FOOT WORK



 GPz400Fは発売からすでに15年以上が経ち、純正の足回りではいろいろと弊害が出てきているのは確かだった。

1.タイヤの選択肢がない
 18インチのタイヤはどんどんラインナップから姿を消していった。
残っているのはBATLAXかALLOWMAXくらい。しかもサイズも限られてきた。
2.止まらない
 ローターはφ285mm、しかもキャリパーは片押し1PODじゃぁねぇ。
3.見た目が貧弱
 フロントフォークはφ26、リアタイヤの幅は120…。


 これらを解消して、安全なGPzライフを送るには…?!

 手っ取り早いのは、現行機種からの総移植となるが、新品を買うお金なんてありゃしない。程度のいい中古品が出てくるのを待つしかないのだった。

 ところが、見つかってしまったんですねぇ。マイナーチェンジ前の「ZRX400」用フロントASSYとリアASSY。こけた様子もなく、部品も一通り揃っている。大事な足回り、自分で作業するには工具も腕もない。ということでSHOPにお願いした。

 換装に関してSHOPに出した注文は、「純正の各ディメンジョンを守る」だ。フロントが18インチから17インチになる場合、そのまま組み付けるとフォーク長が短いためどうしても前下がりになる。すると、キャスターが立ってしまいハンドリングに影響する。しかもホイールのリム幅が広がる上、ラジアルタイヤになることで生じるグリップ力に対していい影響は与えない。

 これはSHOPとも意見が一致した。で、実際に同じディメンジョンにしたうえでおかしな挙動、もしくは不満があればその時点で解決策を探ることにした。

 換装に際して最初の作業は、現在のトレール、キャスターなどのディメンジョンをはかることだった。グリップエンドの位置やシート高、ステップ位置までも測っておく。と同時に買い取った各パーツのOHを開始する。大事な足回り、かつ中古であるがゆえに消耗部品は全て新品と交換する。フロントフォークはインナーキットごと全交換だ。オイルシールやダストシールはもちろんのこと、ドレンワッシャーやスライドメタルも全てだ。キャリパーも然り。シール類はフロントもリアも全交換する。助かったのがステムベアリングだ。GPz純正と径が同じであったためベアリングの打ち替えが不要となった。三つ又の上下ベアリングは交換したけどね。OHとその消耗部品で予想以上の出費となった…(泣)。

 加工したのはメーターステイとハンドルロック。新たに作成したのがインジケータを取り付けるベースとそのステイだ。ワンオフとなってしまった。

フロント
ZRX400用ASSY
  • トップブリッジ
  • フォーク(Φ43mm)
  • ホイール(17×MT3.00)
  • ローター(Φ300mm)
  • キャリパー(異径2POT片押し)
ハリケーン製バーハンドル(ヨーロピアンT型)
ゼファー用ロングアクセルワイヤー(+175mm)
純正メーター取付ステー加工
ハンドルロック
Fフォーク延長キット
インジケータランプ移設取付(ステー、ベース別途作成)


 ここでリアに問題が発生した。純正のリアショックユニットのガス抜けだった。どうやらスプリングだけで機能していたらしい。そういえば、14年間、1度もバラしてチェックしていなかった…。

 さて交換となるのだが、

  純正品じゃ値段がかさむ、
  かつ封入式なので同じことの繰り返しになる、
  こればっかりは他車流用ができない

 ということで オーリンズの登場です! もちろんGPz400Fなんぞラインナップにあるわけもなく、 特注でございます!



 さてオーリンズ様が届くまでに、スイングアームの補強に取り掛かる。ZRX400のスイングアームは2本サスなのでそのままは使えない。フレームを加工して2本サスにする方法もあるが、フレームの補強も必要になるため、あえて純正を使用する。ただし、140へとアップするタイヤサイズとラジアル化に対応するため、下方向にアルミのリブ付き角材で補強を入れる。リム幅は問題なし(純正スイングアームの、いわゆる「ミミ」はカット)。センター出しを終えると、前後スプロケを付けてチェーンラインを調整する。

リア ZRX400用ホイール(18×MT4.00)
オーリンズ製特注リアショック
アファム製スプロケット(フロント:16丁、リア:43丁)

スイングアーム補強
チェーン520コンバート&ライン出し



 さてさて、前後が組みあがったところで肝心のディメンジョン調整だ。オーリンズを入れたことでリアが5mmほどアップしたが、フロントフォークの延長キットで前下がりは押さえた。バーハンドルになったことでバーエンドの位置が高くなってしまったが、シート高やステップ位置はほぼ純正のままだった。おまけに、タイヤの選択肢が一気に増えたし、純正部品の供給もしばらくは大丈夫だ。

 「F17インチの旋回性」と「R18インチの安定性」が実現できて「よく走り、よく曲がり、よく止まる」GPzに変身を遂げた。

カスタマイズ費用
・ZRX400純正足回り(F・RともAssy) ¥90,000
・フロントフォークインナーキット(2本分) ¥4,380
・フロントキャリパーインナーキット(2個分) ¥2,560
・フロントブレーキメッシュホース、バンジョーボルトなど ¥27,500
・ステムベアリング関連 ¥4,530
・フロントフォーク延長 ¥36,000
・リアキャリパーインナーキット ¥740
・リアブレーキメッシュホース、バンジョーボルトなど ¥14,000
・タイヤ ¥35,150
・スイングアーム補強 ¥45,000
・オーリンズリアショック ¥134,500
・その他もろもろ 
 合計(税込) ¥637,517

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