その6:馬券購入


さて間もなく1R。香港の競馬は国際レース等の重賞を除くとすべてハンデ戦で行われる。そして馬番1番が必ずトップハンデで、以下順にハンデが軽くなっていくと決まっている。また、馬番と枠順は別のものであるので注意するように。馬番1番で枠順は9番枠というようなことがある。これは香港に限らず日本以外ではよくあることだが。
前回香港にやってきた時は日本で言う「ワイド」しか的中せずに大惨敗を喫した。だから今回はせめて馬連を、出来れば3連単の一つも的中させて帰ろうと誓っていた。1Rから馬連&3連単で攻める。それからダブルと呼ばれる連続2Rの単勝を的中させるもの。まずはその3つで勝負する。下級条件の芝1400m。私の本命は戴圖理ランフランコ・デットーリ騎乗の馬。しかし痛恨の2着3着。なんかデットーリの馬が最後パタッと止まってしまって。私の勝負馬券に割って入ったのは柏兆雷。オリビエ・ペリエである。やっぱりペリエは凄い。ペリエの凄さは今更言うまでもなく日本のファンにもおなじみだろう。

続く2R、3Rも連続してやられる。香港ドルで馬券買ってるからいまいちピンと来ないが、300ドル買っても日本円にすれば約4200円。500ドル買えば7000円だ。金は両替できても頭の中までは両替できなかったようで、気がつけばものすごい勢いで負けている。しかも香港のマークシートは、1枚で流しやボックスを買えるようにうまく設計されているのだが、買い目毎の金額を変えたい時はその都度違うマークシートを使わなければならない。だからわずか3Rでも馬券の枚数たるやものすごいことになっている。ここまでで既に10枚以上のハズレ馬券が手元にある。ここで香港競馬のマークシートについて簡単に説明。単複連ワイド用のもの、3連単用など馬券の種類によってマークシートが分かれている。そしてマークして金と一緒に窓口に出すと、マークシートの裏に購入した買い目が印字されて返される。それが馬券である。だからマークシートを返されても決して捨てないように。あと、馬連くらいならいいが3連単などだとマークミスで途方もない金額を請求されかねないので、その点は慎重に。私もまだ完全にはマークの方法を把握していないのだが、わからん時は1枚に1点ずつマークすればそう大きな間違いはないだろう。
4RからはSIX UPがスタート。6Rの単勝をすべて当てる馬券。しかしこの馬券、致命的な欠点がある。1R目で外してしまうと非常に空しい。私がそうだった。幸い10ドルから買えるし、こういう馬券は宝くじ感覚で気楽に買うのがよいのだろう。本気で勝負するには馬連くらいがちょうどいい。

5Rの香港マイル。1Rでペリエの凄さを目の当たりにした私、もうここはペリエを完全に信用。馬連を買い、ペリエのアタマで3連単を購入。ペリエのDOCKSIDERはBCマイルでも3着した馬でここも人気。2着も堅そうだったのでこの1,2着を固定して3着候補に2頭をチョイス。日本でも馬券を取るのには散々苦労するのだが、取れる時は知らない馬でも取れるものだ。きっちりと馬連&3連単を取った。配当を見ると、880と表示されている。な、なに、880倍!? 私が今まで取った馬券では430倍が最高(注:当時。現在は720倍が最高記録)だから、その倍以上である。もう狂喜乱舞。夜の香港大豪遊が頭をチラつく。だがしかしちょっと待て。日本での配当の発表を考えてみよう。普通、350円とか1760円とか表示される。ということは、あの880ってのは・・・880ドルなのね。香港では馬券は10ドル単位での発売。つまり、88倍の配当ということだ。一気に払い戻しが10分の1に。せっかく馬券を取ったのになんか損した気分。とりあえず豪遊はお預け。それでもここまでの負けは楽勝で取り返したし、なお浮きがある。

このあたりでちょっと場内の様子などお伝えしておこう。私は「会員席」なる場所に入った。ゴール正面のいい場所でレースは見やすい。ちなみに会員席だからといってスーツを着ていかなければならないとか、女性は鈴木淑子さんみたいな帽子をかぶっているとかそんなことは全くない。ごく普通の服装でOK。ちなみに私はいつも競馬場に着て行っているジャージ姿だった。香港まで行ってもジャージ(笑)。ちなみに飛行機の中もジャージだった。だって楽なんだもん。
香港の人はたいてい声がデカい。地下鉄なんか乗っていると、電車の音に負けじと大きい声で携帯電話なんか使っているものだからとてつもない大声だったりする。ちなみに香港では駅のみならず走行中の地下鉄内でも携帯電話が使える。日本以上の携帯天国だ。何しろ携帯電話の会社が「地下鉄内での通話は一定時間無料」なんてとんでもないキャンペーンをやっていたりするし(今もやっているのかは不明)。話がそれたので元に戻す。その声が大きい香港の人だが、なぜか競馬場ではおとなしい。それなりに声を出したりはしているのだが、錦糸町場外あたりの馬券オヤジに比べればおとなしいもんだ。一般席も散歩してみたがこちらのオヤジもやはりおとなしい。そういう文化なのね。
食べ物は、特にオリジナルのものはなかった。ごく普通のレストランみたいなものやファーストフードの店がある程度。カフェテリア方式のレストランで炒飯や点心が売っていたのはさすが香港というべきか。さすがにモツ煮や串カツはなかった。ただ、会員席には寿司屋があったけど。

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