目次
妊娠

*予防と治療の目標*
胎児の正常な発育のために、十分な栄養素を正しく摂取する

*有効なハーブ&栄養成分*
カルシウム 葉酸 鉄  ビタミン 亜鉛 食物繊維  ジンジャー


母体に宿った胎児の健康な発育のためには、普段の生活以上の十分な栄養素を正しく
摂取する必要があります。
しかし、やみくもに普段より多くの栄養素を摂取すればいいというものではありません。
例えば、ビタミンAは胎児の発育に必要不可欠な栄養素ですが、FDA(米国食品医薬品局)は、
妊娠第一三分期(受胎後3ヶ月)にビタミンAを連日15000IU以上摂取すると、水頭症や口蓋裂
など胎児奇形発生の危険度が、ビタミンA摂取量5000IU未満の妊婦の3.5倍になると
報告しています。また、食品のほかにビタミンAを10000IU以上摂取すると、57出産に
1例の割合で先天性奇形が発生するという驚くべき報告もしています。
日本の厚生省では妊婦のビタミンA摂取量は、上限許容量5000IUとしています。
(ただしβーカロチンは、体内でビタミンAが不足しない限りビタミンAに変換されないため、
ビタミンA総摂取量に加えて考える必要は無いと考えられています)


また、アロエは「医者いらず」と呼ばれ古代から重宝されていますが、アントラキノン誘導体
という強力な下剤効果のある成分が含まれているため、妊娠中に大量に服用すると、
子宮収縮を誘発し、流早産の危険性があります。
このように、妊娠中は普段の生活では何の影響も受けないようなことでも胎児や母体に影響を
与えることがあるので、医師に相談するなどして、栄養素の摂取には特に気をつける必要があります。
妊娠前半期は、つわりの症状として嘔吐、食欲不振などが顕著に表れ、食事の摂取量が
低下していきます。しかし、病的な妊娠悪阻でない限り、栄養障害は少ないので過敏になることはなく、
心身の安静を心掛ける必要があります。
つわりにはジンジャー(ショウガ)が効果的とされています。この時期に特に必要な栄養素は
カルシウムで、その吸収率を高めるビタミンDも重要な栄養素といえます。
また、便秘になりやすいので、食物繊維をしっかりとることも大事です。

妊娠後半期には胎児の発育が急速になり、必要な栄養素も増えます。

カルシウムはもちろんのこと、妊婦に不足しがちなビタミンB群、あらゆる組織を形成する元となり、
先天性奇形を防ぐ効果のある葉酸、また、胎児が日々細胞分裂を繰り返して成長するために、
大量に消費する鉄や亜鉛などの摂取に心掛ける必要があります。
ライフパックで必要な葉酸を摂取しましょう。


最近、厚生労働省がメディアを通じて次のような指導しています。
妊娠可能な女性らに葉酸摂取を
<旧厚生省 児童家庭局母子保健課・保健医療局地域保健・健康増進栄養課生活習慣病対策室>
(児母第72号・健医地生発第78号:平成12年12月28日)

厚生省は、妊娠可能な年齢の女性らに葉酸摂取の重要性を呼びかけるよう、医療関係者に要請した。
葉酸は、二分脊椎など先天異常の子を出産する危険性を減らすことが、欧米で報告されており、
米国では1992年、妊娠可能なすべての女性に1日0.4mgの摂取を勧告している。
葉酸は緑黄色野菜や果物に多く含まれているが、同省では、「食生活の現状などから今後、
葉酸の摂取が増えるとは考えられない」とし、妊娠1ヵ月前から3ヵ月まで、食事に加え
栄養補助食品(サプリメント)を使用し、1日0.4mgの摂取を推奨している。
本件については、(社)日本医師会、(社)日本産婦人科学会、(社)日本母性保健産婦人科医会、
(社)日本小児科学会、(社)日本小児保健協会、(社)日本小児科医会、(社)日本薬剤師会、
(社)日本看護協会、(社)日本助産婦会、(社)日本栄養士会に対しても、会員に対する
周知を図るよう依頼している。
<詳細は厚生労働省ホームページをご参照下さい。>