C:\My Documents\baransu\lo5.jpgインタビュ (構成:FmEDim氏)  
*99年初旬に行われた懐かしいブツが出てきたのでここに記録するばい。基本的に言ってること今と一緒。

市場ファンのみなさんお待たせいたしました。市場インタビュー、ようやく開始いたします。私、FmEDim(えふえむいーでぃむ)が、ミーハーに市場先生の素顔に迫ろうということなんです。本当は市場先生の創作の秘密に切り込むということでもあるんですが、本当にそんな大切な秘密が先生の口から聞き出せるんでしょうか。ていうか、先生自身もそんなことわからずにやってるんじゃないでしょうか、いや失礼。とにかく、興味津々、先生の仕事場をお訪ねするのです。

1999年、地球最期の年、2月初旬、私、FmEDim(えふえむいーでぃむ)は東京の某所、市場先生の仕事場にやって参りました。仕事場というより、生活臭がむんむんと漂う先生の私生活の場に私は上がり込み、貴重な過去の作品なぞが飾られたその部屋で、私は切り込み始めたのです。

[FmEDim] さっそくですけど、そもそも絵を描き始めたきっかけってなんなんですか。

[市場] 子供の時分からロボット(半分が外見で半分が中身が見えてるやつ)とか書いておったし、学校の写生大会も好きで銀賞貰ったこともあります。親父が陶器に絵を書く仕事をしょうとしてその会社潰れたので自衛隊入ったが、そういう意味で絵魂は親譲りです。今みたいにね本の形でやる前は水性ペンキで板に書いとった。そもそもは仕事の先輩に頼まれて店の看板を書いたのが一番大きな転換期だったです。

[FmEDim] 陶磁器の後、自衛隊っていうのが、ユニークというか、訳わかんないですね。その辺が作品に影響を与えていたりして・・・。ところで、今の絵のスタイルってどうやって出てきたもんなんですか。しかも、かなり作品数も多いんですけど・・・、これだけ描き続けている理由って、なんなんですかねぇ。

[市場] 自由があるから。あのね今みたいに書き始めた頃はねやはり何かにとらわれていました。横尾忠則や丸尾末広等に刺激うけたりしながら雰囲気を飲み込もうとしたりね。
ばってんが話はここからですけども、結局雰囲気とかにとらわれてしもうて囲いの中に自分から入ってしまう事が無性に腹が立ってね。なんだこんなもん絵がなんだみたいな怒りに駆られてめちゃくちゃにしてやるといった気がはらの底に沈殿してしまって、基本的に写実的描写方法をとっているので表面的にはただ人がいる風景が多いけど歪んでます。兎に角自由はね自分から離れていった発想を紙に張り付けて、さあ後はもうどうにでも泳げとね、やる時が自由です。今はわりとストーリーのある表現をしているので辛いのですが時々ぶっ壊す作業を同じ作品の途中でしてます。躊躇しないで。良いと思ったらもう書いちゃって辻褄合わせてだめになりそうだったら次進んでとしてるうち、だめだった絵をもう一度復活さす事が俺には出来るので没絵はなかとです。そこにやはり自由がかいま見えるとです。こんなもん俺が良いと思う事を10,000個の角度から笑ってる場所をつつけばなんてことない。紙一枚だされて何書いてもいい状態から本当に何書いてもいいと自分で決められるので自由のいかだにのってと言うよりも、自由の川に裸で入っていく感じです。文章もそういった瞬間があるとです。実社会で役立たずなのかもしれんが分かりたいという気持ちがある限りは書き続けるとです。

[FmEDim] ・・・。だ、だんだんと先生の話に、私の頭が追いつけなくなってきましたよ。(すると、市場先生は隣室の作品倉庫兼寝室へと消えたかと思うと、無造作に紙袋に詰め込まれた、過去の作品の原画を取り出しボンと目の前に投げ出した。私はそれをひとつひとつじっくりと見せてもらうことにした。)ひぇ〜、線が細かいですね〜。印刷したのと原画は全然違いますね〜。ところで、1ページど〜んと「顔」というのがやたらと多いんですが、何で「顔」にこだわるんですか。

[市場] 顔は目、鼻、口、眉毛の配置組み合わせで美醜が現れるもので、数えきらんほどのそれが生まれてきます。市場画の主人公も書く度に微妙に違います。書いただけ生まれ落ちとる訳です。基本的に俺は美人画家ですので美の追求に余念が無かとです。なんか知らんが信じられんほどの美人画がその時々の偶然の必然が起き、べろんと生まれ落ちるとです。美というものはそれ自身で徳です。それがおいどんの右腕を伝わってほとばしる美、すなわち顔が幸福です。顔が究極の表現体ですたい。まあ後、女の裸ですかね。それはそうと人それぞれ美を感じる顔が違うという面白い現実がありますが、それは顔の数の感じる人の数の天文学的数字のたまらなさです。まあ要は、人の作った美に納得できぬので、俺が自分の美は自分で決めさせてもらいまっさという事です。それで直接的ダイレクトぶっちゃけた話単刀直入好きなの最初に選ぶのが顔なのでそれをおいてほかに何かあんの?でもね、あのですねあのあの、この先ねこのまま行けば、まだ解らんけども人の出てこん世界も書きたいとも思っています。コスモ9ていう世界なんですが。この話はまたいずれの機会に。ふふふふふふ。

[FmEDim] 確かに、「顔」そういえば面白いですね。 “へのへのもへじ”ぐらい単純なアニメ「顔」でも感情移入出来ますもんね。それに一人の人間の表情も、「波打つ」様に変化しますよね。その一瞬を美醜として受け止める感覚は、ほんと複雑ですね。ところで(部屋には先生のバンド「ヘッドエキサイティングスポーツ八百長」のテープが流れていたのだった)市場先生といえば、バンドのボーカルとしても一部でカルトな人気を得ていますが、かなり、絵を描く時と音楽やってる時と、取り組み方が違うと思うんですが、気持ちの上ではどう使い分けてるんですか。

[市場] まああ簡単に言うと、絵は自分の孤独宇宙での遊泳。音楽は他と自分の刹那的合致具体化表現快楽大声コミニュケーション女尻触り怒られる 酒飲み没入飛ばして飛ばしてポーン。まああそんな感じです。

[FmEDim] ところで先生、女についてどう思いますか?

[市場] えええっ?何を質問しているのですかあなた。そんなもの、すべてですよ。私のす べて!!ええそうです。あははははは。あははははははははは。おかしいことを尋ね る人だねえ。

[FmEDim] 女のどんなところが好きですか?

[市場] なになになにっ?何をさっきからおっしゃっているのか私には理解できませんな。すべてですよ。すべて!!わわははははははは。わははははっははははは。ほかに男 が好きなものがどこにあるって言うんですか?答えにもならん。

このあと先生は急に外へと出かけてしまいました。待つこと3時間、あたりはもうすっかり暗くなって。戻ってきた先生はなぜか、げっそりと疲れていらっしゃいました。なんだか2人ともだんだんくらーくなってきて。

[FmEDim] じゃあ続けます。自分がいずれ死ぬことについてどう思いますか。

[市場] そうですね、まあ一言で言って「しゃあない」と思うね。あの、ほら、ひなのに しても広末も伊良部もタモリも小林克也もMAXもみんな死ぬんでしょう。卓球の愛 ちゃんにしても。

[FmEDim] それを聞いて少し元気が出てきました。ところで先生、からだの気持ちいいのと心の気持ちいいのと、どっちが上ですか? それと、最高に気持ちいいことって何ですか?

[市場] 快感は比べるハカリがなかとです。二つがミックスされた快感もあるので(枕元に 赤飯があり、一人の女が膝枕をし、一人がはめて、もう一人が耳元で「市場はピカソ よりも芸術性高いって中島らもが言ってたわよ」と囁いている状態など)最高の快感 とは、想像できませんが、まあ、分かり易く答えるならば新しい経験、頭が始めて 行った場所にあああ来たなあと感じられるときですか。まあ、ようはするにですね発 見という事ですな。おいどんの作り出した世界がよりはみ出したと、此処にはまだき てなかったああと自分で感じ得た時ですな。そんなとき上のカッコ内に書いたような 状態になればもう。ねえ。どうですか皆さん。

先生の目は、酒も飲んでないのにとろ〜んとしてきて、 肩のあたりがぼんやり発光してきたんですけど。何ですか、いったいこれは。(つづく)(つづきません)


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