街はどうなるの?
・ 「杜の都」の看板を失うことになります。

 1)青葉通のケヤキ並木

 一番町駅と西公園駅に当たる箇所のケヤキが影響を受けます。当該箇所の50本のケヤキが青葉通から撤去されます。この鬱蒼たるケヤキ並木は杜の都仙台の象徴でもあり又戦災復興の象徴でもあります。この並木が一番町駅部分と、西公園駅部分から消え失せ、緑のトンネルが途中で2箇所寸断されビルとアスファルトがむき出しとなります。

仙台市は、地下鉄工事後若木を又植えるとのことですが、現状のような豊かな街路樹に戻るまでそこから更に50年の時を必要とするでしょう。

 2) 青葉山の自然

 青葉山はこれほどの市街地と隣接しながら豊富な緑を蓄え、またそれに支えられた動物達の棲み処となっています。勿論、青葉城と呼ばれる由縁もこの青葉山にあります。東西線を通すことにより、この青葉山が大きく変貌します。

地下鉄東西線は竜口渓谷を架橋で渡ります。しかもこの架橋は道路橋と二重架橋構造となります。単なる鉄道橋ではなく二段重ねの橋です。二段重ねの橋としては広瀬川に掛かる仲の瀬橋の前例が有ります。仙台西道路を通す際に既存仲の瀬橋の上にもう一段重ねて造られたものです。広瀬川の景観に大きく負荷を与えています。竜口渓谷も重苦しい姿が青葉山の自然景観を台無しにすると言われています。
青葉山の動物達にも影響が出ます。青葉山にはオオタカ、シカ、そのほか多々種が生息していることが知られています。都市に隣接してこれほどの生息の例は珍しいとも言われています。東西線の工事により、またその後整備される都市計画道路の貫通により、これらの動物達は大きな影響を受けます。特に言われているのが、生態系の頂点にあるオオタカのことです。オオタカの営巣が確認されていますが、地下鉄工事の開始により打撃を受けるのは必至でしょう。

 

  3) 広瀬川の景観

 広瀬川には既に、大橋、仲の瀬橋があります。そのうち仲の瀬橋は上述の様に既に二重架橋となり景観を重苦しくしています。

東西線の広瀬川架橋はこの大橋と仲の瀬橋の間に設けられます。西公園西端の崖から顔を現し広瀬川を橋で渡り旧仙台商業の跡地から再び地中に入ります。

 この架橋の出現により、広瀬川の景観が打撃を受けます。  

実は、それだけに留まりません。仙台市が採用した機種はリニアモータ式地下鉄といい、線路の間にリアクションプレートと言う特殊な板を設置しなくてはなりません。この板と電車側に設けた電磁石との間の電磁力を利用して推進する機種です。従いまして、このリアクションプレートは飛来異物や氷結などに弱い性質があります。こうした異物等の影響を受けないようにするには、架橋は線路を野晒しとすることは出来ず、チューブ状のものですっぽり覆う必要が生ずるであろうことが指摘されています。

二段重ねの仲の瀬橋に加えこのチューブ状の東西線架橋が登場したら、広瀬川の景観はどうなるでしょうか?  勿論、チューブを被せないと言う選択もあります。しかし、その場合は、「騒音問題」と「気候による影響」とが発生します。

 「騒音問題」とは、リニアモータ地下鉄は従来型の電車より走行騒音(転動音=車輪がレールの上を転がるときに発生するカンカンシャーシャー言う音)が大きく、周辺に騒音を与えることです。広瀬川の河川スジを通り道として、上流側下流側の相当範囲に騒音が響くとの指摘があります。近辺には高等学校等も多いことから問題となるでしょう。
 「気象による影響」とは、特に冬場の強風と降雪による氷結です。リニアモータ式地下鉄は線路に降りた異物に弱いことは上述の通りですが、風が強いときはこうした異物が線路上に落ちてくる可能性が高くなります。加えて風が強いときは、この電車は風に倒されやすい軽量車体のため、強風下では運行規制がかかるでしょう。詰まり風が吹けば簡単に止まってしまうと言うことです。(仙台市はそのことも念頭に西公園駅に折返し用の設備を準備している。) また、積雪したり氷結したりの場合も電車の動力装置が影響を受けます。これも運行に関わることです。東北大学の学生職員は大学に行けない、帰れない、また八木山区の人は都心に行けない、帰れないとなります。(地下鉄帰宅難民の発生か?)  現地下鉄南北線と同等の安定した運行は期待できません。

 

 

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