想している。カッコいいっす。
8Rはちょっとした見物だった。レースが、ではない。安直さんの予想が、である。安直師の言葉を借りると、「今はタマモクロスが狙い」なのだそうだ。JRAのCMにタマモハイウェイが出演しているし。その言葉通り、タマモクロス産駒2頭出しの双方の隣枠にいたラインケーティングとアイビートユーで決まって馬連は7130円。しかし安直さん、持っていないのね・・・。

さて、取って取られて気がつけばもう10Rの時間。中山10Rは自信があった。とにかくサンタフェトレイルで鉄板。一番人気なのは仕方がない。どのくらい自信があったかといえば、私の自信度を見て宮田さんが思わずサンタフェトレイルの単勝を買ってしまったくらい(笑)。で、レースは・・・サンタフェトレイルは何とか勝って宮田さんはしっかり単勝をゲットしたものの、私の相手筆頭の安田富コンロッドは猛追及ばず3着。2着には人気薄、軽ハンデのウエスタンバスターが逃げ残り。昇級後2桁着順しかない馬。やっぱり忘れた頃の単騎逃げは恐いね。ここでいや〜な予感はしたのだが、だからといって帰る訳にも行かない。

いよいよメインレース。東西とも軸は自信あり。「九州の皆さんに横浜の馬券師の実力を見せ付けてやろう」と意気込む。意気込むほどのことはないか。メジロブライトとエリモダンディーだもんな。結果はご存知の通り、両馬とも快勝。差し馬が見事な脚を披露したときは見ていて実に気持ちがいい。・・・がちょっと待て。AJC杯では「もう仕方がない」と思ったローゼンカバリーは伸び切れない。4角手前ではローゼンの勝ちで仕方がない、とまで思ったのだが、やっぱり鋭い脚はないねぇ。一方の日経新春杯は、同じく末脚炸裂のエリモダンディー。しかし2着はまさかのメイショウヨシイエ。ハンデ戦の軽ハンデは恐い。だからといってハンデ戦で軽ハンデの馬ばかり買っている訳にもいかない。で、結果は東西共に見事な1着−3着。私らしいところを見せられた、という点では良かったのか。はぁ。もうこういう身銭切った話のネタは作りたくなかったのに。

最終レースはばらばらと15点買いを決行し、皆さんの予想通りハズレ。15点のうち10点くらいは万シュウだったので、来れば一発大逆転だった。だが、そう都合よく万シュウが出ないのは、小倉まで行っても変わらない。そして、私の馬券が的中しないのも。10点買って、最後にまた5点買い足しに行くんだもんなぁ。

競馬も終わって、小倉駅周辺に戻ってフグを食べる。宮田さんが、安くていい店があるからと予約しておいてくださったのだ。だが、何しろメンバーはオケラ4人。店に入ったとたん、妙な沈黙が4人を覆う。しかし目の前には場違いな(?)フグ。そして酒。酒も入れば、口も滑らかになる。一旦会話が弾めば、あとは勢いで話が続く。安直さんの理論もいろいろお話いただいた。フグもおいしかった。ここで私と安直さんが同い年だということが発覚。これは結構意外だったなぁ。MLの予想文なんかを読んでいると、もっといろいろと経験を積んだ方だとばかり思っていたのだが、きっと経験の密度が濃いんでしょうね。なんか気がつけばここで4時間近く競馬の話をしていたような。他のお客さんは「こいつら何だ?」と思っていたかもしれないが。そして、さらにカラオケボックスへ。まあ正直言って、場所はどこでも良かったのかもしれない。カラオケボックスに行ったのに、誰も唄おうとしないんだもん。やっぱり競馬の話。これが一番だね。とは言いつつもちょっとは唄って、最後は「仮面舞踏会」でお開き。

さて、気がつけば夜も11時を過ぎて、翌日はお仕事の人もいるので、そろそろお開きの時間。だがしかし、この時間では既に家まで帰れない人が約一名。この人、結局小倉に泊まって、翌日は会社を休んだようだ。え、私じゃないですよ。私は休暇中で堂々と会社を休める身分だもん。もっともこの翌週、翌日休みじゃないのに朝5時まで飲んだりしていたが(笑)。

Special Thanks to:
安直記号様、前川@ビコペガ会会長様、宮田@中原東様(五十音順)

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