ゴジラシリーズ鑑賞記
映画館でテレビ放送で、子供のころを含めれば何度も観たことのあるシリーズ映画。
一度に観たらどんな感想になるのだろうか・・・と思ったのが今回の企画意図です。
今回はゴジラでいってみます。結構シリーズ本数多いんですね。全部観るのはかなり骨が掛かりました。
ゴジラを解説した本は結構多いので、そこで語られているような話はできるだけ避けるようにします。
物足りない部分は下記サイトや、関連書籍をあたってください。
なお評価はすべて主観です。反感かったらごめんなさい。
関連ホームページ
ゴジラ
on the Web・・・各作品の解説や関連作品を写真入で紹介
ゴジラの空間・・・ゴジラ大図鑑という資料集が秀逸
怪獣の部屋・・・怪獣映画を中心とした読み物が面白い
特撮リンク・・・特撮映画に関するサイトへのリンク集
・★5 ゴジラ
・★3 ゴジラの逆襲
・★5 キングコング対ゴジラ
・★4 モスラ対ゴジラ
・★4 三大怪獣 地球最大の決戦
・★4 怪獣大戦争
・★3 ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘
・★2 怪獣島の決戦 ゴジラの息子
・★2 怪獣総進撃
・★2 ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃
・★3 ゴジラ対ヘドラ
・★2 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
・★1 ゴジラ対メガロ
・★3 ゴジラ対メカゴジラ
・★3 メカゴジラの逆襲
・★3 ゴジラ(1984)
・★3 ゴジラVSビオランテ
・★1 ゴジラVSキングギドラ
・★2 ゴジラVSモスラ
・★4 ゴジラVSメカゴジラ
・★1 ゴジラVSスペースゴジラ
・★3 ゴジラVSデストロイア
・★3 ゴジラ2000ミレニアム
・★4 ゴジラ×メガギラス G消滅作戦
番外編
・★2 怪獣王ゴジラ
・★4 GODZILLA
| ・ゴジラ | |
| 反戦映画というテーマを持った作品で、その手法も真摯。「プライベートライアン」を反戦映画、なんていうよりよっぽど…。ゴジラに破壊され尽くした焼け野原のシーンや、被災者で満員となった病院など、惨い戦争の惨禍を現している。 初めてゴジラが登場するシーンはいいショットだと思う。変にじらさず、出す時はバーンと出すという割り切りがよい。また山を乗り越えて顔を出すことや、海岸線に足跡が残っているなど、その大きさや実在感が感じられる見事な演出。ちなみにゴジラをみつけた島民三人組。そのうち二人が日本刀を手にしているのは秘密(役にたつのかよ)。 当時の科学的知識を詰め込んで、荒唐無稽たるゴジラに真実味を与えようと苦慮し、それが成功している。怪獣映画であり反戦映画であり、SF映画なのである。 品川上陸シーンは意外とあっさりしてます。84年のゴジラが記憶に焼きついているからかも。 それよりも「もうすぐお父ちゃんに会えるからね」と母子心中してしまう親子の方がどうかと・・・反戦映画だからいいのか。この辺は私には理解できない。でも戦争とはこうした不条理なものなのかも。 他にも長崎帰りの女性、”また”疎開かよ…とつぶやく男性、など戦争がまだ実体験として残っている脚本。結局戦争を体験していない世代では正当な評価はできないかな。 「あのゴジラが最後の一頭とは思えない」と志村喬。続編への見え透いた伏線と嫌う声があるけど、水爆実験を今後も続けると災厄がおきますよ、という警告でしょ。これでよし。 ・ゴジラシリーズ孤高の存在 ★★★★★ |
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| ・ゴジラの逆襲 | |
| 航空隊の生き残りが出てきたり、灯火管制を敷くなど、今作もまた戦争にとらわれた作品。 ゴジラとアンギラスは大阪で死闘を繰り広げ、結果的に街がめちゃくちゃになってしまう。前作のような動機なき破壊という不条理から抜け出している。しかし大阪までわざわざ海を泳いでくる辺りの説明はまったくないんだよな…。 人間ドラマとゴジラの関係が希薄だ。トリックスターたる小林(千秋実)の演技で救われているけれど、脚本的には面白みに掛ける。結局、怪獣同士の戦いが今作の目玉となり、それでいて地味な戦いで終わってしまっていることが、全体にこじんまりとした印象を与えているのでは。最後の戦闘機部隊とゴジラの戦いなどもカット的に面白い部分があるのだけれど。 崩壊した街並みを見て「ちくしょう」と叫んで平和の祈りを歌うのが東京人。「再び出直そう」と宴会を始めるのが大阪人。 ・賢兄愚弟? ★★★☆☆ |
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| ・キングコング対ゴジラ | |
| 前作で氷に閉じ込められたゴジラが、異常気象による気温の上昇で、溶け出した氷から出てくるという正統な続編。しかし反戦に彩られ、暗いイメージのある第一、二作とはことなり、明るいコメディ映画。これはこれで結構おもしろい。 日本特撮の祖円谷英二は、「キングコング」を観て感動し「ゴジラ」の製作を思い立ったという(正確にはタコの化け物らしい)。ゴジラが確固たる地位を占め、初のカラー作品を撮影する際、相手役としてそのキングコングを持ってきたというのは興味深い。 しかしキングコングの造詣は・・・ねぇ?前半はゴリラらしく腕を長くしてあるのだが、それが逆に全体のスタイルを壊している。所詮着ぐるみ、長い腕は操りきれないみたいで違和感でまくり。後半は何故か腕が短くなり、最初からこうしておけばいいのになんて思った。アップの顔は前後半ともに見れたもんじゃない。まぁ愛嬌はありますが。 対してゴジラは最高。数あるゴジラスーツの中でも一番好き。トカゲチックな顔と安定感、重量感のある逆三角形の足元で怪獣王という雰囲気が出てよし。かっぽんかっぽん、と豊登のように腕を振るのは止めて欲しいけど。 ヒロイン浜美枝が美しい。さすがボンドガール。コングにさらわれての叫びはうるさいだけだが・・・演出側の責任かな。若き高嶋忠夫もいい味を出しているし、宣伝部多湖部長(有島一郎)の怪演が最高。出てくるたびに笑える。 ゴジラの吐く放射能火炎は青白色。チェレンコフ光です。 ・最高のコメディ怪獣映画 ★★★★★ |
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| ・モスラ対ゴジラ | |
| 蚕が吐き出す糸から紡ぎだされる絹は、富国強兵時代における日本の外貨獲得の貴重な品だった。そのため蚕という字(天の虫)が示すごとく神聖化され、また「お蚕さん」とか呼ばれて親しまれていた。そんな蚕(蛾)をモデルとしたモスラなので、当然人間の味方。正義の怪獣となり、その構図は現在に至るまで変わっていない。 さて映画ですが前作のコメディタッチから打って変わり、テーマに「核実験への反対」を持ち出して原点回帰を図っている。核実験によって草木の死滅したインファント島(モスラの故郷)を出して、核の恐怖を直接訴える。 しかしここで出てくる原住民が以下にもステロタイプで…前作にも出てきたな、原住民。南方の島=未開の国という図式なんですね。思い起こせば第一作では日本人も同じようなことしていたか。 ゴジラは名古屋へ出現。テレビ塔に尻尾をひっかけ、それを引き抜こうとして倒壊。名古屋城ではお堀でずっこけて城を壊してしまう。城のシーンは本当はNGだったそうです。逆にゴジラが積極的に街を破壊しているわけではない(進路に街があるだけ)、と想像できてむしろこの方がいいですね。 ゴジラをロングで撮っているカットが多い。ゴジラ自体は小さくなるのだが、手前やまわりにある物との対比で逆に巨大さを感じるという映画的手法。見事。 成虫モスラとゴジラの絡みは、モスラの羽のはばたきを速めるためかスローで撮影している(映像は早回しのように映る)。ゴジラが高速で嫌々してかわいい。 ゴジラと幼虫モスラが最後に戦う島。いきなり登場する先生と児童。登場までのエピソードなし。怪獣の戦いにもまったく影響なく、なくてもいいような演出だが? 宝田明が何度となく星由里子を抱き寄せるのは許せん!このエロ親父(笑) ・劇場で観た時、ドラえもん「のび太の恐竜」と同時上映でした ★★★★☆ |
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| ・三大怪獣 地球最大の決戦 | |
| ゴジラは子供の頃、よくテレビで放映されていた記憶があるのだが、この作品だけ観たことがなかった。 キングギドラが初登場。キングギドラの造形美を誉める人が多いけれど、私はあまり好きじゃないな。ちょっと胴長な気がする。しかし初めて地上へ降り立ち、鳥居越しに映るシーンは確かに格好いい。シネスコサイズの画面を見事に使って迫力満点。スクリーンで観たい。 前作で苦労の末やっと卵から孵った双子のモスラは、一頭が死んだそうです。あっさりとそれを告げる小美人に萎え。ゴジラとの対戦中、双子モスラの片割れが尻尾でガンガン打ちつけられてたので、それが早死にの原因だったのかも。 なおテレビで放映されなかった理由はビデオを観てすぐにわかった。差別用語が連発されるんですね・・・。 伝説となったシーンを初めて観る。姫の命を狙う悪役の最期。崩れ落ちる岩石(人間大の大きさなのに)をバシッと受け止めてしまう。最高、大爆笑。このためだけに観てください!と自信を持ってお勧めできるな。星ひとつ分の価値あり。笑えます。 ・伝説の岩石バスター ★★★★☆ |
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| ・怪獣大戦争 | |
| こっちはテレビで何度も観た記憶が。かの有名なX星人が出てきます。 ゴジラのシェーが出てくる。このシェーとともに、大人向け映画から子供向けへと変貌したとされてます。 とは言え今作では、ゴジラは刺身のつまで、X星人と人類の戦いが話の中心。またゴジラ映画初の宇宙人侵略物でもある。 しかしねぇ…X星人が間抜けすぎるんだよな。 護身用警報機「レディガード」の音がX星人の弱点で逆転のきっかけとなるのだけど、X星人だけでなくその円盤まで故障してしまう。円盤にも有効なのかよ!なんてつっこみ入れたくなるよな(笑) 計算機の指示に従って行動するとか、わざわざX星までゴジラとラドンを連れ出した理由がよくわからんし。しかも女性はみんな水野久美!クローンなんでしょうか。 登場する兵器群が格好良い。P-1号、X星人のアダムスキー型円盤、Aサイクル光線発信機などなど、デザインがよい。 Aサイクル光線を受けて怪獣軍団失神。キングギドラは首を絡ませて悶絶。ゴジラ・ラドンも四肢をピクピクさせる。かわいい。さらにBGMは昂揚感のある大戦争マーチ。楽しい作品です。 ・ゴジラの出てくる地球防衛軍シリーズ ★★★★☆ |
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| ・ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘 | |
| あきらかに予算が減らされているのが分かるような作品。怪獣映画ということでゴジラが出てくるだけで、あまり出演の意味がない。 前作の「シェー」に引き続き、今回のゴジラは「幸せだなぁ」と鼻をこすり、加山雄三の真似。さらに戦闘機部隊との戦いではエレキに合わせて踊りまくる。 第一作では悲運の科学者芹沢博士を演じた平田昭彦が、秘密結社「赤い竹」の隊長役で登場。結社の司令官は田崎潤。これまで善人役だった出演陣が悪役で出るのはこの作品だけじゃないかな。主役の宝田明も泥棒だし。 ゴジラ出現を知らせる結社の部下「異常事態発生です!」。これを受けて隊長「どうした革命か!?」。笑える。さらに司令官はゴジラ退治の作戦を「革命的作戦」なんて言ってる(笑) 敵役は地味な怪獣エビラ。ゴジラと岩を使ってキャッチボールをする…のどかだな、おい。 最後にチョイ役でモスラ登場。「モスラ対ゴジラ」で生まれた幼虫がここまで大きくなったのか。ゴジラはこの世代のモスラにやられっぱなし。「モスラ対ゴジラ」で負け、「地球最大の決戦」で説得され、今回も羽のはばたきで吹き飛ばされる。物悲しいゴジラ。 ・少ない予算をアイデアでカバー? ★★★☆☆ |
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| ・怪獣島の決戦 ゴジラの息子 | |
| 南海シリーズ第二弾。 ついにゴジラに息子が生まれる。つーことはゴジラは雌なんでしょうか。劇中では教育パパということになっている。それなら第一作が雌だったのかね。 ミニラ(劇中ではゴジラの赤ちゃんと呼ばれる)の愛らしさや、ゴジラの特訓が目玉か。「とーちゃーん」と鳴くミニラ。いかにも不細工な顔で、とてもゴジラの息子には見えん。皮膚がつるつるなのは、水爆実験による放射能の洗礼を受けていないからか。 ミニラの地団太や放射能火炎を吐けるようになるまでのくだりなどが笑える。ゴジラマニアには発想もつかないようなシーンだろうな。柔軟な発想の製作陣。 登場する悪玉怪獣はカマキリ怪獣カマキラス、蜘蛛の怪獣クモンガ。もう安直というか、そのままでかくなっただけ。すべて操演というのが売りみたいだけど。ゴジラの放射能火炎の威力が減ったのか、クモンガがそこそこ健闘する。 ちなみにこの作品もテレビで観たことがなかった。放映されなかった理由はスタッフロールでわかる。 ・ゴジラの擬人化ここに極まる ★★☆☆☆ |
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| ・怪獣総進撃 | |
| 昔は好きだったこの作品も、見直してがっかり。観なければよかったかな、なんて思ってしまった。ゴジラを始めとする11大怪獣が登場と、お祭り状態。顔見せ興行の枠を乗り越えてはいないんだよね。 え〜、登場怪獣は以下の通り。ゴジラ・モスラ・ラドン・ミニラ・アンギラス・ゴロザウルス・マンダ・クモンガ・バラゴン・バラン・キングギドラ。子供には嬉しいのだが。登場するといっても、小さなテレビモニターでちょこっと出る程度だったり。また出番も短い。数が多すぎたのでは? 割を食ったバラゴンと得をしたゴロザウルス。地底怪獣バラゴンがパリ凱旋門の地下から顔を出すはずなのに、ゴロザウルスが出番を奪った。ゴロザウルスは何故か厚遇され、キングギドラとの戦いの時もゴジラの相棒のごとく噛み付き・キック攻撃を見せる。 逆に一番かわいそうなのが、登場するカットがあるのに名前すら呼ばれないバラン。他の怪獣はきちんと呼ばれるのに…。 「ムーンライトSY-3」という人気ロケットが登場するのだが、こいつにも頭を悩まされた。スペースシャトル的発想(もちろんこちらが先ね)のロケットで、月と地球を行ったり来たりするんだけど、こうも簡単に行き来ができていいものかどうか。 第一作のように周りの設定がしっかりしていると、嘘もリアルに感じる。しかし怪獣という嘘に引っ張られて脇が甘くなると、嘘が全体を覆ってしまうような気がする。つまり怪獣映画でも脇の部分の科学的考証はきちんとして欲しいのだ。 ・お子様ランチ ★★☆☆☆ |
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| ・ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃 | |
| 前作と同じくオールスター怪獣が一同に会する作品なのだが、ゴジラの出てくるシーンのほとんどは「南海の大決闘」「ゴジラの息子」あたりから持ってきた映像となっている。ストーリーもゴジラは脇役で、怪獣の主役(?)もミニラ。しかもミニラは喋るのである…。 ファン受けも悪い作品で、確かにゴジラ映画を観に映画館へ行って、この作品が上映されたら怒るかもなぁ。しかし第一作から一気に観ていると、すでにゴジラ映画はネタ切れとなっているのが明らかであり、毛色の変わったこんな作品が企画されたあたりに製作陣の工夫もみえる。 大作や過去のゴジラ映画と比較せず、子供の成長物語あるいはジュブナイルとして観れば、鑑賞に堪える出来栄えだと思う。 なお出演怪獣は、ゴジラ・ミニラ・ガバラ・カマキラス・ゴロザウルス・マンダ・アンギラス・クモンガ・大ワシ・エビラ。ほとんど出番がないけれど。 ・主役はミニラ ★★☆☆☆ |
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| ・ゴジラ対ヘドラ | |
| 前作から二年ぶりのゴジラ映画で、久しぶりにゴジラが主役となっている。しかし公害への警鐘が作品のテーマとなっており、そうした意味ではヘドラが主役なのかも。 この映画からゴジラは正義の味方となっている。劇中でも少年がゴジラのおもちゃを集めて遊んでいたり、ピンチのときにゴジラを呼んだりしている。しかしゴジラのスタンスは曖昧で、ヘドラを倒した後に怒りの表情を人類へぶつける。決して人間を守るために戦ったわけではない、と言わんばかりに。 こうして近作の南国シリーズとうってかわり、作品全体を暗いトーンが覆う。ゴジラとヘドラの対決は終始夜の闇の中で行われ、ゴーゴーを踊り狂う若者もどこか健康的ではない。賛否両論あれど、キングコング対ゴジラあたりからとられてきた、ユーモアのエッセンスが欠落しているのだ。前衛的な手法で撮られたシーンも印象深い。 そう考えるとゴジラが空を飛ぶシーンには疑問が沸くが、制作側も息苦しさを感じていたのだろうか。 結局公害問題というテーマを掲げた以上、この暗さは排除しきれなかったのだろう。原水爆反対をテーマとした第一作がそうであったように。 壊れたマネキンの浮かぶ、ヘドロに覆われた海。心に響く異色作だ。決して楽しい映画じゃない。 ・原点回帰 ★★★☆☆ |
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| ・地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン | |
| M宇宙ハンター星雲人の侵略もの。正義の怪獣ゴジラがウルトラマンのように宇宙怪獣をやっつけるという子供向け作品。エンディングの「ゴジラマーチ」がそれを象徴。あ、これはガメラへの対抗意識なのか? 宇宙人侵略ものでは「怪獣大戦争」や「怪獣総進撃」など人間が主役だったのに。今回は活躍場面がないどころか、「我々の切り札はゴジラだ」なんて脳天気。 マッハ400で飛んでくる宇宙怪獣。それに比べてゴジラとアンギラスは「いそげ、いそげよ」「OK」などと海を泳いでくる。格好悪いよ…。しかし宇宙怪獣もソフビ人形ぽくてなぁ。 吹き出しで台詞を喋るゴジラ。前作が子供にわかりにくかったので、子供向けを狙ったのかも。 キングギドラは動きが悪い。お、動きがいいじゃん、なんて思うと過去の作品からの拝借。キングギドラという繰演の大変な怪獣を出すなよと思ったのだが、宇宙怪獣ってこいつしかいないんだね。 ガイガンは人気が高い。サイボーグ怪獣という雰囲気が出ている。久しぶりに都市破壊シーンも登場。お腹のカッターまで使って、ビルを破壊します。サービスですね。 ゴジラはアンギラスという使えない相棒を連れてきて、失敗したと思っただろう。アンギラスはキングギドラの重力光線に阻まれて、ガイガンに痛めつけられているゴジラを助けることができない。ゴジラ大苦戦。ん?ゴジラ以外に飛び道具もってる怪獣ってモスラとクモンガくらいしかいないか・・・。 しかし最後までゴジラを追い詰めたのはゴジラタワーのレーザー光線だった。ガイガン印象薄いなぁ。 ・怪獣タッグマッチ ★★☆☆☆ |
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| ・ゴジラ対メガロ | |
| 水爆実験によって被害を受けたユートピア人とその手先メガロを、なんのためらいもなく倒すゴジラ。すでに子供向け映画とは言え、ゴジラ映画永遠のテーマをあっさり覆してよかったものか。 かくてゴジラシリーズ最低というレッテルを貼られた映画。秀逸なのはダム破壊シーンだけというが、それほど驚嘆するほどのものだろうか。よっぽど決壊箇所から流されしまうメガロの方が衝撃的だ(笑) メガロの破壊光線は黄色。つまりキングギドラと同じである。そのため破壊シーンも過去のキングギドラの破壊シーンを流用。おかげで同じ建物が何度も壊されるのだ。もちろんシリーズを立て続けに観ないと気がつかないか。 ジェットジャガーというロボットが登場。ゴジラが助けにくるまで街を守らねばならないと巨大化する。変な笑みを浮かべているかのような顔はぶさいく。子供が喜ぶかと思って作ったキャラクターなのだろうが、喜ばないって。実際子供のころに観たが、巨大化するのにはさすがに引いた。現実味がないんだよね。子供を馬鹿にするな(笑) メガロ・ガイガンに挟まれるジェットジャガーの構図はまずいね。人型がゴジラ映画に似合わないということを証明した。 …ゴジラについて語るところがないな。 ・童心に返って観てみよう ★☆☆☆☆ |
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| ・ゴジラ対メカゴジラ | |
| 何度観てもメカゴジラの造型は格好いい。着ぐるみとは思えないよね。 ターミネーターのようにゴジラの外皮をかぶって登場するメカゴジラ。ゴジラの放射能火炎で皮をはがされると、全身のメカを見せ付けるようにアップのカットが続く。完全に主役を食ってしまった。 第一ラウンドは爆発する工業地帯で行われるのだが、ゴジラが相手怪獣とこうした場所で戦うのは初めてじゃない?…ゴジラの逆襲は燃える大阪市内だったか。 メカゴジラの兵器に力不足を感じたゴジラは、雷に打たれて修行する。もはやスポ魂ものだ。 クライマックスは久しぶりに円谷カラーの空の下、白昼での決戦。やっぱり明るい画面で戦うのを観ると、ゴジラ映画という感じがするね。メカゴジラはさらにパワーアップし、眼から虹色光線、胸から稲妻のような電撃、手足の指やひざからはミサイルが発射、さらに空を飛ぶ。ゴジラは首から血を噴射させて大苦戦。やり過ぎだっつーの(笑) 相棒のキングシーサーは、モスラのように乙女の歌で目を覚ますのだが、序盤こそ善戦するものの、飛び道具満載のメカゴジラになすすべなく役立たず。昔もっていた怪獣図鑑によるとキングシーサーは1分間しか戦えないとなっていたが、活躍できないの間違いじゃなかろうか。 ・久しぶりに子供が出てこない ★★★☆☆ |
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| ・メカゴジラの逆襲 | |
| 前作でゴジラのお株を奪ったメカゴジラは、ついにタイトルからゴジラの名前を奪い去った。もはやゴジラは完全に脇役である。もっともメカゴジラまで脇にまわされているのだが…。 主役に踊り出たのはチタノサウルス。元々はおとなしい恐竜だったのだが、人間の欲望(真船博士(平田昭彦)の野望)のため、操られて街を破壊するというプロットは、第一作のゴジラを思わせる部分がある。 また真船博士の娘・桂(藍とも子)は、ブラックホール第三惑星人によってサイボーグ化され、怪獣に破壊を行わせる。彼女の境遇はチタノサウルスと対になっているようだ。 「キングギドラ・ラドン・マンダのように、チタノサウルスも悪の怪獣となってしまうのね」桂の台詞は自分に対して語っている。しかしラドンも悪の怪獣なのだろうか。 怪獣の撮影法にも新しい手法が取り入れられている。チタノサウルスの登場シーンでは空がうつるほどにあおりのカットで撮り、ゴジラとにらみ合うシーンは時代劇の殺陣シーンのようだ。 さてタイトルで主役を奪ったメカゴジラだが、実はほとんど活躍しない。戦いの場面では手下のチタノサウルスをぶつけて、とどめを自ら行うといった、影に控える悪のボスのような雰囲気なのだが、いかんせん出てくる回数が少ない。 映画全体を桂の悲しい境遇が覆い、 どこか物悲しいストーリーです。 ・コミカルな麦ふみシーンと海ゴジラのぶさいくさがなぁ… ★★★☆☆ |
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| ・ゴジラ(1984) | |
| 私が映画館で初めて観たゴジラ。 久しぶりの作品だったためか、製作側があれもこれもと詰め込みすぎた感が。ゴジラに対する政府の動き、米ソの冷戦構造、核兵器の問題、新聞など報道のあり方、主人公たちの恋愛、動物学者の心境…。戦術核の使用を求める米ソに対し、三田村首相(小林桂樹)が非核三原則を堅持するシーン以外、どれも消化不良に感じた。 その感じはゴジラのシーンにも現れる。晴海埠頭での自衛隊との戦いでは、パワフルな放射能火炎や海へ潜るなど新しいアクションで魅せるが、上陸後、銀座へ到達するとゴジラはほとんど街を破壊しない。さらに新宿にたどり着いても、自衛隊の秘密兵器スーパーXとの戦いが起こるまではほとんど動かない。 何故ゴジラが街を破壊するのか?理由がないのに破壊するのはおかしい、といった問答がされたのだろう。しかし映画としてつまらなくなってはどうかと思う。 話は前後するがゴジラ初登場の井浜原発。濃霧のためにゴジラの発見が遅れたとかで、いきなり原発にあらわれてしまうのだ。もっと警戒しろよ。銀座のシーンといえば、第一作の品川駅でのシーンをオマージュしたのか、新幹線を掴み上げるシーンがある。ゴジラが上陸したというのに新幹線を運行していていいのかよ。しかもゴジラの真下で止まるし。 こうして、いかにリアルにするかといった問答の答えは、盛り上げる部分を盛り下げ、こだわらなければいけないところで発揮されないという悪循環。この辺が今作における最大の問題点。 何をするために上陸したのかわからないゴジラは、新宿でスーパーXと戦う。このスーパーXという超兵器、地味なカドミウム弾攻撃や、ホバリングでゆっくりと浮遊移動するなど、逆にリアルな感じ。ゴジラの熱戦でこげるあたりもいいよね。ビルの影に隠れたり、放射能火炎で空いたビルの大穴から反撃のミサイルを撃ったりなどせこいところがよい。ゴジラにはかなわないんだなぁ…なんて。 しかしゴジラはロングで撮ると高層ビルに囲まれてあきらかに小さい。その最期も絶叫し火口へと落ちていくシーンは何か哀しさも漂ってしまう。ゴジラがあまり街を壊さなかったことで悪役になりきれておらず、退治したことへのカタルシスを得られないからか。何のための原点回帰だったのか。 テーマとしては面白いものを選んでいただけに残念な作品だよなぁって感じです。 ・何故か憎めないのは初めて劇場で観たから? ★★★☆☆ |
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| ・ゴジラVSビオランテ | |
| この作品で平成ゴジラシリーズの方向が定まった。その特徴としては、シリーズものとして前作のストーリーを継続している、ゴジラは中立で善でも悪でもない、防衛軍(自衛隊・Gフォース)が活躍する、超能力少女・三枝未希(小高恵美)が登場、など。 昭和のゴジラと違って、ゴジラの扱いが均一化した利点を持つ一方、話のバリエーションが減って、どの作品を見ても似たようになってしまった。 今作ではバイオを題材にしたのだけど、そのプロットはメカゴジラの逆襲における博士と娘の関係と同一で、いまいち新鮮味に欠ける。 DNA操作という人間が神の領域へ手を染めることへの警鐘という、いわゆる正論を主張するだけで、ただの予定調和に終始。お約束のように博士は改心し死んでしまう。博士がハッピーエンドに終わる方向はありえなかったのだろうか。バイオテクノロジーの暗部を糾弾するのでなく、明るい未来を打ち出すといった、意外性のあるシナリオも検討できたと思う。オキシジェンデストロイヤーにおける芹沢博士の苦悩が、ゴジラ映画を包んでしまっているのだろうか。 自衛隊とゴジラの死闘や前作であまり暴れなかったゴジラの都市破壊など、特撮部分は結構いいんだけどね。もっともスーパーX2は荒唐無稽な超兵器の方向に…。またゴジラの歩く音はまるでモビルスーツ。 ・小田原は防衛してもらえずに素通りです ★★★☆☆ |
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| ・ゴジラVSキングギドラ | |
| タイムマシンを使ったシナリオ。キングギドラを使うという時点で敵方を宇宙人とせざるを得なくなり、しかしリアル志向の平成シリーズに宇宙人はまずかろう…んじゃ未来人でタイムマシンを使うか!といった作り方をしたのがわかる。結果、予想通りタイムパラドックスが解決できないままストーリーは進行していく。 明確な矛盾点が多く、未来人は何故、日本に対して警告する必要があったのか、ゴジラザウルスの段階で殺すことをしなかったのか、どうしてキングギドラに対して予備知識があるのか…他にもいくつか上げられる、というか上げていくと切りがない。 どれもこじつけた説明は出来るかもしれないが、大前提であるゴジラザウルス=ゴジラというのはどうなのでしょうか?ラゴス島に生息していたゴジラザウルスがビキニ水爆実験の影響によってゴジラと化したとするならば、そのゴジラって第一作のゴジラじゃなかろうか。つまり、オキシジェンデストロイヤーによって死んでいるので、わざわざタイムスリップさせる必要性がない…。 タイムパラドックス以外にも、チャク・ウィルソンは反則だろうとか、アンドロイドM11はターミネーターの下品なぱくり、ドラッドはかわいくないし「ゴジラ(85)」のフナムシ以上に生きているようにみえない…等々、つっこみ所たくさんなのだが、子供向けということで割り切る部分か。 第三国に原潜と核ミサイルを保持する民間企業の存在。まばたきするゴジラと土屋恵一の絡み。85年は壊し損ねた新宿新都心の破壊。良い点はこの辺りかな。ストーリーには関係ないよね。 ・キングギドラの光線音はモロ星人!? ★☆☆☆☆ |
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| ・ゴジラVSモスラ | |
| 冒頭でインディ・ジョーンズの真似。安っぽく感じてしまうので、やめた方がいいと思うのだが。 「モスラ」「モスラ対ゴジラ」をオマージュ。同じようなカットがいくつか出てきて面白い。往年のゴジラスター宝田明出演。昔からのファンを意識した作風です。 バトラ(=バトル・モスラ)襲来。効かないミサイル。「こんなものが大都市に上陸したら」と気をのむ防衛隊高官たち。ゴジラを含め、何度も都市が破壊されてきているのに、いまさら驚くなよ。このころになると怪獣が日本に上陸する理由は説明されないんですね。 名古屋城を破壊するバトラ。その下で逃げまどう人々。なんでバトラがここへ来るまでに避難してないんだろうか。以後、こうした安易な合成シーンが多発する平成シリーズ。何度もやるということは、わかってやっているんだろうけど…。 ゴジラとバトラの水中戦。水泡の映像が重ね合わされ迫力がある。怪獣のスケールから考えると、実際にはこれほどはっきり水泡は見えない筈だけど、演出の勝利ですね。 全身がわたっぽく、もこもこしている成虫モスラ。色彩も派手。バトラは蠅っぽい。しなやかな羽のはばたきがいい。ただしスピード感はない。最後にはモスラまで光線を使い、りんぷんで放射能火炎を封じ込める。安直に光線使わないで欲しいけど。 モスラと相談したバトラは、ゴジラの首筋を抱え込んで噛みつかれてしまう。一方のモスラは安全な尻尾をつかむ。モスラめ、相変わらず策士だな。 ・いろんな要素や登場人物を入れ込みすぎて消化不良 ★★☆☆☆ |
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| ・ゴジラVSメカゴジラ | |
| ゴジラ対策に焦点を絞った、国連G対策センターが設立。メカキングギドラの残骸からロボット技術を研究、メカゴジラを作り出すという設定。悪の怪獣だったメカゴジラを人類側にした発想の転換は素晴らしい。 新メカゴジラのデザインは、角張ったデザインから丸みをおびたものへ。曲面の方が耐弾効果に優れてそう。しかし顔はまぬけ面に見える。 全身これ武器、というメカゴジラはやっぱり格好いいです。四日市と幕張での二度の戦いも、一時は勝ったと言ってもいいくらいゴジラを苦しめる。平成シリーズと言えば光線の射ち合いだけど、メカゴジラと戦いにはマッチしてるよね。 他にもラドンや平成版ミニラとも呼べるベビーゴジラが登場。ラドンはファイヤーラドンになると光線を吐けるようになる…安直。ベビーは着ぐるだけど結構いい動きをするので許す。 全体的に話に一本筋が通っているし、不条理な設定も少ないので面白かった。大森一樹が脚本から外れたから? ・何でコスモスを巨大化して登場させたの? ★★★★☆ |
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| ・ゴジラVSスペースゴジラ | |
| 三枝未希(小高恵美)を主役級のヒロインに据え、ゴジラのコントロールを試みたり、「ゴジラが好き」と言わせたり。悪の怪獣から善へと変えたいのか。 ゴジラは善でも悪でもなく、それを作り出した人間の心こそが悪である。と言いたいのだろうけど、被害にあった人々はどうなるんでしょうか。陳腐な博愛主義を振りかざさないで欲しい。んー子供向けだもんな…。 スペースゴジラは山形から神戸を抜けて福岡へ。一方のゴジラは鹿児島から上陸、熊本・別府を経由して福岡へ。全国行脚、ご当地めぐりかよ。逃げ惑う群集との合成を忘れずに入れたりして、地元の観客動員増でも狙っているんでしょうか。 対ゴジラ兵器のロボットとしてモゲラが登場。メカゴジラで味を占めたのだろうが、二番煎じの感が否めない。新怪獣スペースゴジラがゴジラの亜流ということもあって印象薄いし。 こうしてゴジラとスペースゴジラの戦いにモゲラが絡む。人間側であるモゲラの活躍が多くて、ゴジラの出番が減ってしまった。緊迫感がなく何度も光線を打ち合うだけのつまらない戦いが延々と30分以上も続く。これは拷問に近いよ。 ベビーゴジラが成長してリトルゴジラに。目玉がくりくりしていてかわい…くない!媚びたような造型は勘弁して欲しい。ミニラの二の舞となった感あり。 ・Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type ★☆☆☆☆ |
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| ・ゴジラVSデストロイア | |
| 第一作の山根博士の孫たちが活躍。ゴジラを倒したオキシジェンデストロイヤーをプロットに取り込んだが、案の定うまく活かしきれなかった。 大量殺人兵器に直結しかねない発明に対し、マスコミは科学者を楽観的だと言い、科学者はマスコミが干渉的で独断的とやり返す。面白い。ビオランテのバイオテクノロジーもそうだったけど、発明や科学の悪い面ばかり取り上げるのはどうかと思います。今作では否定派がゴジラを阻止するためにオキシジェンデストロイヤーの開発を指示するようになる。 問題はその発明を安直にデストロイアという怪獣へ置き換えてしまったことだ。空想科学(SF)っぽいストーリーだったのに、一気にレベルが下がってしまう。怪獣対決路線との決別が出来そうだったのに。 デストロイアはさみしい怪獣だったよ。オキシジェンデストロイヤーを内包し、ゴジラの天敵であるという設定のはずなのに、メルトダウン寸前の狂乱ゴジラにはまったく歯が立たない。造型も格好悪いし、小さい時に口から出てくる第二の顎はエイリアンのパクリじゃん。最後は自衛隊の冷凍弾攻撃で死んじゃうのだから余計あわれに感じる。 ゴジラジュニアを囮にゴジラとデストロイアを戦わせる場面で、オキシジェンデストロイヤーにおける問答のような会話がなされる。「ジュニアがかわいそう」という陳腐な博愛主義よりも、地球全体のために犠牲は仕方ないと、大人の論理を展開する。 ゴジラは最期、メルトダウンにより溶けて骨だけになり、崩れ落ちていくところは初代の最期と似ている。撒き散らされた放射能を吸い、ジュニアがパワーアップして復活。こうして善玉ゴジラ誕生…のはずだったんだけどね、残念。 ・デストロイアなしで観たかったなぁ ★★★☆☆ |
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| ・ゴジラ2000ミレニアム | |
| いきなり登場し根室を襲撃するゴジラ。炎で赤く照らされた夜の闇を背景に、シルエットだけのゴジラが歩いていく。平成シリーズの、ただエキストラを走らせただけの襲撃シーンとは違って格好いい。 しかし襲撃された根室は放っておかれ、唐突に海中を探索する潜水艦のシーンへ。これ以降、こうした唐突な場面転換が目立ち、脚本の不備を感じさせた。 海中でみつかった隕石の正体はUFO。UFOと戦うゴジラというのはいいですね。目新しい設定です。 UFOはゴジラ細胞の中核であるオルガナイザーG1を吸収して肉体を持とうとする。現れた姿は一昔前の火星人のようなタコ状の姿。ミレニアンというらしい。まさに宇宙人というその姿にあっけにとられたが、これは確信犯だろう。タコ宇宙人はオルガナイザーG1を制御できず、結局カメのような姿となってしまう。これがオルガ。劇中では名前を呼ばれることがないけど。 ゴジラとオルガの対決は、ビルの建ち並ぶ中で行われる。平成シリーズと違って放射能火炎をあまり使わないのが功を奏し、迫力が増した。ただし色が赤なのでただの火炎みたいです。UFO、カメのような姿と戦うゴジラは、対ガメラを意識させているのだろうか。 結局怪獣となってしまうUFO。せっかくの設定も陳腐なものとなってしまった。勿体ないです。 最後ゴジラは駆逐されることなく、また海へ帰るわけでもなく、街を破壊しまくってエンドロール。360度火炎攻撃をしてぶち切れ金剛なゴジラ。投げやりだよな。 「ゴジラは我々の心の中にいるんだ」など、登場人物はやたらと説明的な台詞を連発する。しかも意味不明だ。必要ないように思えるのだけど。 ・前半は面白かったんだけど、結局VSシリーズと同じです ★★★☆☆ |
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| ・ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 | |
| 登場人物はゴジラ映画としては目新しい演出だと思う。主人公・辻森隊長(田中美里)、吉沢博士(星百里子)とにも女性。二人を助けるヒーロー工藤(谷原章介)も屈託がない。登場する子供も博士の息子とか、超能力者といった設定でなく、等身大の子供が描かれている。いい傾向です。 ゴジラ退治の秘密兵器はプラズマエネルギーを利用したマイクロブラックホール「ディメンション・タイド」。荒唐無稽な設定だけど、吸い込ませて消滅というのはわかりやすい。しかもH2ロケットで静止衛星軌道上から発射と、SFチックな設定だ。 実験で射出されたブラックホールに吸い込まれる旧校舎は、昔のミニチュア特撮を思い出させる。CGで描かれたブラックホールの表現もいい。 今回登場する怪獣は「ラドン」に登場したメガヌロン。こいつが成長して古代トンボ・メガニューラーに。さなぎから変体する姿が素晴らしい。また水没した渋谷でビルの壁面に張りつき、群れをなして飛び立つ姿は説得力がある。都会のカラスみたい。ゴジラは何百匹というメガニューラーに囲まれ刺されまくる。岩に体をこすりつけたりして笑わせる。 ゴジラから吸ったエネルギーをメガギラスへと与え、力尽きて死んでいく。いきなりでかいのが出現するのは難だが、デストロイアの時みたく小さいのが合体して大きくなるというよりはマシか。 口を使っての真剣白刃取り、背びれを使ったカッター攻撃など、メガギラスとゴジラの戦いはいろんな手法で飽きさせない。ロングのショットが多く、画面の端から端へと放射能火炎が流れる様は迫力がある。終始飛び続けて戦うメガギラスがいい。ゴジラも負けじと激しく動く。そしてフライングボディアタック!目をむいて驚くメガギラス。おれも驚いたよ。 最期のディメンションタイド発射のくだりはハラハラさせます。ゴジラも火炎で反撃と迫力、凄い!なんとゴジラは消滅。まじかよぉ!もっともエピローグで不振な振動が検出されたり、学校に現れるゴジラの咆哮などが描かれます。やっぱり死んでいなかったのかな。辻森隊長が荒れ果てた街を見るシーンで終わり、でも良かったと思うが。興行上しかたないのかな? ・VSシリーズの中では一番面白いです ★★★★☆ |
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| 番外編 | |
| ・怪獣王ゴジラ | |
| 第一作「ゴジラ」のアメリカ版。レイモンド・パー扮する新聞記者が、ゴジラの襲撃をリポートする。彼の登場シーンはアメリカで別撮りしたもので、露出が違うのかフィルムの焼き方が違うのか、本編の映像とうまくあっていない。まぁ仕方ないのだけど。 外伝のようなストーリーかと思いきや、オキシジェンデストロイヤーの使用を芹沢博士に説得するよう、山根博士の娘・恵美子(河内桃子)に話したりする。 こうして本編登場人物との掛け合いもあるのだけど(芹沢博士とは顔見知りのようだし)、実際に本編の役者が別撮りに参加しているわけではなく、顔の見えない後ろからのカットと編集だけでつないでおり、ちょっと違和感がある。ブルース・リーの死亡遊戯みたいな感じか(笑)。 まぁ話の種にはなるけど、無理して観る必要のない作品でした。 ・予告に入っている「サンダ対ガイラ」も海外版! ★★☆☆☆ |
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| ・Godzilla | |
| この映画の評価は難しいですね。怪獣好き・ゴジラファン・マニアあたりには受けが悪いという印象があります。理由は、この映画が怪獣王ゴジラの話ではなくて、巨大トカゲの話だからだそうです。言われてみればしかりなんですが。 また核大国たるアメリカが、放射能怪獣ゴジラが誕生した理由を、フランスの水爆実験のせいにしてしまうというお気楽さ。ゴジラ映画の本道は核兵器、引いては戦争に対するアンチテーゼであり、軍事大国アメリカのつくる反核・反戦映画として観たかった。 しかしゴジラ映画をあまり知らない人まで、そうした意見を鵜呑みにして「ハリウッドゴジラ=つまらない」というレッテルを貼るのを見ていると腹立たしいですね。すくなくとも昭和後期の子供向けゴジラや、平成シリーズに比べ、老若男女を問わず楽しめるエンターメント作品としては完成度が高いです。ハラハラさせるだけでなく、ジョークをまじえながら交わされる会話は登場人物のキャラクターを引き立てているし、ニューヨークを舞台とした軽い(ある種、軽薄な)感じもよく出来ています。 ・「原子怪獣あらわる」のリメイクだと、監督も言っているそうです ★★★★☆ |
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(後記)
結局ゴジラ漬いてしまい、勢いだけで「ゴジラ」「キングコング対ゴジラ」「Godzilla」のDVDを購入。
こうなりゃやけよ!と、最大の決戦、モスゴジ、大戦争、84ゴジラまで買うことを決めてしまいました。