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| 奥の細道シリーズ・第7集 象潟局初日特印・ハト印押FDC |
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| 切手は上段右が象潟の句,左がネムノキの花。 特印とカシエにもネムノキの花が描かれる |
芭蕉が奥の細道の東北紀行で,最北端の地として訪れたのが今の秋田県象潟町(きさかたまち)です。切手の奥の細道シリーズ第7集には,この象潟で詠んだ句が取り上げられています。象潟や雨に西施がねぶの花西施(せいし)というのは,春秋時代の中国は越の国の絶世の美女です。呉との戦いにいったん破れた越王は,呉の王夫差に美しい西施を献上しました。思惑通り夫差は西施の色香に溺れ,政治を省みません。越はここぞとばかりに攻め込んで,これを滅ぼしてしまいました。なお,西施は私のパソコンの漢字変換辞書にはありませんでしたが,この美女がどれほど有名であったかは,例えば「西施のひそみに倣う(荘子)」(西施が顔をしかめたのが美しいといって,むやみに真似をして笑いものになること)などの慣用句に登場することからも伺えます。 また,ねぶとはねむ,すなわちネムノキ(合歓木)のことです。ネムノキは切手に描かれているようなピンクの繊細な花をつけます。この刷毛状の部分は実は花びらではなく雄しべの一部です。象潟は当時,仙台の松島と並ぶ景勝地九十九島の地でしたが,芭蕉は男性的な松島に対して,雨の降る象潟で女性的な美しさを見出したのでしょう。 雨に濡れる象潟のネムノキの花を見ていると,世に言う西施の美しさとはきっとこのようなものだったのかと思えてくる。もう一つの佐渡の句は,力強い有名な句で,分かり易いです。こちらは新潟県高田での作です。 荒海や佐渡に横たう天の河 (紹介 蜂谷) |