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秋田県南部の金浦町(このうらまち)にある,当地出身の白瀬矗(のぶ)中尉の記念館を訪ねてみました。白瀬中尉は、日本人で初めて南極大陸に行った探険隊長で、1960年に「白瀬中尉南極探検50年」と題して肖像と南極地図を描いた記念切手(上図左)が発行されているほか,1999年に発行された20世紀デザイン切手第2集の中に「白瀬隊南極探検」としてオーロラや犬とともに肖像を描く一枚(上図右)があります。記念館は黒川記章氏の設計で国道7号線の左手に見える竹嶋潟のすぐ近くにあります。建物中央に円錐形の高いドームがそびえており、これは氷山をイメージしたものとかで、なかなかの建築物です。奇抜さにおいてはおそらく金浦町で一番と思います。入館料が600円とやや割高の感がありますが、入場者は年配者から子供まで20人前後と盛況でした。探険にこぎつけるまでの頼み事などの彼の直筆の手紙も多く展示されており、エンタイアに興味のある人は一見の価値があります。入ってすぐ驚かされのは、実際に使用した毛皮で作った防寒具や、探険船の開南丸の船倉の実物大の模型です。明治の末の南極探検ですので船は小さく、装備も現代とは比較に成らずタイムスリップが味わえます。館内にはアムンゼン隊、スコット隊、白瀬隊が南極をめざしてのエピソードの展示やオーロラの映画、現物の航海日誌など盛りだくさんの品があります。私は白瀬隊が南極点に行ったものとばかり思っていましたが、実は南緯80度に到着したところで引き返したことや、探険の為の借金の返済の苦労が長くあったことを初めて知りました。少しだけ賢くなりました。記念館の近くには子供向けの南極広場や白瀬中尉が住んでいた書院があり、車で数分のところには食事や宿泊の出来る温泉のはまなす荘もあります。そこで港でとれた鮮魚で一杯もよいかもしれません。アートに関心のある人には金浦町内の街灯を是非見て下さい。船や錨が形取られていてオシャレです。記念館の正式の名は白瀬南極探検隊記念館、電話は(0184)38-3765です。(紹介:川村公一)
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