千葉耕市 fragments

あ行

 

悪魔の墓場

 昭和五十年に封切られたジョージ・グロウ監督の西班牙映画。病院の医師を千葉耕市。因にアーサー・ケネディ演じる警部を大木民夫。なほ、昭和五十六年十一月五日披見といふ記録が残ってはゐるものの、本作の一齣はおろか、見たことすら覚えてゐない有様。

 

黄金銃を持つ男

 言ふまでもなく、ロジャー・ムーア主演「007」の一本。クリス・リー演じるスカラマンガを千葉耕市。この時のムーアは広川太一郎、M・アダムスは吉田理保子、リーの執事を演じたH・ヒレチェイズは辻村正人。因みに「ファンタジー・アイランド」の時は肝付兼太が吹替へた。以上、豆知識でした。

 

大木民夫

 「予期せぬ出来事」のホスト、ロアルド・ダールが懐かしい大木民夫も怪奇映画を多く手掛け、中でも『悪魔のワルツ』のクルト・ユルゲンスは極め付け、『悪魔の植物人間』のドナルド・プレザンスも好演だった。自然、千葉耕市との共演も数多い。千葉がリー、大木がカッシングを吹替へたのは『怪奇!二つの顔を持つ男』『恐怖の性!キャサリン』。役者を取り替へ、カッシングを千葉、リーが大木といふ組合せは『恐怖の夜〈悪魔のチャイルド〉』に見られる。千葉がヴィンセント・プライスを吹替へた『マッドハウス』でも、大木がカッシングだった。千葉大人の言によれば、「大木ちゃんの歯切れの良い台詞」の方が、カッシングのすっきりしたイメージに合ってゐる由。大木=カッシングは『呪われた学園』『フランケンシュタインの怒り』『猫が襲う時』で聞くことができた。この他の共演作に前述の『悪魔のワルツ』、『悪魔の墓場』『恐るべき衝動』『ドラキュラ・ドッグ』がある。因みに、二人はラジオ東京放送劇団以来の友人。

 

音響監督

 御自身の筆になる「藝歴書」によると、洋画の日本語版演出は昭和四十年「婦人警官物語」(NET)が最初らしい。判明してゐるのは、昭和四十七年「鳥と少年」(朝日放送)に加へ、昭和五十三年以降の「ウィークエンド・シアター」(テレビ朝日)を多く手掛けたことのみ。一方、「テレビ漫画」の分野では昭和四十八年「ジャングル黒べえ」を皮切りに、「エースをねらえ」「侍ジャイアンツ」(いづれも同年、東京ムービー制作)と立て続けに担当。昭和五十三年には劇場用「アルプスの少女ハイジ」、五十八年?「クラッシャー・ジョー」でも腕を揮った。恐らく、斯界の作品だけでも数十に上ると思しい。また、昭和五十五年からサンシャイン・プラネタリウムの「4チャンネル音響番組」(日本サンライズ制作)にも携はったと聞く。この他にも膨大な作品があるのだらう。


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