私がベルマークにハマった理由小学校の頃,委員会を決めるときには,ベルマーク委員会だけはなりたくなかった。 ベルマークは1点につき1円の価値を持つ。しかし,ベルマークはいくら集めてもクーポン券のように個人のものは購入できない。 ようするにベルマークとは,一番身近で,もっともお金もかからない,ボランティアなのである。小学校の頃,そこらへんをもう少し勉強するか,教えてもらうかしていたら,わたしはベルマーク委員になっていたかもしれない。 ところで,私が突然ベルマーク集めに目覚めたのは,ほんの些細なきっかけが始まりである。 滝田洋二郎監督の「木村家の人々」という映画を見たことがあるだろうか。 お金集めに血道をあげる家族の話なのだが,結局最後は「もうお金に執着するのはやめよう」と決意し,かわりに「ベルマーク」を集め始める…というオチで終わる映画なのだが,私はある時なんの脈絡もなく,食品についているベルマークを見てその映画を思い出したのである。 ふふふと笑いながら,そのベルマークを切り取った。 ともすれば見落としがちなベルマークだが,気をつけて探してみると,意外なところに意外な高得点でひっついていたりする。そういうささやかな発見は,けっこう楽しいものだ。 はさみを用意し,ベルマークを切り取る。 単純で,ばかばかしく,すこし気恥ずかしいような気もするが,なんだか笑える。おまけに嬉しい。 |
ひたすらお金儲けに走る家族を描いたブラックコメディ。 |